No.4191 聖なる光の輪_A Sacred Circle
本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)
No.2062, A Transhuman Breeze
A transhuman breeze is blowing in the morning.
Humans are gradually becoming transhuman.
Groningen; 08:29, 12/20/2022
No.2063, A Transhumanist Exist
Where is the ultimate exist of transhumanism?
Humans could merge into dark matter and dark energy in the universe.
Groningen; 12:45, 12/20/2022
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本日の2曲
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タイトル一覧
9616. 不思議な気温の形/トランスヒューマニスト党の調査に向けて
9617. 今朝方の夢
9618. トランスヒューマニズムの発想の背景と想像する未来像
9619. イーロン・マスクとトランスヒューマニズム/トランスヒューマニズムとリバタリアニズム
9620. 人類の未来/トランスヒューマニズムとポストヒューマニズムの違いについて
9621. 不老不死の功罪/トランスヒューマニスト党の設立者ゾルタン·イストヴァンの動画を見ながら
9622. 不老不死の様々な形
9616. 不思議な気温の形/トランスヒューマニスト党の調査に向けて
時刻は午前7時を迎えようとしている。昨日は比較的暖かく、そのおかげか、今日は先日とは異なる形の奇妙な気温の推移を見せる。先日は、気温が山なりになるのではなく、直線的に上がっていく形であった。一方今日はその逆で、昨夜から明日の朝にかけて、ゆっくりと直線的に気温が下がっていく。なので朝の今この瞬間の気温が一番高く、10度で、明日の朝7時に向かって4度まで下がる。こうした不思議な気温の推移を見せることは過去にも時折あったように思えるので、フローニンゲンらしいと言えばそれらしい。幸いにも、ここからしばらくはマイナスの世界に入らないようなので、日中は比較的過ごしやすいと言えるだろう。湯たんぽを使うのも、朝と夜だけでいいかも知れない。
今日もまた自分の取り組みに没頭し、ゆっくりと前進する1日になるだろう。全ての学習も実践も、漸進的な進歩を見せていく。昨日に引き続き、ユク·ホイのコスモテクニークスに関する論文が集められたハードカバーの書籍を音読し、午後からはトランスヒューマニスト党について調べてみようと思う。本家本元のアメリカのウェブサイトを通じて、その思想や取り組みについて調べてみる。最先端の様々なテクノロジーを通じて社会課題を解決していくことを掲げるトランスヒューマニスト党の取り組みを真に理解するには、テクノロジーの理解が不可欠なだけではなく、個別具体的なテクノロジーに紐づいた課題領域の知識も不可欠になるだろう。テクノロジーだけ取ってみても、ブロックチェーン技術、メタバース、遺伝子工学など多岐にわたり、彼らがやろうとしていることの中にはベーシックインカムの導入もあり、領域を列挙すれば相当な数になるだろう。自分としては、この政党がやろうとしていることを理解し、モニターするような役割を果たしていきたいと思う。そのためには、個別具体的な技術屋領域についてはとりあえず修士レベルの知識を身につけていき、活動のモニターに加えて、提言的な方向付けを将来的にしていくために、テクノロジーと神学あるいは宗教に関する博士レベルの知識を獲得したいと思う。そうすれば、この政党の取り組みをメタ的に捉えることが可能になるだろうし、メタ的な方向付けも可能になってくる。来年仮にアメリカに行くことになったら、この政党の支部に訪れてみて、関係者に話を色々と聞いてみたいと思う。また、所属大学でこの政党について研究する研究会のようなものを自主的に立ち上げてみるのもいいかも知れない。フローニンゲン:2022/12/20(火)07:14
9617. 今朝方の夢
