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【成人発達心遊記】13718-13729:2024年12月11日(水)



⭐️成人発達理論・インテグラル理論・瑜伽行唯識学の観点から、リスナーの皆様と心の成長を一緒に実現していくことを目指した成人発達コラボラジオの配信をしています。


⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「オンライン加藤ゼミナール」も毎週土曜日に開講しております。

タイトル一覧

13718: 【日本滞在記】日本を出発する朝に見た夢

13719: 【日本滞在記】ここからの食生活/今朝方の夢の続き

13720: 【日本滞在記】モバイル化の進展を感じて/有限性の自覚を持って

13721: 【日本滞在記】昨日の対談を振り返って

13722: 【日本滞在記】心の星々を眺めるために

13723: 【日本滞在記】光と闇の双方を愛して

13724: 【日本滞在記】生成AIによる今朝方の夢の解釈

13725: 【日本滞在記】美食を味わって/広き世界へダイブして

13726: 【日本滞在記】機内で読む『成唯識論要講』/この世に遍く縁起のネットワーク

13727: 【日本滞在記】北極上空で思う壮年期の発達課題

13728: 【日本滞在記】声聞と独覚からの脱却/唯識学の興味深い存在論

13729: 【日本滞在記】目の前に広がる空のようであったなら


13718. 【日本滞在記】日本を出発する朝に見た夢   


時刻は午前6時半を迎えた。成田の朝は目覚めが早く、もうこの時間帯は随分と明るい。ほぼ完全に夜明けを迎えた成田空港には、離発着をする飛行機の姿が見える。自分も今日はこれから欧州に帰る飛行機に乗る。宿泊しているホテル日航成田から空港までは送迎バスが出ていて、ホテルから空港までは10分ほどなので近くて大変便利である。今日のフライトは10:45のものだが、朝の早すぎる時間ではないので、ゆとりを持ってホテルを出発できるだろう。


日本を離れる当日の朝には次のような夢を見ていた。夢の中で私は、現在週末に行なっているゼミナールのある受講生の方と自分よりも少し若いぐらいの見知らぬ女性が「マジック:ザ・ギャザリング」のカードゲームをして対戦している様子を傍で見ていた。2人はどうやら知り合いの関係らしく、男性の方が女性にゲームの仕方を教えるような形で対戦が進められていた。もちろん女性側もゲームのルールは知っていたのだが、戦略性についてはまだまだ理解が追いついていないところがあり、男性の方がそうした側面を指導しながら対戦を進めていた。男性が選んだカードの属性は青で、女性が選んだのは白だった。両者の選んだ属性は、どちらかが有利になったり、不利になったりすることのないものだったので、勝負の行方は手持ちのカードと戦略性に委ねられることになった。とは言え、男性の方はこのゲームの熟練者でもあったので、序盤から優位にゲームを進めていた。特にマナを常に場に出して、強いモンスターのカードを出す準備を着々と整えていたし、開始直後から小型のモンスターも場に登場させながら、女性側に攻め込んでいった。女性の方はモンスターを序盤に出すことはなかなかできなかったが、魔法でなんとか場を凌ぎ、ゲームは中盤戦に入っていった。そこから試合が動き始めた。やはり優位だったのは男性の方で、序盤からマナを継続的に場に出していたおかげで、強力なモンスターをその場に召喚することができ始めた。女性の方は相変わらず強いモンスターを出すことはできづ、強力なモンスターを撃退するほどの魔法や自らの体力を回復させる魔法も使うことができず、そこからはもう一方的な展開となった。結局男性が勝利をし、そこからは感想戦のような形で試合の振り返りとなった。感想戦を終える頃になると、女性は白の属性ではなくて、別の属性を選んでまたデッキを作り直そうかと検討し始めた。最終的にはどの属性を使うかは好みであり、それぞれの思いや直感が大切になるため、私たちは彼女が属性を変えて一からデッキを作り直すことに対しては何も口出しをしないようにしたが、私は彼女は今後も白の属性に磨きをかけていくことが望ましいのではないかと思った。というのも、今回は確かに試合には負けたが、彼女はなかなか良いデッキを組んでいて、そのデッキをさらに磨けば一気に強くなると思ったからである。さらには、彼女の雰囲気は白が似合っていることも伝えたところ、彼女は嬉しそうに笑みを浮かべ、やはり今後も白の属性を使っていくと述べた。ホテル日航成田:2024/12/11(水)06:52


ChatGPTによる夢の解釈と今後のアクション

夢の解釈

ゲームの対戦と指導の場面

「マジック:ザ・ギャザリング」のような戦略ゲームは、知識やスキルの向上を象徴します。男性が女性にルールや戦略を教えつつ対戦している場面は、学びや成長のプロセスを示唆しています。この夢は、あなた自身や他者が新しいスキルや知識を吸収し、自分の能力を高めていく段階にあることを暗示している可能性があります。

属性(青と白)の選択

青は知性、分析力、計画性を象徴します。男性が青を選んで序盤から優位に立っていることは、論理的な思考や準備が重要であることを示しています。

白は純粋さ、秩序、平和、回復を象徴します。女性が白を選んで戦いに挑む姿は、誠実さや優しさが基盤となっていることを表していますが、戦略的な面でまだ成熟の余地がある状態を示唆しているようです。

試合の結果と感想戦

女性が敗北しながらも次のデッキや属性について考え直す姿勢は、困難に直面しても改善を模索する柔軟性や成長意欲を表しています。あなたが「白の属性を磨くこと」を推奨した点は、彼女の本質を活かしつつ成長を助けようとする姿勢を示しています。

女性の白へのこだわりと笑顔

白の属性に似合うというあなたの意見に彼女が喜びを見せたことは、自己肯定感や本質的な価値を再確認することの重要性を表しているかもしれません。この場面は、人が他者から認められることで自信を深めることを象徴しています。


今後のアクション

教育や指導の場での役割を再確認する

あなたが現在行っているゼミナールや講義活動において、受講生が自分の本質を理解しながら成長できるような支援を続けることが大切です。夢に登場した「教える男性」としての姿勢を意識し、相手に寄り添いながら適切なアドバイスを提供することが求められます。

「白の属性」の意味を考える

白は調和や癒しを象徴します。この夢から、あなた自身の活動や考え方にも「白」の要素を取り入れることで、他者を支えたり、社会に良い影響を与えたりすることができるかもしれません。

