top of page

8579-8582: フローニンゲンからの便り 2022年6月8日(水)



No.3713 宇宙の交響曲_A Symphony of the Universe


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No.1589, The Origin of True Beauty

True beauty comes from a secret or veil.

It does not originate from nakedness.

The more transparent the society becomes, the more difficult for us to find true beauty.

Groningen; 09:13, 6/8/2022


No.1590, Finding Ourselves in a Dark Place

If our existence is the embodiment of light, we can find ourselves only in a dark place.

Groningen; 17:40, 6/8/2022


下記のアートギャラリーより、本日のその他の作品(3つ)の閲覧·共有·ダウンロードをご自由に行っていただけます。

本日の3曲


全ての楽曲はこちらのMuseScore上で公開しています。

楽曲の一部はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

8579. 文明学と発達理論に関する新たな試みに向けて

8580. 今朝方の夢

8581. 日本のハッスルカルチャーに関する雑感

8582. 新自由主義に関する探究に向けて


8579. 文明学と発達理論に関する新たな試みに向けて


時刻は午前7時半を迎えた。今、小鳥が朝の始まりを祝う大きな鳴き声を上げた。今朝方は曇っているが、雨はまだ降っておらず、どうやら午後から雨が降るらしい。明後日からの旅行に際して、アイントホーフェンの天気については調べていたが、次に訪れるリトアニアのカウナスについては調べていなかったので調べてみると、フローニンゲンとほとんど変わらない気温のようである。カウナスでは小雨に見舞われることもあるかもしれないが、天気はそれほど悪くない。明後日からの旅行に期待が高まる。


昨日は、協働者の方とのオンラインミーティングがあり、ここ最近はミーティングが仕事以外の話にもなって随分盛り上がることが多くなっている。当初の予定では1時間のミーティングが、2時間半ほどになっていた。仕事とは直接関係のない話をしながらも、それがどこかでは自分のライフワークと必ずつながっていて、そこからまた新しい協働のアイデアが生まれることはよくある。昨日のミーティングもそうしたものだったように思う。ミーティングを終えて、散髪に行き、その後、ミーティングの内容を補足する音声ファイルなどを作っていたので、昨日は結局読書の時間を取ることができなかった。英語の発話能力を鍛錬する時間もいつもより少なかったが、そうした日があることもまた自然の流れであり、何の問題もない。時間がない中でも少しは時間を作って鍛錬をしていたし、そうした変動性があることそのものが自然なのである。その代わりに今日はたっぷり時間を取って、読書と英語の発話能力の鍛錬に勤しもうと思う。読書に関しては、先日届けられたビョンチョル·ハンの14冊の書籍の初読をしようと思う。初読の際には細部に入らず、全体観を把握するような読み方をしようと思う。ハンの書籍は薄いものが多いので、今日は随分と初読ができるのではないかと思う。14冊の初読を終えたら、そこからは精読に入る。そこではゆっくりと一言一句丁寧に読み進めていく読み方をしていく。昨日も話に挙がったが、今後、ハンの書籍を取り上げて何か企画をしたいと思う。その企画は例えば、「文明学と発達理論」というテーマで、文明の治癒と変容に向けた発達理論の意義を文明学の観点から問い直すという趣旨のものがある。課題図書としてハンの書籍を取り上げるという形で、ハンの思想を紹介することにも寄与したいと思う。その企画の実現に向けて、今はハンの書籍を繰り返し集中的に読み込んでいこうと思う。フローニンゲン:2022/6/8(水)07:53


8580. 今朝方の夢


時刻はゆっくりと午前8時に近づいている。時折小鳥たちの小さな鳴き声が聞こえて来る。今朝は風がほとんどなく、とても穏やかだ。凪の平穏さが辺りに満ちている。そのような朝の世界に佇みながら、今朝方の夢について振り返っている。夢の中で私は、昨日オンラインミーティングをした協働者の方と、もう1人別の知人の方と一緒に、欧州の郊外にあるリゾート地にリトリートをしていた。2人はちょうどこの夏にオランダに来ることになっていることを夢の中の自分も知っていて、オランダ以外でも一緒に旅ができることを私は楽しんでいた。ひょんなことから、リトリート先のコント大会に出場することになり、お題は広島を取り上げたものになった。広島に関することならなんでもいいとのことであり、私たちはコントのネタを練った。自分の実家は広島のお隣の山口県であり、知人の方は広島出身だったので、私たちの経験をもとにネタを作っていった。結構納得のいく面白いネタができたところで、ちょっと寛ごうということになった。ネタの練習をする代わりに、温泉にゆっくり入り、そこからホテルのレストランでおいしい食事を摂った。どういうわけか知人の方が、鳥饅頭なるものを持参していて、その1つ1つの大きさに圧倒された。どうやらそれは日本のどこかの名物らしく、その知人の方はそれが大好きとのことで、近所のデパートで大量に購入するようにしているらしかった。なので知人の方の目の前のテーブルには、その鳥饅頭が大量に置かれていた。1つ1つの大きさが多く、それが立派な箱に入っていて、1つ1つの値段も高そうに思えたが、その方は鳥饅頭に関しては金銭を惜しまないという考え方を持っているであろうことが推察された。ゆっくり食事を楽しんだ後、さすがにそろそろコントの練習をしないと大会でうまくいかないかと思ったので、3人で練習をしようと思ったが、もはや手遅れ手であり、大会が始まった。私たちは、2つ目のグループの先頭を任されることになった。ネタに関しては渾身の出来だったが、もはや完全にその内容を忘れてしまっていて、そうであれば即興で広島をネタにした漫才を披露しようかと思った。2人には話さず、舞台の上で突然即興漫才をして、2人を驚かせながらにして観客を巻き込んでいく方法を取ろうかと密かに思ったところで夢の場面が変わった。厳密には、食事を摂り終えた後、屋外に置かれている巨大なテーブルに3人がそれぞれ違う場所に腰掛け、大会の始まるのを待っていた場面があった。2人が対角線上に離れて座っていたので、私はその対角線の中点から横に直線で引っ張った右辺か左辺の席に座ろうとしていた。この夢を見た後に、目覚める前には、2体の神の化身と遭遇する夢を見ていた。2体がある瞬間に眩い輝きと共に合体するのを見届けると、いつの間にか自分が化身と化していて、不思議な力が体の奥底から漲るのを感じていた。フローニンゲン:2022/6/8(水)08:09


