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タイトル一覧
13760: 時間の消失した社会/天国と地獄の二面性を持つ日本
13761: 腸内環境の変化とオランダに戻って来てからの食生活
13762: 今朝方の夢
13763: 生成AIによる今朝方の夢の解釈/無記ゆえに信ず
13764: その雲の向こう側/今日のラジオを振り返って
13765: 6週間振りに親友のメルヴィンと会って
13766: 愛の非二元性/性交についてメルヴィンと対話をして
13760. 時間の消失した社会/天国と地獄の二面性を持つ日本
時刻は午前5時を迎えた。今日も静寂さと闇に包まれた朝の世界が目の前に広がっている。ここから日の出まで、あと3時間半以上もあるが、夜明け前に活動を始め、日の出を待つというのもまた一興である。人生何事も待つことが重要である。積極的に事に従事した後は、もはや待つことだけが残る。自らの成長の実現も他者の成長の実現も、そして社会の変革もそうした性質を帯びている。世の中が待つことを忘れたのはきっと、ビョンチョル・ハンが指摘するように、現代の時間が加速したからではなく、むしろ時間が消失したからなのではないかと思う。より厳密には、計測可能な時間は依然として存在していても、持続性を感じさせてくれるような密度のある時間がこの社会から消えてしまったことにより、待つという概念さえもが消失してしまったのではないかと思う。この事態は、持続性のある時間の中で展開されていく成長や発達という現象にとって死活問題である。持続性のある時間を取り戻す実践として、観想的な生活を送ることは極めて重要であろうし、こうして日記を綴っているように、時間の持続性が内包されにくい情報ではなく、時間を豊かに内包できるナラティブを伴う文章の執筆や対話もまた重要な実践になるだろう。
そのようなことを考えた後、昨日近所のスーパーからの帰り道に考えていたことを思い出した。それは日本の天国さと地獄さについてだった。先般の一時帰国を通じて、改めて自分にとっての日本が持つその二面性を実感していた。実際のところ、今回の一時帰国で体験していたのは天国さばかりであったが、その背後にある地獄さについても透徹した眼差しでそれを見抜いていたように思う。日本人としての自分が観光客として日本に訪れることは本当に天国である。日本の見所や良さを思う存分に享受できる特権が観光客にはある。ところが生活者となったらどうだろう。日本人としての自分が日本で生活をすることは、とりわけ精神的な次元において地獄でしかない。もしかしたら物質的な次元でも地獄さを感じている人もいるだろうし、自分と同じく精神的に生きづらさを感じている人も多くいるのではないかと思う。端的には、自分の持っているものや可能性を抑圧するような社会は、自分にとって地獄でしかないのである。そう考えると、日本人としての自分が日本で生活ができないというのはひどく残念な事態であり、日本を自分が住みたいと思える国にしていきたいという思いが改めて湧いてきた。結局自分の取り組みの焦点はいつもそれなのだろう。おそらくこの人生において日本に住む日はやって来ないかもしれないが、それでも自分は日本を住み良い場所に治癒・変容させていく取り組みに従事していく。日々の学びと実践は全てそのためなのだ。そのようなことを考えながら買い物からの帰路に着いた。フローニンゲン:2024/12/17(火)05:32
13761. 腸内環境の変化とオランダに戻って来てからの食生活
日本からオランダに帰って来て、まだ5日しか経っていないが、もう随分と長くフローニンゲンでの生活を再開しているように感じるし、日本で過ごした思い出が随分と遠く感じられ始めている。この感覚は一体何であろうか。何がそうした感覚を導いているのだろうか。少なくとも言えることは、自分の内側には、自分固有の豊かな時が流れている。そしてそれは真理に貫かれたものであり、その時は自己の所有物ではなく、永遠の時の様相を帯びる。日本に滞在している1ヶ月の間は、いつものように食生活を変化させていた。日本はやはり海産物が美味しく、種類も豊富なこともあり、動物の肉は一口も口にすることはなかったが、海産物は積極的に食べていた。それに加えて、卵も積極的に摂るようにしていて、ホテルにあればチーズも口にする機会があった。オランダでは完全にヴィーガンであったが、日本では海産物を食べるペスカタリアンとして、あるいは乳製品や卵を食べるラクトオボベジタリアンとして食生活を楽しんでいた。