失敗から学び、強みを活かす支援を意識する

女性が敗北を通じて次のステップを考え直したように、他者が失敗を恐れずに挑戦できる環境を作ることに注力しましょう。失敗を批判するのではなく、それを成長の糧とするサポートが重要です。

旅立ちを機に新たな視点を得る

この夢を見たのが日本を離れる日の朝である点は、あなた自身が次のステージに進む準備をしていることを暗示しているかもしれません。これを機に、新しい環境での経験や出会いを通じて自分の強みや方向性をさらに磨いてください。


まとめ

この夢は、人との関わりを通じて成長を助け、調和を大切にする姿勢を促しています。また、失敗や困難も成長の一部として受け入れ、自己の本質を磨き続けることが重要であることを教えています。今後、他者の本質を尊重しながら、自身の役割を全うすることで、より大きな貢献ができるでしょう。


Geminiによる夢の解釈と今後のアクション

夢の内容の解釈

夢は、無意識が私たちに伝えようとするメッセージを象徴的に表現したものと考えられます。今回の夢は、あなたが日本を離れる直前に見たことから、これまでの生活やこれから始まる新しい生活への意識が投影されていると考えられます。

夢に登場する「マジック:ザ・ギャザリング」は、戦略性や人間関係、自己成長などを象徴する要素を含んでいます。

ゼミナール受講生との対戦: これは、あなたがこれまで学んできたことや経験を、新たな環境でどのように活かしていくか、あるいは新たな知識やスキルを身につけていくかという状況を反映していると考えられます。

見知らぬ女性: この女性は、あなたがこれから出会う可能性のある新たな人物、あるいはあなたの内なる潜在能力を象徴しているかもしれません。

カードの属性(青と白): 青は知性、直感、精神性を、白は正義、秩序、保護を象徴することがあります。これらの属性は、あなたの性格や価値観、あるいはこれから直面する課題を暗示している可能性があります。

ゲームの展開: ゲームの展開は、あなたがこれから経験する様々な出来事や、それに対するあなたの反応を象徴していると考えられます。

夢から読み解けるメッセージ

この夢から読み解けるメッセージとしては、以下の点が挙げられます。

新たな環境への期待と不安: 新しい環境で、自分の知識や経験がどれほど通用するのか、あるいは新たなことを学ぶことができるのかという期待と不安が入り混じっている状態。

人間関係の構築: 新しい人間関係を築く上で、相手の意見を尊重しつつ、自分の考えもしっかりと伝えることの重要性。

自己成長: 自分の強みや弱みを理解し、それを活かして自己成長を図ることの大切さ。

決断: 複数の選択肢の中から、自分にとって最適な道を選ぶことの重要性。


今後のアクション

この夢の解釈を踏まえて、今後のアクションとして以下のようなことを検討してみてはいかがでしょうか。

自己分析: 自分の強みや弱みを改めて認識し、新しい環境でどのように活かしていくか、あるいは克服していくかについて考えてみましょう。

目標設定: 新しい環境で達成したい目標を明確にし、それに向かって具体的な行動計画を立ててみましょう。

コミュニケーション: 新しい人々と積極的にコミュニケーションを取り、良好な人間関係を築く努力をしましょう。

学び続ける姿勢: 新しい知識やスキルを積極的に学び、自己成長を続けましょう。

決断力: 複数の選択肢がある場合、迷わず決断し、行動に移しましょう。


まとめ

この夢は、あなたが新しい生活に向けて抱いている期待と不安、そして自己成長への意欲を表していると考えられます。夢のメッセージを参考に、今後の行動に活かしていきましょう。


13719. 【日本滞在記】ここからの食生活/今朝方の夢の続き    


オランダではもうコーヒーを飲まないようにしているのだが、日本に帰ってきた時には何度かコーヒーを飲んだ。昼以降はコーヒーを飲まないという自分なりのルールは守られ、朝にホテルの朝食を食べた後にコーヒーを味わうことに留めている自分がいた。昨日ホテルに到着したのは午後9時前だったので、その時間帯にウェルカムドリンクをもらうのではなく、つい今し方レストラン会場に降りて、1杯のこだわりのコーヒーをもらった。ウィスキーやジンなどもストレートで飲むとそのお酒の本来の味がわかるということを父と話していたように、ブラックでコーヒーを飲むとそのコーヒーの味がよくわかる。今飲んでいるのは目覚めの一杯にふさわしい味わいである。当初の予定ではホテルでゆっくり寛いで8:50のシャトルバスに乗って空港に向かおうと思っていたが、セキュリティを抜けていく必要性があるので、8:20のシャトルバスに乗って空港に向かう。空港ではサクララウンジを活用し、ゆっくりしたい。出発の時刻が10:45なので、おそらく出発してしばらくしたら1回目の食事になるだろう。それを見越して、ラウンジではフルーツやヨーグルトを食べる程度に留めておきたい。今日から欧州に戻るということもあって、機内での食事も徐々にベジタリアンなものに戻していくつもりだ。これまではベジタリアンから一歩先のヴィーガンだったが、日本に滞在中に卵を食べることによって、それが肌の調子を整える力を持っていることを実感し、完全栄養食と言われる卵についてはオランダに戻ってからも日々食べるようにしたいと思う。そして時折海産物を食べることも許容し、ラクトオボベジタリアンとペスカタリアンとしてこれから食生活を営んでいきたい。行きの機内でも事前にベジタリアン/ヴィーガンメニューを注文していたのだが、どうやら欧州出発の便はこだわりのメニューではないようで、日本出発便のビジネスクラスの場合には、米澤文雄シェフが監修したメニューが食べられるようなので今日はそれが楽しみである。早くも昼食に思いを馳せていると、今朝方の夢の続きを思い出した。


