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7692-7699: フローニンゲンからの便り 2022年1月15日(土)



No.3154 光の兄弟_Brothers of Light


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No.1160, Be the Movement & Moment

Be the movement.

Be the moment.

And true self-actualization and self-transcendence would accomplish.

Groningen; 07:09, 1/15/2022


No.1161, Knowing Myself

Knowing myself is a great path to understanding others.

Unless we know ourselves, we never fully understand others.

This principle is essential in martial arts.

Groningen; 16:28, 1/15/2022


下記のアートギャラリーより、本日のその他の作品(4つ:コメント付き)の閲覧·共有·ダウンロードをご自由に行っていただけます。

本日の3曲


全ての楽曲はこちらのMuseScore上で公開しています。

楽曲の一部はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

7692. 今朝方の夢

7693. マーシャルアーツに向かわせたもの

7694. ナイフやピストルを用いたトレーニングを求めて

7695. 美音に満ち満ちた世界の中で/今朝方の夢の続き

7696. システマトレーニング10:バーストブリージングを通じた4大エクササイズ

7697. システマトレーニング11: システマ式のコンディショニング

7698. システマトレーニング12:システマ式の護身術

7699. システマトレーニング13:システマ・トロントのオンラインクラスに参加して


7692. 今朝方の夢


時刻はゆっくりと午前6時に近づきつつある。週末が産声を上げている。今週末もまたマーシャルアーツのトレーニングと研究に十分な時間を充てよう。


明日は夕方から、家のオーナーの自宅に招待してもらい、隣人のサハルやマークと一緒に夕食を共にする。隣人の関係性は極めて良好であり、こうした関係性があるからこそ落ち着いた生活ができているのだと思う。それに感謝したい。


今日は午後に近所のオーガニックスーパーに行く予定だが、その時には明日オーナーの家に持っていく軽食あるいはお菓子を購入することを忘れないようにしておこう。そして今日は午後5時から、システマ·トロント本部のオンラインクラスに参加する。


当初の予定では、バランスに関するコースが提供される予定だったが、昨日メールが届き、内容が変更となった。バランスに関するものは来週の土曜日に行われることになり、今日は円滑かつ力強い動きに関する内容のものになった。


毎回のオンラインクラスの値段はとても良心的なので、毎週末システマ·トロント本部のクラスにお世話になっても良いかもしれないと考えている。土曜日の午後5時からの時間が空いていれば、できるだけ毎週参加するようにしたい。


今朝方はいくつかの夢を見ていた。まず最初の夢として、小中高時代の親友(SI)とバスケの1対1をしているものがあった。それはゴールに向かってシュートをするようなものではなく、攻撃役は相手を抜いて100m先まで行けば攻撃側の勝利となり、守備役は相手のボールを奪えば1ポイントとなり、合計で10ポイントになれば守備側の勝利になるものだった。


親友が攻撃役となり、自分は守備役をすることになった。実は私は、彼にはこれまで一度も抜かれたことがなかったので、このゲームは楽勝かと思った。一応ルールの確認として、相手を抜いたら、そのまま全力疾走で100m先まで行ってしまうと面白くないので、相手を抜いて進める距離は5mほどというルールを設定した。


これであれば、仮に守備側がこけてしまってもそこでゲームが終了とならず、良いルール設定かと思った。いざ親友とこのゲームを始めたところ、親友は真剣な眼差しでドリブルを開始し、彼の気迫が素晴らしかったので、すぐにボールを奪えなかったが、何歩か足を動かして彼のドリブルについていくと慣れてきて、そこからは簡単にボールが奪えるようになった。


そこで夢の場面が変わった。次の夢の場面では、私は見慣れない海岸にいた。


波打ち際を散歩していると、そこに巨大な犬と巨大な鳥がいた。それはどちらも本当に大きく、犬に関しては大きな熊よりも大きく、4本立ちで立っていた。そして、鳥に関しても巨大で、立ち上がっている犬の口の下に頭が来るぐらいの背の高さだった。


不思議に思ったのは、そんな巨大な犬と鳥がとても大人しかったことだ。こちらに危害を加える様子は一切なく、とても静かに波打ち際に佇んでいた。すると突然、犬と鳥の心が読めるようになった。心の中で彼らと日本語でコミュニケーションができるようになったのだ。


すると驚いたことに、鳥は死を受け入れる準備ができているらしく、犬にあの世に送ってもらうことを望んでいるようだった。犬の唾液は強力な塩酸とのことであり、それを浴びせることによって鳥を溶かす形であの世に送るとのことだった。それは残酷のように思えたが、鳥も犬も、そして私も、そのような形で死を迎えることはとても穏やかに思えたのである。


