No.1526 朝のエネルギー塊_A Mass of Morning Energy
本日の言葉
Give happiness, but do not ask others for anything in exchange. Dugpa Rimpoce
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タイトル一覧
6369.【福井滞在記】今回の一時帰国での出会いを振り返って
6370.【福井滞在記】自由と解放を感じて/今朝方の夢
6371.【福井滞在記】最後の観光を終えて
6369.【福井滞在記】今回の一時帰国での出会いを振り返って
時刻は午前4時半を迎えた。今日がいよいよ実質上最後の福井滞在の日となる。
今日は、福井県立美術館に足を運ぼうと思う。昨日と同様に、ゆっくりとホテルのレストランで朝食を摂り、部屋で休憩をした後に美術館に向かう。
昨日訪れた福井市美術館までは歩いて40分以上かかったが、今日訪れる福井県立美術館までは距離が短いので、20分弱で到着できるだろう。何やら今日は午前中から雨が降るらしいので、折り畳み傘を忘れずに持って行こうと思う。
京都においては明恵上人との出会いがあり、金沢においては鈴木大拙、西田幾多郎、泉鏡花との出会いがあり、福井においては高田博厚との出会いがあった。
彼らのような偉人たちが生きた場所で、彼らの残した功績の数々に直接触れることができたこと。それは何にも代えがたい贈り物のような体験であった。
そうした恵みを糧として、これからの歩みをゆっくりと進んでいこう。オランダに戻ってからの探究活動と創作活動において、今回の一時帰国での数々の出会いと体験は必ずや自分の支えになってくれるだろう。そしてそれらは、一生涯を通じて自分の肥やしになってくれるに違いない。
彼らのような本物から多くのことを学んでいくこと。それを大切にしていく。
彼らに関する記念館や美術館で購入した一連の文献を何度も繰り返し読みながら、その場で感じた感覚をさらに深めていこう。
昨日は、福井市美術館で高田博厚に関する文献史料を購入した。昨夜はそれを最初から最後まで食い入るように眺めていた。
正式な芸術教育を受けることなく、独学で彫刻の創作を続け、己の精神と技術を彫琢していった高田氏に大きな感銘を受けた。真芯から共鳴するものがあった。
今回の一時帰国は本当に、高田氏を含め、第一線級の仕事を成した人たちとの出会いがあった幸運に恵まれた。そのことにただただ感謝の念で一杯であり、こうした出会いがある限り、また日本に戻ってきたくなる。
旅行中の今は読書も創作活動も限定的であるが、オランダに戻ったら、再び旺盛な取り組みをしていきたい。読書に関していえば、自分にとって重要な書籍は、TOEFLやGREを受験した時に行った単語学習のように、短い期間に何度も繰り返し読んでいくことを改めて意識してみよう。
何回回転させるかという回転数と、回転させる期間を空けないようにするという回転率を考慮して、骨身に染み込ませる知識をうまく定着させていきたい。
以前に述べたように、自分はここからまっさらな状態で一から探究を始める。高田氏がある時、全作品を破壊して一から創作活動をやり直したのと同じように、これまで積み重ねてきたことを全て打ち壊してしまっていい。
打ち壊して残ったもの。それこそが自分の内奥に定着したものであり、それこそが自分が我がものにした知恵なのだろう。また、そうした知恵すらも脇に置くぐらいの形で、もう一度再出発を果たしたい。
それができた時、今から数年後には、今の自分が全く想像できないところに自分はいるであろうし、全く想像できない自分がそこにいるだろう。それこそが真の発達である。福井:2020/11/2(月)04:47
6370.【福井滞在記】自由と解放を感じて/今朝方の夢
時刻は午前5時に近づいている。この時間帯はまだ真っ暗であるが、街頭の明かりによって街の地面が見える。
昨夜雨が降ったのか、地面は濡れている。今は雨は降っていないが、午前中から雨が降り始め、今日は一日中雨となる。
明日は関空近くのホテルへの移動するでので、今日は今回の一時帰国における最後の観光日であり、最後の観光日を雨で締め括るのもまた一興である。それは喜びの涙のようだ。
先日東京で対談セミナーを行った際に、数名の知人たちから、自分が自由になり、軽やかになったというフィードバックをもらった。本当にそうかもしれない。それは自分の表情や身振り手振りにも現れていて、きっと自分が発するエネルギーやオーラにもそうした自由さが現れていたのだろう。
人間の発達というのは、確かに自由と解放に向かって進むプロセスらしいことが身を持って理解されてくる。実際にそれが自分に起こっているところを見ると、発達の本質として、自由と解放に向かうことがわかってくる。