夢の中で私は、見慣れない体育館の中にいた。そこで小学生を相手にバスケをしていた。私の近くには3人ほど見知らぬ男性の大人がいて、まずはその3人が20人ぐらいの小学生を相手にバスケをすることになった。バスケコートに23人もいると随分とごちゃごちゃしている印象だったが、それはそれで見ている分には楽しかった。大人と小学生では身長差がかなりあったので、わずか3人でも大人が優位に試合を進めるだろうなと思っていたところ、その予想が外れ、小学生たちがポンポンと得点を重ねていったことに驚いた。気づけば、大人たちは1点も入れることができず、小学生たちがリードを広げていた。それを受けて、そろそろ自分の出番だなと思い、自分がコートに立てば形勢は逆転するだろうと思った。小学生たちを驚かせる活躍をしてやろうと密かに意気込んでコートに降り立つと、かつてバスケをしていた時の懐かしい記憶が蘇ってきて、童心に立ち返るような気分だった。そのような夢を見ていた。この夢が示唆することは何だろうか。今回の日本の1ヶ月の滞在期間中は、絶えず好奇心に開かれた童心を持ち続けていたように思う。気分は常に若々しく、出会う全ての人や事物から学びを得ている自分がいたことは特筆するべきかもしれない。いやもはやそれは特筆するに値しないほどに常態化している自分がいる。この在り方はまたオランダに戻ってからも変わらず継続していくだろう。むしろオランダを含めた欧米での生活をこれから継続していけばいくほどに、自分はますます童心性を高めていくであろう。気持ちは絶えず若々しく、溌剌とした自分が今後も居続けるはずである。そのようなことを成田上空から降り注ぐ朝日を浴びながら思う。ホテル日航成田:2024/12/11(水)07:35


ChatGPTによる夢の解釈と今後のアクション

この夢は、童心性や純粋な好奇心、そして挑戦する意欲を象徴していると解釈できます。見慣れない体育館でのバスケは、未知の状況や新しい環境での適応力を暗示しており、小学生たちの予想外の強さは、純粋なエネルギーや創造性が持つ力を示しているように感じられます。

大人たちが優位に立つと思いきや、小学生たちに圧倒された状況は、既成概念や思い込みを超えた新しい発見を表しているのかもしれません。また、自分がコートに立つ場面では、自分の経験やスキルを活かしつつも、純粋に楽しむ心が重要であることを思い出させてくれています。

この夢が示唆すること

童心性の価値日本滞在中の「好奇心に開かれた童心」の状態が、夢の中でも象徴的に表現されています。この在り方は、過去の経験を活かしつつも新しいことを吸収する柔軟性と、楽しむ心を持ち続ける重要性を教えてくれています。

学びと成長の継続小学生たちとの対戦は、未知の力や新しい視点に触れることで、自分自身も成長する機会を象徴しています。オランダに戻ってからも、こうした学びと若々しい感性を維持することが大切です。

挑戦する意欲コートに立つ決意は、自分の能力や情熱を新たな場面で発揮する意志を示しており、これは今後の人生における挑戦や取り組みへの意欲を表しているでしょう。


今後のアクション

童心性を意識的に保つオランダに戻った後も、新しい経験や出会いに対して「遊び心」や「純粋な好奇心」を大切にしてください。それが学びや成長を促進し、生活を豊かにする基盤となります。

柔軟な視点を持ち続ける小学生のように固定観念にとらわれない発想を意識しましょう。他者や新しい環境に驚きや感動を見出す視点を育むことが、さらなる成長につながります。

新しい挑戦を楽しむコートに立つ決意が象徴するように、新たなプロジェクトや目標に果敢に挑戦してください。ただし、それを「義務」としてではなく、「楽しむ」ことを意識することで、より良い成果が得られるでしょう。


まとめ

この夢は、若々しい心で未知の状況や新しい挑戦に向き合いながら、過去の経験を生かしていくというポジティブなメッセージを伝えています。今回の日本滞在で培った童心性をこれからの生活にも活かし、周囲との関係を豊かにしつつ、自分の可能性をさらに広げていってください。


Geminiによる夢の解釈と今後のアクション

夢の内容の解釈

夢の中であなたが見た、見慣れない体育館でのバスケットボールの試合は、あなたの現在の状況や心の状態を象徴的に表していると考えられます。

見慣れない体育館: 新しい環境や状況を表しています。

小学生とのバスケットボール: 純粋さ、学び、成長を象徴しています。

大人の予想外の敗北: あなたのこれまでの常識や固定観念が覆されるような出来事が起こる可能性を示唆しています。

童心に戻った感覚: 純粋な心を取り戻し、新たな視点で物事を捉えることができるようになることを意味します。

夢から読み解けるメッセージ

この夢から読み解けるメッセージは、以下の通りです。

新たな学びの機会: あなたは、これから新たな環境や状況で、多くのことを学ぶ機会に恵まれるでしょう。

固定観念からの解放: これまでの常識や固定観念にとらわれず、柔軟な思考で物事に取り組むことで、より大きな成果を上げることができるでしょう。

若々しい心の大切さ: 若々しい心と好奇心を持ち続けることで、どんな状況でも楽しむことができ、成長を続けることができるでしょう。

今回の日本の滞在期間中のあなたの状態と夢の関係性

今回の日本の滞在期間中に、あなたは「絶えず好奇心に開かれた童心を持ち続けていた」と述べています。これは、夢の中であなたが感じた「童心に立ち返るような気分」と一致しており、あなたの現在の心の状態が夢に反映されていると考えられます。