準備が整い、鳥が犬の口の下にやって来ると、犬はゆっくりと唾液を垂らし始めた。鳥は頭にねっとりとした唾液を被り、するとシューシューという音と共に、塩酸によって体が溶けていった。そこから体全体が溶け去ってしまうまではあっという間だった。


鳥が完全に溶けたかを確認するために近寄ってみると、もう跡形もなく鳥は塩酸で溶け切っていた。フローニンゲン:2022/1/15(土)06:12


7693. マーシャルアーツに向かわせたもの


時刻は午前7時を迎えた。先ほど、呼吸法のエクササイズと動的ストレッチを終えた。どちらも板についてきて、自分なりに工夫を凝らしながら行うことができ始めている。


最初に型を習得するように努めたことによって、正確な動きが実現され始め、そこから自分の身体にあった形の自分ありの型を作っては壊しという作業を続けている。


改めて、身体に向き合うことは、心と向き合うことであり、精神と向き合うことであると感じている。マーシャルアーツのトレーニングをしたからと言って、そこで習う護身術を人生の中で実際に使う場面がどれほどあるのかは疑問である。というよりも、一度も使わずとして人生を終えることの方が幸運のように思える。


そうであれば、なぜ現実世界で一度も使わないかもしれない護身術を学んでいくのか。護身術を現実世界で適用するというのはあくまで結果であって、重要なことは護身術を学ぶ過程にある。


その過程において、自分の身体と向き合い、身体の可能性に気づき、それが徐々に開拓されていくこと。それを通じて心も精神も育まれていくことが重要なのだと思う。


正直なところ、昨日ジークンドーで練習していたフックキックやバックフィストを素手·素足(あるいは靴を履いて)で思いっきり人に当てることなど基本的にないはずだ。ないに越したことはないのだ。それは投げ技や関節技に関しても同様である。


だが重要なことは、そうした身体操作を学ぶことを通じての自己発見、ないしは人間発見にある。そうした技を使う機会がないに越したことはないとは言え、現代社会はますます物騒になっていることは確かなので、その使用確率がゼロではないということもまた覚えておかなければならない。


いざとなった時に自らを守り、愛する人を守ることができるのか。その問いは深く自分に響くものであり、マーシャルアーツのトレーニングをしていなければ自己防衛·他者防衛をすることなどできないだろう。マーシャルアーツのトレーニングを長年行っていたとしても、いざとなった時に体が動かないことが多々あるのだから、なお一層のこと日々の鍛錬は重要になる。


マーシャルアーツの鍛錬をする前に、実はいくつかの身体表現技法にも関心を持っていた。例えば、ルドルフ·シュタイナーが考案したオイリュトミーはその一例である。


この身体表現技法の意義や価値は素晴らしいものがあるが、それはその時の自分の延長線上にあるような実践のような気がしていた。オイリュトミーには霊的な要素もあり、動きやしなやかで優しく、その時の自分の身体感覚に合致するような要素が多分に含まれていたように思う。


しかし、人間発達において重要なことは対極性の統合であり、自分が求めていたのは、自分の中に根差す攻撃性と向き合うことや死の恐怖と向き合わせてくれるマーシャルアーツの側面だった。オイリュトミーやその他のダンス系の実践ではなくマーシャルアーツの実践を始めることに踏み切ったのは、そのような理由からだったように思う。


当然ながら、マーシャルアーツにおいてもオイリュトミーに見られるような霊的な要素やしなやかで優しい動きの要素は含まれており、マーシャルアーツの鍛錬を通じて、これまで見なかった自己の種々の側面が浮き彫りになってきている。


今日もまた小さな鍛錬を行うことによって、自己と向き合い、自己の新たな側面に気づいていこう。フローニンゲン:2022/1/15(土)07:25


7694. ナイフやピストルを用いたトレーニングを求めて


投げられてみたい、関節技を極められてみたい。そして、ナイフやピストルを突きつけられてみたいという欲求がある。聞こえはマゾヒズム的だが、そうではなく——その要素もあるかもしれない——、実利的な理由に基づく。


今行っている2つのマーシャルアーツのうち、ジークンドーに関しては投げ技や関節技の類は皆無と言っても過言ではない。晩年にブルース·リーが洗練させたジークンドーであればあるほど、そうした要素はない。というのも、晩年のジークンドーは、ブルース·リーが若かりし頃に熱心に実践·探究していた詠春拳から離れ、ボクシングとフェンシングの技術をもとに築き上げられたものだからだ。


