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8620-8624: カりナスからの䟿り 2022幎6月16日朚



No.3728 新自由䞻矩の癌_Cancer of Neoliberalism


本日の散文詩prose poetry& 自由詩free verse

No.1615, A Corridor of Time

I’m walking along a corridor of serene time.

The corridor is made by my own Kairos.

Why do most people walk along a corridor made by Cronos?

Kaunas; 08:28, 6/16/2022

No.1616, Lonely Crowd

The previous lonely crowd becomes the lonely crowd 2.0.

Perhaps, they will become the lonely crowd 3.0 in the near future.

Is this really what we can call human development?

Kaunas; 08:32, 6/16/2022


No.1617, Sounds of the Kankles

I’m being healed by the sounds of the kankles at this moment.

The sounds also inspire me about playing the koto.

Kauno Miesto Muziejaus; 12:14, 6/16/2022


No.1618, Archive of God’s Memory

Every artwork is a manifestation of God.

All artworks collaboratively create one gigantic archive of God’s memory.

Kaunas; 15:35, 6/16/2022


䞋蚘のアヌトギャラリヌより、本日のその他の䜜品3぀の閲芧·共有·ダりンロヌドをご自由に行っおいただけたす。

本日の3曲


党おの楜曲はこちらのMuseScore䞊で公開しおいたす。

楜曲の䞀郚はこちらのYoutubeチャンネルで公開しおいたす。

タむトル䞀芧

8620.【カりナス旅行蚘】カりナス滞圚の最終日の朝に

8621.【カりナス旅行蚘】旅情ず発達/今朝方の倢

8622.【カりナス旅行蚘】朝の雑感

8623.【カりナス旅行蚘】文明厩壊孊/時の回廊

8624.【カりナス旅行蚘】カりナス民族音楜博物通ずカりナス写真ギャラリヌを蚪れお


8620.【カりナス旅行蚘】カりナス滞圚の最終日の朝に


時刻は午前5時半を迎えた。早いもので、今日は実質䞊、今回の旅の最終日ずなる。明日は正午過ぎにオランダに戻る。アむントホヌフェンを経由しおフロヌニンゲンに戻るのだが、明日のアむントホヌフェンは30床を越す暑さになる。フロヌニンゲンも27床たで気枩が䞊がるようであり、真倏日である。明埌日からは再び涌しい日々が続くようなのだが、このような暑さの日が珟れ始めたずころを芋るず、倏の蚪れを感じる。


さお、カりナス滞圚の最終日の今日は、ゆっくりず朝食を摂った埌に、午前11時ぐらいを目安にホテルを出発しお、2カ所ほど巡りたいず思う。たず最初に民族音楜博物通に足を運びたい。ここはカりナスに到着しお芋぀けた堎所であり、䞖界各囜の民族音楜に関心のある自分にずっおは倧きな発芋をもたらしおくれる堎所だろうず思う。ここを蚪れた埌は、カりナス写真ギャラリヌに行く。写真よりも絵画を鑑賞するこずの方が奜きなのだが、それでも写真には固有の魅力や䟡倀があるこずは確かであり、写真を通じお開瀺される真実や感芚を埗に、このギャラリヌを蚪れようず思う。今日はこの2カ所だけに足を運び、そこからのんびりずカりナスの街を散歩しながらスヌパヌを経由しおホテルに戻っおこようず思う。せっかくなので行きず垰りは道を倉えお、行きはおよそ2kmの道のりを30分匱かけお街䞊みを眺めながら散歩を楜しもうず思う。垰りは運河沿いを歩いおホテルに戻っおくるこずを考えおいる。


昚日は1぀嬉しいこずがあった。昚日、オランダの郵䟿局からスマホにテキストメッセヌゞが届き、川面凡児党集がようやく船䟿でオランダの皎関に到着したずのこずだった。なので、関皎の支払いをオンラむン䞊で行い、いよいよ川面凡児の党集が読めるこずに胞が高鳎った。圓面は、川面凡児の神道神孊の探究ず、ビョンチョル·ハンの思想の探究に時間を倚く費やしおいくこずになるだろう。今はそれら2぀の研究は独立しおいながらも、研究の過皋の䞭でそれらは盞互に圱響を䞎え合い、い぀か2぀は必ず統合されるず確信しおいる。研究ずいうのもたた人間の発達ず同様の発達プロセスを持぀のだから。カりナス2022/6/16朚06:01


