No.4033 光の楽しみ_Pleasure of Light
本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)
No.1908, A Crystal of Morning Serenity
A crystal of morning serenity is smiling to me now.
It empowers me and gives me existential brightness.
Sapporo; 08:37, 10/19/2022
No.1909, What is Good Life?
What is good life?
I’ve always thought about it since I came back to Japan.
Sapporo; 11:20, 10/19/2022
No.1910, Work and Labor
What’s the difference between work and labor?
Marx clarified it, but I feel that both are extremely precious.
Sapporo; 14:04, 10/19/2022
No.1911, A Beautiful Elderly Couple
A beautiful elderly couple was passing by me in a park.
Their walks were beautifully harmonious.
I realized that that was the value and dignity of getting old.
Sapporo; 14:07, 10/19/2022
No.1912, The Kannon
Oh, I see that the etymological meaning of the Kannon is the Buddha of seeing sounds.
The world of Buddhism is also saturated with music.
Sapporo; 14:33, 10/19/2022
No.1913, Muryoko
Muryoko is the light that can be shed for anyone anywhere anytime.
I want to be that kind of light.
Sapporo; 14:58, 10/19/2022
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本日の2曲
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タイトル一覧
9280.【日本滞在記】札幌滞在4日目の朝を迎えて
9281.【日本滞在記】珍事
9282.【日本滞在記】映画『LOVE LIFE』を鑑賞して
9283.【日本滞在記】仕事と労働の尊さ/素晴らしき形の老い
9280.【日本滞在記】札幌滞在4日目の朝を迎えて
時刻は午前7時を迎えた。札幌滞在4日目が始まった。札幌の滞在はこれまでのところとても充実していて、この町で過ごす毎日が生の実感をより強めてくれている。今朝方はうっすらと記憶に残る夢を見ていた。それは淡い雰囲気を持つ夢で、自分のそばには優しげな女性がいた。その女性がそばにいてくれるだけで神妙とも形容できる安心感があり、そのような安心感を自分にもたらしてくれる人がこの世にいるのだということに驚いた。同時にその女性の存在そのものに感謝をした。そのような夢の場面があった後、今度もまた柔らかい雰囲気の夢を見ていたように思う。その一方で、睡眠中の自分の脳は幾分覚醒しており、脳は目覚めているのだが眠りの世界の中にいるという不思議な感覚があった。
起床後、思い出すためには忘れなければならないという言葉をふと思い出した。今の自分は再び重要なことを思い出すために、忘れなければならないことがたくさんある。何かを覚えようとするよりもむしろ忘れることを1つの意識的な取り組みにしてみたい。そのようなことを思う。
さて、今日は実質上、札幌最後の観光の日だ。幸いにも今日もまた晴れであり、最後の観光を天気も祝福してくれているのかもしれない。札幌の空の祝福を受けながら、今日は近くの映画館に足を運ぼうと思っている。深田晃司監督の『LOVE LIFE』という作品を鑑賞しに行く予定だ。この作品も東京で見たいと思っていたが、滞在先ホテルの近くの映画館では上映されておらず、今回札幌のサツゲキという映画館で鑑賞を楽しむ。何と公開が明日で終了とのことなので、本当に偶然である。映画の開始時刻は午前11時半からなので、それまではホテルの自室でゆっくりしようと思う。映画館を訪れた後に足を運ぶのは、北海道立近代美術館と北海道立三岸好太郎美術館である。今日はその2つの美術館を訪れ、夜には仕事上のオンラインミーティングが1件ある。天は今日も自分の1日を光り輝くものにしてくれるだろうか。祈り、自らの在り方次第で天はきっと自分の願いに報いてくれるだろう。札幌:2022/10/19(水)07:30
9281.【日本滞在記】珍事
時刻は午前10時を迎えようとしている。札幌での朝食も残すところ明日の朝だけとなった。これまでのところ、函館に滞在している時から引き続き、朝はホテルで必ず海鮮丼を食べている。それ以外にも新鮮な野菜のサラダや煮魚なども頂きながら、それに加えて新鮮な魚介類をふんだんに使った海鮮丼を毎日食べるという贅沢を享受している。これはオランダを含め、欧米のホテルでは無理な話である。日本のホテルだからできることであり、新鮮な海鮮を贅沢に食べられるのは北海道のホテルの特権なのではないかと思う。