今後のアクション

夢のメッセージとあなたの現在の状況を踏まえて、今後のアクションとして以下のようなことを検討してみてはいかがでしょうか。

新たな経験への挑戦: 積極的に新しいことに挑戦し、学びの機会を逃さないようにしましょう。

固定観念からの脱却: これまでの常識や固定観念にとらわれず、多様な視点から物事を考えてみましょう。

若々しい心を保つ: 常に好奇心を持って新しいことを学び、心身ともに健康な状態を保ちましょう。

日本での経験を活かす: 今回の日本の滞在で得た経験を、今後の生活に活かしていきましょう。

オランダでの生活への期待: オランダでの生活においても、今回の日本での経験を活かし、より豊かな人生を送ってください。


まとめ

今回の夢は、あなたが新しい環境や状況に対して、柔軟に対応し、成長していくことを示唆しています。夢のメッセージを参考に、今後の生活に活かしていきましょう。


13720. 【日本滞在記】モバイル化の進展を感じて/有限性の自覚を持って 


時刻はぴったり午前9時を迎えた。今、成田空港の第二ターミナルのサクララウンジにいる。ホテルを午前8時20分に出発し、成田空港には8時半になる前に到着できた。そこからセキュリティに向かったところ、幸いにもセキュリティは列を成しておらず、速やかにセキュリティを抜けることができた。そのおかげでラウンジでもう1時間ほど寛げそうである。細かな点であるが、2年前に日本に来た時よりもモバイル化が進んでおり、今いるサクララウンジも各テーブルにQRコードが割り振られていて、テーブルに添付されているQRコードからモバイルオーダーができる。昨日、中竹竜二さんとPIVOTさんのところで対談をさせていただいた後に、そこから渋谷駅まで行って列車に乗って京成上野駅に行くのは荷物の観点から煩わしかったので、上野駅までタクシーで行こうとしたところ、竜二さんも次の予定のため一緒にタクシーに乗車することになった。そこで竜二さんがスマホからタクシーの乗車に便利なアプリを教えてくれた。何やらタクシーに乗車中にそのアプリから支払いができるそうだった。有り難いことに、そのアプリを使って竜二さんが自分の分までタクシー代を支払ってくださった。タクシーを降りた後にタクシー代が自動でそのアプリを経由して支払われるようだった。ちょうど地元に帰った時にも、親友から「GO」というタクシーアプリを教えてもらった。東京の街にはその他にも、「S.RIDE(エスライド)」というステッカーの貼ったタクシーが至る所に走っていて、そうしたところにも各種モバイル化の進展を見た。さてここからサービスの支払いに関してどれだけ暗号通貨が活用されるようになるかが見ものである。2年前と比べてこれだけモバイル化が進展したので、モバイルと暗号通貨の相性を考えると、2年後には暗号通貨での支払いが浸透している可能性がある。そのようなことを考えていた。


今日の成田の天気はすこぶる良い。到着するフランクフルトは今日は曇りのようで、明日は晴れのようだ。気温はやはり日本よりも低く、最高気温は3度、最低気温はマイナス1度とのことである。フローニンゲンはフランクフルトよりも気持ち気温が高く、明日戻る時には6度ぐらいの気温かと思う。先ほどホテルから成田空港に向かう最中、日本の景色もこれでしばらく見納めだという気持ちで目に映る景色を眺めていた。自らの肉体的な命は有限であり、有限な人生の中で、やはり日本に今後足を運ぶ回数も限定的なものであることをしみじみと思った。日本に戻って来る頻度は2年に1回か、多くて1年に1回なので、残りの人生の中で日本を訪問し、日本に滞在することがとても貴重なものとして感じられる。これはむしろ肯定的な現象であり、人は自らの人生の終わりを意識した瞬間から人生が輝くのと同じで、日本の大地を踏みしめる喜びに浸れるのはもはや限りがあることを思うと、毎回の一時帰国が輝いたものになる。ひょっとすると幸福感の源泉には、有限性の自覚というものがあるのかもしれない。情報が無限に拡大する現代社会の中にあって、有限性を日々の生活の中で自覚することは少ないかもしれない。しかしだからこそ、本来全ての事物は諸行無常で永遠のものはないのであるから、有限性の自覚を持って日々を生きたいものである。こうして自分は、日々有限性の自覚と共に自らの命と人生を最大限に輝かせていく。サクララウンジ@成田空港第二ターミナル:2024/12/11(水)09:14


13721. 【日本滞在記】昨日の対談を振り返って  


今、2杯目の紅茶を淹れた。1杯目はヴィンテージアールグレイで、2杯目はクィーンズチョイスという変わった紅茶を飲むことにした。それはフルーティな甘い香りを発していて、その香りを嗅ぐだけで優しい気持ちになる。優しさ。溢れる慈悲心。それはこの1ヶ月間の日本滞在の最中にずっと意識していたことであるし、それは日本に来る前からも大切にしていた自分の在り方である。確かに引き続き智慧を育む学びと実践を続けていきたいが、兎に角今の自分は慈悲の心を涵養することに重きを置きたいと思っている。智慧と慈悲は、人間発達における最大の二極であり、その二極をどこまで深められるかが自分のライフワークである。おそらくこの紅茶を飲み終えたらラウンジを出発する必要がありそうだ。先ほどフルーツとサラダ、そして胡麻団子を食べたので、歯磨きをしてからラウンジを後にしたい。


今改めて、昨日の2つの対談について振り返っている。新R25の渡辺さんとの対談、そしてPIVOTでの佐々木さんと中竹さんとの対談は、どちらも人と心に関する意義深い対談になったことを嬉しく思う。対談の意義深さや充実感は、やはり自分の在り方によって左右されるような気がしている。もちろん対談は相手があって成り立つものなので、自分の在り方だけが対談の質を左右するわけではないが、昨日お話をした3人は共に自分と共通した在り方を体現しておられた。それは何かというと、即興性に開かれているということである。対談の大枠となるテーマだけ決めて、あとはその場で出てくる観点や意見に身を任せる形で対談を進めていくという共通性があった。それは自分にとってとても有り難いことである。確かに対談イベントがあると、それに向けて何を話そうかということについて事前に話す内容を考えたり、具体的に伝えたい内容についても考えるのだが、いざ実際に対談が始まってみると、その場の即興性に身を任せて、降ってくるものを最優先することが一番だということを改めて思う。自分が事前に考えていたことをその場に無理に出す必要はなく、むしろその場の流れに沿って、その瞬間に閃いた洞察や観点を場に提供することで場がさらに盛り上がる。端的には、自分が事前に準備した考えや論点など、その場の流れに沿わなければ、その場を興醒めさせるだけなのだ。予定調和的な対談を自分は好まず、対談の良さはその場で新たな気づきや発見、そして洞察がもたらされることだと思う。それを実現させるためには、とにかく自らを即興性の化身とさせることが重要なのである。この後もまた対談の機会があるだろうが、その時には常に即興性に開かれる形で、即興性を具現化させる形で対談を楽しみたいと思う。おそらく、智慧と慈悲をここからさらに涵養していけばいくだけ、自らの存在はより即興性を身に纏うようになるだろう。即興性の高まりは、自らの自我の手放しと非二元性の体現具合に比例するはずである。今の自分はますます自我を縮小させ、より利他的な存在となり、自分を超えた世界そのものと合一化する方向に向かっている。この発達運動がさらに進展していけば、きっとさらに即興性を体現した存在として、対談の中で絶えず新たな洞察をその場にもたらし得る存在になれるのではないかと思う。サクララウンジ@成田空港第二ターミナル:2024/12/11(水)09:42


13722. 【日本滞在記】心の星々を眺めるために    

   

