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7442-7444: フローニンゲンからの便り 2021年10月26(火)



No.2851 宇宙からの投射_A Projection from the Universe


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No.995, Circles

Circles create a new circle.

It is a continuous process.

The world is saturated with a series of circles.

Groningen; 10:01, 10/26/2021

No.996, Soul and Spirit

Our soul dwells in our own uniqueness.

Our spirit inspires our soul.

In other words, it makes our soul alive.

Also, it resides in our any relationships in this world.

Groningen; 17:34, 10/26/2021


下記のアートギャラリーより、本日のその他の作品(4つ:コメント付き)の閲覧·共有·ダウンロードをご自由に行っていただけます。

本日の3曲


全ての楽曲はこちらのMuseScore上で公開しています。

楽曲の一部はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

7442. 今朝方の夢

7443. 磁場の変容/宗教的な生き物としての人間

7444. 世直しに関する夢を振り返って/不条理・不合理と超越的なもの/魂とスピリット及び縁


7442. 今朝方の夢


時刻は午前9時を迎えた。今、外の世界は少し霧がかかっている。


今朝方は久しぶりに印象に残る夢を見ていた。夢の中で私は、不思議な異空間にいた。そこは現実世界のようでいて、どこか様々なイメージやヴィジョンが生起する無意識の世界のように思えた。世界全体がどこかきらびやかだったのだ。


そのような世界の中にしばらく佇んでいると、世界の輝きが落ち着き、人間が住むこの世界になった。そこは欧州のどこかの国のようだった。


私はどこかの建物の中に入り、そこの公衆トイレを使おうと思った。男女ともにトイレが1つしかなく、見知らぬ外国人の小さな男性がトイレから出てきた後にそこを使うことにした。


どういうわけか私は用を足すのでもなく、自分が持参した4つの衣類をそこで洗濯することにした。しかも、それは便器の中の水を使った形での洗濯だった。


最初私は、それをとても汚いことだと思ったが、どうしてもそのトイレで洗濯をしなければならないと思っていたので、その他に選択肢がなかったのである。汚いと思いながら洗濯をしていると、誰かがトイレの扉をノックした。そして声を掛けてきた。


その声はどこか聞いたことがあるようで、その人の英語の発音から、前職時代の同僚のインド人だと思った。彼とは仲がとても良く、ここで再会できたことを私は嬉しく思った。


彼は日本語が堪能だったので、日本語で返答した。すると彼も驚いていたようであり、私は洗濯をそこそこにトイレから出ることにした。


洗いかけての4つの衣服を見ると、綺麗とは言えない便器の中でそれらを洗っていたので、服に便器にこびりついた糞が付いているようであり、気持ち悪くなってしまった。


扉を開け、彼にトイレを使ってもらっている間に、洗面台の方で衣服を洗うことにした。その時私は、なぜ最初から洗面台で衣服を洗わなかったのかと自分でも不思議に思った。そこで夢の場面が変わった。


次の夢の場面では、おもちゃで出来た不思議な空間にいた。そこには人がほとんどおらず、いたとしてもおもちゃの人形のようなゆっくりとしたぎこちない動きをしていた。


そのような空間の中で、高校時代のクラスメートの女子に出会った。彼女とは高校2年生と3年生の時に同じクラスであり、時折話をする仲であった。


彼女と一緒にその不思議な空間を歩いていると、人がさらに消えていった。道の右側にはお店の商品がずらりと並んでいた。お店が並んでいたのではなく、お店の商品が全て外に出され、道沿いに一列にずらりと並べられていたのである。


様々な商品を眺めていく中で、ラベンダーの芳香剤が欲しいと思った。しかし商品の支払いをする場所がなく困っていたところ、どうやら1つであればタダで商品がもらえるようであった。


私はラベンダーの芳香剤以外にも何か欲しいものはないかともう少し見てみることにした。すると前方の大きな門の下の影で1人の背の高い外国人女性と小柄な日本人男性が近づいて話をしていた。そして、女性の方から男性にキスをした。


その瞬間に女性は、辺りを確認するかのように顔をこちらに向け、私と目が合った。すると、その女性は自分の知り合いであることがわかり、彼女は少し気まずそうにしていた。


今朝方はそのような夢を見ていた。どちらの夢も不思議な空間が登場したことが共通している。また後者の夢に関しては、もう少し場面があったように思う。確か、ノルウェーの屈強な男性が登場する場面があったことを覚えている。フローニンゲン:2021/10/26(火)09:17