先ほど少しおっちょこちょいなことをしてしまった。朝レストランに向かおうと思って部屋を出たところ、斜め前の部屋の客がルームクリーニングを行ってもらう代わりにゴミだけ捨ててもらえるようにゴミ箱を部屋の外に出しているのを見かけた。今回4日間ほどの宿泊なので、自分もルームサービスは一切してもらうことをせずにいたのだが、さすがに4日目を迎えるとゴミが溜まって来たので、朝食から帰って来たらゴミ箱を部屋の外に出しておこうと思った。朝食後、部屋に戻り、意気揚々とゴミ箱を出したまではよかったのだが、その時にドアがパタリと締まり、その瞬間の自分はルームキーを部屋に置いたままにしていたことに気づいたのである。マスクも部屋の中であり、マスクのないまま気まずい感じでフロントに行くことになるのかと思いきや、ちょうど清掃員の方々が掃除に向けて動き出していたので、1人の女性の方に事情を説明したところ、快く部屋をマスターキーで開けてくださり、先ほど無事に部屋に入れたという出来事があった。そうした出来事を含めて、旅というのは色々と面白いことがある。どれも小さなことかもしれないが、今の自分はそうした小さなことにも喜びを見出し、絶えず感謝の念に包まれる。今日は実質上最後の滞在日であり、明日からはいよいよ実家に帰る。今回両親とは九州方面に旅行に出かけることになっていて、そこでの旅もまた充実したものになるだろう。札幌:2022/10/19(水)10:02
9282.【日本滞在記】映画『LOVE LIFE』を鑑賞して
時刻は午後4時半を迎えた。先ほど、札幌滞在の最終日の観光を終えてホテルの自室に戻って来た。ちょうどラウンジがやっている時間だったので、自室に戻る前にラウンジに立ち寄り、コーヒーではなくオレンジジュースをもらった。さて、札幌滞在最終日の今日は、サツゲキというこじんまりとした映画館に行き、『LOVE LIFE』を鑑賞した。この作品はオランダにいた時から注目していたものであり、札幌市内の他の映画館では公開されていないようであり、歩いて目的の映画館に向かった。今日の札幌は冷えていたが、太陽が見える時間帯が多く、秋の優しげな太陽の光がとても心地良かった。肝心の作品について、この作品を見て本当に良かったと思う。幸せな日常に突如やってくる不条理の描き方が見事であり、改めてこの日常世界が日常として何の変哲もないことの方が奇跡であり、本来はこの世界は不条理で満ち満ちているということを改めて思った。世界の本質は予測可能性ではなく、予測不可能性であり、不条理性なのである。条理で理解できることなど世界の一端でしかなく、世界の本質ではない。同時にこの作品は、自分が今日本で日々体験している現象学的な内的体験について的確に描写しているように思われた。主人公の女性は複数の世界に入っていくことが可能なのだが、同時に彼女は元夫の出身地である韓国で異邦人性を突きつけられる。この世界の中に存在している多階層的かつ多様な世界を日々知覚し、複数の世界を往来するというのはまさに自分が行っていることである。振り返ってみると幼少期の頃からこれに類する小さな体験を積んでおり、成人になってからはアメリカ留学とヨーロッパ留学を経てその体験はより深いものとなった。今、母国日本の様々な土地を巡りながら、自分がどこか異国あるいは他の星からやって来たという感覚が常に自分の身を纏っていることに気づく。以前の自分であればそれに伴う実存的な苦悩を抱えていたが、今はもうそれを受け入れているように思う。その体験を楽しめているかというとそう易々とそのようなことを言えるような代物ではやはりなく、表面的には様々な異界を行き来することを楽しんでいるようでいて、その背後では、やはり自己の本質が揺れ動かされるような感覚が絶えずあるというのが正直なところである。作品を見終えてからそのようなことを考えていた。札幌:2022/10/19(水)16:46
9283.【日本滞在記】仕事と労働の尊さ/素晴らしき形の老い
時刻は午後5時を迎えた。もう1時間したら協働者の方々とのオンラインミーティングがある。この日記を書き終えたら先ほどデパートの食料品売り場で購入した夕食を食べよう。明日からは父の手料理を毎日堪能できることが本当に楽しみだ。午後に映画館を出て次に向かったのは北海道立近代美術館である。その道中、時計台を背後にして細長ない公園をゆっくりと散歩していた。公園内に植えられた花々には名札が付けられていて、名前だけではなく、原産地の表示などもあった。それらの花々を手入れしている数人の女性の姿を見ている時にふと、仕事と労働の差とはなんだろうかと考えさせられた。それについてはマルクスやアーレントも言及しているが、自分の中では仕事も労働も、究極的にはどちらも共に尊いものなのではないかと思われたのである。それはこの世界が世界として成り立つために不可欠のものなのだという気づきが降って来たのである。公園内ではその他にも、思わず足を止めてしまう光景があった。公園を何気なく歩いていると、前から杖をついた老夫婦がやって来た。2人はゆったりと歩いていたのだが、杖を地面につくタイミングが同じであり、「こつっ」という音が同時に鳴り響くのを聞いた時、なんとも言えない感慨深い気持ちになった。2人がどれだけ長く寄り添って生きて来たのか知る由もないが、調和の取れた2人の歩調を目の当たりにした時に、きっとお互いに支え合って長らく生きて来たのだということが伝わって来た。2人とすれ違った時、私は時計台の方を振り返って、2人の背中をじっと眺めていた。老いというのはこうも素晴らしき形があるのだと深く感じさせられた次第だ。2人の姿を思い出しながら、さらに歩き進めると、北海道立近代美術館に到着した。ここでは今、今月末まで国宝·法隆寺の特別展示が開催されている。チケット売り場には少し列ができていて、中には随分と人がいたので驚いた。個人的には常設展の作品群の方にいくつか感銘を受ける作品があり、それらの作品の前で多くの時間を過ごした。北海道立近代美術館を後にして向かったのは、そこからすぐ近くの三好好太郎美術館である。今回初めて三好好太郎芸術家を知り、特にこの美術館を訪れることによって、彼が貝殻と蝶に何か取り憑かれたものがあったことが知れたので大変興味深かった。蝶は変容の象徴でもあるが、貝殻は死の象徴と言えるだろうか。小さな美術館ではあったが、色々と考えさせられる作品が多かった。札幌:2022/10/19(水)17:19
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