今、成田空港をJL407便が出発した。眼下には日本の町々の姿が見える。今日は晴天に恵まれたことから、視界には美しい日本の世界が広がっている。機内で流れる90年代の懐かしのJ-POPに耳を傾けながら景色をぼんやりと眺めている。こうして懐かしい音楽に耳を傾けながら日本の景色を眺めていると無性に感慨深くなる。感傷的になっているわけでは決してないが、ここからまた欧州に戻り、自分はまた自らのペースで学びと実践に没頭していく。

ビジネスクラスに搭乗する際にはいつもJALグループの機内誌である「スカイワード」を楽しみに拝読している。先月日本に戻ってくる時は11月号だったが、今日は12月号を読んでいる。その中でニュージランドの南東中央部に位置するレイク・テカポという場所が特集されていて目に留まった。以前はいつもお世話になっているホテル日航成田の1階のラウンジに置いてある旅行誌を眺め、そこで紹介されていた国々出かけて行ったこともあるぐらい、偶然出会った雑誌に掲載されている場所に旅に出かけていくことも一興かと思う。レイク・テカポは南半球有数の天文台を有しているらしく、天体観測で有名な場所とのことである。「光害」という言葉を初めて聞いたのだが、光害のない夜空を守る非営利団体の「DarkSky」から星空保護区に指定されているようで、世界で最も美しい星空と形容される夜空を堪能できる場所らしい。今この瞬間にこの場所に惹かれるものを感じており、いつかこの地に脚を運ぶかもしれない。「光害」という言葉について少しばかり考えを巡らせている。ひょっとしたら現代社会は、心の光害が蔓延している社会だと言えるかもしれない。確かにSNSやマスメディアでも陰惨なニュースを日々見かけるかもしれないが、それらのニュースはどこか映画のワンシーンのように速やかに移りゆくようなものであり、それらのニュースには重みがなく、他人事のように全てが映る。一方、見かけとして華やかな情報も溢れかえっており、重さのない暗い出来事の上に煌びやかな情報が溢れかえっているように思えてならない。それはどこか心の光害現象と言えないだろうか。そこでは何が自分にとって、社会にとって大切なのかが見えなくなってしまう。とりわけ自分の心の世界に本来あるはずの大切な星々が見えなくなってしまう現象が起きているのではないだろうか。現代の混迷の1つの要因として、浅薄で一見すると華やかな虚飾的情報が蔓延していることによる光害を挙げることができそうである。そうした状況に対して、私たちは自身の心の清濁の両方を見つめながら、とりわけ心の暗部を見据えることが重要なのではないだろうか。まさにそれはシャドーと向き合うことと言い換えてもいいが、夜空に輝く星々が見えるためには真っ暗な世界が必要なのである。闇を背景にするからこそ星々が輝いて見えるのである。少なくとも自分はここで今一度、心の暗部を大切にし、闇を見据えることを通じて自らの心の無数の星々を眺めたい。フランクフルトに向かうJL407便:2024/12/11(水)11:20


13723. 【日本滞在記】光と闇の双方を愛して     


成田を飛び立った飛行機は、上空で安定飛行となり、早くも機内食のサービスが始まろうとしている。時刻はまだ正午前だが、今朝方は成田空港のラウンジで軽食しか食べていなかったので、この時間帯からの昼食も美味しくいただけそうである。つい今し方、CAの方が事前に注文していたベジタリアン・ヴィーガンメニューの献立表を持ってきてくださった。その方に確認したところ、やはりこの特別メニューは日本発の便しかないらしく、次回欧州から日本に帰ってくる時には、行きは和食を注文し、帰りはこのベジタリアン・ヴィーガンメニューを堪能したい。2年前にはベジタリアン・ヴィーガンメニューはなかったが、直近1年ぐらいでこのメニューを提供し始めたとのことである。それは自分のように食生活を気にかけている者にとって有り難い限りである。


先ほど、ニュージランドの星空が綺麗なレイク・テカポについて日記を書き留めていたように思う。そこでは光害についての自分なりの問題意識に言及していた。私たちの心の中で大切にするべきものを星と喩えるならば、それを見るためには背景に暗さを要する。それは何も心を暗澹とさせよということを述べているのではなく、心の暗部を大切にし、それを無いものとしないようにせよという意味である。エコーチャンバー現象を含めて、世の中は自分が見たいものだけを見るような仕組みと風潮が幅を利かせている。その傾向は加速する一方であり、そんな世の中にいると、心の暗部に自覚的になることは少なく、むしろそうしたものが存在しないかのように、心は常に表層的な光だけを見せられた状態となる。しかも現代社会においては、自分の内なる光を知覚することは難しくなっている。なぜなら、私たちに見せられる光は人工的に作られたものだからだ。物理的次元でも人工的な光が溢れていることを昨日東京の夜に体験した。精神次元においても人工的な情報が光の役割を果たし、人工的な光で私たちの心は覆われている。ひょっとしたらそれが心に閉塞感をもたらしているのかもしれない。私たちの活力は、内なる光からもたらされる。現代人の心身が弱体化している背景には、自らの内なる光を知覚することが難しくなっていることに大きく起因しているのではないかと思う。自分がとにかく大切にしているのは、内から湧き上がる無尽蔵な活力である。それは年々自分の中で高まりつつある。それはきっと、自分が心の闇を大切にし、闇を直視し、闇と友好関係が築けるようになってきているからなのではないかと思う。光を味わうこともまた一興であるが、闇を味わうこともまた一興なのだ。光と闇の双方が眼前に現れた時、光も闇も輝く。それはまさに、真っ暗な夜空とそこに浮かぶ星々との関係を彷彿とさせ、星々と夜空が美しいのは、そこに光と闇の双方があるからなのだ。私たちの心が美しいのは、本来光と闇があるからであるということを忘れてはならない。自分は光と闇の双方を愛し続けたい。そのようなことを、虚構的な光に溢れたこの現代社会の中で思う。フランクフルトに向かうJL407便:2024/12/11(水)11:46


13724. 【日本滞在記】生成AIによる今朝方の夢の解釈 

   