7443. 磁場の変容/宗教的な生き物としての人間


書斎の窓から見える木々はすっかり紅葉し、鮮やかな輝きを見せてくれている。木々の変容は、自分の心に影響を与えている。


ある個人が変容するというのは、その人を取り巻く磁場が変容することでもある。その人を取り巻く関係性にも変化が生まれ、その人が発する影響力も自ずと変化していく。変容の本質に、磁場の変容があることを忘れてはらない。


ロシアの哲学者ニコライ·ベルジャーエフは、人間は自覚しているかどうかにかかわらず、絶えず何かを信奉しているという意味で、人間は宗教的な生き物であると述べた。また、人間は超越的なものに憧れる存在であり、そうした存在と同一化したいという思いを持つ存在でもあるから、尚更宗教的な生き物である。


資本主義のメカニズムにもプロセスにも随所に超越的な事柄が存在している点を見ると、やはり資本主義というのも1つの宗教なのだろう。人々がこの宗教を棄教できないメカニズムについてより深く考えていかなければいけない。


この宗教から完全に脱却することがすぐにできなくても、いくつかの歪んだ信仰を手放すことならできるのではないかと思うがどうだろうか。


技術的な変革だけではこの信仰の問題は解決しない。いや、信仰そのものを変革してしまう技術革新はあり得るのかもしれない。そのあたりの可能性も含めて、色々と考察を深めていかなければならないことがある。


マトリックス世界において人々は、社会がこしらえた偶像的概念を盲信する傾向にある。例えば、国家という偶像を盲信すると、それは極端なナショナリズムに結びつく。また、成長物語という偶像を盲信すると、個人も社会も疲弊し、退廃する。人間は宗教的な生き物であるという見方をすると、色々なことが見えてくる。


そもそも人間が超越的なものに憧れる背景には、死の拒絶という否定的な側面や、自分の中の発達可能性という肯定的な側面もあるだろう。上記の一連のテーマは、人間解放を実現する上で必ず考察を深めていかないといけないものである。


それでは午後の読書も引き続き神学関係の書籍を読んでいきたいと思う。時間があれば、マルクスの経済思想に関する書籍も読んでいこう。フローニンゲン:2021/10/26(火)12:55


7444. 世直しに関する夢を振り返って/不条理・不合理と超越的なもの/

魂とスピリット及び縁


今日も芯から冷えるような寒さがあったが、読書がすこぶる捗る1日だった。今日の読書を通じて考えていたことを書き留めておきたい。それを終えたら夜の入浴をして夕食を楽しむ。


先日見た夢のテーマは世直しだったことをふと思い出し、世直しの発想というのはどの宗教においても源流に流れているものだということに気づいた。


あの夢は宗教的な何かを暗示しているように思える。今の自分が神学に関心を持っていることと切っても切り離せない夢だったように思う。


また、一つの前の日記で書き留めていたように、人間はそもそも宗教的な生き物であるから、あの夢は人間の無意識の根底に流れる普遍的な事柄を主題にしていたようにも思う。


超越的なものは不条理や不合理に宿るのではないかという考えがある。そうであれば、不条理や不合理を愛でる必要があるというような発想が生まれるかもしれない。


自己を打ちのめすような不条理や不合理はとても過酷なものだが、それは人間が理解できないようなものであるが故に超越的なものだと言えるように思えてくる。不条理や不合理と出会うことは、超越的な何かと出会うことなのかもしれない。


その人をその人たらしめている固有な全体性としての魂。そしてその人の生命を支えている目には見えない力としてのスピリット。魂とスピリットはそのような違いがあり、そのような関係がある。


人と人は直接つながりを持つのではなく、人と人を取り持つ超越的な何かが人と人を繋ぐのではないか。それは超越的なものであり、仏教においては縁と呼ぶ。縁もまたスピリットと同じものである。


神学的な発想を学んでみると、色々なことが紐解かれてくる。今夜もまだ時間があるので、神学に関する書籍を読み進めていこう。


今日はその他にも、人間の内面領域を定量化することが過度に進行すると、それはどこか囚人を番号で呼ぶような世界の醸成につながってしまうのではないだろうかということを考えていた。無機質な数字で人間を表現することが横行すると、人間性というものは失墜してしまうのではないかと思う。


時代の流れは残念ながらそちらに向かう方向にある。しかもその流れは加速している。


アルゴリズムを重視した各種のテクノロジーがその流れに拍車をかけている。こうした事実を目の当たりにしている私たちは、まずはその流れを生み出している構造的特性を把握しなければならない。


構造的メカニズムを特定することができて初めて有効な処方箋が生まれてくる。人々の救済と解放につながる探究は、全てそのような性質を帯びなければならない。


そもそも人間の救済と解放につながらないような探究にどのような意味があるのだろうか。フローニンゲン:2021/10/26(火)17:28

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