一方、システマの方では投げ技や関節技などがあるにはある。だが、システマのユニークな点は体系立てて技を教えるようなことはないことだ。


システマの最初の頃のトレーニングは、兎にも角にも呼吸を活用した身体操作を習い、脱力した状態で体を動かせるようになっていくことを目的にしているような印象をこれまでのところ受ける。だが、システマが元々はロシアの軍隊で用いられていたものであるから、投げ技や関節技のみならず、ナイフやピストルを持った相手との対峙の仕方などを習う。


仮に来年にアメリカの神学大学院に行くことになれば、アメリカは銃社会なのでピストルを突きつけられることがあるかもしれず、その意味でもピストルを突きつけられる形での鍛錬をしておきたいという思いがある。


もちろん、銃社会のアメリカであっても一般的に生活をしていれば、ピストルを突きつけられる体験をする人の方が少数だろう。実際に、アメリカには過去に4年間住んでいて、ピストルを突きつけられるような危ない目に遭ったことは一度もなかった。


だが繰り返しになるが、それも確率的な問題であり、誰でも事故に遭う可能性があるのと同じく——あるいは、超越的·超常的な体験をする可能性があるのと同じく——、その可能性を考慮しておくことは重要だろう。そのような理由に加え、恐怖を感じた時に自分の体がどれだけ動くのかを知りたいという思いもある。


そして、鍛錬を通じて、恐怖の中で体がどれだけ動けるようになっていくのかにも関心がある。おそらく鍛錬を通じて、恐怖そのものが和らいでいくことは間違い無いだろうが、完全に恐怖心を消すことはできないだろう。というのも、恐怖というのも1つの感情であり、感情を無くすことは基本的にできないだろうと思われるからだ。


鍛錬に鍛錬を重ねていけば、持続する恐怖心ではなく、一瞬だけ恐怖心のようなものが芽生え、それを呼吸や脱力を通じて限りなくゼロに和らげ、そこから身体が動いていくのでは無いかと思われる。そんな関心事項から、ナイフやピストルを用いたトレーニングをしてみたいという思いが強くなっているのだ。


今、システマ·アムステルダムのオーナーのパトリックさんと連絡を取り合っていて、ひょっとすると応用的なのかもしれないが、ウェブサイトで確認するとナイフやピストルを用いてトレーニングしている風景の写真が掲載されていたので、そうしたトレーニングをプライベートレッスンで提供してもらいたい。その前に、投げ技や関節技をかけられた時の対処法や、自分自身がそれらの技をかけられるようにしておくというトレーニングも積みたいと思う。


今のところの予定では、3月にバルト三国に旅行に出かけるかベルギーに行こうと考えていて、その時に訪れなかった方を4月か5月の旅行の際に訪れようと考えている。そうなると、パトリックさんのジムで1週間缶詰になってプライベートレッスンを受けるのは2月の中旬か3月の初旬ぐらいがいいだろうか。少し暖かくなった3月初旬を第一希望に打診をしてみよう。フローニンゲン:2022/1/15(土)07:42


7695. 美音に満ち満ちた世界の中で/今朝方の夢の続き


時刻は午前8時を迎えた。今日は少し足元から冷える印象だ。気温に関してはそれほど低くないのだが、体感としてそのような印象を受ける。


今日は午後5時からシステマ·トロント本部のオンラインクラスに参加する。今から行う午前中のトレーニングも、今日はシステマのトレーニングをしようと思う。ジークンドーに関しては新たなことや応用的なことを練習するのではなく、これまで習ったステップを練習しようと思う。


ここまで日記を書いたところで、沖縄伝統の武術や中国武術について調べていた。それらに関する関心の高まりと共に、いつか沖縄や中国に滞在しながらそれらの武術を学んでみたいという思いになった。中国武術に関しては、中国の大学院に籍を置きながら学術的にも探究してみたいという思いがある。


そのようなことを思っていると、外側の世界に意識がふと向かった。すると、小鳥たちが美しい鳴き声を上げていた。それは寄せては返す波のように、何度も鳴き声を上げていた。


彼らの美しい鳴き声が波紋のように朝の世界に広がっていく。美音に満ち満ちた世界の中に自己がすっぽり収まっていた。


ふと今朝方の夢の続きを思い出した。夢の中でドイツにいたものがあった。そこはミュンヘンで、その町を拠点にしているサッカーチームのバイエルン·ミュンヘンの試合をこれからスタジアムで見ることになっていた。