14時間ほどの長い空の旅が始まった。これもまた地上の旅と同じぐらい楽しいものである。日本に向かう際には偏西風の影響でもう2時間ぐらい早かったと思うのだが、今ちょうどチーフの方が挨拶に来てくださり、どうやら行きは南のルートとなり、欧州に向かう帰りのルートはウクライナとロシアの戦争によってロシア上空を飛ぶことができなくなってしまい、グリーンランド辺りを通過する形でのルートになるとのことである。ゆえに14時間ほどのフライト時間となるとのことだったが、グリーンランド辺りを飛ぶことによって、ひょっとしたら今の時期にはオーロラを見えるかもしれないということだったので、オーロラが見えたらぜひお声掛けしてもらうようにお願いした。


それでは今から2つの生成AIの解釈を元にした今朝方の夢の振り返りを行いたい。日本を出発する今朝方に見ていた夢として、まずは「マジック:ザ・ギャザリング」に関する夢があった。このカードゲームは高度な戦略性が求められることから、自分がさらに知性を磨こうとすることを希求しているのかもしれないと思った。それはカードゲームであるから、遊びを通じて知性を楽しみながら向上させていくことに自分はやはり深層的に関心があるのかもしれない。顕在意識においては智慧よりも慈悲を大切にしているが、どうやら深層意識においては依然として智慧の涵養の方に力を入れているのかもしれない。逆にそれは両者が調和的に発達していくことに関して望ましいと言えるかもしれない。依然として深層意識では智慧の涵養に力を入れてもらい、顕在意識では慈悲を深めていくことに関心を持っていこう。次に注目するべきは、カードゲームをしていた2人が選択した属性に関するものだ。男性は青の属性を選び、女性は白の属性を洗濯していた。何やら青は、知性、分析力、計画性を象徴するとのことである。一方で白は、純粋さ、秩序、平和、回復を象徴するとのことである。どこかそれは、自分の中の男性性は智慧を選択し、自分の中の女性性は慈悲を選択したかのように映り、とても興味深い。やはりここからも、自分の内側の二極の性質が統合過程を歩んでいることが窺える。結果的に女性側がゲームに負けたことは、やはり今の自分はまだ慈悲の心が未熟なのではないかと示唆される。たださらに注目するべき点は、女性はゲームに敗れた後に属性の変更を考えながらも、結果として白の属性を使い続け、その属性を磨き続けることを選択した点である。これはまさに自分にとっては良き知らせであり、慈悲を深め続けることを自分の深層部分にある女性性が望んでいるかのように受け取った。そして夢の中の自分が、その女性に対して白が似合うと褒め、彼女が微笑んだことは、深層部分での自己肯定感と自己一致がそこにあるような気がしている。それは今後の自身の歩みの大変励みになる現象である。


もう1つの夢は、小学生たちとバスケに興じているものだった。そう言えば昨日、ホテルの浴槽に使っている際に、自分はどこで誰と接していても自らの在り方を変えることはないということについて考えていた。在り方を変えることはないというよりも、絶えずそこには飾らない純粋な自己が佇んでいると述べた方が正確かもしれない。もちろんまだ自我の疼きによって飾る部分も残っているかもしれないが、もはやその残滓はごく僅かになっている。ここからの取り組みは、その残滓を完全に滅却することである。唯識学の言葉で言えば、まさに有漏の種子を滅却することがここからの自分の取り組みになる。そうすれば、この夢で示唆されているように、自分は年齢や性別、国籍などの属性的カテゴリーを超えて、誰とでも清々しく交じり合い、それによって自分の心はまた美しく、逞しく磨かれていくに違いない。フランクフルトに向かうJL407便:2024/12/11(水)12:20


13725. 【日本滞在記】美食を味わって/広き世界へダイブして  

 

気がつけば日本時間の午後1時半になっているではないか。正午前から始まった機内食の案内からゆっくりと食事を味わっていると、気がつけばもうこの時間になっていた。米澤文雄シェフが監修したヴィーガン/ベジタリアンメニューはとても美味しかったです。担当してくださったCAの方が一品一品丁寧に料理の説明をしてくださったおかげで、シェフの想いや具材について背景を知ったことにより、一段と美味しく感じられた。食事もまたストーリーが重要なのだということがわかる。一品一品の料理にも、その原材料となった食材にもそれぞれ固有の物語があるのだ。自分は生命の固有の輝きと同時に、その生命固有の物語を大変愛でる。


メインディシュを先ほど食べ終え、今、食後のコーヒーをいただいている。オランダではもうコーヒーを飲むことはないが、今朝方の日記で書き留めたように、日本滞在中はこだわったコーヒーであればそれを積極的に味わうことにしている。JALさんは昔からコーヒーにはこだわりがあるようで、今味わっているのはエルサルバドルのコーヒー豆を使った深煎りのコーヒーである。名前は「ピンクブルボンブレンド」という。とても洒落た名前である。どうやらこの豆はピンク色に熟すらしく、そこから名前が取られているとのことである。説明書を見ると、よもぎや茶葉、そしてスパイスなどの独特なフレーバーが層を成していることで、確かに非常に味わい深いし、香りが高い。唯識学の言葉で言えば、今後自分は食をより味わうために舌識と鼻識を高めていきたいと思う。そうすれば、食の発達領域をさらに伸ばしていけるのではないかと思う。食もまた性と同じく行きていく上で不可欠なものであるし、食が充実すれば人生がさらに充実するかと思うので、食の発達領域を深めていくこともこれから意識してみよう。食後の後、今機内販売が始まった。機内販売で何か商品を購入することはこれまでないのだが、いつも機内販売の雑誌には目を通すようにしている。基本的に自分は活字狂であり、多様な言語世界に飛び込むことを好んでいるので、確かに最近は意図的に言語世界からの脱却を図っているが、学術書や論文ばかりを読むのではなく、とりわけ旅の最中で出会った雑誌にはその縁を大切にして目を通すようにしている。すると、機内販売誌の特集として、日本のウィスキーが特集されていた。それはフランクフルトから日本行きの便でも目を通していたのだが、今回実家で父から酒についての手解きを受けたこともあって、行き以上に興味深く記事を拝読していた。そこで特集されていたのは、シングルモルトの「イチローズモルト秩父」という名前のウィスキーだ。何やらこのウィスキーは、国際線JALファーストクラスラウンジで提供されている唯一無二の商品らしく、なんと限定468本しかないらしい。味もはちみつの感じやフルーティな感じとのことで、母も飲みやすいのではないかと思った。せっかくなので父にプレゼントしようと思ったが、そもそも実家に配送してくれるのかわからなかったし、どうやら事前オーダーという形で注文しないといけないらしかったので購入を見送ることにした。しかし、自分はこれからも普段は酒を飲むことはしないが、こうした形で酒の世界にも関心を持つことができたのは父のおかげである。世界は本当に広い。物理的な世界も広く、言語的な世界も広く、現象的な世界も広い。自分はこうして広い世界に絶えずダイブし、世界と1つとなる形でこの世界を遊び続ける。フランクフルトに向かうJL407便:2024/12/11(水)13:53


