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6353-6354: 日本滞在記 2020年10月26日(月)


No.1515 高野山の紅葉の舞_A Dance of Tinted Autumnal Leaves at Mount Koya

本日の言葉

Though my love is gone, I am not parted from love. Han Yong-un


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本日生まれた3曲

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タイトル一覧

6353.【大阪滞在記】奥之院での共振現象を思い出して

6354.【大阪滞在記】金沢に向かうサンダーバードの中で


6353.【大阪滞在記】奥之院での共振現象を思い出して


時刻は午前5時を迎えようとしている。昨日の午後に高野山から大阪に戻って来て、今日もまたアントレプレナーファクトリーさんとの動画撮影がある。


昨日大阪に戻って来たとき、不思議な感覚があった。高野山の神聖なエネルギーを自己に取り入れたためか、高野山で流れていた感覚のままに大阪の街を歩いている自分がいたのである。


昨日は日曜日であったから、梅田の街もそれほど人が多くなく、俗世に再度入っていくにはちょうどいい日だったように思う。今回高野山に訪れることができたことを本当に有り難く思う。


今朝方は何かしらの夢を見ていた。そこでは見知らぬ日本人が数名ほど登場していて、夢の言語は全て日本語だった。


夢の中で強い感情が発露されるようなことはなかったが、誰かと比較的真剣な話をしていたのを覚えている。とは言え、その真剣な話の中にも笑いがあった。


日本に帰って来てから、詳細に覚えているような夢を見ていない。オランダにいるときにはあれだけ覚えていることができるのだから、その違いが不思議である。


どういった理由で、日本に一時帰国中にあまり夢を見ないのだろうか。そのあたりについても考えを巡らせてみよう。


ちょうど今、ホテルの自室の浴槽に湯を張り終えた。この日記を書いてから、朝風呂に入ろうと思う。


それにしても高野山は冷えていた。その寒さは冬のそれだと思ったが、冬になったらもっと冷え込むのだろう。


幸にも2日目の昨日は晴れていて、奥之院を歩くときには朝の太陽が暖かかった。高野山ではいくつかの名所を巡り、そこでパンフレットをもらったり、恵光院で阿字観を体験した際には、帰りに高野山に関するガイドブックも購入したので、そうした資料を眺めながら、日記を通じて言葉で体験の振り返りを行うことや、絵や曲という形を生み出すことを通じて振り返りをしたいと思う。言葉だけではなく、非言語的な振り返りができることを絶えず念頭においておこう。


ふと、昨日訪れた奥之院御廟での体験を思い出す。立派な護摩堂の中で、数名の僧侶たちが念仏を唱えていた。参拝者たちはその様子を後ろから眺めていて、私たちもその様子を眺めていた。


すると、自分自身は念仏を唱えているわけではないのだが、それを聞いているだけで、まるで自分も念仏を唱えているかのような意識状態になった。そこから徐々に意識状態が変化していき、意識も深まっていた。


そこで体験されていたのは、念仏を唱えている者たちと自分の意識の共振現象である。彼らの意識状態と同一化し、深い瞑想状態にしばらく浸っていた。その過程の中で、日常生活における言語優位の状態から離れ、非言語的な意識状態に参入していることに気づいた。


そうした非言語的な意識状態を体験することを通じて、言語によって構築されてしまった諸々のバグや傷が治癒されていくのを感じた。これはまさに言語的な意識状態から非言語的な意識状態に入ることの効能かと思う。


念仏は確かに言葉なのだが、それは言葉を通じて言葉を超えていくためにあるという見方もできる。言葉を超えた世界に参入すると、人は不思議な力を発揮し始める。それを実感させてくれるような体験だった。


この体験が印象的であり、昨夜ホテルで就寝しようとベッドの上に横たわると、護摩堂で聞いていた念仏が突如として脳内で再現され、またしばらく深い瞑想状態にあった。意識状態を変える必要がある際には、昨日の共振現象を想起するようにしてみると面白いかもしれない。大阪2020/10/26(月)05:18


6354.【大阪滞在記】金沢に向かうサンダーバードの中で


時刻は午後5時半を迎えた。つい先ほど、梅田駅から金沢に向けて出発するサンダーバードに乗った。ちょうど今、新大阪駅に到着し、1人の男性客が列車に乗り込んできた。


ここから京都、福井、そして終点の金沢に止まる。今から2時間半ほどの列車の旅が始まる。


新大阪を出発した今この瞬間に、音楽と共にアナウンスが流れた。それは、列車の旅の高揚感を高めてくれるようなものだった。


日本も日暮れの時間は随分と早くなっていて、今この瞬間はもう暗い。オランダはきっともっと早く日が暮れていて、もっと寒いのだろうと想像される。


今日のランチは、アントレプレナーファクトリーさんのオフィスの近くにある野菜料理の美味しい店に連れて行っていただいた。道中、太陽の光のおかげもあり、高野山と比べて、とても暖かく感じた。金沢での滞在期間も天気に恵まれれば幸いだ。


大阪での数日間のアントレプレナーファクトリーさんとの協働について振り返っている。今回は、3日間の撮影だけではなく、2日目の撮影が終わってから、代表の嶋内さんのご厚意により、高野山に連れて行っていただいた。


こうした機会をいただけたことは本当に有り難いことであり、高野山の神聖さに触れ、非日常的な意識状態を体験することを通じて、本日の3日目の撮影もまた印象的なものになったように思う。撮影のコンテンツとして、主テーマのインテグラル理論に沿って、実に多くのトピックや概念、そして実践技法について触れたように思う。


先日東京で行われた小松美羽さんとの対談講演会についても随分と取り上げることができたし、高野山の旅行についてもインテグラル理論の観点で取り上げることができた。そのように考えてみると、今回の動画コンテンツは、本当にご縁の産物である。


今日の撮影を終え、実際に動画コンテンツがリリースされるのは予定としては来月末、遅くても年内のどこかでリリースできそうだ。リリース後、視聴者の皆さんからの反応や意見がとても楽しみである。


ふと窓の外を眺めると、美しく輝く半月が見える。ぼんやりと月を眺めながら、この3週間弱の日本滞在に思いを馳せる。


今日の撮影の中でも、自分にとって日本にいることが非日常であることを述べた。本当にそうなのだ。この1ヶ月の滞在は、自分にとって本当に非日常体験である。


オランダで再度日常に戻ることも少しずつ楽しみになっている。やはり自分が落ち着ける場所はオランダだ。煩わしさがなく、平穏な生活をするための拠点はやはり、日本ではなくオランダであることが感ぜられる。


オランダでまた落ち着いた生活を営んでいこう。その前に、これから金沢での4泊5日の旅を楽しみ、その後東京で対談セミナーを行い、その後に福井に3泊4日の旅を行う。


それらの滞在もまたゆっくりと自分なりに味わっていこう。今回の一連の旅は、きっと未来の自分の何かに繋がっているのだろう。金沢に向かうサンダーバードの中で2020/10/26(月)18:00

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