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9121-9124: フローニンゲンからの便り 2022年9月15日(木)



No.3990 夕日のシャボン玉_Soap Bubbles of the Evening Sun


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No.1796, A Festival of Light

A festival of morning light is jovial.

I can listen to merry music.

Musical semiotics is the essence of the world.

Groningen; 08:56, 9/15/2022


No.1799, A Living Sign

A sign interprets itself as it evolves.

Any sign looks like a living creature.

Groningen; 09:07, 9/15/2022


No.1800, Signs’ Proliferation

Signs proliferate continuously in a self-organizing way.

A sign experiences a kind of cell-division at any time.

Meanings also proliferate, too.

Groningen; 09:19, 9/15/2022


下記のアートギャラリーより、本日のその他の作品(3つ)の閲覧·共有·ダウンロードをご自由に行っていただけます。

本日の3曲


全ての楽曲はこちらのMuseScore上で公開しています。

楽曲の一部はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

9121. 濃密な夢の時間を体験して/今朝方の夢

9122. ジェスパー·ホフマイヤーの生物学的記号論/今朝方の夢の続き

9123. 生物学的記号論のテクノロジーへの適用

9124. ラスキー博士との2回目のセッションを終えて


9121. 濃密な夢の時間を体験して/今朝方の夢


時刻は午前7時に近づきつつある。辺りが少しずつ明るくなっていて、遠くの空には赤紫色の朝焼けが見える。久しぶりにこの色の朝焼けを見た。今朝方は目覚めた瞬間にはまだまだ暗く、いよいよ本格的に秋に入ってきたことを感じさせる。もう今となっては室内では長袖長ズボンを着用していて、そうでないと寒い。今日の最高気温は18度であり、最低気温は11度である。明日からは16度までしか気温が上がらないようなので、もう完全に秋に入った感じがする。


今朝方は夢の中で不思議な感覚を得ていた。夢の中の時間がとても濃密であり、夢の中で10年間ぐらい過ごしていたかのような感覚があった。おそらくそんな感覚は初めて味わったのではないかと思う。夢の世界で10年間過ごすことと現実世界で10年間過ごすことにはどのような違いがあるのだろうか。無意識の世界にずっといて、そこで10年間過ごすという生活は想像しにくい。いずれにせよ、今朝方の夢の世界の時間感覚は10年ほどのものであり、その持続の中にいた。ベルグソン的な形での純粋持続のようなものがそこにあり、無意識世界の中で間断のない巨大な意識の流れと一体化しているような感覚を感じていたと述べるのが正確かもしれない。その感覚の中で見ていた夢を振り返っていこう。


夢の中で私は、外国のホテルのレストランにいた。どうやら私はそこの宿泊客のようであり、何人かの知人と一緒に朝食ビュッフェを食べにレストランに降りた。知人の中には以前オランダに住んでいた友人もいて、レストランの入り口で彼女と少し話をしてから席に向かった。席を確保し、みんなで朝食を取りにいこうとしたところ、遠くの方で1人の細身の高身長の男性が1人の女性と話をしていた。2人とも日本人であり、どうやら2人は昨日から付き合い始めたようだった。2人が楽しげに、しかしひっそりと話をしている様子を遠くから見ていると、先ほど入り口で話をしていた友人が私の横にやってきて、2人が昨日から付き合い始めたらしいことを教えてくれた。私はそれを聞いてやっぱりと思い、2人を遠くから見守っていた。すると、2人の近くに少し小柄の男性がいて、彼が高身長の方の男性に声をかけていた。その間、彼女の方は後ろに下がっていて、こちらからは見えないようになっていた。すると、私たちのところに中年の知人がやってきて、私たちに何を見ているのかと尋ねてきた。なので私は、「あそこにいる新カップルを見てるんです」と述べた。するとその男性は目を細めて遠くの方を見ると、「えっ、2人はゲイだったのか?」と述べた。先ほどまでは彼女が近くにいたが、今は確かに2人の男性が話しているところだったので、間が悪い時にこの人はやって来たなと思った。一応私の方で事情を説明し、彼も納得してくれたところで夢の場面が変わった。