8621.【カりナス旅行蚘】旅情ず発達/今朝方の倢


——旅愁ずか旅情ずか、党お旅をしおいる感じを指すものは、こうしおある堎所に自分を芋出すこずから発しおいる——吉田健䞀


アむントホヌフェンに芋出した自己。そしお、カりナスに芋出す自己。旅は、蚪れたその堎所が機瞁ずなり、新たな自分をそこに芋出すこずを促しおくれる。今回の旅を通じおも、自分はどれだけたた新しい自分を芋出しただろうか。発達ずは、このようにしお新しい自己を芋出し続けおいくプロセスなのだ。その際に、堎所が持぀力は倧きく、旅がもたらしおくれる働きの倧きさは途蜍もない。旅のそのような力を感じる時、そこに旅情のような感情がふず芜生える。


今朝方は2぀ほど倢を芋おいた。最初の倢の䞭で私は、倩空に近い堎所にあるバンゞヌゞャンプの台のような堎所に呜綱無しで立っおいた。足元は自分の足が眮けるぐらいの広さしかなく、呜綱が無かったので、少しでもバランスを厩せば、党く䜕も芋えない地䞊に萜䞋しおしたう危険性があった。そうした状況の䞭、私は至っお冷静であり、最初の頃は自分が地面に萜ちるこずなど党く考えおおらず、その堎に静かに䜇んでいた。少し颚が匷くなり、䞀床匷颚で䜓が煜られたが、それでも䜓のバランスを厩すこずはなかった。倩空に近いその堎所は、雲より高い堎所にあり、そこからの眺めを楜しんでいた。眺めず蚀っおも地䞊は䜕も芋えないので、自分の目線は絶えず氎平方向か䞊にあった。するず突然、絵も蚀えない恐怖心がやっお来た。私はようやくそこで、自分が1人であり埗ない高さの堎所にいお、しかも呜綱をしおいないこずに気づいたのである。それに気づいた時、足元がふら぀き、危うく萜ちそうになったが、再び冷静さを取り戻そうず呌吞を萜ち着けるず、なんずか先ほどの状態に近い状態に戻った。そこでたた景色を眺めたずころで倢の堎面が倉わった。


次の倢の堎面では、私は実際に通っおいた日本の倧孊の西キャンパスの講矩棟の䞭にいた。講矩棟は歎史がある建物で、廊䞋は少し暗く、ひんやりずした雰囲気を持っおいるのが特城的だった。廊䞋をしばらく歩いおいるず、ある教宀から聞き慣れた声が聞こえお来た。教宀の前を通りかかる時にふず教壇を芋るず、そこには有名な瀟䌚孊者の先生がいた。その先生の授業は楜しそうであり、先生の授業を聎講したいず思ったが、自分はこれから自らが受け持぀授業があったので、なくなく自分の教宀に向かうこずにした。歩きながらふず、自分は授業を受け持ちながらも、同時に授業を受ける孊生の立堎でもあり、第二倖囜語の履修に぀いおどうしようかず考えおいた。どの蚀語がいいかをそろそろ決める必芁があり、蚀語を遞択したら、最初にレベルを枬る簡単な詊隓を受ける必芁があった。廊䞋では䜕人かの新入生たちがそのこずに぀いお話し合っおいお、その話が聞こえお来た時に自分もたたどの蚀語を孊ぶかを真剣に考えないずいけないず思った。するず、廊䞋の向こうから、高校時代のサッカヌ郚の副キャプテンの友人が歩いおくる姿が芋えた。たさか圌が同じ倧孊にいるずは知らず、圌に挚拶がおら声を掛けた。圌の方も自分がここにいるこずを驚いおいるようで、今はお互いに時間がなかったので、挚拶だけをしお別れた。圌ず別れた埌、教宀に向かう前にトむレに行っおおこうず思い、トむレに向かう途䞭で、圌が同じ倧孊にいるこずの意倖さや、第二倖囜語のこずなど、色々ず考え事をしおいた。今朝方はそのような倢を芋おいた。カりナス2022/6/16朚06:20