私が宿泊していたのは、スタジアムのすぐ近くのホテルだった。ホテルからも歓声が聞こえてくるほどに近く、試合が開始される時間が迫ってきたのでホテルを後にした。


その時にふと、ミュンヘンに滞在中にもう1試合観戦できそうだったので、その試合については友人の分のチケットも購入しようと思った。その試合は欧州チャンピオンズリーグの重要な試合だったので、きっと友人も喜ぶだろうと思った。


そのような夢を見た後に、私は体育館にいる夢を見た。そこで、欧州サッカーの往年の名選手たちとバスケをすることになっていた。自分と同じチームにはイングランドの元名選手がいて、彼は積極的に自分にパスを回してくれた。


どういうわけか自分のマークがとても甘かったので、私は右サイドから積極的にカットインを仕掛けていき、同じ形で何度も得点を決めた。前半の最後に、相手からのカウンターの速攻を受けた際に、自分が途轍もない速さで相手を追いかけ、相手がレイアップシュートをした瞬間に驚異的なジャンプ力で高く飛び、ボールをはたき落とすようにブロックをした。すると、一連の動きに一堂驚愕の様子であり、そこで前半が終了し、夢から覚めた。フローニンゲン:2022/1/15(土)08:51


7696. システマトレーニング10:バーストブリージングを通じた4大エクササイズ


システマはやはり大変興味深く、面白い。先ほどのトレーニングで改めてそれを実感した。


先ほど行っていたのは、システマの基礎の基礎である呼吸の力を感じ、呼吸と動きの連動を感じながら行うエクササイズだ。


システマには4大エクササイズとして、プッシュアップ、スクワット、シットアップ、レッグレイズがある。それを呼吸の仕方を工夫して行うことによって、身体操作の見直しや回復力の強化につなげていくことができる。特に先ほど行っていたのは、システマの代名詞の1つでもある「バーストブリージング」という早い呼吸を通じて4大エクササイズを行うものだ。


バーストブリージングを通じて4大エクササイズを行う目的としては、強い負荷に耐えられる身体を作ることが挙げられる。ここでは2つほど実践の仕方があり、まずは普通にバーストブリージングを通じて4大エクササイズを行うものと、もう1つは4大エクササイズをバーストブリージングと共にゆっくり行っていくものがある。


当然ながら後者の方が高負荷が身体にかかり、そのような状態の中、いかに身体に呼吸を通して緩めながらそれらのエクササイズが行えるかが鍵になる。いや、このエクササイズが行えることが目的ではなく、高負荷がかかる状況においていかに呼吸を通しながら身体を緩めて動かせるかが真の目的だ。


このエクササイズをしながら、呼吸を単にするのではなく、呼吸を全身で感じることの重要性を思った。さらには、4大エクササイズをしていると、ある特定の箇所に力みが感じられることがあり、特にその箇所に呼吸を通しながら緩めていくことを意識することが重要に思えた。


重要なことは、思考ではなく、意識としてそれを行うことだ。ここでの意識はもはや無意識に近い。思考を働かせてしまうとより力みが生まれてしまう。


これはジークンドーのトレーニングにおいても感じていることだが、思考を働かせると動きが固く、遅くなり、力も弱まってしまうということが体験を通じてわかり始めている。システマのエクササイズを通じて、呼吸が生み出す力を実感しながら、呼吸と身体の可能性を引き続き模索していこう。


最後に行ったエクササイズもユニークなものだ。今度は4大エクササイズを呼吸を止めて行う。あえて呼吸を止めてそれらの動作を行うと、体と精神に負荷がかかる。動作を終えたらバーストブリージングをして、身体を完全回復させることがこのエクササイズの目的だ。


長期的には、このエクササイズを続けていくと、回復力が向上していく。まずは呼吸だけを用いて身体の内部から回復させていくことが重要なので、体を揺すって外側の筋力だけを緩めていくような形で回復しようとさせないことが要諦だ。


今日は夕方にシステマ・トロント本部のオンラインクラスがあるが、引き続きシステマのトレーニングを行っていきたい。フローニンゲン:2022/1/15(土)10:59


7697. システマトレーニング11: システマ式のコンディショニング


時刻は正午を迎えた。先ほどもまたシステマのトレーニングを行っていた。


呼吸法を用いたエクササイズの次に行っていたのは、システマ式のコンディショニング方法である。システマは元々ロシアの軍隊で活用されていたものであり、それは単に戦闘技術を教えるだけのものではなく、戦場における兵士を癒す技法も伝えられていた。それを現代のコンテクストに当てはまれば、身体のコンディショニング技法になる。


