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タイトル一覧
13700: 【日本滞在記】奈良でのゼミのオフ会から一夜が明けて
13701: 【日本滞在記】今朝方の夢
13702: 【日本滞在記】ゼミナールの第109回のクラスを振り返って
13703: 【日本滞在記】パワースポットの笠置寺を訪れて
13704: 【日本滞在記】昨日訪れた興福寺と奈良国立博物館について
13700. 【日本滞在記】奈良でのゼミのオフ会から一夜が明けて
時刻は午前7時を迎えた。今、奈良上空の空はうっすらとした雲がかかっているが、今日もまた晴天に恵まれるらしい。早朝の時間帯は小雨が降っていたようだが、ここから晴れとなり、そこから曇りを経て再び晴れとなる天気とのことである。今日は14年前に参加したことのある奈良マラソンが開催される日で、ホテルの方曰く、ホテルも賑わい、後ほどの朝食会場は混雑が幾分予想される。昨日はゼミのメンバーの皆さんと奈良を観光した。中には奈良に宿泊してもう少し奈良を見て回ろうと考えておられる方もいたのだが、奈良マラソンの宿泊客の影響もあって、奈良の中心部でのホテルの予約がとても難しかったと聞いた。
ゼミの皆さんとの観光についてもまた後ほどゆっくりと振り返りたいが、正式なオフ会は今回が初めてであり、オフ会を開催して良かったと心から思っている。オンラインでしか会ったことのない方々とリアルの場でお会いすることによって、その方がどのような方なのかがより深くわかったような気がしているし、何よりも同じ時間と空間を共有してお互いのエネルギーの交流をより濃密にできるのがリアルな場で会うことの良さだということを改めて実感した。今日はちょうど1時間後にゼミナールの109回目のクラスがある。昨日のオフ会を受けて、ゼミナールはまたより濃密な関係性の中でさらに充実したクラスが実現されていくだろう。
あれよあれよという間に、オフ会の時は過ぎて行き、結局昨日はオフ会後に立ち寄ったカフェレストランでの夕食に加えて、2人の方とはさらにバーに行って、そこでゆっくりと話をした。ちょうど先日、父がオーセンティックなバーにいつか行ってみることを勧めてくれていて、速やかにそれが実現されるとは思ってもみなかったことである。それもまたきっと良縁のおかげであり、自分自身が縁の産物であるだけではなく、自分が体験する全てが縁の産物であり、それを呼び込む全ての関係性もまた縁の産物であると実感する。さて、今日もまたどのようなご縁のネットワークが立ち現れ、自分は何と出会い、何を感じ、何を考えるだろうか。今の自分は完全に縁起のネットワークに自己を委ね、自己は縁起の化身として生きている。そこには小賢しい計らいは無く、無垢な存在の有り様が体現されている。永遠なる修行中のゆえに、当然ながら煩悩が滲むこともあるが、修行の進展と合わせてより純粋な存在に自己がなればなるだけ、縁の質も純粋なものとなり、それが自己をますます清浄なものにしていくというループ構造がある。奈良:2024/12/8(日)07:26
13701. 【日本滞在記】今朝方の夢
つい先ほどホテルのレストランで朝食を食べ終えた。今日は奈良マラソンゆえに少し混雑を予定していたが、ランナーたちはおそらくもっと早い時間に朝食を済ませていたのだろうと思う。そう思わせるほどに、レストランは意外と空いていた。
ゼミナールの第109回のクラスが始まるまでにもう少しの時間しかないが、今朝方見ていた夢について簡単に振り返っておきたい。夢の中で私は、前職時代にお世話になっていた女性の先輩社員と上司の方と3人でとても楽しげに話をしていた。2人とは席がとても近く、それぞれのパーティションは同じ区画にあって、同じ区画は通称「山」と呼んでいて、同じ山で食事に出かけることもあった。昼食や夕食も一緒に共にしたことのある中で、3人はとても良好な関係だった。仕事中もよく笑いが飛び交い、私は2人のことを尊敬していたし、とても親しみやすい方たちだといつも思っていた。夢の中で2人と話をしているその場の雰囲気は幸福感が滲み出ていた。何を話していたかは覚えていないが、とにかく笑顔が絶えず、幸せな気持ちで一杯だったことだけを覚えている。前職時代の人や会社が出てくる夢で、これほどまでに幸福感を感じられる夢は未だかつて見たことがなかったのではないかと思う。それは前職時代の記憶に関して何か自分が乗り越えたものがあるからなのか、それとも昨日のゼミの皆さんとのオフ会が至福さを感じさせてもらえるものであったがゆえに、その感覚が夢の世界に流れ込んできたのかもしれない。いずれにせよ、前職時代のメンバーとオフィスが登場する中で、このような夢を見たことは未だかつてなかった。
