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7853-7859: フローニンゲンからの便り 2022年2月13日(日)



No.3267 吽_Un


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No.1237, Morning Grace

I appreciate this grace that the morning gives me.

Every moment is graceful.

Groningen; 10:19, 2/13/2022


No.1238, After the Today's Lesson

I had a private lesson of Jeet Kune Do today.

I learned several new techniques and found some missing points in what I learned before.

Today’s lesson was very fun as usual.

I’ll keep practicing with a beginner's mind.

Groningen; 20:32, 2/13/2022


下記のアートギャラリーより、本日のその他の作品(4つ:コメント付き)の閲覧·共有·ダウンロードをご自由に行っていただけます。

本日の3曲


全ての楽曲はこちらのMuseScore上で公開しています。

楽曲の一部はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

7853. 来月末のTOEFL試験に向けて

7854. 今朝方の夢

7855. 釈迦とイエスとマーシャルアーツ/今朝方の夢の続き

7856. ジークンドートレーニング42:4つのカウンターの復習からの学び

7857. ジークンドートレーニング43:カウンターの5番目から8番目を習って

7858. ジークンドートレーニング44:3種類のキックを新たに習って

7859. ジークンドートレーニング45:フリックジャブとフックパンチを習って


7853. 来月末のTOEFL試験に向けて


時刻は午前6時を迎えた。辺りはまだ真っ暗だが、穏やかな日曜日を予感させる雰囲気が漂っている。


今日は午後に、ロビンさんのジークンドーのプライベートレッスンがある。今日もまた新しいことを学べるであろう。それが今から楽しみでしょうがない。


午後のレッスンの前に、今日は午前中にでも部屋の掃除をしようと思う。1階と2階の双方に掃除機をかけ、綺麗にしておきたい。また、TOEFLの対策としては、午前中に2問ほどリーディングの問題を解いてみようと思う。新形式になって問題数が減ったらしく、問いの種類については変更がないとのことだが、確認のためちょっと問題を解いてみようと思った次第だ。


リーディングのセクションはいつも安定していて、対策をすることはほとんどないが、形式に慣れておくということをいつも行っている。今日問題を解いてみたら大体その傾向がわかるであろうから、あとは直前の2週間で感覚を慣らしていければと思う。


英語の文章を読むということは毎日行なっているので特別な対策はいらない。そうなってくると、毎日英語を読み、話し、書いているのだから、その他のセクションの対策もいらないのではないかと突っ込まれそうだが、他のセクションは少し特殊なので、対策の必要がある。


自分にとって次に対策がそれほど必要でないのはライティングだろう。ライティングも本番の2週間前になって形式に慣れるために問題を少し解いていけばいいかと思う。


TOEFLの試験は早めに予約しておいて正解だった。実際の出願期限は来年の1月の頭だが、余裕を持って準備をするためには、TOEFLのような試験は早めに済ませて置いた方がいい。アドミッションにおいて最も重要なSOP(Statement of Purpose)を執筆することに十分な時間を取りたい。


すでに文章に盛り込みたいことはメモしており、すぐにドラフトを執筆できるような準備も着々としている。第一志望の大学院の教授やコースについて調べ、そうした調査を通じて得られた情報もメモしていて、それらもうまくSOPに盛り込んでいこうと思う。


今回は結局、TOEFLの試験前は1泊だけホテルに泊まることにした。せっかくアムステルダムで試験を受けるので、2泊ぐらいして観光でもしてこようかと思ったが、1泊でも前日に十分に観光できるとわかった。


前日は朝から自宅を出発し、正午過ぎにでもアムステルダム国立美術館に足を運ぼうと思う。この美術館を訪れたのは今からもう7年前のことである。当時は大学の下見にオランダにやって来ていて、その際にこの美術館を訪れた。あれからもう7年と考えると少々感慨深い。


いずれにせよ前日は、少し寛ぐ意味も含めて、アムステルダム国立美術館に行って芸術作品を鑑賞してこよう。こうなってくると、ますますTOEFL試験が楽しみになってくる。


TOEFL試験の本番もまた、非日常的な感覚をもたらしてくれるという面白さがある。大人になると試験を受ける機会はグッと減り、試験会場の雰囲気や自分の精神状態を含めて、色々といつもと違う体験をすることができる。試験本番においても平常心でいられるか、それはマーシャルアーツの日々の鍛錬の成果が如実に現れるのではないかと思う。フローニンゲン:2022/2/13(日)06:40