先ほどは、身体の様々な部位を1つ1つコンディショニングしていく方法を学んでいた。これは1人でも行えるし、パートナーとも行えるものだ。まず最初にふくらはぎと太もものコンディショニングを行った。


ふくらはぎは首の緊張とつながっていて、太ももとは腰の緊張とつながっている。どちらも無自覚な緊張が多い箇所なので、丁寧にそれらの緊張をほぐしていくことを意識して行っていた。そ


こから腹部のコンディショニングに入った。腹部は内臓の緊張とつながっていて、腹部を緩めることは全身を緩めることにつながるという重要性がある。腹部に関しては、ここ最近自分でもセルフマッサージを行っていて、随分と緊張が減ってきているが、まだまだお餅のように柔らかな腹部までは作れていない。当面はその状態になることをイメージしながらシステマ式のコンディショニングを行っていこう。


その後、背中のコンディショニングを行った。背骨にも緊張が溜まりがちであり、背骨の1本1本にある緊張を解していくために、水を入れたペットボトルをローラーのように用いる方法がある。


自分は手元にペットボトルがなかったので、代替物を探したところ、ちょうど昨日、バスタブに入れるアロマオイルを使い切ったところであり、その瓶がちょうど良いかと思った。ペットボトルよりも少し小さいのだが、ガラスでできた瓶なのでペットボトルよりもしっかりしていて、それをローラー代わりに用いて背骨を解きほぐしていくと大変気持ちよかった。


システマは確かにナイフやピストルを用いた護身術を習う側面もあるが、このように身体のコンディショニングまでカバーしている点が興味深い。午後にもまた、先ほど行っていなかった部位についてのコンディショニングを行っていきたい。


ジークンドーのトレーニングをするだけではなく、常に健全な身体でいるために、こうしたコンディショニングも日々心掛けたいことである。フローニンゲン:2022/1/15(土)12:11


7698. システマトレーニング12:システマ式の護身術


時刻は午後3時を迎えた。つい今し方、午後のシステマのトレーニングを終えた。あと2時間したら、システマ·トロント本部のオンラインクラスがあり、今日はシステマ漬けの日だったように思う。そんな中でも時間を作って、ジークンドーの基礎的なステップの練習をしていた。


先ほどのシステマのトレーニングをしながら、殺人術は活人術となり、活人術は殺人術となるのと同じく、システマのコンディショニングは、マーシャルアーツへの応用も可能だということを実感していた。つまりシステマの護身術は、コンディショニングの延長だということだ。


護身術を習う際には関節技を含めて難しい技を習得しないといけないと思いがちだが、システマのコンディショニングに習熟し、それを護身術に転用していけばいいだけだということがわかり、難しい技はいらないことが見えてくる。


もちろん、危機的状況においてリラックスしながら体がきちんと動くことが重要であり、相手の緊張の箇所を適切に見極めていく目を養うことが重要だ。緊張している箇所を攻撃したり、緊張している箇所に触れながら相手を崩していくことが可能になる点はとても面白い。


とりわけ接触法においては、自分の背骨を真っ直ぐにしながら、相手の背骨を曲げるように身体操作をしていくことが鍵になる。逆に自分の背骨を曲げられているような状況においては、足を緩め、腰を緩めていくことによって自然と背骨を立たせることによって不利な状況を回避していくことが鍵だ。


このあたり、今は練習パートナーがいないので、まずはシステマ式のコンディショニングを日々行っていき、その過程の中で、まずは自分の身体の緊張の仕方や動き方を見つめていく。そして街に出ていく際には、人々の緊張の箇所を仮説的に特定していく練習を積む。


親友のメルヴィンや、ジークンドーのロビンさんに相手になってもらう形で、システマの護身術を試すことも行ってみたい。ロビンさんは様々なマーシャルアーツに関心があるので、レッスン終了後に少しだけ時間を取ってもらって、ロビンさん相手に護身が成り立つのかを確認してみよう。


マーシャルアーツを通じて人間の身体と意識の特性·仕組みについて深く理解していく。これまでは、発達心理学や身体心理学という学問を通じてそれを行っていたが、今は自らの身体を動かしながら、実践的に身体と意識の特性と仕組みを学んでいけていることがとても面白い。