今日からのゼミナールのクラスは、またテーマを新たにする。貫いている主テーマの唯識学は変わらないが、課題図書を新たなものにし、心機一転また皆さんと学びを深めていきたいと思う。今日からは、『大乗仏教の深層心理学:『摂大乗論』を読む』という書籍を扱う。世親菩薩の兄の無著が執筆したとされる重要な書籍で、それは摂論宗の聖典とされている。今日は本書を扱う最初の回であるし、初めての参加者の方もいるので、まずは初めての方の簡単な自己紹介から話を始め、そこから徐々に本題に入っていきたい。今日は序章の「ブッダからアサンガへ」という箇所を扱う。この箇所を読んでの皆さんの感想を聞いてクラスの中で話し合うトピックを決めていくことや、昨日の唯識にゆかりのある場所を訪れた感想をもとにクラスの中で話し合うトピックを決めていきたいと思う。今日のクラスもまた即興性と創造性に溢れた充実した場になるだろう。奈良:2024/12/8(日)08:27
13702. 【日本滞在記】ゼミナールの第109回のクラスを振り返って
時刻は正午を迎えようとしている。今日は午前中にゼミナールの第109回目のクラスを終えた。今日のクラスの振り返りをしたら、今日は京都の笠置寺に向かう。ここは鎌倉時代の法相宗の学僧貞慶が隠遁した場所である。奈良の滞在初日訪れた生駒の竹林寺は敬愛する良遍が隠遁した場所であり、貞慶は良遍の法祖父に該当する。一昨日に、興福寺の国宝館ショップで購入した書籍のうちの1冊は、まさに貞慶の『愚迷発心集』を解説したものである。JR奈良駅から大和路線快速に乗り、加茂駅で下車し、そこから関西本線に乗り換えて笠置駅に向かう。笠置駅から笠置寺までは歩いて2kmの距離、時間にすると40分弱の距離なので、十分な散歩を楽しめそうである。歩いていくのは問題ないが、京都の田舎の方ゆえに電車が60分間隔しかないようなので、貞慶の『愚迷発心集』を解説した書籍を持参し、列車の待ち時間にそれを読みたいと思う。今日訪れるのはそこだけで、帰りにJR奈良駅の薬局屋で機内に持ち込める100ml以内の歯磨きを新しく購入し、夕食を近所のスーパーで購入して帰ってこようと思う。
さて、今日のゼミナールのクラスの振り返りであるが、昨日の奈良でのオフ会を受けて、お互いの関係性が深まり、非常に充実した回となった。これまでも受講生の皆さんはオープンな心でクラスに参加してくださっていたが、そのオープンさが一段と増し、グループとしての一体感もまたさらに深いものが醸成されたのではないかと思う。クラスの中でも話題になったテーマとして、グロスの大切さ、物と触れ、物を感じることの大切さを改めて思った。人には肉体があり、物には固有の物質性がある。そうした肉感や物質感を味わうことは、ある種グロスの次元の恩恵であり、グロス次元よりも高次元のものも実は全てグロスを内包しているがゆえに、グロスをいかに広く深く感じることができるかが、より高次元のものを感じることに繋がることを深く実感した次第である。姿形のない抽象的なものも情報的なものも全て、その根源にはグロスなものが必ずある。AIだってその根源にはサーバーがあり、電力というグロスの次元のものがある。目には見えず、形のないものも、根元を辿っていくと、そこには必ずグロスのものがあることを忘れてはいけない。世の中としてはグロスのものを過度に重視したり、過度に軽視したりする極端な風潮がある。そうした極端な風潮は、グロスへの中毒やアレルギーを引き起こしかねない。健全な成長・発達を実現していくことに関しても、そして有意義な人生を歩んでいくことに関しても、グロスに対して中毒やアレルギーを引き起こさず、グロスの良さをそれはそれとして深く味わえるような在り方を養っていき、さらに高次元の状態性と触れていく喜びや楽しさを味わうことが重要になるのではないかと思う。これから訪れる笠置寺にもその周りの環境にも、グロス・サトル・コーザル・ノンデュアルなものが一気通貫して流れていることを念頭に置いておきたい。奈良:2024/12/8(日)12:10
13703. 【日本滞在記】パワースポットの笠置寺を訪れて
時刻は午後6時を迎えた。今日は観光に出かけたこともあり、昼食はスキップしていたので、早めの夕食を先ほど摂り終えた。午前中にゼミナールのクラスを終えた後に、今日は奈良と境目にある京都の笠置に行ってきた。JR奈良駅から笠置にやって来るに従って現れた川がとても美しく、紅葉を背景にした川をしばらく見入っていた。笠置駅に到着する前に、ゼミの沖縄出身の知人から昨日いただいたお土産の謝花(じゃはな)きっぱん店の「冬瓜漬(とうがづけ)」を食べたのだが、初めて食べる食感とその甘みに舌鼓を打ち、それを笠置寺までの往復のエネルギー補給とさせてもらった。駅に到着すると、そこはとても小さな駅で驚いた。Google Mapを見ると、駅から笠置寺まで2.1kmほどで徒歩40分ほどの表示が出ていた通り、行きは山を登っていくこともあり、結構な時間を要した。今日はとても肌寒かったが、山の山頂にある笠置寺に到着する頃にはすっかり体が温かくなっていた。