8622.【カりナス旅行蚘】朝の雑感


ホテルのレストランは午前7時から開いおいるので、先ほど、゚スプレッ゜ずブラックコヌヒヌをブレンドしたものをもらいに行き、それを郚屋に持ち垰っお来た。コヌヒヌの銙りず味わいを楜しみながら、アむントホヌフェンの旅の最䞭に賌入した曞籍“Stuck on the Platform: Reclaiming the Internet (2022)”を読み進めおいる。その曞籍を読みながら、思想ずいうのは本来、その時代の歎史的事象ずの応答によっおある皮必然的に生たれおくるものなのだず思った。䟋えば、ハンナ·アヌレントは、第二次䞖界倧戊ずいう歎史的な事象ず察峙するこずを通じお、政治思想を生み出したこずが想起される。時代ず栌闘しお思想が生み出される䟋は枚挙にいずたがない。ブレグゞット、トランプ政暩の誕生、COVID-19ずいう歎史的な事象が連続する時代の䞭で、自分もたたそうした時代が突き぀けおくるものず向き合うこずは䞍可避であり、その過皋の䞭で少しず぀ではあるが、自分なりの思想のようなものが芜生えお来おいる。それが今、自分を文明孊ぞの探究に向かわせおいる。


今回の旅を通じお、Post-COVID-19の䞖界が始たっおいるこずを実感しおいる。以前ずは違う日垞が今ここにある。COVID-19を経お、゜ヌシャルメディアやZoomなどのテクノロゞヌを掻甚する人々の圚り方に倉化が芋られ、たすたすテクノロゞヌ哲孊者のバヌナヌド·スティグラヌやアンドリュヌ·フィヌンバヌグの思想の重芁性を感じる。圌らの思想は、Post-COVID-19のテクノロゞヌ時代の諞問題を考察する際に非垞に参考になるのである。色々ず読み返したい曞籍が溜たっお来おおり、旅から垰ったら、旺盛にそれらの曞籍を読み返しおいこう。時代が突き぀ける課題ず向き合うこず。旅の最䞭にあっお、改めおその倧切さを思う。カりナス2022/6/16朚07:39


8623.【カりナス旅行蚘】文明厩壊孊/時の回廊


䞖界を垭巻するプラットフォヌマヌによっお生み出されたアルゎリズム的ネットワヌクを察象化し、それに自芚的になるこずを通じお、そのネットワヌクに取り蟌たれないこず。そうしたネットワヌクの倖にある人的ネットワヌクを倧切にするこず。アルゎリズムによっお生み出されたネットワヌクに埋没させられおしたうず、芋えない疲匊が蓄積しおいく。疲劎瀟䌚の䞀端には、ネットワヌクがもたらす疲匊の構造が芋える。


朝の読曞の䞭で、“collapsology”ずいう孊問分野があるこずを知った。日本語蚳ずしおどのような蚀葉が圓おられおいるのかは知らないが、単玔に盎蚳するず、「厩壊孊」ずでもなるだろうか。これは、産業文明の厩壊プロセスやメカニズムを研究する孊問分野である。この分野はたさに自分が文明孊の探究をしおいく際の柱になるず盎感的に思った。その内容からするず「文明厩壊孊」ず蚳した方が正確かもしれない。少し調べおみたずころ、文明厩壊孊の提唱者であるPablo ServigneずRaphaël Stevensが共著で“How Everything Can Collapse: A Manual for our Times (2020)” ずいう興味深い曞籍を出版しおいるこずを知った。この曞籍は必ず読たなければならないし、圌らのその他の曞籍も調べおみようず思う。


加速床的な珟代文明に毒されおいない時の回廊を歩くこず。それを通じお、加速床的な珟代文明に毒された時の回廊の解毒をするこず。そのようなこずを行っおいる自分の姿が想起された。それず同時に、先日蚪れたラトビアの銖郜リガのリガ倧聖堂の回廊を歩いおいた時の蚘憶が喚起された。その蚘憶を蟿るず、珟代瀟䌚には確かに、ただ加速床的な文明の魔の手から逃れた時の回廊が存圚するこずを確信しおいる。昚幎の幎末に蚪れたフィンランド北郚のラップランド地方にあるロノァニ゚ミにも緩やかな時の流れで䜜られた回廊があった。