7854. 今朝方の夢


時刻は午前6時半を迎えた。今朝は結構冷え込んでいて、この瞬間の外気は1度ほどしかない。ここからゆっくりと気温が上がっていき、午後には8度ぐらいに達する予定だ。幸いにも今日は雨が降らないようなので、午後にジークンドーの道場に行く際には折り畳み傘は必要なさそうである。


今朝方は少しばかり印象的な夢を見ていた。夢の中で私は、ある展示会に参加していた。そこには幾人もの期待の若手現代アーティストの作品が展示されていて、それを鑑賞する目的で私はそこにいた。


作品を鑑賞しながら会場をゆっくりと歩いていると、小中学校時代の親友(YU)の姿が見えた。彼も作品を見に来たのかと思って嬉しくなり、思わず声を掛けた。すると彼はこちらを振り向き、笑顔で挨拶をしてくれた。


そこから彼と少し話をしたのだが、なんと彼は作品を見に来ただけではなく、自分の作品を出品していたらしいのだ。どんな作品を作ったのか見せてもらうことになり、彼の案内に従って、彼の作品のところに向かった。


彼の作品が飾られている場所に到着すると、彼の作品の大きさにまず驚いた。横長の長方形の大きな作品がそこに飾られていて、大きさだけではなく、絵そのものにも迫力があった。


絵の中には何人かの人間が描かれていたが、どれも空想的な怪物のような姿をしていた。怪物のような姿をしていたが、どこかお茶目な感じもあり、怖いという印象を与えるというよりも、愉快さを与えるような作品だった。


すると私たちの後ろの方から声が聞こえて来た。何やら2人ほどの偉い芸術批評家が友人の作品を批評していたのだ。彼らの批評に耳を傾けると、てんで的外れなことを言っているように思えたので、彼らに一言何か言ってやろうと思った。


私が彼らに向かって行こうとしていると気づいた友人は、私を宥めるように言葉を掛けてきた。しかし、彼らは明らかに友人の作品の意図や価値を分かっていないと思ったので、挨拶がわりに彼らを叩きのめしてやろうと思った。


友人からのたしなめも効果は無く、私は批評家たちの前に行き、友人の作品に対しておかしなことを言っていた点を指摘し、それを撤回しないのであれば、今から各人に一発ずつ、腹部にパンチを入れるということを優しく伝えた。


その時の私の表情はとてもにこやかで、人が良さそうな感じだった。なので、外見と言っている内容がちぐはぐであることに2人の批評家は戸惑っていた。だが私がパンチを入れる準備をし始めると、事の重大さに気づいたらしく、彼らは自らの批評をすぐさま撤回して、その場から一目散に逃げていった。


すぐに撤回するぐらいの批評なら最初からしなければ良かったのだ。仮に自分の魂を込めて批評をしたのであれば、すぐに撤回などできないはずだ。やはりあれは信念の全くこもっていない批評だったかと思い、そんな批評が世に出回ることなく撤回されたことに心が晴れ晴れした。


この夢は自分の中の攻撃性と正義心が入り混じっているようなものだったように思う。改めて夢から覚めてこの夢を振り返ってみても、現実世界の自分であっても同じことをする可能性があると思った。


何かの価値が不当に貶められることに対して、自分は許せない側面があるのだろう。この気持ちの背後にあるシャドーは、今のところゴールデンシャドーのように自分の肯定的な側面と結びついている。だが、そうではないシャドーの側面もある気がしているので、その点についてはやはりまだ探求とワークをする必要がありそうだ。フローニンゲン:2022/2/13(日)07:00


7855. 釈迦とイエスとマーシャルアーツ/今朝方の夢の続き


昨日、釈迦がインド伝統のマーシャルアーツであるカラリパヤットを行っていたかもしれないということについて知った。釈迦ことゴータマ·シッダールタが貴族階級の生まれであり、当時武術は貴族階級の嗜みの1つであったことを考えると、あながちその説も間違いではないように思う。


また、イエスも何かしらのマーシャルアーツを行っていたのではないかと思わせるような記述が聖書の中にあることにも気づいた。例えば、「右の頬を殴られたら左の頬を差し出せ」や「汝の敵を愛せ」というものだ。後者に関しては、合気道の精神のそれである。


