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【成人発達心遊記】13691-13695:2024年12月6日(金)



⭐️成人発達理論・インテグラル理論・瑜伽行唯識学の観点から、リスナーの皆様と心の成長を一緒に実現していくことを目指した成人発達コラボラジオの配信をしています。


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タイトル一覧

13691: 【日本滞在記】奈良滞在の最初の朝に

13692: 【日本滞在記】本日の観光予定

13693: 【日本滞在記】奈良を感じる朝ごはんをいただいて

13694: 【日本滞在記】竹林寺・薬師寺・正倉院を訪れて

13695: 【日本滞在記】14年前の奈良マラソンに思いを馳せて


13691. 【日本滞在記】奈良滞在の最初の朝に  

     

時刻は午前6時半を迎えた。奈良はもう夜明けを迎えていて、今、ホテルの自室の窓からは奈良の盆地が見える。こうして盆地を眺めていると、奈良が盆地に囲まれた場所だという知識を自分の体を通して実感することができる。自分の目で見て、身体を通じて事物と出会うことの大切さを何気ない風景から感じる。今この瞬間の奈良上空は雲ひとつないほどに晴れ渡っており、幸いにも5泊6日の奈良の滞在中のどの日も天気に恵まれる。オランダから日本に折りたたみ傘を持ってきたのだが、日本で折りたたみ傘を使ったのはこの3週間ほどで2回ぐらいしかない。しかもその2回も僅かの時間であったことを考えると、オランダの変わりやすい天候とは違い、安定した日本の天候を思うし、そもそもこの時期の日本はあまり雨の日がないことを改めて思い出させてくれる。昨夜、大阪から奈良にやってきた時に、時刻は午後9時を回っていたこともあってか、肌寒さを感じた。今の気温は8度であり、今日の最高気温は13度とのことである。ちょうど3週間前のオランダの気候が今の奈良の気候だと言えるだろうか。昨日から滞在しているホテル日航奈良は、JR奈良駅から駅直結のため、アクセスに関してとても便利であり、部屋を含めた設備に大変満足している。宿泊している部屋は、1人で使うには申し分ないほどの広さであり、後ほど行う筋力トレーニングも十分な広さゆえに快適に行えそうである。数人腰掛けられそうなソファもあって、本当に申し分ない広さを持っていることに心にゆとりがもたらされる。大阪駅から奈良駅までも電車で1本50分ほどで到着できたので、大阪からのアクセスも良く、昨日はアントレプレナーファクトリーさんとの協働を終えた後にスムーズにホテルに到着できた。ホテルに到着してすぐに温泉に入ったのだが、温泉の混み具合を把握するテクノロジーが搭載されており、エレベーターホールや温泉の入り口、さらにはQRコードなどからも把握することができ、非常に興味深く思った。温泉に実際に入ってみると、そこは準天然の温泉で、天然温泉ではないが、肌触りの非常に良い温泉でとても心地良く温泉に浸かっていた。サウナはないようだったが、温泉だけで十分に楽しめた。温泉に入って熟睡したところ、今朝方は記憶に残る夢を見ることはなかった。今日は色々と観光に出掛けていく予定なので、観光の刺激によって今夜は何か夢を見るかもしれない。奈良:2024/12/6(金)07:05


