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9985-9989: フローニンゲンからの便り 2023年3月1日(水)



No.4521 コンヤの静謐さ_Serenity of Konya


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本日の3曲


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タイトル一覧

9985. オランダに戻ってきた初日の夢

9986. 静謐な感覚に包まれて

9987. 長閑な田園風景を眺めながら

9988. 世界と溶け合う自己

9989. フローニンゲンに戻ってきて


9985. オランダに戻ってきた初日の夢


時刻は午前8時を迎えた。今、アムステルダム空港に隣接したホテルの自室でこの日記を執筆している。今日から3月に入り、オランダはまだまだ寒さが厳しいが、それでも日の出の時間は早くなり、晴れの日も増えてきている。今のアムステルダムの気温はマイナス3度だが、天気はとても良く、雲ひとつない青空が広がっている。


今日の予定では午前11時前にチェックアウトをした後にアムステルダム市内を観光しようと思っていたが、観光はせずにフローニンゲンのすぐに戻ろうと思った。スーツケースを持って観光するのは面倒であろうし、変に疲労を溜めてしまっては元も子もないと思ったのである。また、早めに帰宅することができれば洗濯や荷ほどきをすることができ、明日から速やかに日常生活を送れると思ったのである。そうしたことから今日は早めにフローニンゲンに戻ろうと思う。


このホテルは空港に隣接しているが、飛行機の音や車の音などは一切聞こえてこず、大変静かな環境があるおかげで昨夜は熟睡することができた。そうしたことから今日の心身の状態はとても良い。


熟睡から目覚めるときに、ぼんやりとした夢を見ていた。夢の中で私は、見慣れない外国の街にいて、見知らぬ外国人の男性と何かミッションを遂行していた。その男性は流暢な日本語を話すことができ、彼との会話は日本語であった。しばらく彼と話をしながらミッションを遂行していると、いつの間にかミッションが無事に完了していた。そこからは一緒に街の観光でもしようかということになった。街は淡い光を発していて、とても平和に思えた。そのような夢を見ていた。実際のところは、この夢はもう少し膨らみがあり、前後に場面が続いていたように思う。夢の中の自分は、肯定的とも否定的とも言えないなんとも言えないような気分になる瞬間があったのを覚えている。アムステルダム:2023/3/1(水)08:16


9986. 静謐な感覚に包まれて


今、フローニンゲンに向かう列車の中にいる。今日のオランダは天気がすこぶる良く、アムステルダムの街は快晴の喜びで包まれているかのようだ。そんな青空の下、今から2時間半ほどの列車の旅を楽しみたい。フローニンゲンに戻る今の自分の心はとても落ち着いている。大抵旅行に出かけるときは、スキポール空港に到着してからそのままフローニンゲンに戻る。そうするとどうしても列車の時刻は夜となり、疲れが見られるのだが、今回は空港近くのホテルに宿泊したこともあり、疲労感が全くない状態でフローニンゲンに帰ることができる。疲れもないので今夜の夕食から早速自分で料理を作ろうと思う。自宅に戻ったら、まずは洗濯をして荷ほどきをしていこう。それが完了したら近所のオーガニックスーパーに散歩がてら行こうと思う。旅から戻ってきての初日の今日は、24時間のファスティングをすることにしている。最後に固形物を摂取したのは、昨日の夜のフライトでの機内食だったので、今夜の夕食まで何も食べなければ24時間のファスティングになる。すでに朝食をスキップし、時刻も午前11時をすでに迎えていて、この調子だと夕食まで何も食べなくて全く問題なさそうである。


旅から帰ってきて、いつものように不思議な感覚に包まれている。それは旅がもたらす自己涵養の働きによるものだろう。どのような旅であっても毎回この感覚を感じることが興味深い。その感覚は、旅の前と後とでは自分が異なる人間になっていることを示唆している。仮に大きな変化でなくても、そこには必ず小さな変化があり、旅の前後の自分は同一の自分ではないのである。自己の同一性は担保されていたとしても、旅の前後の自分は歴然として違う性質を身に纏っている。それは自己に関する洞察として現れているかもしれないし、世界に対する新たな関わり方として現れているかもしれない。今はただただこの静謐な感覚に包まれていたい。


今日の午後に買い物を終えたら、箏の稽古をしたい。ジークンドーについては旅先でも毎日稽古をしていた。ホテルの自室やホテルのジムでトレーニングをしたり、街中で信号待ちをしていたり、バスや列車を待っていたりする際にもイメージトレーニングとしてジークンドーの稽古をしていた。ところが箏はなかなか旅先に持っていけないので、箏の演奏に対して小さな飢餓感があるのが今の自分である。今夜夕食を摂った後にも少し箏を鳴らしてその音色を味わってみたいと思う。フローニンゲンに向かう列車の中:2023/3/1(水)11:19


9987. 長閑な田園風景を眺めながら


オランダの郊外には、人工的な建物の一切ない長閑な田園風景が広がっている。列車の車窓から、放牧された牛や馬が思い思いに草を食べている姿を見ると、心が深く安堵し、絶対的な安心感を持つ。オランダの良き風景はそんな気持ちを自分にもたらしてくれる。