気がつけば、今月もすでに20日を迎えていた。クリスマスまでもうすぐで、年末の旅行もあと7日ほどでやって来る。今回は旅行中に年越しを迎え、2023年も目と鼻の先である。今週末のクリスマスの日に、神学大学院への出願を完了させようと思う。すでに必要な書類のうちのほぼ全てをオンラインアプリケーションのページにアップロードしていて、あとは志望動機書だけアップロードすれば完了である。この書類が最も重要と述べても過言ではなく、再度読み返し、納得のいくものを提出したい。昨日にトランスヒューマニスト党への関心が突然芽生えたが、それに関することは志望動機書に直接的に書く必要はない。すでに志望動機書の中には、神学とテクノロジーについての研究をしたいという旨のことを書いているのだから。
今朝方は夢の中で、政府の杜撰な対応に対して裁判を起こそうとする場面があった。政府が冷たいことと温かいことを混同していて、その混同が友人に被害を与えていたのを見過ごせなかったのである。そんな初歩的なミスを政府がしたことに愕然とし、同時に憤りを覚えた。というのもそのミスは、人の命に関わることだったからである。私は、友人の優秀な弁護士たちに話を持ちかけ、彼らに本件を預かってもらおうと思った。そこで夢の場面が変わった。
次の夢の場面では、小学校時代の女子友達と話をしている場面があった。彼女と一緒にテーマパーク化された街に行き、そこで色々な話をしながら楽しい時間を過ごした。すると突然、私たちにはそれぞれ課せられていたミッションがあることに気づき、今からお互いにそのミッションの完遂に向けて行動しようということになった。そのため、彼女とはそこで別れて、そこからは単独行動となった。そのような場面があった。確かこの夢の中で、空を飛んでいる場面があったように思う。気分はすこぶる良く、空を飛んでいる時の風はとても気持ち良かった。その感覚が今も残っている。フローニンゲン:2022/12/20(火)07:27
9618. トランスヒューマニズムの発想の背景と想像する未来像
午後に進める予定だったトランスヒューマニスト党の調査を朝のこの時間帯に進めている。トランスヒューマニスト党の信条として、科学とテクノロジーを通じた人間の変革が社会をより良きものにしていくという発想がある。そもそもこの発想の根幹には、オルダス·ハクスリーの兄であるイギリスの生物学者かつトランスヒューマニズムという言葉の提唱者でもあるジュリアン·ハクスリーの思想がある。仮に科学とテクノロジーを通じて新たな種類の人間であるトランスヒューマンが生まれた場合に、それについての権利にはどのようなものがあるのかを調べたところ、党としていくつかの権利規定を明文化している。例えば、全ての苦しみから解放される権利、形態学的な自由、ベーシックインカムと健康保険の権利、寿命を極限まで伸ばす権利などが掲げられている。その他の権利関しても興味深いものが多く、同時に発想が追いつかないものもあるので、権利条項についてはまた後ほど読んでいこうと思う。
トランスヒューマニズムの想像する未来として、人間は身体の各種の制限から解放され、身体もまた今とは全く違うものになるであろうということが想定されている。また、意識に関しても機械に転送することが可能になると想像されている。こうしたモチーフは、すでにいくつかの映画やアニメの中で取り上げられているものでもあり、科学とテクノロジーの進歩によって、実現が不可能とは言えなくなって来ているのではないかと思う。トランスヒューマニズムの思想と運動は、荒唐無稽のものではなく、例えばオックスフォード大学では“Future of Humanity Institute”という研究機関を設け、トランスヒューマニズムに関する学問横断的な研究がなされている。この研究機関を立ち上げたスウェーデンの科学者ニック·ボストロムは、以前何度か日記でも言及していた通りである。
トランスヒューマニズムの発想そのものは宗教ではないが、そこには人間の実存性に関する問題や、霊性に関する問題が不可避に関係して来るため、宗教的な研究対象となるし、超越的な志向性ゆえに神学の研究対象にもなる。
トランスヒューマンに関する問題点としては、トランスヒューマンと既存の人間との線引きの問題や、両者の各種の格差の問題などが議論されている。トランスヒューマニズムの思想と活動は、間違いなく人間存在の意味を大きく書き換えるものであるから、トランスヒューマンの問題については慎重に検討したい。フローニンゲン:2022/12/20(火)08:51
9619. イーロン・マスクとトランスヒューマニズム/
トランスヒューマニズムとリバタリアニズム
トランスヒューマニズムの推進役を担っている研究者としてはオックスフォード大学の“Future of Humanity Institute (FHI)”を創設したニック·ボストロムがいるが、実業家としてはイーロン·マスクがいる。マスクもまたボストロムと同じく、人間の実存的リスクの低減に向けて、最先端テクノロジーを用いて、人間のトランスヒューマン化に賛同している。火星に人間が住めるようにするという発想もまた、人間が抱える実存的リスクの低減に向けたものである。人間には身体という実存的リスクを内包したものがあるだけではなく、地球に住むということそのものが持つ実存的リスクも近年の異常気象や自然災害から如実に露呈している。地球に隕石がぶつかって地球が滅亡しても人間という種を保存するために、トランスヒューマニストたちは他の星への移住を検討する。そして、その実現に向けた研究や投資を惜しまず行っている。彼らのそうした行動を引き続き注視していこうと思う。
