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9339-9341: 日本滞在記 2022年11月1日(火)



No.4124 民族模様_An Ethnic Pattern


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No.1938, A Tunnel

Outside a tunnel, a new view expands widely.

It creates a countless flow of a new world.

Osaka; 09:46, 11/1/2022


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本日の2曲


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タイトル一覧

9339.【日本滞在記】緩やかに、緩やかに

9340.【日本滞在記】無限への道程/輝く世界との一体感

9341.【日本滞在記】祇園で芸者遊びを体験して


9339.【日本滞在記】緩やかに、緩やかに


時刻は午前7時半を迎えようとしている。今日の大阪は曇っていて、どうやらこれから夜にかけて雨が降るようだ。今日は京都に行って観光をする予定なのだが、この様子だと雨の中観光することになりそうである。雨脚が強くないことを願い、小雨であればむしろそれは秋の京都に趣を持たせるものになるかもしれないと期待する。


一昨日に叔父と会ったとき、叔父がある本をプレゼントしてくれた。それは『エクソフォニー:母語の外へ出る旅』というものである。大阪から京都への移動の際、そして明日、京都から東京に移動する際に本書を読もうと思う。ちょうど昨日、アントレプレナーファクトリーのメンバーの方々と食事をしている際に言語の話になった。自分にとっても言語、とりわけ言葉というのは大切にしているものであり、この書籍は自身の外国語体験についての経験を再度内省させてくれるだろうし、同時に新しい観点も与えてもらえるような気がする。そう言えば叔父と話をしているときに、叔父の口から棟方志功の話が出た。この間青森を訪れた際に棟方志功記念館を訪れていたところだったので、叔父の口からその名前が偶然出てきたことに驚いたことは記憶に新しい。その時は確か、宗教絵画を理解するにあたっての背景となる宗教理解の大切さについて話をしていたように思う。棟方志功は仏教を題材にした優れた版画を数々残していて、自分もそれに感銘を受けたのを覚えている。


昨日大阪の街を歩いているときにふと、哲学者のザカリー·スタインが述べていたことを回想していた。ピアジェやフロイトなど、偉大な思想を残した思想家の多くは50歳以降に重要な著作物を残しているという指摘について考えていたのである。自分も焦らず、それくらいの年齢で何か形として著作物を残せればいいという意思を持っている。これから4つ目の修士号を取得し、そこから博士課程に進学し、博士論文の執筆の完成時期はまだ先であることを考えると、スタインの指摘のように、自分はゆっくりと自らの思想を深めることができそうだと思う。緩やかに、自然の中で生命が自らの速度でその命を育むのと同じように、自分の内側のペースに従って自分の取り組みを少しずつ前に進めていければと思う。ホテルインターゲート大阪梅田:2022/11/1(火)07:36


9340.【日本滞在記】無限への道程/輝く世界との一体感


うっすらとした雨雲に覆われた今日の大阪の空。今朝方も18階の大浴場に行って温泉を楽しんだ。今日はこれから京都に向かう。そろそろ荷造りを始めて、30分後にはチェックアウトをしよう。


先ほど、無限への道程について考えていた。今の自分は無限に向かって緩やかな歩みを日々続けている。自己が無限に連なる道を歩んでいるという感覚は自己を深く落ち着かせる。無限に対してグラウンディングするという感覚はこうしたことを言うのだろう。


先ほど、朝の創作活動に従事し、デジタル絵画を3枚ほど描き、2曲ほど曲を作った。前者においては、無意識層に溢れるイメージを感じ取って、それを形にする喜びがある。後者は、無意識層に溢れる音を感じ取って、それを形にする喜びがある。とりわけ最近の作曲実践はバッハとショパンに範を求めていて、彼らの内的感覚に自己のそれを重ね合わせることを行っている。すると、まるで彼らの内的世界を通じて世界を生きているような感覚になるし、彼らの内的感覚と自分のそれとの差分を感じ取ることによって、自己の固有の内面世界を深く感得することに繋がっているように思う。


今日の京都観光では自己は何を感じ、何を学ぶだろうか。日々が自己涵養の機会に満ち溢れた世界として知覚される。自己はそうした世界とピタリと一致しながら、世界そのものから成長に向けた養分を絶えず受け取っている。輝く世界とへその緒が繋がった自己は、これからどのように変容を遂げていくのだろうか。自分はそれを楽しみに見守り続ける。ホテルインターゲート大阪梅田:2022/11/1(火)10:05


9341.【日本滞在記】祇園で芸者遊びを体験して


時刻は午後11時を迎えようとしている。もしかしたら今日もまた日付を跨ぎそうであるが、そうであれば3日連続で日付を跨ぐことになる。このような生活を送ったことは記憶の中でほとんどないように思う。今日は先ほどまで、アントレプレナーファクトリーの嶋内秀之さんと、知人の宇野聡美さんと一緒に、京都の祇園にあるお茶屋の「多麻」さんに行き、芸者遊びをさせていただいた。今回生まれて初めて花街(かがい)に行き、一見さんお断りの文化を受け継いだお店に入らせていただくという貴重な経験をした。花街のシステムそのものも嶋内さんから説明を受けるまでよくわからず、お店に入ってからも舞妓さんから色々と説明を受け、今も残る芸者遊びの文化を知る幸運に恵まれた。舞妓さんと芸妓さんの違いについて説明を聞くことによって始めてその違いを知り、また舞妓さんになるための修行は大変厳しく、中学校卒業からこの世界に入ってくるということを知って驚いた。その他にも、舞妓さんは月に2日しか休みがないということもまた驚きであったが、そうした厳しい環境の中で芸を磨かれた舞妓さんの内面の成熟には感銘を受けた。本日の席でご一緒させていただいた舞妓さんはまだ21歳とのことだったが、21歳とは思えない落ち着きがあった。それもこれまでの修行の賜物なのだろう。


お座敷遊びは今回が初めてだったので、店に到着した瞬間から次に何が待っているのだろうかという期待感が常にあった。まさに未知なものが既知に少しずつ変わっていく楽しみを味わうことができ、非常に貴重な体験をさせてもらった。このお店の紹介者の方と店の前で待ち合わせ、その方と一緒に店に入らなければならない仕組みがあるらしく、そこからして普通のお店とは一線を画していた。2階の部屋に案内していただき、そこで少し話をしてから美味しい料理をいただいた。お酒も少々いただきながら、美味しい料理に舌鼓を打ち、舞妓さんと地方(じかた:三味線など音楽を担当される方かつ話においてお座敷を仕切ってくれる方)さんとの歓談を楽しむ形でしばらく時間を過ごした。そこから地方さんの三味線に合わせて、舞妓さんの舞を見た。三味線の演奏とそれに合わせて踊る舞は見事であり、その場にいた3人は舞に釘付けとなり、舞が終わった後もその余韻が深く残っていて、まるで座禅を長く組んだかのような意識状態になったのを覚えている。まだまだ色々と書き留めておきたいことがあるが、もう夜も遅くなっているので、それらについては明日また書き留めておこう。とにかく今日は、伝統文化に触れ、粋な体験をさせていただいたことに本当に感謝している。CANDEO HOTELS京都烏丸六角:2022/11/1(火)23:18

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