過去の偉大な宗教家とマーシャルアーツのつながりについて研究してみたいものだ。このあたりは歴史的な調査も必要であるから、少し発展的な研究テーマだが、興味深いものであることは間違い無いので、将来の研究テーマの候補に入れておきたいし、絶えずこの点についてはアンテナを張っておきたいと思う。


先ほど今朝方の夢について書き留めていたが、呼吸法のエクササイズと動的ストレッチを終えて、その続きを思い出した。夢の中で私は、フローニンゲンの街の中心部にいた。


夢の中の私はフローニンゲンで生活しておらず、観光客のようだった。その証拠に、街の中心部のホテルにこれから宿泊しようとしていたところだったのだ。


スマホの地図を確認しながら宿泊先のホテルに到着すると、入り口がどこか少しわかりづらかった。どうやら受付は2階にあるようで、路地裏の入り口から建物の中に入って2階に向かった。2階に到着すると、数人の客がチェックインのために待機していて、番号札が出て来る機械があったので、その機械のところに行き、番号札を受け取った。


すると数秒と待たずに、自分が受け取った18番の番号が呼ばれた。向かって一番左のカウンターに行くと、マスクをした女性が対応してくれ、今はまだコロナ下なので、建物の中ではマスクをしなければならないのかと思って、慌ててポケットからマスクを取り出してマスクを掛けた。受付の女性とは少し世間話をして、ルームキーを無事にもらって部屋に向かおうとした。


すると気がつけば私は、ホテルのロビーにいた。そこには高校時代のクラスメートの男子が1人いた。彼は高校1年生の時のクラスメートで、私と同性であった。


久しぶりに会った彼は、突然私に嫌味を言い始めた。最初私はおおらかな心でそれを聞いていたが、途中から我慢がならなくなり、思わず彼に殴りかかった。すると彼は笑みを浮かべながら、自分の攻撃を次々と防いでいった。


そこで私はふと、日々鍛錬しているジークンドーの動きが全くできていないことに気付かされた。ジークンドーで大事にされているノンテレグラフィックモーションが全くできておらず、相手に動きを読まれてしまう予備動作をたくさん行っていて、それゆえに彼に全ての攻撃を防がれてしまっていたのだ。


そこで私は一呼吸し、呼吸を整えることによって心を整え、そこからは日々のジークンドーの鍛錬通りの動きを行うことにした。すると彼は自分の攻撃をよけきれず、慌てた表情になった。そこで夢の場面が変わった。


この夢もまた示唆深い。あれだけ日々鍛錬しているジークンドーの技も、突然実践の場に放り込まれたら、練習通りのことがすぐにできないのだと気付かされる。精進に精進を重ねることによって、技が本当に自分の身につき、深く体現されて初めて無意識的に普段の練習通りの動きができるのだろうと思わされた次第だ。フローニンゲン:2022/2/13(日)07:50


7856. ジークンドートレーニング42:4つのカウンターの復習からの学び


時刻は午後5時を迎えようとしている。先ほど、ロビンさんのジークンドーのプライベートレッスンを終えて自宅に戻ってきた。


今日もまた非常に実り多きセッションであり、これまでの練習で見落としていたことにいくつか気づくことができ、同時にたくさんの新しいことを学んだ。とりあえず走り書きでもいいので、今日のセッションを振り返っておきたい。


今日はまず最初に、ランク1で習う8つのカウンターのうち、4つを復習していった。ここ数週間はジムでこれを毎回行なっていたので、自分の中ではそれらを体現していると思っていたのだが、いざロビンさんを相手にそれをやってみると、うまくいかないことが多くあった。


やはり相手を前にして技を繰り出すのと、相手が目の前にいないときに技を繰り出すのとでは差が生まれてしまう。このあたりは日々の稽古の中の自分の意識の置き方が問題となり、仮に相手が目の前にいなくても、想像力を膨らませて、シャドーワーク(インテグラル理論で言うところのシャドーワークとはもちろん異なる)を行うことはできるはずなのだ。


また、これまでは1つ1つのカウンターの技術を逐一資料を見て確認してから次のカウンター技術の練習をしていたが、ロビンさんはそれを最初のうちは全て覚えてしまい、流れるように1番から8番までを練習することを勧めてくれた。