トランスヒューマニズムと宗教との関係性について調べていると、モルモン教においては少し異なった形でトランスヒューマニズムという言葉を使っているようだ。モルモン教が考えるトランスヒューマニズムとは、人間がいかに共感的な創造主に近づけるかという考えとして提唱されている。しかしこの考えも突き詰めれば、科学とテクノロジーを活用して、人間の限界である利己的な在り方を超克していこうとする既存のトランスヒューマニズムの発想と接続されて来る。遺伝子レベルかつ意識レベルで人間を改良することによって、利己的な考えを持たないようなトランスヒューマンが生まれて来ることは十分に考えられる。こうした可能性とそこに含まれる問題についても考察を深めていこう。
トランスヒューマニズムと政治の結びつきについては、何もトランスヒューマニズムの思想を前面に打ち出すトランスヒューマニスト党だけに見られるものではなく、リバタリアンの思想にも見られるものである。リバタリアニズム とトランスヒューマニズムの関係性についての考察と、リバタリアンに大きな影響を与えたロシア系アメリカ人の思想家かつ小説家のアイン·ランドの思想についても理解を深めていこうと思う。日々こうしてどんどんと探究したい事柄が発見されることは本当に喜ばしい。生きる意味が増し、生きる活力が増して来る。フローニンゲン:2022/12/20(火)09:44
9620. 人類の未来/トランスヒューマニズムとポストヒューマニズムの違いについて
トランスヒューマニズムについて色々調べていると、考えさせられることが多々ある。人類の未来はどうなるのかという時間的展望の長い思考が現れる時、ひょっとしたら今いる人類はいつかマイノリティーになり、絶滅危惧種となり、本当に絶滅してしまってトランスヒューマンしかいない形になるかも知れない。それが実現されるまで今のところは時間を要するだろうが、着実にその方向に向かって動き出しているように思える。バタフライ効果が生じる始点はすでに芽生えてしまっているようだ。
トランスヒューマニズムが活用するテクノロジーの1つに遺伝子工学があるが、これと優生学の問題を考えなければならない。デザイナーベイビーの問題もこのテーマに含まれる。そこには倫理や道徳のテーマが浮上し、それについての宗教側からの応答も見ていく必要がある。
以前より気になっていたのは、トランスヒューマニズムとポストヒューマニズムの違いについてである。前者に関する書籍だけではなく、後者に関する書籍もかなりの数所有していて、ちょうど昨日トランスヒューマニズム関係の書籍を再度吟味していたところ、ポストヒューマニズムに関する書籍も追加購入しようと思っていた。端的には、両者は共にテクノロジーを活用して人間の限界を乗り越えていこうとする発想は共通している。一方で、両者にはどうやら違いがありそうだ。その違いについてはより明確にしていきたいが、今のところの理解としては、前者は人間解放の思想が色濃く、後者にはそうした政治的な思想はあまり見られない。どちらかというと、後者はテクノロジーを通じた人間解放を訴えるよりも、そうした潮流を冷静に眺め、より哲学的に人間存在についての考察を深めていき、既存の人間存在を超えた存在に関する意味の探究に焦点が向かっているように思う。そう考えてみると、トランスヒューマニスト党があってもポストヒューマニスト党が存在していないことの理由の1つになりそうである。それぞれの領域に関する書籍を読み進めることで、両者の違いをより明確にしていこう。フローニンゲン:2022/12/20(火)10:03
9621. 不老不死の功罪/トランスヒューマニスト党の設立者ゾルタン·イストヴァンの動画を見ながら