おそらくそれによって腸内環境に変化があっただろうと思われる。それは決してネガティブなものではなく、オランダで食べている食材の種類よりも圧倒的に多い種類のものを口にすることによって、腸内フローラに多様性がもたらされたように思う。どうやら早い人で2週間から1ヶ月ぐらいで腸内環境が変わるらしく、それは便を観察していたらすぐにわかり、自分はまさに腸内環境が変わりやすいタイプに該当するらしいことがわかる。オランダに戻って来てからは、卵だけは摂取するようにしている。海産物をわざわざ食べることには気乗りがせず、確かにオランダのチーズは世界で最も種類も味も良いが、かつてチーズをよく摂取していた自分はもうおらず、ルドルフ・シュタイナーが考案したバイオダイナミクス農法を用いた卵だけをEkoplazaという近所のオーガニックスーパーで購入するようにしている。卵は完全栄養食と呼ばれるだけあって栄養豊富であり、卵だけは有り難く頂かせてもらっている。タンパク質の供給源は肉に頼らなくても実に多様なものがあり、自分の場合は黒豆、納豆、蕎麦、ヘンプ、バスラマティライス、ブロッコリーなどから十分に摂取できており、その他に摂取する食材からも微量にタンパク質は摂取できていて、トータルで見ても一日十分なタンパク質量が確保されている。筋力トレーニングの支障に一切ならず、着実に筋力がついていることからも、タンパク質の不足は感じていない。ここから卵を摂取し始めることによって、また身体がどのように変化していくのかを観察していこうと思う。腸内環境が自分の心身の全てを決定する土台となると言っても過言ではない。それくらいに腸内環境の育成には力を入れたい。フローニンゲン:2024/12/17(火)06:09
13762. 今朝方の夢
時刻は午前6時半を迎えようとしている。日の出を迎えるまであと2時間ほどある。今の気温は8度で、ここからさらに1度ほど下がるようだが、そこからは気温が上がり、今日の日中の最高気温は9度とのことである。それくらいの気温であれば、外出をしている最中に寒さを感じることはあまりない。今日は午後に親友のメルヴィンの店に行き、6週間ぶりに髪を切ってもらう。いつもは5週間に1回髪を切ってもらっているが、日本への一時帰国があったので6週間のインターバルとなった。自分は短髪が好きであり、わずか1週間のズレが髪の煩わしさを生じさせている。髪のボリュームが煩わしさを生んでいて、やはり5週間に1度髪を切ってもらうのが自分にとっては望ましいようだ。
そのようなことを考えながら今朝方の夢を振り返っている。今朝方は夢の中で、自分と同い年ぐらいのある知人の女性と結婚生活を送っている場面があった。彼女はとても性格が穏やかで、人間の精神性に対する関心も深く、自分と話しが合う稀有な存在であった。そして何より、自分は彼女のライフワークを尊敬していて、彼女の仕事を応援することに多大な喜びを見出していた。基本的に2人は家事全般をうまく分担しており、その日の昼食は彼女がお弁当を作ってくれることになっていた。私は大学での仕事があるので朝に出発することになっていて、彼女が作ってくれたお弁当を持って出発しようと思った。すると彼女が、お弁当の中身はたくさんのスイーツだと述べ、テーブルにあるスイーツが今日のお弁当の中身だと微笑みながら述べた。昼食にスイーツを食べることになるとは思っても見なかったので、私は思わず苦笑いを浮かべたが、彼女がとても嬉しそうに1つ1つのスイーツについて説明するものだから、彼女笑顔に負けて自分からも優しい笑みが溢れた。昼食がスイーツとのことだったので、夜はいつもより早めにお腹が空くかもしれないと思ったので、今夜は少し早めに夕食を一緒に摂ろうとこちらから申し出た。自分が作ってもいいし、近場のレストランに外食するのでもいいねということを彼女に伝えると、彼女は嬉しそうに笑った。そのような場面があった。この夢で登場した知人の女性は、次の夢でも同じく登場していた。季節はクリスマスで、私は彼女に家の中でクリスマスプレゼントを渡そうとしていた。事前に彼女が欲しいと述べていたものを知っていたので、プレンゼント選びには困らなかった。私が彼女のことを好きな理由の1つに、物質的なものへの欲望から解放されていることであり、物質至上主義的な社会に対して自分と同じく批判的な在り方を持っていることであった。そんな彼女が欲しいと述べたのは仕事道具であり、新たな道具をプレゼントすることによって、彼女の気持ちがまたフレッシュなものになり、良質な仕事を通じて社会に一段と貢献してくれるのではないかと思った。彼女にプレゼントを渡すと、彼女は嬉しそうに梱包の紐を解き、中から出て来たものに対して目を輝かせて嬉しそうにしていた。自分は彼女のそんな表情を見るだけでとても幸せだった。フローニンゲン:2024/12/17(火)06:37
