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8837-8839: フローニンゲンからの便り 2022年7月30日(土)



No.3875 ストックホルムの朝光の扇_A Fan of Morning Light of Stockholm


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No.1679, Morning Liberation

The morning continues to liberate itself from constraints of the world.

I’m bathing in such liberation now.

Groningen; 10:07, 7/30/2022


No.1680, Evening Gentleness

Evening gentleness embraces the world.

Everything is born from the tenderness.

Groningen; 19:50, 7/30/2022


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本日の3曲


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タイトル一覧

8837. 記憶の質の変化

8838. 今朝方の夢

8839. 幼少期の振り返りを終えて


8837. 記憶の質の変化


時刻は午前8時半を迎えた。今、朝日が燦然と輝いていて、土曜日の朝の世界を祝福している。スウェーデンの旅行から帰ってきて、約1週間ほど経った。どこか旅行が随分と前のことのように思えるし、逆に昨日のことのように思える。自分の中の記憶の質が変化していることを感じる。明後日からは8月を迎えるが、それは欧米での11年目の生活が始まることを意味する。丸10年間ほど欧米で生活をしてみて、それがあまり長くないようにも感じられるし、随分と時を経たなという感覚もあり、これもまた記憶の質の変化と関係していることなのかもしれない。今年に入ってからは随分と旅行に出かける頻度が増えた。毎月1回は国外旅行をしている自分を見ると、旅行に駆り立てられる何かがあるようなのだ。それはひょっとしたら、来年の夏には欧州の地を去っているかもしれないとことと関係しているかもしれない。自分の深層の中でそれが実現される確信があるからなのか、欧州にいる間にこの地を方々巡ろうとしているようにも思える。今はこの旅の衝動を大切にしたい。それを抑圧することなく、それに従う形で、欧州の行きたい場所にはできるだけ全て足を運び、仮に来年の夏にアメリカに戻ることになったとしても、その時に後悔のない形で欧州を後にしたい。


今日の予定としては、リープラジャパンさんの内面探求ワークのIFDの実施に向けて、ワークシートの記入を朝から進めようと思う。まずはそれに集中し、とりあえずできるところまで記入が済んでから読書に入る。昨日はオンライン説明会のイベントや音声ファイルの作成などをしていたが、それでも3冊ほどは書籍を読むことができた。読んだ本を思い出すと、最初の書籍はジャック·ラカンの精神分析学の辞典であり、2冊目は親友のメルヴィンから借りたルドルフ·シュタイナーのアトランティス文明に関するものだった。その書籍の中で、千里眼的な技術がエーテル体的テクノロジーとして取り上げられていたことが印象に残っている。3冊目は、ドイツの思想家ピーター·スローターダイクの書籍だった。その書籍の中では、政治的動態学という興味深い概念を取り上げていて、それについて理解を深める読みを進めていた。そして、入浴前に読み進めたのは、スローターダイクの “After God”という書籍で、こちらについてはまだ再読が終わっていないので、今日の読書はまずはこの書籍の続きを読むことから始まる。いずれにせよ、まずはIFDのワークシートを一気呵成に記入していこうと思う。幼少期を思い出すプロセスを楽しみながら進めれば、午前中か午後の早い段階で一通りの記入が終わるのではないかと思う。今日はまずは自分史を振り返る時間としたい。フローニンゲン:2022/7/30(土)08:50


8838. 今朝方の夢


土曜日の優しげな朝の世界に包まれながら、今朝方の夢について振り返っている。夢の中で私は、父方の祖母の家にいた。祖母の家は土地が広く、特に家の目の前の畑は随分と広い。畑の一角に人が宿泊できる小屋があって、私はそこに見知らぬ男性と一緒に宿泊することになった。その男性とは祖母の家に来る時も一緒であり、2人で色々とお互いのことについて話をしていた。彼の話を随分と聞いたはずなのだが、彼の得体は知れず、表情として良い人に見えるのだが、得体が知れない分、警戒感があったことは否めない。小屋に到着し、荷物を下ろし、少し休憩することにした。午後6時から夕食を食べに出かけようという話をしていて、その前にシャワーを浴びて寛ぐことになった。私は、まずは客人のその男性にシャワーを先に浴びてもらおうと思った。ところが、彼は今すぐにシャワーを浴びるつもりはないようで、私に先を譲ってくれた。その言葉に甘えさせてもらおうと思ったが、その小屋でシャワーを浴びるよりも、祖母の家の立派な浴室でシャワーを浴びる方がいいと思い、小屋を後にして祖母の家の方に向かった。家の中に入ると、祖母が笑顔で出迎えてくれて、そこで夢の場面が変わった。