トランスヒューマニズムは、死を克服し、不老不死を実現することを1つの目標にしているが、果たして人類が死を克服することが幸福の実現の1つの形と言えるのかについては慎重に検討しなければならないだろう。確かに、死がもたらす実存的な不安や苦痛がなくなることそのものには肯定的な側面があるかも知れないが、逆に言えば、そうした不安や苦痛があるからこそ生み出される芸術作品などが存在することを見ると、なかなか難しい問題である。今自分が従事している武術の観点からしても、仮に死が存在しなければ、武術が持つ本質が骨抜きにされてしまうように思う。武術の背後には常に死の香りが存在しているし、多くの深い芸術作品にも同様の香りが存在している。人間が死を克服することは、逆に言えば死の剥奪による何か大切なものの剥奪に繋がってしまう危険性もある。このあたりについて慎重に論じているトランスヒューマニストであれば共感を持つが、今のところはこうした問題を慎重に検討しているトランスヒューマニストの活動家は少ないように思える。トランスヒューマニズムの思想とその活動が持つ力は非常に大きなものがあり、重要な意味を持ち得るものであると思うため、自分が果たしていきたいと思う役割は、トランスヒューマニズムの思想の盲点を指摘し、その思想に基づいた活動が歪まないように導いていくことにあるように思える。そうした主導的役割を担うために、テクノロジー哲学とテクノロジー神学については世界の誰よりも深く学んでいきたいと思う。そうした強い思いが昨日に芽生え、今日もまたその思いを新たにしている。
不老不死が実現される否定的な側面だけではなく、肯定的な側面について考えてみると、自分の場合は、ライフワークとして掲げている研究や実践を未来永劫に渡って従事できる喜びがあるだろうし、それらが深まっていく過程を見れることの喜びもある。また、時間が無限にあるのであれば、家族と過ごす時間をより楽しんだり、社会活動により時間を割り当てるなど、活動の可能性と幅がさらに広がっていく。そのようなことを考えながら、今、アメリカのトランスヒューマニスト党の設立者であるゾルタン·イストヴァンの動画をいくつか視聴している。彼の思想は実に面白いが、動画の中でトランスヒューマニズムは無宗教に裏打ちされているという発言を聞いて、果たしてトランスヒューマニズムは無宗教的でいいのだろうかと考えていた。特定の宗教に立脚するのではなく、世界の宗教の叡智を含んで超えていく形での世界観に裏打ちされている方がトランスヒューマニズムの活動が自分にとってはより魅力的に思えて来る。いつかイストヴァン本人や、現在トランスヒューマニスト党の党首を務めるゲナディー·ストリャロフ2世にインタビューをしてみたい。彼らの政治思想は革新的であることから、インタビューと調査を基にした書籍を世に送り出すことも将来検討したいところである。フローニンゲン:2022/12/20(火)10:45
9622. 不老不死の様々な形
当初の予定を変更して、今日は朝からトランスヒューマニズムについて色々と調べ、様々なことを考えている。その中で、やはりトランスヒューマニズムが最重要と掲げている人類の死の克服ということについて引き続き考えている。まず焦点が当てられているのは、肉体的有限性を超える形での死の克服であることが見えて来る。そこには老いの克服から始まり、遺伝子工学や再生医療の活用によって、身体にもたらされる様々な病気や症状を治癒していくことが目指される。ところが考えてみればわかるように、身体的な限界が乗り越えられたとしても、人間が不死を実現したとは言えない。そこにはイーロン·マスクが目指すように、そもそも地球で生活することに伴うリスクがあることを考えていく必要がある。肉体的な不死が技術によって担保されたとしても、肉体そのものが一挙に滅びしてしまうような外的要因が生じた場合には、まだ完全に不死を実現したとは言えないであろう。そうしたことから、トランスヒューマニズムの提唱者は、地球環境問題の克服に向けても真剣に考えるべきであろう。人間の実存的リスクと地球環境の崩壊リスクは隣り合わせなのだから。仮に他の惑星で人間が生活できるようになったり、意識を情報空間にアップロードする技術の進展により、情報サーバーを宇宙空間の様々な場所に置くことができれば、さらに不死の範囲が広がる。そうなって来ると、そもそも意識を情報空間にアップロードするというよりも、宇宙空間そのもの、あるいはダークマターに溶け込ませるようなことが可能になれば、さらに完全なる不死の実現に近づくのではないかと思う。その頃には、人間はもはや身体を持っていない可能性がある。仮に身体のようなものを持っていたとしても、今よりもサイズも形もまるっきり異なるであろうし、ひょっとしたら環境に応じて身体のサイズや形を縦横無尽に変えることもできるかも知れない。ある時には極小の霧のような身体を持ったり、ある時は石のような形を持ったりするかも知れないし、ある時は今と同じような人間の身体をあえて持ってみたりするかも知れない。トランスヒューマニズムについて考えることは、随分と想像性が掻き立てられる。このテーマについては、引き続き様々な学問分野を通じて、学問横断的に考察を続けていきたい。フローニンゲン:2022/12/20(火)11:36
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