13692. 【日本滞在記】本日の観光予定          


時刻はまもなく午前9時を迎える。今日の奈良は、天晴れの天気である。こんな恵まれた天気の中でこれから観光を楽しめることに深く感謝したい。今朝方はホテルの自室で筋力トレーニングを行なった。前回は、大分の早田航さんのスタジオでパーソナルトレーニングを受け、その時はチューニングアップということで普段の筋力トレーニングのように重さに関する負荷量をかけたトレーニングではなく、筋肉の伸縮性をより高め、体の中の微細な歪みを整えていくことに注力していた。今日はいつものように、自重ながらもホテルの椅子などをうまく使って各種の筋力トレーニングを行なった。正直なところ、椅子1つあればかなりのトレーニングができる。例えば腕立て伏せも地面でそのまま行うよりも、足を椅子に乗せてより負荷量を高めることができるし、椅子を用いればブルガリアンスクワットも簡単に行える。2Lのペットボトルがあればそれをダンベル代わりに片方の手で持って負荷量を高めることができる。椅子があればさらに上腕三頭筋の鍛錬も容易に行える。今日はそれに加えて、腹筋のトレーニングも各種行ったが、これは何も器具はいらない。時間としては短かったが、40分弱ぐらいのトレーニングをした後にシャワーを浴びて朝食会場に向かった。朝食会場に到着すると、昨日温泉で話をしたハンガリー人の男性がいた。その方はなんと奈良のリピーターらしく、もう何度も奈良にやって来ているようだった。彼はとても物静かな感じであり、あまり突っ込んだ話をすることはなかったが、かつてハンガリーのブダペストを訪れた時の記憶が蘇ってきて、立ち寄ったリストとバルトークの記念館のことを思い出し、2人の曲の断片が脳裏で流れてくるかのようであった。今こうして日本人として奈良の町を眺めている自分が得られる視点とハンガリー人の彼が得られる視点は違う。お互いに異なる文化的な背景があり、生きてきた歴史も違う。互いの背後にあるそうしたコンテクストに眼差しを向け、ハンガリー人の彼の視点を通じて奈良を眺めてみると、何が見え、何が感じられるのだろうかと想像力を膨らませる。今日のこれからの観光では、そうした他の文化的な背景を持つ人の眼で観光場所を眺めてみたい。


当初の予定を少し入れ替えて、今日は美術館に行くことはせず、まずは鎌倉時代の僧侶良遍が隠遁し、良遍の墓がある奈良県生駒の竹林寺(ちくりんじ)に足を運びたい。良遍は自分が最も敬愛する唯識学僧であり、彼が眠る地に行って、唯識学のこれからの学びに対する霊的力を授かってきたいと思う。そこからは薬師寺を訪れ、そこからバスに乗って正倉院正倉に足を運び、猿沢池を見てホテルに戻ってこようと思う。今日は天気がすこぶる良いので、気持ちよく観光ができるだろう。奈良:2024/12/6(金)09:16


13693. 【日本滞在記】奈良を感じる朝ごはんをいただいて    

 

ホテルの朝食を食べ終え、ゆっくり休憩したので、そろそろホテルを出発して、良遍の眠る竹林寺に足を運ぼうと思う。その前に、今朝方食べた朝食が大変美味しかったので、それについても備忘録がてら書き留めておきたい。身土不二の精神を大事にしている自分にとって、食実践においてはできるだけ旅の最中はご当地の食べ物を食べるようにしている。今日の朝食はまさにその思いを汲んだものであった。具体的には、「奈良を感じる朝ごはん」というコンセプトのもとに、奈良の新鮮な野菜や滋味あふれる伝統食・名物料理などを思う存分に堪能することができたのである。それは心身が目覚め、心身が喜ぶ食事であった。私たちは食事を通しても心身を喜ばせることができることを忘れてはいけないのではないかと思う。1日を活動的にするにはふさわしい豊富なメニューの朝食を堪能したわけだが、中でも印象的だったのは、奈良の伝統食・名物料理である。例えば、長きにわたり興福寺の台所で受け継がれてきた料理は美味であり、特に興福寺の粕汁と精進汁の2種類の汁物は美味であった。前者は、毎年2月3日の節分の夜に行われる鬼追い式、すなわち豆まき行事である「追儺会(ついなえ)」の際に、関係者やお手伝いの方に身体を温めるために振舞われた料理らしく、白味噌と酒粕の風味が大変味わい深かった。後者の精進汁は、正月の三が日のお供え物として提供されいたらしく、油揚げ、白菜、大根などの野菜の甘みが存分に味わえる体に優しい味噌汁であった。2種類の汁物以外にも、柿の葉寿司がとても美味しく、2つほどいただいた。柿の名産地である五条市で生まれたこの料理は、しめた鯖を柿の葉でくるんだお寿司であり、ハレの日のごちそうとして親しまれてきた郷土料理とのことである。それ以外には、飛鳥時代に僧侶が寒さをしのぐために作ったとされる郷土料理である飛鳥鍋を豆乳でアレンジした「豆乳鍋」も美味しく、そこに入っているキノコが特に美味しかった。ご飯の漬物としては、奈良漬をいただいた。その歴史はなんと奈良時代にまで遡るらしく、奈良漬だけではないが、こうして遥か彼方の先人の知恵が詰まった料理を今こうして現代に生きる自分がそれを食べさせていただけるというのは本当に有り難い限りである。これもまた立派な縁起の産物である。明日は、興福寺や東大寺などの僧坊で古くから食されていたとされる茶飯を食べてみたい。こうして奈良の伝統的な料理に舌鼓を打ちながら、かつての時代に思いを馳せるというのはなかなか良いものである。古の人たちもまた自分のように、感謝の念を持って心身を喜ばせる各種の料理を楽しんでいたに違いない。奈良:2024/12/6(金)10:02