確かに、1つ1つを取り上げてカウンターの技を繰り出せるようになってきたので、それらを一連の流れとして行うというのはとても効果的だろう。それによってマッスルメモリーがより強化されるに違いない。


カウンターの2番目においては、右手でパクサオをして相手の打撃を防ぎ、すかさず左手でロプサオをして打撃を繰り出した方の相手の手首を掴み、右手でバックフィストを相手の顔面に打ち込むのだが、バックフィストを打つときについつい右腕の肘が下がりがちであることを指摘された。


仮に右の肘を下げたままだと相手のカウンターをくらってしまう可能性があり、肘を上げると相手からのカウンターの防御になる。この点は再度確認しておかなければならない。


また、カウンターの4番目において、まず最初に右手でタンサオをして相手の打撃を防ぐ際にも見落としていたポイントがあった。ここでタンサオを過度に行ってしまうと、相手の肘打ちをカウンターとして喰らってしまう可能性があるのだ。


なのでポイントは、強すぎないタンサオによって相手の腕をその場にとどめておき、肘打ちのカウンターが発動しないようにし、そこから左のパワージャブを相手の顔面に打ち込むことである。同様のことをカウンターの3番目においても気をつけなければならない。


カウンターの3番目においては、まず最初に右手でパクサオを繰り出すのだが、この時にもパクサオが強すぎる場合に、相手は肘打ちにせよ、カウンターを撃ちやすくなってしまう。なのでパクサオを強くせず、ここでも相手の腕をその場にとどめる程度のパクサオにして、そこから左のパワージャブを相手の肋骨に打つことがポイントだ。


さらに言えば、パワージャブを打つときには、斜め右横に少し屈みながら前に出ていく。これも相手のカウンターを防ぐためである。また、相手の腹ではなく肋骨を目掛けて打つこともポイントだ。肋骨は比較的折れやすい骨であるのと共に、腹にパワージャブを喰らわせようとすると、相手はお腹を引っ込めて避けることができるかもしれないのだ。


腹を引っ込めることはできても、肋骨を引っ込めることは多くの人にとっては不可能なので、そうした意味でも肋骨をターゲットにすることが重要になる。カウンターの復習だけでこれだけの学びがあった。フローニンゲン:2022/2/13(日)17:13


7857. ジークンドートレーニング43:カウンターの5番目から8番目を習って


さて、先ほどはすでに習った4つのカウンターの復習を通じて見落としていたことについて書き留めていた。今日はそこから、4つの新しいカウンターを学んだ。ここまでくると、頭が相当にこんがらがってきた。


マーシャルアーツのトレーニングは、必ず身体操作が伴うので、新しい動作を学ぶと、必ず脳に新たな刺激が与えられ、新しいことを学ぶ数が増えてくると、それらを消化するのに頭の許容量が悲鳴を上げ始める。自分にとってはそれは嬉しい悲鳴であり、そうしたことが自分の脳に起こることをマーシャルアーツのトレーニングに期待している側面がある。


さて、カウンターの5番目から8番目だが、ロビンさんにはすでにカウンターの基本的なものは21個あると聞いている。そしてそこから応用的なものがまだまだあるとのことなので、カウンターだけ取ってみても道が長い。


もちろん、ブルース·リーが述べているように、最終的には自分が役に立つと思ったことを残し、それ以外のものは削ぎ落として技の体系全体をシンプルにして洗練させていくことが重要になる。だがそれは網羅的に技を学んでから行うことであって、今はとにかく食わず嫌いをせずに、様々な技に触れ、それを修練していくことが大切だ。


カウンターの5番目は、右手でタンサオをして、すかさず相手の肘を軽く左手で押さえ、右のジャブを相手の顔面に繰り出す。ここでポイントなのは、カウンターの6番目との対比で言えば、相手の肘を横に少し押さえるということであり、決して相手の肘を上から押さえるということではないのだ。


さらに、相手の腕ではなく肘を押さえることもポイントだ。仮に腕を押さえた場合には、簡単に肘でカウンターを打たせてしまうことになる。


いつもロビンさんは良くない例を示しながら技を教えてくれる。このカウンターの時にも、仮に相手の腕を押さえた場合、いかに肘でのカウンターを打たれやすいかを身を思って教えてくれた。