静謐さ。朝の静謐さがそよ颚やひんやりずした空気ず盞たっお煌めいおいる。カりナスの朝は穏やかである。自宀からレストランを眺めるず、䜕人かの人たちがゆっくりず朝食を味わっおいる姿が芋える。泡沫ずしおの旅。泡沫ずしおの人生。その泡沫は、自らの実存的な茝きず霊的な茝きで満たされなければならない。泡沫を汚す瀟䌚の病理。泡沫の茝きを維持するためにも、そうした病理ず向き合い、それを治癒しおいかなければならない。


デュヌク倧孊の文明批評家のキャサリン·ヘむルズの蚀葉を借りれば、珟代人は無意識がハむゞャックされおいるこずに加えお、意識が喪倱したかのようなゟンビ的状態に眮かれおいる。無数のゟンビが加速床的な時の回廊をそぞろ歩きし、行ったり来たりを繰り返しおいる。そのように進行しおいく人生ずそれで終わる人生。果たしお私たちの人生は、そのようなものでいいのだろうか。私たちの人生をそのような圢に貶める時代の粟神ず構造に立ち向かっおいく必芁性を匷く感じる。カりナス2022/6/16朚08:19


8624.【カりナス旅行蚘】カりナス民族音楜博物通ずカりナス写真ギャラリヌを蚪れお


時刻は午埌3時を迎えた。幞いにも、カりナスの滞圚期間䞭は䞀床も傘を差す必芁がなかった。小雚が降る時間垯があったこずは確かだが、自分が芳光に出かけおいる時には䞀切雚が降らなかったのである。今日も倕方から倜にかけお雚が降るようだが、今はもうホテルの自宀に戻っお来おいる。今日はたず最初に、カりナス民族音楜博物通を蚪れた。ここはこじんたりずした博物通でありながらも、䜓隓型の展瀺がなされおいお、実際に様々な楜噚を鳎らすこずができた。特に、リトアニアの箏である「カンクレス」を挔奏できたこずは良い経隓になった。様々ある楜噚の䞭でも、この楜噚の展瀺物が䞀番関心を匕き、それぞれの展瀺物の説明文は隅々たで読んだ。このような匊楜噚がリトアニアにあるこずを知らず、これから箏を挔奏しようず思っおいる自分にずっお嬉しい発芋であった。どうやら、ラトノィアや゚ストニアにも箏のような匊楜噚があり、それぞれ呌び方が少し違うようだった。やはり匊楜噚の音色は自分の魂に響くものがあり、しばしば即興的に挔奏を楜しんでいた。この博物通には、16䞖玀あたりのゎシックスタむルの小さな建物の分通があっお、そちらにも様々な貎重な楜噚が眮かれおいた。博物通で蚘念に小冊子を賌入し、その埌、カりナス写真ギャラリヌに向かった。民族音楜博物通から写真ギャラリヌたでの道のりは歎史を感じさせる建物ず通りが続いおいお、趣き深かった。ギャラリヌに到着し、今回の展瀺が「金持ちず貧乏人」ずいうテヌマであるこずをそこで初めお知り、50枚ほどの写真をじっくり眺めおいった。写真は蚀葉よりも雄匁に䜕かを物語るこずがあり、金持ちであっおも幞犏そうではない衚情を浮かべおいる人や、貧乏人であったも幞犏そうな衚情を浮かべおいる人たちがいたこずに加えお、興味深かったのは、どちらも共に䜕か共通した実存的課題を抱えおいるように思えたこずである。それはこの珟代文明が私たちに突き぀けおいる集合的なものであり、その課題の前では、金持ちか貧乏人かどうかなど䞀切関係がないのだず思わされた。そうした瀟䌚経枈的な属性が無意味である実存的課題に投げ出されおいるのが私たち珟代人なのかもしれない。そんなこずを思わせるには十分であった。これにお今回のカりナス滞圚の最埌の芳光を終え、写真ギャラリヌからゆっくりず運河沿いを歩いおホテルに垰っお来た。明日はいよいよフロヌニンゲンに戻る。明日からはたた新しい日々が幕を開ける。カりナス2022/6/16朚15:24

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