13694. 【日本滞在記】竹林寺・薬師寺・正倉院を訪れて

          

時刻は午後5時半を迎えようとしている。今日は本格的に奈良を観光し始めた初日だった。初日の今日は天気がとても良く、午前中に出かけた時にはジャケットを羽織る必要があったが、日中はジャケットが暑く感じる瞬間もあり、時折ジャケットを脱いで過ごしていた。今日はまず、自分が唯識学の探究の中でも最も大切にしていると言ってもいい『観心覚夢鈔』を執筆した良遍が眠る生駒の竹林寺に足を運んだ。JR奈良駅から一分という駅で下車し、そこからトコトコと歩いて竹林寺に向かった。寺は小高い山の中にあり、駅から少しわかりづらかったので、この辺りに住んでいると思われる散歩中のご高齢の女性に声を掛けたところ、非常に親切に場所を教えてもらった。その方の助けによって、竹林寺にはそこからは速やかに到着することができた。竹林寺は名前通りの寺で、寺に上がって行く際には道の脇に竹があり、その道を吹き抜けていく初冬の風がとても気持ち良かった。風が通り抜ける時、まるで風が囁いているのではないかと思ってしまうほど、どこか不思議な磁場を持つ場所だった。そこは行基を祀ってもいて、行基のお墓もお参りした。肝心の良遍のお墓であるが、結局それを特定することはできなかった。事前に調べてみたところ、それは名前も刻んでいないかのようなわかりにくい墓だということだったが、本当にそうだった。そこに良遍の人柄を見る。おそらく良遍は、自分の墓を質素なものにするようにお願いをしたのではないかと推察される。良遍のお墓を特定することができなかった代わりとして、おそらく良遍の墓がある全体に対して祈りを捧げた。竹林寺にいたのは自分だけで、帰り際に1人の女性の方とすれ違ったぐらいしかなく、この寺を訪れるのはとても物好きな人たちなのだろうと思った。十分に竹林寺の雰囲気を味わった後に、その足で世界遺産かつ法相宗の大本山である薬師寺に向かった。ここは本当に足を運んでよかったと思わせる場所で、その迫力に圧倒され、ここが唯識学の重要な拠点であると思えば思うほどに魅力的に思える寺だった。薬師如来、月光菩薩、日光菩薩の薬師三尊像も思わず息を呑む仏像だったが、個人的には弥勒、無著、世親の仏像を大講堂で発見した時が感動の絶頂であった。唯識学を開いたその3人の像はとりわけ時間をかけてゆっくりと拝観していた。その後、タクシーを使って正倉院まで向かった。タクシーの運転手を務める初老の男性はとても話好きのようで、タクシーの中ではずっと話をしていた。自分がオランダから来たことを伝えると、話は海外の話題が多く、話に熱中していると、正倉院まであっという間だった。正倉院もまた見事で、ここが「シルクロードの最終地点」と形容される意味を感じさせる荘厳な宝物庫だった。約9000点ほどの貴重な品がそこに保存されていたそうで、今は毎年100点ずつ世に公開することを行っており、偶然その場にいた観光客たちのガイドを務めていた男性が、「正倉院の品を全て見るのには90年ほどかかりますので、お宝に目をくれるのは程々にするのがよろしいかと」ということをユーモアを交えて述べていたが、まさにその通りだと思った。自分は物質的な宝よりも、心の宝をこれからも求めたい。奈良:2024/12/6(金)17:43


