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6390-6391: アートの国オランダからの便り 2020年11月8日(日)



No.1538 宿命_A Destiny

本日の言葉

A fundamental problem is that we have the expectation that there shouldn’t be any pain; and that when there is, something has gone wrong. Ajahn Thanasanti


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本日生まれた10曲

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タイトル一覧

6390. 記憶/クリムト/浪曲

6391. 断食を終えて


6390. 記憶/クリムト/浪曲


時刻は午前4時半を迎えようとしている。開かれた書斎の窓から、1羽の小鳥の鳴き声が聞こえてきた。


外はまだ真っ暗であり、日の出は午前7時半頃であるから、あと3時間ほどの時間がある。日の出までの時間に随分と多くの取り組みができるだろう。絵を描き、曲を作り、読書をする時間が十分にある。


日が昇ったら、今日もまた何か映画やドキュメンタリーを見ていこうと思う。昨日、『砂の器』を見終えた後に、パソコンの画面上に、次のお勧めとして『ビルマの竪琴』が表示された。


表示されたのは1956年に制作されたものだった。1985年に制作された作品の方の主演は、石坂浩二さんや中井貴一さんであり、こちらの作品は思い入れがある。


幼稚園か小学校低学年の時に、母方の祖母の家に遊びに行き、ある夜、この作品を祖母と一緒に見ていた記憶がふと蘇ってきた。それを見ていたのは、リビングでも、私が寝ていた畳部屋でもなく、現在叔父が使っている祖母の部屋だった。そんな思い出が蘇り、再びこの作品を見てみようと思った。


何らかの理論を学んだ後、はたまた映画や芸術作品を鑑賞した後に、それを体験した前後では日常や世界が違って見えることがある。それが真の変容体験である。


今回の日本への一時帰国を通じて、日常や世界が違って見える変容体験を積んだ。オランダに戻ってからは、精神的目眩のような現象を体感しており、その目眩が治るまでゆっくりと時間を過ごそうと考えている。


そうした目眩とゆっくり向き合うことに並行して、昨日見た4つの映像作品はどれも印象的であったから、そこから得られた知的·体感的学びをゆっくりと消化していこう。


日本を離れる直前に、何かの雑誌を通じて、クリムトに関する記事を読んだ。クリムトにとって芸術とは女性そのものを象徴し、男女の愛を象徴するものだった。


クリムトは、女性をエロスやタナトスの象徴だけとして見るのではなく、真理の扉としても見ていた。男女の和合を通じて開かれる真理の扉。それは本当に存在している。


日本の伝統芸能の1つである浪曲は、物語を描く芸であり、その源流には仏教における「説教」や「声明」があるそうだ。一度浪曲を聞いてみて、作曲実践に何か応用できないかを考えてみたい。


短い曲の中により物語性を持たせること。短いながらもストーリーがあるような曲を作っていこうと思う。


夜明け前の外の世界を眺めながら、闇に癒されている自分がいる。人は光によって癒されると思いがちであるが、闇もまた深い癒しの効果がある。フローニンゲン2020/11/8(日)04:38

6391. 断食を終えて


時刻は午後8時を迎えようとしている。オランダに戻ってきてから数日が経つが、まだ完全に時差ぼけから回復しておらず、この時間になると眠気が襲ってくる。しかも先ほど断食を終えたとこともあり、夕食を食べたので、尚更眠気が生じる。


結局今回は、わずか2日間ほどの断食だった。2日間という短い時間であっても、胃腸を休めるには良い機会であった。久しぶりの断食を経て、胃腸が休まり、明日からの活動にまた弾みが付くだろう。


今日は結局、5本ほど映像作品を見た。昨日は4本ほど映像作品を見ており、今日はさらに1本追加した。


書物を必要最低限読み、あとは作曲と映画鑑賞を繰り返すリズムが生まれつつある。こうした生活を意識的にしばらく続けていく。


今の自分の探究において、読書よりも映像から得られることの方が多い。しばらくは映像作品を探究材料の核に据えていき、またどこかのタイミングで書物を読む量を増やすことにしたい。


今夜は本当に眠いので、返信が必要なメールに返信をしたら、昨日よりも早めに寝ようと思う。フローニンゲン2020/11/8(日)19:58

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