次の夢の場面では、私は両親と海辺のリゾート地にいた。ホテルの部屋からは紺碧の海が見え、海鳥たちの飛ぶ姿も実に優雅だった。部屋のバルコニーの椅子に腰掛けながら外を眺めていると、まず父がやって来て、私が誕生する前の話をしてくれた。その話の中には私が知らないことがたくさんあり、母にも尋ねてみようと思い、次に母がやって来た時にあれこれ質問してみた。その後、今度は2人に対して同時に質問をしてみようと思い、3人で話をすることになった。海を見ながら家族団欒の時間を過ごしながらも、2人の話の中でいくつか気になることがあり、自分は2人の子供ではないのではないかという疑念がよぎり、それが自分の心をざわつかせていた。フローニンゲン:2022/9/15(木)07:07


9122. ジェスパー·ホフマイヤーの生物学的記号論/今朝方の夢の続き


時刻は午前7時半を迎えた。今、数羽の小鳥がチチチと鳴き声を上げている。空にはうっすらとした雨雲が見えるが、雨は降っておらず、今日は晴れの予報が出ているので、雲も晴れていくだろう。


昨日、形態形成と習慣形成について考えていた。1つの習慣が形成されていくこともまた形態形成の一種なのだろう。習慣は身体的かつ心理的な産物であり、それを生み出すものとして人間の中にある形態形成の力があるように思う。そのようなことを考えながら、デンマークの生物化学者のジェスパー·ホフマイヤーの生物学的記号論の書籍を読み進めていた。その本の中では、生物の進化を記号的な進化と捉えていて、パースの記号論などにも触れながら、大変興味深い論が展開されていた。2冊目として、今日もまたホフマイヤーの“Biosemiotics”の初読に取り掛かりたいと思う。


人間の無意識もまた記号的な側面があり、夢もまた記号的な産物でもある。先ほど今朝方の夢を振り返っていたが、夢にはまだ続きがあるのでそれも振り返っておこう。夢の中で私は、小中学校時代のある友人(MS)と一緒に、巨大な街を冒険していた。そこは街自体が巨大なだけではなく、看板も店も道路も何もかもが巨大であった。まさに巨人が住むような街に思えた。しかし、実際住んでいるのは普通の大きさの人間であり、街の巨大さとのギャップが際立っていた。そんな街をしばらく歩いていると、大きな宮殿にやって来た。友人と私はその宮殿の中に入った。宮殿の中の大広間には立派な柱が何本も立っていて、しばらくそれに見惚れていると、外国人の若い娼婦たちが奥からやって来て、近くにいた人たちは一目散に逃げていった。友人と私は逃げずにその場にいて、引き続き柱や天井を眺めていたところ、2人の娼婦に声を掛けられた。特に危害を加えてくるわけでもなく、勧誘してくるわけでもなく、彼女たちは話をしたかっただけなのだとわかり、少しばかり言葉を交わした。欧州では一般的に娼婦は東欧出身の人が多いが、彼女たちは西洋出身であり、ドイツ人のような雰囲気を発していた。そのような夢を見ていた。


さて、今日はラスキー博士との2回目のセッションがある。それに向けての準備は済んでいるが、もう一度質問項目を含め、今日のセッションの準備を昼前に行っておこうと思う。今日もまたきっと充実したセッションになるだろう。参加者の皆さんと充実した時間を過ごせればと思う。フローニンゲン:2022/9/15(木)07:52


9123. 生物学的記号論のテクノロジーへの適用


早朝より、デンマークの生物化学者のジェスパー·ホフマイヤーの“Biosemiotics”という書籍を読み進めているのだが、大変刺激に満ちた書籍であるため、初読なのだが細かなところまで読み進めている。チャールズ·サンダース·パースの記号論、ジャコブ·フォン·ユクスキュルの動物世界の現象学的理論、そしてグレゴリー·ベイトソンの文化人類学の理論を統合しながら、生物学的記号論について大変興味深い論考をホフマイヤーは展開している。彼の生物学的記号論を用いれば、人間の内面の発達についてまた新しい説明論理を見出すことができるだろう。実際に、すでにいくつか新たな説明を思いつき、それらについては現在進行中のラスキー博士とのプログラムの中で受講者の方々に共有するかもしれない。引き続きホフマイヤーの書籍を読み進めていき、人間の記号論的内面発達について、より見通しをクリアなものにしていこうと思う。


