No.1532 朝のスキポール空港を感じて_Feeling Schiphol Airport in the Morning
本日の言葉
As long as diseases afflict living beings, may I be the doctor, the medicine and also the nurse who restores them to health. Santideva
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本日生まれた8曲
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タイトル一覧
6383. オランダに戻ってきてから一夜が明けて
6384. 街の呼吸
6383. オランダに戻ってきてから一夜が明けて
時刻は午前4時半を迎えた。オランダに戻ってきてからの最初の朝がやってきた。
昨日に引き続き、今、アムステルダムのスキポール空港近くのホテルにいる。昨日オランダに戻ってきて、まさかアムステルダムが部分的なロックダウンになっているとは思ってもみなかったことである。
オランダを含め、欧州のいくつかの国は、コロナの第2波の打撃を受けているようだ。中でもフランスの状況はとても深刻であることが報道されている。
一時期は落ち着いていたかのように思えたコロナも、ヨーロッパに戻ってきてここまで感染が再拡大しているとは思ってもみなかった。コロナの第2波の影響を受けて、明日にフローニンゲンに戻ってからの生活は、とても静かなものになるだろう。
昨日オランダに到着して、戻ってきたという感じがあった。外的世界はコロナで右往左往しているが、自分の内的世界は平穏であり、自分の心がとても落ち着いていることを実感していた。やはりこの国には自分が必要としている落ち着きがある。
昨日の機内の中で見ていたドキュメンタリーをふと思い出す。いくつか見ていたドキュメンタリーの中でも、インドの大気汚染を取り上げたものが印象的だ。
世界で最も大気汚染が進んでいる15の都市のうち、なんと14がインドの都市だということを知った。番組の中でも、人は1日およそ2万回ほど呼吸をするらしく、呼吸によって取り入れる空気の新鮮さがどれほど身体にとって大切かが説明されていた。
私たちは食べ物だけではなく、空気によっても身体が毒されたり、癒されたりする。ヨガを含め、呼吸を大事にしている実践は数知れず、そうしたところからも呼吸がどれほど私たちの心身に影響を与えるのかについて考えることができる。
番組内では、大気汚染の問題に真摯に取り組む個人や企業が取り上げられていた。大気汚染の問題は、自分にとっても他人事ではなく、投資を通じてこの世界的な問題に取り組んでいきたいということを思った。
もう間も無く資産ポートフォリオを組み替えようと思っており、その際には大気汚染を含め、環境問題や食の問題に取り組む企業への投資を積極的にしていこうと思う。
時差ぼけもあってか、今朝方は何度か目を覚ました。そのたびに異なる夢を見ていた。いずれの夢もその時にはとても印象的だった。
早速欧州を舞台にする夢を見ていた。舞台となったのはオランダのこともあったし、別の国のこともあった。
夢の中にいる自分は、たいていの場合日本語を話していて、時に誰かと英語で話をしていた。今、無意識が心身の調整だけではなく、言語に関しても日本語から英語に調整していることを知る。
今日からアムステルダムの美術館は2週間ほど閉館になるということもあり、今日はホテルの自室やレストランのあるフロアのワーキングスペースで時間を過ごしたい。
コロナの拡大という不穏な状況とは打って変わって、今日もまた晴々とした天気のようなので、ホテル近くを散歩することも行いたい。本日は、創作活動、読書、映画鑑賞に没頭し、今日から本格的に始まるオランダでの新たな日々の弾みとなるような1日にしたい。アムステルダム:2020/11/5(木)04:50
6384. 街の呼吸
時刻は午前5時を迎えようとしている。静寂さに包まれている辺りの世界。
今ここは、空港と隣接しているのだが、コロナの影響もあって、飛行機の離発着が少なく、とても静かである。
昨日空港に到着して電光掲示板を見ると、フライトの本数が本当に少なくなっていることに気づいた。果たして以前と同じような日常に戻ってくるのだろうか。
「回復は長期戦になるのではないかと思っています。3年から5年ぐらいかけてゆっくりと以前のような状態に戻っていくのではないかと」そのようなことを昨日関空で訪れたラウンジの受付の方が述べていた。
1つ前の日記の中で、空気の新鮮さと呼吸の大切さについて書いていたように思う。確かに依然として食への関心は強いが、自分にとって望ましい食生活についてはかなり確立しており、良質なものを少量食べるということが徹底されている。
また、昨日オランダに戻ってきたことをもってして、普段はヴィーガンとしての食実践をしていくことにした。食に関する探究と実践はかなり進んでいるが、今度は大気汚染の問題に関心が向かい、その問題に取り組む会社への投資を真剣に考えていこうと思う。
また、自分個人の生活として、空気がより澄んだ場所へ引っ越すということも近いうちに実現させる。当面は、フローニンゲンの中でより空気が綺麗な場所に引っ越しをしようと思う。
通りに面していなくて、近くに公園があったり、緑の植えられたバルコニーがあったりするような物件を探そう。そこからさらに引っ越しをする場合には、もう本当に自然の中での生活になるだろうか。フィンランドで森や湖に囲まれた生活が静かに想像される。
日本に一時帰国していた際に、街が呼吸をしているかどうかに着目している自分がいた。街の呼吸が浅い場合、どうも街の生命感が感じられない。
そもそも街の呼吸の浅さをどのように感じているのか自分でも不明だが、様々な街を比較してみると、街の呼吸の度合いの差は歴然としている。街に浸透する文化の影響も大きいだろうが、それよりも景観を損なうような都市開発が街の呼吸を歪めている。
街に命を与え、それを育むような発想がない場所をいくつも見かけた。総じて、人工的かつ機械的な景観を持つ街が多くなっていることが日本の都市に対する危惧である。
そこでは、街も人も苦しそうに呼吸をしている。身体的な呼吸を超えて、精神的な呼吸が苦しそうなのだ。それは閉塞感の呼び水となっているのではなかろうか。
先ほど今朝方の夢について少しばかり書き留めていたが、結局、夢の具体的な場面を思い出すことが難しかった。
明恵上人が行ったのと同じく、夢を書き出すことを通じて、夢を再体験し、夢を主体的に生き直すことを意識していこう。仮に、単純に夢を書き出して、それを外から眺めているように見えても、書くという行為を通じて、夢を内側から再度体験し直すということを行っているのだと認識する。
夢の振り返りが無意識そのものを豊かに育んでいることを日々実感しており、それが創作活動にも少なからぬ影響を与えている。また、無意識の整理と浄化によって、顕在意識の働き方も変わってきていることは注目に値する。
今日はホテルでの自粛生活となるが、実りある1日になることを確信している。アムステルダム:2020/11/5(木)05:12
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