端的に、この寺を訪れて良かったという思いがある。そもそも笠置山は歴史が古く、弥生人によって崇拝されていた巨石が数多くあり、それに圧倒された。飛鳥時代になると、その巨石に仏が刻まれるようになり、過去全く見たことのない仏教芸術に畏怖の念を覚えた。とりわけ、弥勒磨崖仏(みろくまがいぶつ)は、15mほどの巨石に仏の姿が刻まれており、自然の産物と宗教的な産物のその融合には本当に驚かされた次第である。そしてもう1つは、拝むと記憶力が良くなるというご利益の虚空蔵石があり、それも9mの岩肌に刻まれた仏像で畏怖の念を醸成させた。笠置寺は1300年の歴史を持ち、弥勒菩薩を信仰している。まさに唯識の思想を提唱したその菩薩のご利益を十分に感じさせ、自分にとっては霊山と共に最大のパワースポットであった。繰り返しになるが、15mもの巨石と9mほどの岩肌に、あのような崇高さを感じさせるスケールの大きい仏の姿が刻まれているというのは本当に初めて見たので、感動もひとしおであった。拝観料はわずか300円で、寺の周りの山道をぐるりと回って来る形の一周800mほどの周遊コースを楽しんだ。最後の方にはもみじ公園があり、そこに落ちている無数の赤い落ち葉はとても美しく、まだ紅葉をつけている木々もあったので大変見応えがあった。笠置山から大いにエネルギーをもらい、巨石を眺めた時、それはかつて無著が兜率天に昇ってそこで弥勒菩薩と邂逅したことを思い出し、自分もまるで兜率天に導かれていくかのような感覚があった。この体験を踏まえて、ここからの唯識学の探究はより一層深まりを見せるに違いない。奈良:2024/12/8(日)18:34
13704. 【日本滞在記】昨日訪れた興福寺と奈良国立博物館について
つい先ほど、ホテルの温泉にゆっくり入浴をしてきた。今日は笠置寺に行き、往復の山の登り降りで足の三里がとても痛くなった。三里がこれだけ痛くなったのは、奇しくも14年前の本日に行われた奈良マラソン以来かと思う。それくらいに足の三里に筋肉痛がやって来た。それを癒すべく、ゆっくりと半身浴を楽しみ、汗がじわりと滲むほど温泉に浸かっていた。今夜は早めに就寝しようと思っていて、ぐっすり眠れるだろう。
昨日、ゼミの皆さんと訪れた興福寺と奈良国立博物館について改めて回想している。前者に負けず劣らず、後者も大変見所が多く、特に二体の金剛力士立像は圧巻の迫力であった。それを前にした時、思わず息を呑んでしまったほどである。その他にも圧巻の作品は、如来立像だっただろうか。個人的には、瑜伽師地論の絵巻も感動的であった。玄奘三蔵がそのサンスクリット語の原典を求めに出かけた旅について想像し、改めてこうして自分が今唯識を学びながら心を浄化し、育んでいくことができているのも玄奘三蔵のおかげなのだとしみじみと感じた。最初に訪れた興福寺は、自分の氏と繋がる藤原家の庇護の元に維持発展された寺であり、ここの釈迦如来像はとても神々しく、同じく中金堂の中にあった法相柱は、まさに法相唯識の名だたる学僧が描かれていて、一番長く見入っていた。その法相柱には、まさに今日訪れた笠置寺にゆかりのある解脱上人貞慶も最後に描かれていて、無著から貞慶へと脈々と受け継がれた14人の思いの総体を感じさせられるような体験をした。今日のクラスでも話題にあがったが、寺にせよ、仏像にせよ、物質的なものに宿っている固有のエネルギーを最近はより敏感に感じている自分がいることに気付かされる。かつてはサトルやコーザル、さらにはウィットネスやノンデュアルなどの高次元の意識状態や意識世界に強く関心を持っていたが、今は逆にグロスにこそ意識の焦点を当てている自分がいる。今一度、全ての意識状態と意識世界の土台になっているものを見つめようとしているようなのだ。そうしたグロスとしての基盤を見つめ直し、自らのグロス領域をより堅牢かつ豊かにしていくことは、ここからのさらなる発達の大きな基礎付けになるだろう。奈良:2024/12/8(日)20:18
Today’s Letter
I visited Kasagi Temple today. While walking on Kasagi Mountain, I heard the mountain’s voice. It was almost like a whisper, but the subtle sound stirred something deep within me. As I walked along the mountain path, imagining that Jokei once walked the same route, I felt my physical body becoming more energized. Nara, December 8, 2024
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