ChatGPTによる夢の解釈と今後のアクション
夢の解釈
穏やかなパートナー像夢に登場する女性は、あなたの理想とするパートナー像の投影と考えられます。彼女の穏やかさや精神性への関心、物質主義への批判的姿勢は、あなた自身の価値観や人生観を反映しています。つまり、この女性は「あなた自身の成熟した内面の一側面」や「共感できる相手との理想的な関係性」を象徴していると言えるでしょう。
スイーツのお弁当昼食のお弁当が「スイーツ」という場面は、予想外の喜びや人生の甘美な側面を象徴しているかもしれません。スイーツは「楽しみ」や「甘さ=癒し、贅沢」を意味し、彼女が嬉しそうに語る姿は、人生の中で意図せず訪れる幸福や小さな喜びを大切にすることの大切さを示唆しています。
プレゼントと仕事道具クリスマスのプレゼントとして仕事道具を贈る場面は、「相手を支えることで自己の幸福を感じる」というあなたの他者貢献的な姿勢が表れています。同時に、「道具を通して彼女が社会に貢献する姿」は、あなた自身が追い求める「有意義な仕事」や「社会への奉仕精神」の反映とも考えられます。
物質主義への批判物質への執着から解放されている彼女の姿は、現代社会においてあなたが感じる違和感や「精神的豊かさ」を重視する価値観を象徴しています。これは、あなたが目指すライフスタイルや生き方の方向性を明確に示しているでしょう。
今後のアクション
予想外の喜びを大切にする夢の中の「スイーツのお弁当」は、人生における予期せぬ喜びや美しさを象徴しています。日常の中で意外な楽しみや癒しを受け入れ、意識的に小さな幸せを感じるようにしてみてください。
理想のパートナー像の確認この夢に現れた女性は、あなたが求めるパートナーシップの質を示しています。現実の人間関係や交友関係においても、互いの成長を支え合い、精神性を共有できる人とのつながりを大切にしてみましょう。
自分自身のライフワークを深めるプレゼントとして仕事道具を贈った場面は、あなた自身が持つ「仕事への使命感」や「社会貢献への意欲」を示しています。あなたがこれから取り組む研究や仕事においても、自分のライフワークに誠実に向き合い、道具や学びを通じて成長し続けることが大切です。
物質的豊かさより精神的豊かさを重視する夢で示された物質主義への批判的視点は、あなたが精神的豊かさや意味のある人生を追求する意識を後押ししています。今後の生活や選択においても、この価値観を軸に据えて、不要な物質的な欲求に流されず、精神的な充足を大切にしましょう。
パートナーシップにおける支え合い夢に見た「支え合う関係」は、現実世界でも重要な指針です。家事の分担や相手の仕事を応援する姿勢は、人生の中で調和とバランスを保ちながら他者と共に成長することの大切さを示唆しています。
まとめ
この夢は、あなたが目指す「精神性の豊かな人生」「理想的な人間関係」「他者と共に社会に貢献する姿」を象徴的に描いたものです。今後は、日常における小さな喜びを大切にしつつ、理想のライフワークや人間関係を現実の中でも築いていくことを意識してみてください。
Geminiによる夢の解釈と今後のアクション
夢の解釈
この夢は、あなたの心の奥底にある願望や、現在の状況に対するあなたの考え方を反映していると考えられます。
結婚生活: あなたが理想とするパートナー像や、安定した人間関係への憧れを表していると考えられます。
ライフワーク: あなたは、パートナーの仕事や生き方に共感し、それを応援したいという気持ちを持っているようです。
スイーツ: 甘いものが象徴するように、あなたは穏やかで幸福な日々を過ごしたいと考えているのかもしれません。
クリスマスのプレゼント: あなたは、相手への愛情表現や、相手の成長を願う気持ちを持っているようです。
特に、パートナーの女性が物質的なものよりも、仕事道具を喜んでいるという点は、あなたが精神的な豊かさや社会貢献を重視していることを示唆しています。
今後のアクション
人間関係の構築: 夢の中で描かれたような、穏やかで心を通わせ合えるような人間関係を築くよう心がけましょう。