13726. 【日本滞在記】機内で読む『成唯識論要講』/この世に遍く縁起のネットワーク       

時刻は日本時間の午後2時半を迎えた。午前10時45分に出発して、もう4時間ほどの時間が経ったのだと驚かされる。そろそろパソコンの時間を日本時間ではなく、欧州時間に設定しておこうと思う。欧州時間を元にして昼過ぎになったらいつものように仮眠を取ろうと思う。今日は気持ち多く、30分ぐらいの仮眠を取ろう。そうすれば、機内での探究活動も集中力を持って取り組めるだろう。今機内に持ち込んだのは、太田久紀先生の『成唯識論要講』の第二巻から第四巻である。第一巻はオランダの自宅にあり、今回残りの3冊を実家に注文して実家からオランダに持って帰ることにした。すでに実家で初読を終えているのだが、機内で再読をしたいと思う。空の旅の最中に読む書籍は、いつもと違った場所で書物を読むことに伴って、色々な感覚が付帯する形で記憶の定着につながりやすい。今日のこの機会を有効に活用して、思い出に残る読書体験をしたい。


JALさんは今年の10月から、ビジネスクラス以上だと無料で24時間Wifiが使い放題のサービスを始めたらしく、今それを使っているのだがとても便利である。最初、いつも使っているBraveのブラウザで登録をしようと思ったらうまくスクロールできず、近くを通りかかったCAの方がご自身のiPadを出して接続の仕方を教えてくれた。ブラウザをBraveからSafariに変えたところうまくスクロールができて、無事に登録が完了し、インターネットを使い始めたのだが、メールの確認を含めた軽い作業だと何の不便もなくインターネットが利用できることに大変感謝している。機内での過ごし方がより便利になった感じである。今日はロシア上空を避けて、北極の近くを通るルートゆえにインターネットの接続具合いが悪いことがあるかもしれないとのことだったが、その代わりにオーロラが見えるかもしれないということで、物事には絶えず一長一短があるなと思った。そのCAの方が大変興味深いことを教えてくださったのだが、何やらロシア上空を飛ぶためには国がお金を支払う必要があり、それはある種戦争に加担することでもあるとのことで、日本はロシア上空を日本の航空会社の飛行機が飛ぶことに対してお金を支払っていないそうだ。それは然るべき対応だと思ったが、一方で戦争兵器産業に加担する日本企業も出てきているぐらいなので、そのあたりに日本全体としての戦争に対する態度の違いや温度差を見る。フランクフルトから日本にやって来る時にもロシア上空を飛ぶことを避けて、大きく南下する形で空を飛んだそうである。ロシアとウクライナの戦争は、日本にいると対岸の火事のように他人事のように思えるかもしれないが、この世は全て縁起のネットワークで繋がっているのである。それが表上の影響ではなくても、背後には必ずある現象は別の現象に影響を与え、その影響は波紋状にこの世界に遍く浸透していくことを忘れてはならない。それは自らの一挙手一投足、自分の一つの発言にも当てはまることである。フランクフルトに向かうJL407便:2024/12/11(水)14:51


13727. 【日本滞在記】北極上空で思う壮年期の発達課題 


今、北極上空にいる。個人モニターに今どこを飛んでいるのかを表示すると、そのことが分かった。ロシアとウクライナの戦争状態が依然として続いていることは残念なことだが、こうして北極の上を飛ぶことなどできないので、それはそれで色々と良い体験になっている。先ほどエアウィーヴのマットレスを完全にフラットにしたシートに敷いて仮眠を取っていた。いつもは午後に20分ほどの仮眠を取るのだが、今日は40分ほど仮眠を取った。機内で配られたホットアイマスクのおかげで目を温めながら休めることができ、仮眠も深いものが取れた。仮眠の最中には深いサトルの意識状態となり、いくつか断片的なビジョンを知覚していた。その後、一度夢を見ない深いコーザルの意識状態を通過し、再びサトルの意識状態に戻ってきて、目が随分と覚めたと感じたところで起きることにした。仮眠を取ると喉が渇いたので、先頭のギャレーまで散歩がてら行き、そこで紅茶をもらうことにした。エコノミー症候群を避けるため、かつ気分転換がてら自分は結構機内を歩き回りたいため、ギャレーに行って一応CAの方に確認したところ、迷惑ではないとのことで、むしろぐるりとビジネスクラスの客室を歩いてみることを勧めてもらった。仮眠前には、どうやらコクピットからはオーロラがうっすらと見えたそうで、残念ながら客室からはオーロラを見ることはできなかった。オーロラはまたの機会に持ち越しか、かつてフィンランドの北部に行ったように、オーロラを見るためだけに特別な場所に行きたいと思う。


仮眠を取り始めた頃だっただろうか、ふと、これからの人生はもはや自分のために時間を使うだけではなく、他者のために自分の時間を使いたいと思った。これまでの自分は、自らのやりたいことの追求のために自分の時間を本当に大切にしていて、自分のために自らの時間を使っていたように思う。ところがどうだろう、ここ最近はそうした時間概念に変化が見られ、他者のために自分の時間を使いたいと思うようになってきている。そうした変化をもたらしたのは、やはり唯識学の探究を始めたことによるところが大きいように思える。これもまたきっと慈悲心の涵養プロセスの中に自分がいることを示唆しているのかもしれない。そして、自分が時間を使いたいと思う他者は、往々にして自分よりも若い人たちであり、彼らがこれから自分が持っている可能性を開くことの支援をしたいという思いが日増しに強くなっている。それはエリクソンの発達段階モデルで言えば、壮年期の発達課題を今経験しているのかもしれない。自分が何かを成し遂げることは傍に置き、特に自分よりも若い他者が何かを成し遂げることを支援したいのである。そんな思いがふと北極上空でやって来た。フランクフルトに向かうJL407便:2024/12/11(水)17:32