13695. 【日本滞在記】14年前の奈良マラソンに思いを馳せて      

       

今日の観光は、竹林寺、薬師寺、正倉院を巡ったのだが、その足で東大寺も中には入らないが外から見学をした。噂の通り、奈良公園の中には鹿がたくさんいて、特に海外から来た観光客たちのウケがとてもいいようだった。そこにいる鹿はどれも本来野生の鹿とのことだが、あまりにの人懐っこさに野生の鹿であることを忘れてしまうほどだった。鹿と戯れる人たちの微笑ましい光景を眺めながら、明日にゼミの皆さんと観光する興福寺や奈良国立博物館の下見をしておいた。せっかくなので、興福寺の中にある国宝館ショップに立ち寄って、そこで売られていた多川俊映さんの『貞慶『愚迷発心集』を読む』という書籍と、『心に響く101の言葉』という書籍を購入した。前者についてはアマゾンからオランダに取り寄せることができなかったので、以前から購入したいと思っていたもので、おそらく国宝館ショップにあるだろうと前々から思っていたので、それが数冊ほど棚に置いてあるのを見た時には大変嬉しく思った。また、後者の書籍については訪問前は購入する予定はなかったが、その場で中身を確認したところ、ぜひ手元に置いておきたい書籍だと思ったので購入を決意した。これら2冊は、成田からフランクフルトへの帰りの機内の中でじっくり読み進めたいと思う。国宝館ショップを後にすると、猿沢池にも立ち寄って、JR奈良駅のスーパーで夕食を購入してホテルに帰ってきた。朝食はしっかり食べたが、昼食は旅の最中のいつものようにスキップしていたこともあり、お腹が空いていたので、ホテルに帰ってきてすぐに夕食を済ませた。夕食を食べながらふと、明後日が奈良マラソンであることを昨日ホテルの受付で聞いた時、14年前の奈良マラソンに参加した時のことをとても懐かしく思い出した。何のご縁なのか、明後日はかつてデロイトに勤めていた時に唯一奈良に足を運んだ際の奈良マラソンが行われることになっており、こうして長い年月を経て再び同じイベントがこの地で開催されることに感慨深さを感じている。今から少し仕事をして、朝と同様に、もう一度簡単に筋力トレーニングをしたら、今夜は早めに温泉に入り、それに伴って早めに就寝し、明日のゼミの皆さんとの観光に向けて体調を整えておきたい。奈良:2024/12/6(金)18:11


Today’s Letter

I was astonished by the numerous station names. Each name is imbued with unique meaning and specific existential energy, saturating this world. I always strive to feel their special uniqueness.


Sightseeing in Nara has begun with a visit to Chikurinji in Ikoma, where Ryohen (1194–1252) lived, and will conclude with a visit to Kasagi-dera Temple in Kasagi, where Jokei (1155–1213) resided. Both Ryohen and Jokei were prominent Buddhist monks of the Kamakura period, whom I deeply admire. Nara, December 6, 2024

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