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【成人発達心遊記】13118-13121:2024年8月13日(火)



⭐️成人発達理論・インテグラル理論・瑜伽行唯識学の観点から、リスナーの皆様と心の成長を一緒に実現していくことを目指した成人発達唯識ラジオの配信をしています。


⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「オンライン加藤ゼミナール」も毎週土曜日に開講しております。

タイトル一覧

13118. 聞慧・思慧・修慧が一体となった探究

13119. 懐かしい記憶から

13120. 今朝方の夢

13121. 美しく鳴り響く鐘の音


13118. 聞慧・思慧・修慧が一体となった探究 


午前6時を知らせる鐘の音が近所の教会から聞こえてきた。この時間帯はまだ辺りは薄暗く、日の出を待っている状態である。昨日は30度まで気温が達したこともあり、普段よりも幾分2階の室温が上がっている。なので起床してすぐに2階の両側の窓を開け、室温を下げるようにしている。外気は19度と昨日の今頃よりも5度も気温が高い。とは言え20度を下回っていることからもやはり涼しさがある。今日もまた昨日に引き続き夏日になるようだ。予報では29度まで上がるとされているが、今日もほとんど雲がないようなので30度まで到達するのではないかと思う。そしてひょっとしたら、今日が夏日の最後かもしれないという予感がする。少なくとも明日からの1週間は20度前半の気温となる。今日の深夜と明日の午後には雷を伴う雨が降るかもしれないとのことで、それが明日からの気温をグッと下げる要因になっている。今日が最後かもしれない夏日を味わいながら、今日もまた自らの取り組みに専心していこう。


ここ最近は読書と並行して解説の音声ファイルを作ることが習慣になっており、それによって集中力が高い状態で読書に励むことができている。読書は基本的に聞慧の実践であり、それだけでは本当の智慧は育まれない。読んだ内容に対して思惟するということが重要であり、解説の音声ファイルを作成することは読んだ内容を咀嚼し、自ら考えて理解したことを共有する思慧の実践となっている。また音声ファイルはボイスメモの役割も果たしていて、読んだ内容から思い浮かんだことや記憶しておきたいことを言葉にする最良の機会となっている。普通であれば集中力が切れてしまいがちな専門書の読解も、サブチャプターごとに解説の音声ファイルを作っていくと自然と高い集中力が維持され、気づけば専門書を常に集中力高く最後まで読み通せるという現象が起きている。今後は専門書のみならず、論文もそのように読み進めていこうと思う。読書もまた瑜伽行として行えるのだ。それは聞慧と思慧から構成されており、読んで考えた内容に対してまた実践するということから修慧の実践にもなっている。それらが三位一体になった形での探究を今日もまた愚直に続けていく。フローニンゲン:2024/8/13(火)06:11


13119. 懐かしい記憶から    


時刻は6時を迎え、ようやく少しずつ辺りが明るくなってきた。遠くの空には薄赤紫色の美しい朝焼けが空を染め始めている。外は風がほとんどなく、微風が時折吹いていて、それが木々の葉を揺らしている。木々に葉がある姿を眺められるのもあと少しのことだろう。夏が終わると一気に秋がやってきて、短い秋があっという間に過ぎ去って長い冬となる。それがいつものフローニンゲンの気候変化である。そう言えば、今日は珍しく朝の6時を告げる鐘の音が教会から聞こえてきた。近所の教会の鐘の音はいつも聞こえるわけではなく、不定期にどこかの時間帯で聞こえることがある。多いのには午前11時を知らせる鐘の音である。今日はどういうわけか朝の6時にそれが聞こえてきた。教会の鐘の音は誰かが手動で鳴らしているのだろうか。


昨夜就寝前にふと、小学校時代の懐かしい記憶を思い出していた。東京から山口県に引っ越してからの小学校時代は良き思い出として残っている。もちろん全てが良い思い出ばかりではなく、今から考えても反省するべき思い出もあるが、それらをひっくるめて良い思い出となっている。いくつかの印象的な思い出を振り返るのではなく、昨日はこれまであまり思い出してこなかった思い出を振り返っている自分がいた。小学校時代に自分に薫習された思い出は数々ある中で、1人の人間に蓄積された6年間の経験の重みを思った。するとそこで、同じ学年の他の100人の友人たちの日々を思うということが起きた。自分には決して知れない物語が彼らの日常の中にあったのだろうと想像すると、それがとても愛おしく貴重なものに思えたのである。同じ学年の自分以外の100人が毎日何を考え、何を思いながら過ごしていたのかに思いを馳せている自分がいた。もちろん人人唯識ゆえに自分は彼らの心の世界を知ることはできない。しかしながら想像することを通じてその一端を知ることならできる。それぞれがそれぞれの心の世界を持ちながら、日々学校に通い、同じ時間を共にしていたことの不思議さと有り難さを思った。そのような時間が就寝前にあったのを覚えている。この振り返りは今自分が付き合いのある人たちにも当てはまることだろう。それぞれがそれぞれの人生の中で、様々なことを日々考え、思いながら生きている。その過程の中でミーティングをしたり、ゼミナールのクラスで共に学んだりという交流がある。人人唯識ゆえの孤独は確かにあるが、逆に心の世界はどこまでも広げることができるし、他者の心の世界を想像して心を豊かに通わせることもできるのだ。心を持って生きることの尊さを思う。フローニンゲン:2024/8/13(火)06:27