8581. 日本のハッスルカルチャーに関する雑感


日本のハッスルカルチャーは、アメリカのそれと構造は同じでありながらも、見かけは少し違うのかもしれない。日本にも当然億万長者はいるが、制度的にアメリカのような世界の富の多くを牛耳るようなスケールの金持ちは多くない。アメリカでは、そうした大金持ちが人々の金銭欲と達成欲を刺激するようなセミナーやスピーチをやる光景は日常茶飯事である。もちろん、良家の本当の金持ちはそのようなことは積極的にしないが、ビジネスで成功した成金的な金持ちがそうしたセミナーやスピーチをやる光景を良く見かける。アメリカではアメリカンドリームという言葉が依然として残っていて、実際のところは今も昔もそれを実現するのは難しいのだが、文化的に上昇志向を表に出すような側面がアメリカのハッスルカルチャーに見え隠れしている。一方日本では、もちろん金持ちが開催するセミナーはあるが、アメリカほどのパフォーマンス的な、あるいはショー的なものはそれほど見かけず、日本はアメリカとは少し違った穏便なハッスルカルチャーだと言えるだろうか。日本では億万長者をロールモデルにするというよりも、頑張ればなんとか手が届きそうな小金持ちに憧れを持ち、そうした人間に到達するように仕事や自己啓発に自己を駆り立てていく側面があるだろうか。アメリカで働いていた経験からすると、アメリカでは挨拶代わりに“I'm busy”という言葉を使ったりする人が多くいたが、日本では忙しさを押し殺す形で、自らが忙しいということを口に漏らすような人はそれほど多くないように思える。実際のところは、自分の体を壊すほどに働いているのだが、それを口に出すことが文化的に抑圧されているようで、我慢に我慢を重ねるという傾向がある。そうしたところにも日本の固有の労働観が見えて来る。いずれにせよ、こうした我慢をしながらも、内実は自己を駆り立てて働き、自己啓発に余念がないという点ではハッスルカルチャーの虜になっていることには変わりない。その見かけが少しアメリカとは異なるのではないかということを先ほど考えていた。そのようなことを考えていると、洗濯機が止まったようなので、今から洗濯物を干そうと思う。心穏やかな状態で、洗濯物を干すことも1つの楽しみとして味わおう。そこに流れる固有の時間を味わうことは、ハッスルカルチャーへの対抗手段の1つになるだろう。フローニンゲン:2022/6/8(水)08:53


8582. 新自由主義に関する探究に向けて


文明学の探究を進める中、新たな新自由主義とは何かという問いが自分の中に立ち、色々と調べてみると、それは定義が困難で、様々な意味を内包しているものであり、その発生の歴史と意味の変遷をゆっくり辿ってみる必要があると思った。そのための参考文献を購入するにあたり、イギリスの経済地理学者のデイヴィッド·ハーヴェイの著作は参考になるだろう。昨年の夏にもハーヴェイの書籍を何冊か読んでいたが、今の自分の関心の目を通じて、未購入の重要な文献がないかをまた調べてみようと思う。


時刻は午後7時を迎えた。今、小雨が静かに降っている。風は無く、小雨が垂直に天から地上に降り注いでいる。それを眺めながら、黙想的な意識でいる自分がいることに気づく。今日は当初の予定通り、ビョンチョル·ハンの書籍の初読を進めていった。取り急ぎ全体を把握しながら、”The Agony of Eros”と”Topology of Violence”の2冊を読み進めた。それらの書籍は文明学に直接関わる内容であり、むしろ根幹になると言ってもいいテーマだったので、今後も繰り返し参照するだろう。そして、明後日からの旅にもこの2冊を持っていき、旅の中で精読を進めていこうと考えている。自己愛とナルシシズムの違い、暴力の性質の変化などを含め、これらの書籍を読んでいく中で、文明の病に関する重要な項目を押さえていこうと思う。


今日はこれからもう1曲ほど曲を作りたい。作曲を通じて心を寛がせ、そこから就寝前の入浴までの時間は英語の発話能力の鍛錬をしようと思う。今日1日の充実感を噛み締めながら、明日の到来を楽しみに就寝に向かいたい。フローニンゲン:2022/6/8(水)19:20

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

bottom of page