カウンターの6番目も、最初の動作は同じだ。つまり、最初は右手でタンサオをして相手の攻撃を防ぐのだが、その後の動作が少し異なる。今度は、相手の肘を横から押さえるのではなく、相手の肘を上から軽く押さえ、それによって生まれた空間に入っていき、右の肘打ちを相手の顎に打ち込むのである。


全ての技をロビンさんに何度か実演してもらい、実際にそれを自分の身を持って体験するのだが、この技のロビンさんの動きは迅速であり、そして肘打ちの強烈さには戦慄した。そこからカウンターの7番目の練習に入った。


カウンターの7番目は、左手でパクサオをして相手の攻撃を防ぎ、間髪入れずに右のパワージャブを相手の顔面に打ち込むものだ。この練習に入る前に、ロビンさんは満面の笑みを浮かべて、このカウンターが一番好きだと述べていた。なぜなら、これが最も効率よく、最も素早く相手にパンチを打ち込めるからとのことだった。


実際にやってみてもらうと、ロビンさんが好む理由がわかるぐらいに、確かに尋常ではない速度でカウンターのパワージャブを顔面に受けた。最後にカウンターである8番目のものは、スタートは同じである。つまり、左手でパクサオをして相手の攻撃を防ぎ、間髪を入れずにバックフィストを相手の肋骨か肝臓あたりに打ち込む。


これもまたカウンターの7番目と同じく、防御即カウンター攻撃という非常に素早い動きが実現される。これらの技も他の技と同様に、全て自分のスマホで録画をしておいたので、明日からじっくり録画を見て研究し、練習に練習を重ねていこう。その際に、ロビンさんから勧めてもらったように、1番から8番のカウンターを全てオンガードポジションから1つの流れとして行い、そのサイクルを何度も繰り返そう。フローニンゲン:2022/2/13(日)17:31


7858. ジークンドートレーニング44:3種類のキックを新たに習って


さて、今日のプライベートセッションでカウンターの次に習ったのは3つのキックである。個人的にキックの練習は好きであり、これは足を使うサッカーをやってきたことと関係しているかもしれない。


新たに習ったキックの1つ目は、バックキックである。まずロビンさんは、バックックという名前からどのような動きが連想されるかを尋ねてきた。私はそこで、連想したものをやってみた。


すると、自分が行なったものは、スピンキックという今後習う応用的なキックであり、同時にこれは相手に自分から背を向けにいくものなので、実践ではあまり推奨されないキックとのことだった。


ではいったいバックキックというのは何かというと、これはもちろんオンガードポジションからも行えるが、ナチュラルスタンスで立っている時に、いきなり後ろから相手に肩を掴まれた際や、背後に相手の気配を感じた時に繰り出す技だ。


つまり、自分から背中を相手に見せるというよりも、相手に背中が向いている状態で、背後から相手が襲ってきた時に繰り出す技なのだ。そしてポイントは、これは咄嗟な動きが要求されるゆえ、例えば右足でバックキックをする際には、右膝を上げてからキックを繰り出すのではなく、まさに馬が地面を背後に蹴り上げるようなイメージで、地面からすくい上げるような動作でキックを繰り出すことがポイントだ。


右膝を上げてしまうと、その予備動作で相手に蹴りが来ると気づかせてしまうし、右膝を上げて蹴ると、それは斜め下にエネルギーが向かう。これではあまり威力が生まれず、斜め下に蹴りを出そうとすると、相手に当たらない可能性も増してしまう。


一方で、地面からすくい上げるような形で蹴りを出すと、エネルギーは上方に向かい、威力が増すだけではなく、すくい上げることによって相手の体の様々な箇所にヒットさせることが可能になる。これは「馬蹴り」と勝手に命名しておこうかと思う。それぐらいに馬が地面を背後に蹴り上げる仕草と似ているのだ。


次に習ったキックはサイドキックである。ここでも大きなポイントがあった。端的には、このキックを発動させる箇所はどこなのかという点である。


これを股関節周りの筋肉から繰り出そうとすると、威力が弱くなる。一方で、蹴り足のお尻の筋肉から蹴りを繰り出すと、威力が倍増する。それもそのはずで、蹴り足の股関節周りの筋肉よりも、蹴り足のお尻周りの筋肉の方が大きいからである。


今日のセッションを通じて改めて思ったが、これまではジムのサンドバックを打つことなく練習していたが、やはりサンドバックを打つことによって、その衝撃と音から正しく打ち込めているのかを確認したいと思った。