13120. 今朝方の夢  


小鳥たちの優しい囀りが時折聞こえてくる。時刻は午前6時半を迎え、辺りは随分と明るくなった。朝焼けの色が変わり、赤紫色から橙色へと変化している。時間の果実というものがあるのなら、朝のこの時間は間違いなく実り豊かな果実の時間だと言えるだろう。それだけ穏やかで味わい深い時間が流れている。朝の時間という果実を味わいながら、今朝方の夢について振り返っている。


夢の中で私は、幼少時代に見ていたアニメの主人公と、そしてAIが搭載された女性のアンドロイドと一緒に冒険に出かけていた。その冒険は智慧と優しさと強さを求めたものだった。3人はそれぞれ持っている特質が違い、自分は智慧を、アニメの主人公は強さを、アンドロイドの女性は優しさを強く持っていた。興味深いのはお互いが自分の特質以外の2つの性質も多分に持っていて、冒険を通じて残りの2つを磨いていくことが目的になっているようだった。智慧・慈悲・強さを兼ね備えた私たちは、冒険の中でどんな困難に直面しても乗り越えることができるという確信に満ち溢れており、困難を楽しみながらこの地球上を旅し、地球の外に出て宇宙を旅していた。


この夢以外にも、広く深い空(くう)を体現した心を獲得することを目指した冒険に出かけている場面があった。そちらの夢は1人での冒険だった。どちらの夢も肉体的な鍛錬を伴いながらも、結局は心を磨く旅だったと総括できる。現実世界に生きる自分は今朝方の夢のように、心を磨く冒険を日々行なっているのだろう。世界を美化しながら心を美化していき、心を美化しながら世界を美化していくという冒険に絶えず従事しているのである。この冒険は自分の人生のある限り終わることなく続いていく。昨日は人生がまるでゲームのように思えていたが、人生は心と世界を美化する旅であり、冒険なのだと思う。今日もまたこうして夜が明けて、心と世界を美化する1日が幕を開けた。フローニンゲン:2024/8/13(火)06:52


13121. 美しく鳴り響く鐘の音


時刻はゆっくりと午前11時半に近づいている。ここまでのところ、今日は午前中に3回も教会の鐘の音が鳴った。先ほども午前11時を知らせる美しい鐘の音が鳴り響いていた。それはまるで世界を浄化するような音色であった。音は心を穏やかにもするし、不穏にもさせる。日々どのような音に取り囲まれているのかを改めて検証し直すことが現代人にとって大切なのではないかと思われる。日々喧騒の中で暮らしていると、自然と心は荒んでいく。一方で、心地良い音に囲まれて生活をしていると、心は自然と浄化されていき、美化されていく。精神生活の中で音の重要さを思う。


午前中はここまでのところ、唯識学の探究が順調に進んでいる。気温も少しずつ上昇しているが、暑さは全く感られない。確かに今日は午後に30度近くにまで達する予報だが、すでに秋の入り口に差し掛かっているかのような雰囲気を感じさせる気候であるため、気温が上昇しても暑さをさほど感じることなく快適に過ごせるだろう。事実、午前中の今の太陽の光は夏のそれよりも秋のそれに近くなっている。ここから秋がやって来て、秋の深まりと共に自らの取り組みも着実に深めていこうという気持ちが自然と醸成されてくる。正午までの時間、そして午後からもまた唯識学の探究を楽しみながら地道に続けていこう。フローニンゲン:2024/8/13(火)11:34


Today’s Letter

I made matcha a couple of minutes ago. This is part of my morning routine. Drinking matcha is the secret to my health; it soothes my mind and body deeply. It's a true treasure for relaxation.


We all live in different worlds constructed by our unique minds. The number of worlds corresponds to the number of people. We cannot access others' worlds directly, but we can reach parts of them through dialogue and imagination. Groningen, August 13, 2024

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