次の夢の場面では、私は東京の雑踏の中にいた。そこは渋谷を彷彿とさせるような人の混みようであり、私は小中高時代の親友(SI)と一緒にそこにいて、もう数人友人が到着するのを待っていた。彼と話をしながらも、少し移動の疲れがあったので、あくびをしたり、伸びをしたりして過ごしていると、ある時突然、自分のカバンとリュックがなくなっていることに気づいた。ちょうどその日は日帰り旅行からの帰りで荷物が多く、スーツケースはなかったが、カバンとリュックの両方を手に持っていた。親友が教えてくれるまで、カバンとリュックが手元から消えていることに気づくことはなく、彼が指を指して、「かっちゃんのカバンはあれじゃない?」と言ってくれたことにより、自分のカバンとリュックの行方がわかった。それらは共に、東南アジア系のチンピラ風のスリに盗まれたのである。彼らは少人数のグループを形成して、協力しあってスリを実行していた。私はすぐに、自分のカバンとリュックを持って走って行った若い男を追いかけ始めた。そして、その男が自分の持ち物をまた別の男に渡したところを見て、彼を尾行し、チャンスを見て持ち物を奪い返すつもりでいた。スリの集団がナイフや拳銃などの武器を持っていることも想定しながら、慎重にその男を追った。そして、いよいよチャンスが到来したと思ったので、私は持ち物を奪い返した。すると、その男はすかさず上着のポケットからナイフを取り出し、それを私に突きつけてきた。私は怯むことなく、ジークンドーの蹴り技を使って彼を撃退しようと思った。同時に、後ろから追っ手が来ていないかも気になり、背中を取られてはならないと思ったので、ちらりと後ろを確認すると、誰もいなかったので、目の前のその男にだけ集中して、撃退することを考えた。そのような夢を見ていた。この夢の場面の後に目が覚め、改めてその場面において、どのように振る舞うのが良いのかを考えていた。仮に拳銃を持っていたら、迂闊に近寄るのは危なく、最初に声を掛けてしまうと、逆に相手に逃げられたりするかもしれないと考えていた。そうなってくると、自分が奇襲されるような形で荷物を奪われたのと同じく、奇襲攻撃を仕掛けて荷物を奪い返すことが一番良いように思えた。ただしそれは、そのシチュエーションの雰囲気からそのように言えるだけであって、本当は何が一番良い選択肢なのかは未知である。フローニンゲン:2022/7/30(土)09:08


8839. 幼少期の振り返りを終えて


穏やかな夕方の時間がやって来た。今日は朝から夕方にかけて、来週から始まるリープラジャパンさんの内面探求ワークであるIFDに向けたワークシートを記入していた。自分もこのワークの開発に携わっていたこともあり、実際に自分で体験してみてどのような気づきや発見が得られるのか今から楽しみである。今日は幼少期から大学卒業までの期間について、自分らしさを形成しているエピソードを覚えている限り列挙していった。もちろん細かなエピソードを書き出すとキリがないと思ったので、とりわけ重要なものを書き出していった。それは自分のらしさを形成するものであるのと同時に、自分のシャドーを形成しているものでもあるので、書き出しながらそのプロセスが一種のシャドーワークであることを実感した。また、記憶を辿ることによって、記憶同士の思わぬ繋がりもあり、文章を通じて語るという行為がもたらす治癒的作用を感じた。とりあえずは大学卒業まで、厳密には社会人1年目まで書き進めたので、自分らしさを形成している幼少期の頃のエピソードは全て書き出した形になる。その他にまた何か重要なことを思い出したら書き加えておこうと思う。


虚構が文明を生み出し、虚構が文明を存続可能なものにしているというユヴァル·ノア·ハラリの指摘について考えていた。文明が虚構によって成立し、存続しているというのはまさにその通りのところがある。人間がマトリックスの世界を生み出し、それを保持するというのは文明を営む上で不可避のことなのだろう。一方で、規範意識を持って眺めてみれば、おかしな虚構については是正が必要であると強く思う。今から行う読書も文明の歪みについてテーマになっている。文明の治癒と変容は、どこか世直しを希求する宗教ともつながりがあり、そうした宗教のロジックについてもきちんと辿っておこう。またそうした宗教がどのような実践を行なっているのかについても調べておく必要がある。フローニンゲン:2022/7/30(土)20:09

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