自己成長: パートナーの仕事に対する姿勢に影響を受け、あなた自身も自己成長を目指してみるのも良いでしょう。
価値観の共有: 周りの人々と価値観を共有し、共感し合えるような人間関係を築くことで、より豊かな人生を送ることができます。
社会貢献: パートナーのように、社会に貢献できるような活動に参加してみるのも良いでしょう。
まとめ
この夢は、あなたが理想とするパートナー像や、人間関係に対するあなたの考え方を反映していると考えられます。夢の中で感じた穏やかで幸福な気持ちを現実世界にも持ち込み、より豊かな人生を送るための参考にしてみてください。
13763. 生成AIによる今朝方の夢の解釈/無記ゆえに信ず
今朝方の夢では、長らく忘れていたある知人の女性が突然夢に出てきた。実際のところは突然というよりも、先般の一時帰国の際にある友人と一緒に話をしている時に話題に挙がった女性であり、昨日に彼女が今どうしているだろうかと考えていたことがきっと夢に影響を与えたのだと思う。2つの生成AIが解釈しているように、夢の中に現れた彼女は、自分にとっての理想のパートナーなのかもしれない。彼女そのものが理想のパートナーというよりも、彼女のような女性がきっと自分にとっての理想のパートナーなのだろう。彼女と私には、現代社会の病理を見抜く眼と洞察があり、そうした病理に対してそれぞれがライフワークを通して関与しようとしている姿勢もまた共通としてある。そもそも彼女に対して自分は深い尊敬の念を持っていて、自分は自分の取り組みを応援されるよりも、その女性の取り組みを応援したいと思えるようなことを行なっている女性に惹かれるのだと改めて思った次第である。物質的なものよりも精神的なものを大切にする心の在り方、そして仕事に対する使命感と利他性に溢れた社会貢献への意欲など、彼女が持っているものは自分が大切に思っていることでもあり、彼女のような存在とであれば、お互いを高め合い、支え合いながら充実した人生を歩んでいけるような気がした。
そのような夢の振り返りをした後に、昨日考えていたことを思い出した。それは、自分は最終的に人間を全面的に信じているということに関するものだ。人間に内在する善にゆえに自分は人間を信じているのではない。大半の人間の善は煩悩によって脆く散り去る。そのような脆弱なものに頼って人間を信じているのではなく、人間が本質的に無記ゆえにである。人間は善にも不善にも傾倒しうるが、根幹には無記性がある。そこに人間の変革の可能性を見ている。人は無記ゆえに、日常生活の中で善にも不善にも傾倒するが、自らの学びと心掛け次第で、善を優位にしながら社会で生きていくことが可能であり、最終的には不善の心が生じないほどに自らを高めることができる。仏道が教えているのはまさにその実現可能性であり、それを実現する方法なのである。無記ゆえに人を信ず。繰り返しになるが、内在する善ゆえにではない。内在する善の根底にある土台が無記ゆえにである。私たちの深層意識である末那識も阿頼耶識も性質は無記なのである。前者は煩悩によって覆われているが、その覆いを取り除いていけば、末那識は全ての存在を等しく扱う平等性智に転識得智を果たす。自分はそうしたところに人間の可能性を見出しているのだということに気づく発見であった。フローニンゲン:2024/12/17(火)06:54
13764. その雲の向こう側/今日のラジオを振り返って
太陽の見えない世界の中で、絶えず雲の向こう側にある太陽を見つめること。それは、事物を貫いている真理に目を向けることと似ている。私たちが今この瞬間に触れている全ての事物に真理が貫かれている。そこにある真理は、個別具体的な相対的真理と、それに加えて絶対的な真理の双方がある。いずれにせよ、事物を貫く真理に気づき、それと接触している時に、自分は深い安らぎの気持ちを得る。それは存在の絶対的安心感と述べてもいいかもしれない。この感覚はこれからも大切にし、その感覚を深めていきたいと思う。