今日は天晴れな天気である。スキポール空港に隣接するホテルを出発して駅に向かっている歩いている最中の息はとても白く、まだまだ寒さを感じるのだが、こうやってまるで春が到来したかのような穏やかな日の光を浴びていると、とても幸せな気持ちになる。


昨日、イスタンブールからアムステルダムに向かうフライトの最中に、テクノロジーに関するドキュメンタリー作品をいくつも見ていた。昨日のフライトはずっと個人モニターを用いて映像作品を見ていた。その中で、テクノロジーの社会善の実現に向けて幾つかの革新的な取り組みが紹介されていて、それを見ていると、何か励ましをもらったかのように感じた。自分は決して技術者としてテクノロジーに関わっていこうと思っているわけではなく、テクノロジーに関する思想的な面での貢献をしていきたいと思っている。自分は決してテクノロジーを開発することはないと思われるため、技術開発に携わっている人には本当に敬意を表する。そのドキュメンタリー作品で取り上げられていたのは、宇宙に散逸した人工的なゴミを特定するテクノロジーであったり、車が道を走るたびに目には見えない形で飛び散っているタイヤのゴムの破片をなんとかするテクノロジーであったりと、色々な意味で重要なテクノロジーの数々であった。モニター画面の中で“Bloomberg Technology”という面白い番組を見つけ、それについては今後も折を見て視聴していこうと思う。フローニンゲンに向かう列車の中:2023/3/1(水)11:50


9988. 世界と溶け合う自己


世界からの投げかけに耳を傾けている。世界は自分を様々な形で映してくれている。自分が世界を絶えず見ているというよりも、世界が自分を絶えず見ているという感覚。自分は世界の媒介者。自分は世界の代理人。自分はそのように毎日を生きている。


長閑な田園に数多くのヤギの姿が見える。その周りにアヒルがのんびりと歩いている。その光景は微笑ましい。ヤギとアヒルが共存在している。自分もまた世界と共存在している。自分がこの世界を歩くとき、世界もまたこの自分を歩く。自分はこの世界を通して世界を歩く。世界はこの自己を通して自己を歩く。


花の香りがするような時間感覚の中にいる。そんな香り高い時間があるものなのだ。それこそ豊かな時間と形容するのにふさわしいものである。


常に自分は自分が思っている者以上の存在であり、自分の思考によってその可能性を狭めないようにする。自分は絶えず無限の可能性を内包していて、自らが自らに不要な制限を設けないようにする。


今、ズヴォレに到着した。フローニンゲンまであと1時間ほどになった。フローニンゲンに向かう列車の中:2023/3/1(水)12:15


9989. フローニンゲンに戻ってきて


時刻は午後6時を迎えた。今、フローニンゲンの上空がゆっくりと暗くなってきており、日没を迎えようとしている。昨日一泊して、アムステルダムで身体を慣らしてから早めにフローニンゲンに戻ってきて良かったと思う。今後の旅でもオランダに戻って来る時間が夕方以降であれば、空港に隣接したホテルに宿泊して、翌日の正午前にホテルをチェックアウトしてフローニンゲンに戻って来るようにしようと思う。そうすれば移動の疲れが全くなく、それでいてフローニンゲンの自宅に戻ってきてから洗濯ができたり、食糧を買いに買い物に行けたりもする。


この日記を書き終えたら箏の稽古をして、ゆっくりと入浴し、今日は早めに就寝しようと思う。明日からは思弁的実在論の講座の第1回のクラスがある。明日から5週間連続での集中講座を通じて、前回の批判的実在論の講座と同様にたくさんのことを得られるであろう。


夕方に買い物に行く前に、書籍の一括注文をした。今回は英語の書籍ではなく、24冊ほどの和書を購入した。購入したのは、男性着物に関する書籍、文化箏の楽譜、河合隼雄氏の書籍を数冊、山本七平氏の書籍を数冊、公共政策に関する書籍を数冊、科学技術と政治に関する書籍、生命倫理と宗教に関する書籍を数冊と幅広い分野に及ぶ。今後のゼミナールで課題図書としても使いたい書籍も購入したので、それらについては何度も読み返していこうと思うし、実際にゼミナールで取り上げるかどうかの判断を今後行っていこうと思う。和書以外には、来月に初受験を予定しているIELTSの公式ガイドブックを購入した。今年はGREも5年ぶりに受験しようと思っていて、GREの単語集はIElTSがひと段落してから購入しようと思う。今年は色々な意味で忙しくもあり充実した年になりそうだ。と言っても、早いもので今年もあと10ヶ月ほどしかないのだが。フローニンゲン:2023/3/1(水)18:28


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No.2236, A Beautiful Morning

A beautiful morning is manifested now.

It gives me tremendous energy.

My soul starts to vibrate.

Amsterdam; 08:43, 3/1/2023

No.2237, In the Soft Light

My soul relaxes in the soft light.

It is warm and comfortable.

I hope that everyone will be embraced by such light.

Amsterdam; 09:01, 3/1/2023

No.2238, A Gorgeous Moment

Every moment is gorgeous.

It is brilliant and exciting.

It is also insightful and delightful.

Amsterdam; 10:17, 3/1/2023

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