この学習プロセスを楽しみながら、人間の身体と意識の特性·仕組みについての洞察を深めていこう。それは実践的な洞察になるはずだ。フローニンゲン:2022/1/15(土)15:27


7699. システマトレーニング13:システマ・トロントのオンラインクラスに参加して


時刻は午後7時半を迎えた。先ほど夕食を摂り終え、今は温かいヘンプティーを飲みながらくつろいでいる。


振り返ってみると、今日はシステマ漬けの日だった。もちろんジークンドーのトレーニングに関してもステップの練習をしていたが、午前中と午後、そして夕食前の本格的なトレーニングはシステマ に関するものだった。夕食前のトレーニングとは、システマ·トロント本部のオンラインクラスである。これはとても実り多いものだった。


クラスの内容は数日前から二転三転し、結局今日はヴラディミア·ヴァシリエフ先生が昨年から積み残しになっている質問に答えながらトレーニング方法を紹介してくれるような内容だった。


冒頭で、トロントはマイナス30度だという話を聞き、今日のクラスを担当してくれる予定だったインストラクターが体調を崩してしまったそうだった。トロントは先日訪れたロヴァニエミよりも寒いのかもしれない。


さて、肝心のクラスの内容であるが、印象に残っていることを書き留めておきたい。まずエクササイズとして、腕立て伏せに関して、筋力を使うのではなく緩めた体を用いて、呼吸と共に片手で上がって、片手で戻るエクササイズが印象に残っている。


最初これは難しかった。特に戻る動きが難しかったのだ。しかし何度かゆっくりと繰り返していると、突然戻り方のコツがわかった。


それはとてもシンプルなのだが、上がった時の動きを逆向きになぞって動けばいいのだということがわかった。そこからその要領で、力むことなく片手での上下運動を繰り返した。


ヴラディミア先生の話の中で印象に残っているのは、表面的な技術(technique)はエネルギーが通っておらず、本質的な動き(movement)とはエネルギーが通ったものだという説明だ。また、本質的な動きは、状況に応じて自然に生み出されるような特徴を持つ。そこには力みがなく、思考からではなく、呼吸からナチュラルに体が動くという特徴がある。


これはストライクの説明とつながるものがあった。ヴラディミア先生曰く、システマは破壊の否定を大切にしているから、相手を破壊しようとストライクをすると、エネルギーが自分から抜けてしまうような感覚を伴うことがあるとのことだった。


ここにも思考やエゴがもたらす罠が見える。おそらく本質的なストライクは、治癒的かつ変容的なものであり、そこには思考やエゴのような不純物が混じっていないのだと思われる。一方、破壊的なストライクにはそうした不純物が混じりがちなのだ。


クラスの最後に、肩を動かさずに、力ませずに腕を微細に動かしていくエクササイズが面白かった。これはできればパートナーと一緒にやると良いだろう。


一方が目を閉じて相手の肩に触れ、もう一方は肩に力みを伝えずに腕を動かしていく。目を閉じた方のパートナーが相手の肩に力みを感じたらそれを伝えるというものだ。


とかく肩には力が入りがちなので、肩を力ませることなく腕を動かしていく良い訓練になる。今日のクラスからの学びは多く、ここからしばらくは毎週土曜日のオンラインクラスに参加する予定だ。


備忘録がてら、今日のクラスで取り上げられたドリルについて記載しておく。


1. Drill: move across the floor with one body part tense. Maintain smooth and relaxed movements. Eyes open and then eyes closed.


2. Drill: with your back to the wall, fall back onto the wall, feel where you have fear, keep your body collected and relaxed at the same time.


3. Drill: rolls and falling are a great way to develop relaxed and collected movements.


4. Drill: to feel the weight of your fist: hold a weapon in your hand, feel its weight. Try to feel the same weight when your are empty handed.Another drill to feel the power in your fists: push off from the wall. Find the perfect position where you are pushing the wall away and do not lose power, but rather gain it. Do the same on the push ups from the floor. Find the best point in the range where pushing the floor away from you gives you power. Then get up with breathing and feel this power accumulated in your fist.


5. Drill: place your feet to the wall and get up facing the wall


6. Drill: combine an obvious movement with a subtle one. For example, turn your body and place your hand in your pocket. Turn back and take the hand out.


7. Drill: try to lift your arm so that your shoulder stays completely relaxed. Your partner can place his hand on your shoulder and feel any tension. Keep the eyes closed.


8. Drill: Keep your hand immobilized in place while doing rolls and crawling in various directions.


フローニンゲン:2022/1/15(土)20:05

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