時刻は午前11時迎えた。つい先ほどまで、早田航さんとの成人発達コラボラジオの収録を行なっていた。前回の収録は、大分の航さんのスタジオで行わせていただき、リアルな場で対面しながらの対話となった。今回は、お互いに物理的に離れた状態でラジオをこれまで通り収録することになったが、1年振りにリアルな場で航さんと会って話をさせてもらったおかげで、今日のラジオからはまたその場に流れる空気感やエネルギーに違いがあったように思う。エネルギーに関してはまた新しく、そして一段深いものになったような気がする。今日のラジオの前編では、性科学者のエミリー・ナゴスキー博士の書籍を引き続き取り上げ、身体的な興奮と主観的な欲望や喜びの感情の違いを切り口にして対話を進めていった。そしてラジオの後編では、航さんが現在執筆に取り掛かろうとしている書籍の話題を取り上げた。内省、気づき、感動、共感という4つの言葉が自分の中で印象に残っているもので、きっと私たちは内省を通じて深い気づきを得て、それが感動につながり、そうして得られた感動を共有することでお互いに共感し合い、相互に支え合いながら質的な成長を実現していくことができるのではないかと考えさせられた。それらの4つの要素のいずれも欠けてはならず、4つはいずれも重要な要素として、私たちの成長・発達に関係してくる。そしてそれらが一体となった流れは幸福の源泉でもあると思うのだ。毎回のことではあるが、ラジオの場では思う存分に即興性と創造性を働かすことができ、その楽しさと喜びを大いに浴びることができていて本当に幸せである。こうした幸福感は、1人で黙々と書物と向き合うだけでは決して得られない。そのことを過去の自分に伝えたいが、過去の自分は過去の自分としてその瞬間の最善を生きていた。今はそうした自分を卒業し、また新たな自分として、より軽やかな心を持って他者と対話をし、協働することで生きる喜びを見出している。これからのラジオの場がより実りあるものであることを祈りながら、今日のここからはまた自分の取り組みを黙々と進めていこうと思う。フローニンゲン:2024/12/17(火)11:27
13765. 6週間振りに親友のメルヴィンと会って
時刻は間も無く午後3時半を迎えようとしている。つい先ほど、親友のメルヴィンの店から帰ってきて、さっぱりとした髪で清々しい気分でいる。メルヴィンも笑いながら述べていたが、6週間髪を放置しているだけで随分と髪の分量が増えていて、5週間と6週間のわずか1週間の違いが大きな差を生むことを実感した。髪を切ってもらったことによって、何か心まで軽くなったようである。今日のメルヴィンとの対話も非常に実り多いものだった。店に到着すると、晴れの日にはいつも外にいてギターを弾いているメルヴィンなのだが、今日は店の中でギターを弾いていた。何やら最近はギターの即興演奏で変化があったらしく、ここ最近は音楽に合わせてギターを即興演奏しているとのことだった。これまで背景に一切音楽をかけることなくギターの演奏をしていたメルヴィンなのだが、音楽をかけることによって即興性と創造性にまた違う刺激が入っているようだった。ギターの話をしながら、メルヴィンに飲み物は何にするか尋ねられて、今回の一時帰国を受けて、飲み物についてもあまり厳格過ぎずに、メルヴィンの店では以前のようにダブルエスプレッソをもらうことにした。家ではもはやコーヒーを飲んでいないのだが、帰りのJALさんのフライトの機内誌に掲載されていた、コーヒーをモチーフにした『さよならのつづき(2024)』というNetflixで配信されているドラマを視聴し始めた影響もあって、メルヴィンの店や誰かと会う時ぐらいはコーヒーを飲むのも良いかと思うようになった。メルヴィンに出してもらったエスプレッソをすすりながら、この6週間にお互いの人生で起こった出来事についてシェアをした。自分は日本への一時帰国に関する話をしたのだが、メルヴィンはこの6週間の間に新しい関係が始まったことを伝えてくれた。彼女もメルヴィンと同じくインドネシア系オランダ人のようで、彼女はまだ24歳とのことで、メルヴィンとは干支が1つぐらい年齢に差がある。しかし、彼女の心はとても成熟しているらしく、スピリチャルなことに関しても、性に関しても非常にオープンで探求熱心なところがとても魅力的だと自分も思った。彼女の名前はアンジェリカといい、今度メルヴィンと彼女と自分とで、エクスタティックダンスのイベントに参加することにした。アンジェリカはメルヴィンと同じく、写真、ダンス、アニメ、音楽などに関心を持っているらしく、生業は写真家のようである。彼女の写真をメルヴィンから見せてもらったが、目の輝きからして素敵な女性だと想像できたし、自分もすぐに打ち解けられそうだと思った。エクスタティックダンスのイベントは今週末か来週末にあり、今彼女の予定を確認しているところである。3人で一緒にエクスタティックダンスのイベントに参加すれば、また3人の関係性は深まるだろうし、そこからまた3人の人生が良き方向に導かれていきそうである。どうやらメルヴィンとアンジェリカは、来年のどこかのタイミングで日本に訪れることを昨日話し合ったところらしく、色々とお勧めの場所を紹介したいし、タイミングが合えば日本をアテンドしたいところである。メルヴィンは以前より日本に行きたいと述べていが、これまでそれが実現しなかったのも、きっとアンジェリカとの出会いを待っていたのだと思う。2人の新たな関係が始まったことを心より祝福し、こちらも幸せな気持ちになって帰路に着いた。フローニンゲン:2024/12/17(火)15:40