明後日からオランダに戻ることによって、なお一層このプロセスは進んでいくだろう。本当に大切な人たちだけと交わりながら、多くの人に資するような仕事を淡々と積み重ねていく。
それを行うためには、精神が存分に寛げる場所、魂が高揚を感じながらにして平穏である場所で生活を営んでいく必要がある。今の自分にとっては、そうした場所がオランダであり、ここから数年後にはフィンランドがそうした場所になるような予感がする。先ほどもそのようなことを改めて思った。
今朝方は久しぶりに印象的な夢を見ていた。夢の中で私は、サッカーの試合に向けたミーティングを行っていた。そこには高校時代の友人が数多くいながらも、見知らぬ人たちもいた。彼らは一様に外国人であり、私は、アフリカ系の小柄な男性と話をしていた。
彼は右サイドバックを務めており、彼からディフェンスの仕方を教えてもらっていた。チームメイト曰く、私は守備に課題があるらしかったので、彼からディフェンスの技術と心構えを教えてもらったことは実に有益であった。
今日の試合に向けて、守備に関する心構えができた私は、試合に向けて気持ちが高まってきた。試合には先発で出場することが決まっていたので、なお一層のこと気持ちが昂っていた。
いざ試合が始まると、教えてもらった通りに守備を精力的にこなしながらも、同時に攻撃にも積極的に加わった。すると前半から得点チャンスに恵まれ、ゴールを量産し始める自分がいた。
最初のゴールは、右サイドからのクロスを頭で合わせたものだった。そこからも前半のうちに数点ほど奪い、そのたびに自分の内側から熱いエネルギーが湧き立ってくるのを感じていた。
目覚めると、ベッドの上の自分の身体もまた熱かった。自分の内側には、絶えず情熱的なエネルギーが流れていて、自分の深層には、情熱のマグマが絶えず活動しているようだ。福井:2020/11/2(月)05:06
6371.【福井滞在記】最後の観光を終えて
時刻は午後8時を迎えた。今日は今回の一時帰国における観光の実質上の最終日であった。
今日は午前中に、福井県立美術館に足を運んだ。この美術館には常設展がないのか、企画展として「テレビアニメーション創成期から現在までの50年——エイケン制作アニメーションの世界——」だけを見た。
密かにアニメ好きの私としては、とても懐かしいアニメに関する展示もあり、十分に楽しむことができた。美術館を訪れた後は、まだ時間があったので、福井駅近くの紀伊国屋書店に立ち寄って、日本語のことわざ辞典や四字熟語辞典などを立ち読みし、来年は何か日本語の辞典を購入しようかと思った。
日本に滞在して1ヶ月弱となるため、英語への飢えが抑えられなくなっており、またしても英語関係のコーナーに立ち寄って、パラパラと英文を眺めていた。
明日はもう観光することはなく、関空近くのホテルに向かって福井を朝に出発する。午前10時頃にホテルをチェックアウトすれば、ちょうど午後2時に関空近くのホテルに到着する。
オランダに帰ったらやりたいことが既に溢れてきている。1つには、オランダに持ち帰ってきた一連の文献をすぐに再読しようと思う。
持ち帰る書籍の大半の初読は済んでいるが、まだ未読のものもあることは確かであり、それらについてはゆっくりとオランダに戻ってから初読をしよう。また、今月末までに可能であれば新居の目処を立てたい。
フローニンゲンでの生活も5年目を迎えており、自分を取り巻く諸々の状況から、そろそろ引っ越しをするタイミングだと思っている。今住んでいるところよりもさらに快適な場所に生活拠点を置く予定だ。
そこには少なくとも4年間ぐらい住むであろうから、納得の行く場所を選ぼうと思う。物件の調査と決定は、慌てることなく、それでいて着実に進めていこう。
新たな場所に生活拠点を移すことによって、ここからのオランダ生活はより一層充実するであろうことがもう手に取るようにわかる。自分が身を置く環境は本当に大事であり、次の家は今よりもさらに理想的な生活環境となる。
紀伊国屋書店からホテルに戻ってきてから、3本ほど映画を見た。今日は随分と映画を見たものである。だが不思議と、それほど多く映画を見たという感じはない。
映画に対する飢えも醸成されてきている。自分が映画鑑賞を通じて行っているのは、登場人物の世界を生きることと彼らが身を置いている社会を生きることであり、端的には代替的実存体験を積むことを行っている。
自分が生きることのできない世界を、映画を通じて生きることになんとも言えない面白さを見出していて、それを通じて自己発見と自己拡張がもたらされている。
当初は、映画を通じて人間心理とこのリアリティの諸相を知るということを目的にしていたが、外的にそれらを知ることは二の次であり、まずはそれらを内的に追体験することを大切にしていく。明日もまた関空近くのホテルに到着したら何本が映画を見ようと思う。福井:2020/11/2(月)20:16
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