少し読書の休憩がてらジークンドーのインターバルトレーニングをした。ここ最近は、読書を1時間ぐらいしたら、このようにジークンドーのシャドートレーニングを1分間行い、1分の休憩を挟んで、再び1分間のシャドートレーニングをしている。それによって心拍数が上がり、脳への血流も良くなっていることを実感する。トレーニング後、再びホフマイヤーの書籍に戻って来た。最終章は「生物学的記号論的テクノロジー」を取り扱っていて、これは自分の関心に強く合致している。ホフマイヤーのテクノロジー思想は生物学や記号論の観点から構成されており、他のテクノロジー思想家にはない貢献をテクノロジー哲学の分野に行っているように思う。確かに、ホフマイヤーが提唱する生物学的記号論は、人間の内面世界のみならず、テクノロジーについても適用できる。そもそも、テクノロジーというのはアルゴリズム的記号の産物であるし、そうした記号がまるで生き物であるかのような振る舞いを見せていることからも、ホフマイヤーの生物学的記号論の貢献は大いなるものが期待される。最終章にどのようなことが具体的に書かれているのかを楽しみにしながら読書を継続させていこう。フローニンゲン:2022/9/15(木)09:58

9124. ラスキー博士との2回目のセッションを終えて


時刻は午後5時を迎えた。先ほど、ラスキー博士を交えた英語でのセッションの2回目を終えた。今日も非常に有意義な観点が場に出され、ラスキー博士からいただいた情報量がとても多く、これから音声ファイルを作って参加者の皆さんに共有したいと思う。今日のセッションの冒頭では、ギルバート·シモンドンの個体化の考え方とカール·ユングの個性化の考え方の対比から議論をスタートさせ、そこからラスキー博士が作り上げた構成主義的発達理論のフレームワーク(constructive developmental framework)の詳細に入っていった。とりわけ、現在日本で人口に膾炙し始めているキーガンの理論モデルではなく、日本ではあまり知られていないマイケル·バサチーズやエリオット·ジャックスの認知的発達モデルを解説していただき、シャドー領域としてのサイコロジカルプロファイルについても言及をしてもらった。今日の対談インタビューの内容を覚えているうちに、夕食後にでも音声ファイルあるいは資料を投影した動画を撮影していこうと思う。


さて、少し息抜きとして今から箏の稽古を行いたい。ラスキー博士とのインタビューで随分と言語的な側面を活性化させたので、言語的な機能を抑制するかのように、箏の演奏を通じて音と一体化しよう。それはきっと良い休息を自己にもたらすだろう。セッションを終えた後に郵便受けを確認したところ、2冊ほど書籍が届けられていた。書籍を受け取った際に、オーナーのフレディさんと鉢合わせとなり、今朝から進められている作業について話を伺った。今、フレディさんが何をしているかというと、書斎の窓から見えるところにある車庫の上に植物を植えることをしている。車庫の屋根はもちろん無機質な金属やプラスチックなので、その上に木の板を乗せていていき、その上に砂を乗せていくことを行っている。別の車庫の上にはすでにソーラーパネルがあって、今作業を進めている車庫は緑化される。それを知って、自分としてはとても嬉しく思う。窓からの眺めがまた豊かなものになるだろうから。きっとそこに誕生する植物に小鳥たちが寄って来て、賑やかな感じになるだろう。きっと猫も喜ぶに違いない。作業が完成し、植物が育ち、そこで小鳥や猫たちが遊ぶ日を楽しみに待ちたい。フローニンゲン:2022/9/15(木)17:13

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