13728. 【日本滞在記】声聞と独覚からの脱却/唯識学の興味深い存在論     

 

時刻は日本時間の午後7時半を迎えようとしている。欧州とは8時間ほどの時差があるので、欧州時間では午前11時半を迎えようとしている頃だ。数時間前から北極の上を通っているのだが、依然として北極を抜ける気配がなく、北極の大きさを実感する。普段北極の広さを身体的に実感をすることは全くないであろうから、こうして飛行機と身体を同一化させる形であってもその広さに驚かされる。


先ほどからずっと太田久紀先生の『成唯識論要講』を読み返しているのだが、随所に新たな気づきがもたらされる。自然と自分の頭の中では、成人発達学と唯識学とが虹の架け橋で結ばれる形で色々と思索が展開されていく。こうした思索自体も、そして試作をする主体としての自己もまた、全て縁起によって成り立っているのだと実感する。自らの心も知性も、自分の所有物ではないのだ。強いて言えば、それらは共に縁起の所有物なのである。厳密に言えば、縁起は何かを所有したり、所有されたりすることはないであろうから、少なくとも自らの心も知性も縁起によって生じ、縁起によって発揮され、本来は縁起に還るものなのだ。にもかかわらず、昨今の自らの心や知性が自らの所有物であるかのような発想は何だろう。そこには強い我執が見られるし、ひどく利己的な考え方が見られる。そうした発想をする人たちは、縁起ゆえに空であるということを理解できない無性有情の人たちだと言えるかもしれない。


声聞と独覚からの脱却。今自分にはそれが起きている。慈悲心と利他性の拡大はそれを物語っている。声聞と独覚は、自らの修行に余念がないのだが、逆に言えばそれで手一杯で、他の人たちの修行を手伝う心のゆとりがないのである。決して彼らは悪意があってそうした状態になっているのではなく、心の成長段階として、他者の成長を支援しようとする発想が芽生えず、それを行う心の余白と余力がないのである。なるほど、心の余白とは余力と繋がっているのである。何気なく連続して書き留めた言葉の間に深い関係性を見る。

絶えず運動する阿頼耶識。その運動によって私たちは心を生じさせる。私たちが心を持っているのではなく、阿頼耶識が私たちの心を持っているのである。唯識学の面白い存在論は、阿頼耶識という存在が先にあって、その阿頼耶識が縁に触れることを通じて心を立たせるという発想を持っていることだ。今、自分の八識五十一の心所としての心は、様々な良縁によって着実に成長の道を歩んでいる。とりわけオランダの環境は、心に養分を与える上で申し分のない環境を提供してくれている。環境は、心と人格を維持・涵養する要になる存在である。この宇宙に個別具体的な環境というものが創造されたことに畏怖の念を北極上空で感じる。フランクフルトに向かうJL407便:2024/12/11(水)19:37


13729. 【日本滞在記】目の前に広がる空のようであったなら    

     

仮に自分の心が今窓の外に広がある空のようであったなら、きっと自分は全てのものを包み込み、自分の心は全てを映し出し、そして全てをあるがままに味わうことができるだろう。味わうということを超え、全てと一つとなって、自分は一味と化すであろう。グリーンランド上空を超え、北海の上空に至った機内の中でそのようなことを思う。欧州時間は午後2時を迎えたところで、この時間帯になると窓の外はもう明るい。地平線の向こうには輝く太陽の頭が見える。今日のフライトは14時間とかなりの時間であるが、フライトも残すところ2時間半強となった。快適なビジネスクラスのおかげで、心身が寛ぎ、2回の短い仮眠を挟んで、疲れもほとんどない。オランダから日本に来る際にはアムステルダムからの乗り換えがあるので疲れやすいが、日本からオランダに戻る際には、中継地で宿泊することにしているので、疲れも溜まらない。今日はフランクフルト空港近くのホテルに宿泊し、明日の午後にフローニンゲンに到着する予定である。


この有限な世界の中で、どれだけ清らかに生きることができるか。それが有為・無漏の生き方であり、自分はそれを大切にする。その生き方を徹頭徹尾貫いていけば、いつか自分の心が完全に浄化され、阿頼耶識が大円鏡智に転識得智を果たして、心は無為の世界と一つになるかもしれない。その瞬間に、自己は永遠なる真理の世界と融和する。そのためには、まずは第六識をどれだけ働かせて智慧と慈悲を涵養し、煩悩を伏断捨できるかが重要になる。また、第六識を活用しながらできるだけ良き縁を選択していくことも重要になる。その継続がさらなる良縁を呼び込んでいく。


眼下に見える雲海。それは普段は自分の存在の上にある。だが、今それは自分の下に見える。上に見えるものも下に見えるものも、結局自分の視座次第なのだろう。そしてそこから、上も下もないことが見えてくる。それは勝義諦のものの見方だと言えるかもしれない。真理の世界から見れば、空の観点から見れば、上下という区別はないのである。しかしその見方だけを採用してしまうことは、この世界に仮有として存在するホラーキーとしての固有の階層構造を蔑ろにしてしまうことになる。ゆえに世俗諦としてのものの見方もまた重要であり、真理を内包させながら、真理を体現させながら、本質的には全ては空であると分かりながらあえて世界の差異を見ていく必要があるのである。そうすれば、上と下という区分は自ずから生まれてくる。ここで重要なことは、勝義諦のものの見方にも、世俗諦のものの見方にもどちらにも偏らないことである。どちらかに偏った瞬間に、私たちは迷い苦しむ。中道的なもの見方を体現し、勝義諦も世俗諦も包含しながらいずれにも囚われずに軽やかに生きること。涅槃寂静かつ軽安な境地でこの世界を生きること。眼下に見える雲海も、空も何もかも、その在り方を体現して目の前に佇み、そして自分と一つになろうとしている。フランクフルトに向かうJL407便:2024/12/11(水)22:17


Today’s Letter

At last, I’ll soon leave Japan for Europe. I’m relaxing at the Sakura Lounge in Narita Airport. Reflecting on this one-month stay in Japan, I’ve been contemplating the finitude of everything. This stay is finite, and returning to Japan is finite for me as well. Being aware of finitude allows me to deeply appreciate everything in front of me. I’ll continue to embrace this mindset to enrich the quality of my life. Sakura Lounge in Narita Airport, December 11, 2024

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