サイドキックの練習をしている際に、やはりロビンさんに技を受けてもらうことによって、そのキックが股関節周りの筋肉から発動されたのか、それともお尻周りの筋肉から発動されたのかがわかった。サンドバックにも命があるような気がして、これまでサンドバックを打つことを避けてきたが、サンドバックを打つ前と打った後に感謝の気持ちを伝えるようにすれば、サンドバックもきっと好意的に練習に付き合ってくれるのではないかと思う。


最後に習ったキックはオブリークキックというものだ。“oblique”というのは、「不正な」「ごまかしの」という意味の形容詞であり、端的には相手に気づかれないように、さっと相手の攻撃を未然に防ぐストッピングの技術としてこのキックがある。


ロビンさんもこのキックはストッピングの技術の1つと強調していて、他のキックと意図が違うということを強調していた。これは相手が迫ってきた際に、左足でこれまた地面をすくい上げるようなイメージで、サッカーでいうところのサイドキックのように、相手の脛を左足で蹴るというものだ。


ジークンドーにおけるサイドキックとサッカーにおけるサイドキックはまるっきり異なるものなのだが、動作のイメージとしてはサッカーのサイドキックを地面をすくい上げながら正中線や姿勢を崩すことなく繰り出すことがこの技のポイントになる。


明日からは早速今日習った3つのキックをサンドバックを使って練習していこう。カウンターの練習もパンチの練習も、サンドバックを使っていくことをこれからやってみる。フローニンゲン:2022/2/13(日)17:51


7859. ジークンドートレーニング45:フリックジャブとフックパンチを習って


時刻は午後7時半を迎えた。先ほど夕食を摂り終え、今再び今日のロビンさんとのプライベートレッスンについて振り返っている。


先ほどまでの振り返りでは、今日習ったカウンターの技とキックの技について言及していた。それ以外にも今日は、2種類のパンチを習った。


まず最初に習ったのはフリックジャブというものである。端的には、これはなかなか難しかった。


まず最初にロビンさんは、パワージャブ、ストレートパンチとの違いを示してくれたのだが、初見ではパワージャブとフリックジャブの違いを瞬時に理解することは難しかった。


フリックジャブのやり方は、最初はパワージャブと全く同じ軌道でジャブをストレートに打つのだが、パワージャブの場合は放った軌道と同じ軌道を辿りながらオンガードポジションに戻るのに対して、フリックジャブはジャブをストレートに放った後に、腕をリラックスさせておよそ90度ほど曲げてからオンガードポジションに戻るという特徴がある。


この時に重要なのは兎にも角にも前腕をリラックスさせることである。それによって、鞭のような形でジャブを放つことができる。


最初はストレートにジャブを出し、腕をリラックスさせて鞭のようにしならせるのに苦労した。何度も練習を重ねることによって少しずつコツを掴めたが、途中でフックパンチのような動きになってしまうことがあり、その点をロビンさんに指摘された。


そこからせっかくなのでランク1の技にはないが、フックパンチのような動きを自分が見せたので、フックパンチも教えてくれた。その時にコンビネーションとして、右のパワージャブ、左のパワージャブ、そして右のフックパンチという流れで練習を行った。


フックパンチにおいては、拳と肘の角度がポイントになる。フックしたパンチを真横にして相手に当てるのでもなく、また縦拳で打つのでもなく、拳は少し斜めにする形で相手に当てる方が手首や腕に無理がないことがわかった。また肘の角度についてはフリックジャブと同様に、90度にすることが求められる。


このように書き出してみると、今日は随分と新しいことを習い、また過去に習ったことについて見落としていることも随分とあることに気づいた。明日からの練習では色々と創意工夫をしてみたいことがあり、それらのアイデアは早速明日のトレーニングで試してみよう。


明日は午後に、ズヴォレの移民局に行って、延長された滞在許可証を受け取りに行く。その都合上、いつもは月曜日の午後にジムに行っていたが、明日は午前中にジムに行くか、あるいは移民局から帰ってきてサウナだけジムに行くことを考えている。


後者の場合においては、午前中に自宅で今日のレッスンの内容を復習しておこうと思う。今日はとても充実したトレーニングをすることができた。それに感謝しながらゆっくりと1日を終えていこう。フローニンゲン:2022/2/13(日)19:48

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