13766. 愛の非二元性/性交についてメルヴィンと対話をして
本日親友のメルヴィンと小一時間ほど話をしていた中核のテーマは愛と性に関するものだった。メルヴィンが何気なく述べた、“I love someone”と“I’m in love with someone”は明確に違うという話は大変意味深長なものに思えた。前者は愛する主体と愛される客体の分離がより顕著であるのに対し、後者においては愛する主体と愛される客体の区別はありながらも、両者が同じ愛の中に含まれているという点で、より非二元性をそこに見出す。前者がより二元性が強く、後者は二元性を超えて、より非二元性を見据えた愛の関係だと言えるだろうか。愛のテーマについて意見交換をした後に、性についても色々な角度から話をした。それは、性を取り巻く現代文明の歪みの話から始まり、どこからが性交であるかというセックスの開始に関する話を経由して、性交に不可欠な要素として楽しさがあるという点でメルヴィンと大いに盛り上がったのを覚えている。それはちょうど今日の成人発達コラボラジオの前編でも話をしていた内容で、性交には本来お互いの未知な要素を発見し、自他発見をしていく楽しさがあるはずである。そうした楽しさを覆い隠す形で、性交に恥の概念を混入させてしまっているのが現代の性の歪みの1つだと言えるだろうし、それが性や人間関係に関する諸々の病理を生み出す元にもなっているような気がする。性交はまた単に肉体的な次元におけるコミュニケーションだけではなく、感情的・エネルギー的・霊的なコミュニケーションも司るものである。残念ながら、肉体的な次元でのコミュニケーションさえできていないのが現代の多くの性の実情ではないかと思うということをメルヴィンと話をしていた。メルヴィンは、フリースタイルのダンサーでもあったことから、セックスはフリースタイルダンスと同じぐらい即興性と創造性に溢れた楽しいものだと述べていたが、本当にその通りである。自分も最近になってようやくセックスにそうした楽しさを見出すことができるようになってきた。これもこれまでの学びと実践の蓄積によってもたらされたのだろうし、この7年間ほどメルヴィンと5週間に1回色々な話をして来て、お互いに啓発し合いながら成長を実現させてきた賜物かと思う。メルヴィンが最近できた彼女であるアンジェリカとどのように性生活を楽しんでいるかの話は大変興味深く、彼女もまた性に対して積極的であり、非常にオープンとのことで、2人が充実した性生活を通じてお互いの関係性を様々な次元で深めている姿を自分事として嬉しく思った。日本に蔓延する冷え切った男女関係は、オランダ人たちの円満な男女関係に学ぶことが多くあるのではないかと思う。もちろんオランダ人の全てがメルヴィンのように円満な性生活を送っているわけでは決してないが、日本に蔓延る性に関するタブーや抑圧的な在り方は、誰も幸せにしないということを、多くの日本人は早く目覚めるべきではないかと思う。性の発達領域に関しては、依然として強固に慣習的段階にある日本に対して、自分はこの領域でも何か貢献を果たしていきたいと思う。日本に関して感じる地獄さの1つは、性に関する抑圧性でもあるので、この領域にはなんとしても切り込んでいかねばなるまい。そのようなことを思わせてくれる今日のメルヴィンとの対話だった。フローニンゲン:2024/12/17(火)16:32
Today’s Letter
The weather in Groningen keeps me from seeing the sun. However, my eyes always gaze at it beyond the clouds. I can perceive the truth beyond everything. I won’t lose this attitude and strength. Groningen, December 17, 2024
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