top of page

6207-6208: アートの国オランダからの便り 2020年9月8日(火)


No.1354 精霊のリズム_A Rhythm of a Spirit

本日の言葉

Walk as if you are kissing the Earth with your feet. Thich Nhat Hanh

下記のアートギャラリーより、本日のその他の作品(4つ:コメント付き)の閲覧·共有·ダウンロードをご自由に行っていただけます。

本日生まれた8曲

本日生まれた曲はこちらのMuseScore上で公開しています。

本日生まれた曲はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

6207. 本日の読書の予定/今朝方の夢

6208. ベルナルド·リーベフートの発達モデルと非合理的な成長希求


6207. 本日の読書の予定/今朝方の夢

時刻は午前7時を迎えた。つい先ほどまで小雨が降っていたが、今は止んだようである。


空にはうっすらとした雲がかかっていて、今朝は朝日を拝めそうにない。今日は1日を通して曇りとのことである。


先週、半年に1度の歯科検診を行い、今日は午後に歯のクリーニングをしてもらうことになっている。予約は午後3時20分からなので、3時に自宅を出発し、歩いてゆっくりと歯科医に向かおう。


起床直後に、自らのアウトプットが新たなインプットになるサイクルについて考えていた。今は日々、読書を通じてインプットを行うことに集中しているが、昨日の日記で書き留めていたように、今年の年末年始あたりには読書のペースが緩やかになるのではないかという予感がある。


それはあくまで予感なので、その時になってみなければわからないが、自分としては今よりもさらに多くの時間を創作活動に充てたいと考えている。今はあえて、創作に対する飢えを生じさせるようなぐらいの時間と投入量しか充てていないというのが実情である。


ここ最近頭の中に絶えずある引っ越しを実際に行うことによって、それをきっかけにして何かがまた変わり始めるかもしれない。


今日は午後に1件ほどオンラインミーティングがあり、午前中の集中できる時間は創作活動と読書に充てていく。読書に関しては、ベルナルド·リーベフートの“Phases: The Spiritual Rhythms of Adult Life”をまず読み、そこからハーバート·マルクーゼの“One-Dimensional Man: Studies in the Ideology of Advanced Industrial Society”を読み進めていく。


もし仮に余力があれば、3冊目としては“Deep Refrains: Music, Philosophy, and the Ineffable”を読み始めようと思う。リーベフートの書籍は、成人発達理論と霊性に関する書籍であり、久しぶりに成人発達理論と直接関係する書籍を読むように思う。


リーベフートはシュタイナー思想の泰斗でもあり、本書はシュタイナーの発達思想を学ぶ上でも非常に有益だろう。とりわけ自分の霊性がこれからどのようなプロセスで発達していくのかを、シュタイナーの発達思想の観点から理解を深めていき、今後の実践につなげていく。


今朝方は2つほど印象に残る夢を見ていたが、2つ目については随分と記憶が薄れてしまっている。取り急ぎ、1つ目の夢について振り返っておこう。


夢の中で私は、ドイツのミュンヘンにいた。私は、その街の強豪チームであり、先日欧州一に輝いたサッカーチームのバイエルン·ミュンヘンの視察に来ていた。


バイエルン·ミュンヘンの施設はどれも見事であり、研修ルームも充実していた。これから研修ルームで、バイエルン·ミュンヘンのトレーニング方法やサッカー哲学について学ぶことになっていた。


いざ研修が始まってみると、なぜかゴールキーパーの2番手ぐらいの選手が講師を務め、彼が話し始めた。話を聞きながらノートを取ることをしていなかったところ、その講師のゴールキーパーが私のところにやって来てそれを責め始めた。


私は話を聞くことに集中していて、ノートが本当に必要だと思ったものに関してはそれを書き留めようと思っていた。だがその講師は、とにかく手を動かしながら話を聞けという。


確かに、その講師が最後に述べたミュンヘンを代表する歴史上の人物とこのチームとの関係に関する話は面白いと思ったが、それ以外には書き留めるに値するようなことをまだ何も話していないと私は反論した。そこからさらに、惰性でノートを取ることの教育的弊害を、教育科学の実証研究の観点から指摘した。


すると、その講師は口をつぐんだ。そこで夢の場面が変わった。


次の夢の場面もまた欧州のどこかの国だったことを覚えている。そこでも少しばかり自分の攻撃性が発揮されるようなことがあったように思う。その相手もまた日本人ではなく外国人だった。フローニンゲン2020/9/8(火)07:22


6208. ベルナルド·リーベフートの発達モデルと非合理的な成長希求


時刻は午後7時を迎えた。今日は1日を通して曇りであり、今も空には薄い雲が覆っている。そのため、今日は夕日を拝むことはできない。


明日は午前中から午後にかけて小雨が降るようであり、明後日以降に天気が回復する見通しだ。今天気予報を見て驚いたが、来週の月曜日と火曜日は、最高気温が25度を超えるようであり、随分と暖かくなることが見込まれる。


両日共に雲ひとつない快晴マークがついているので、この時は街の中心部に買い物に出かけるなり、暖かな陽気を味わいたいと思う。おそらく来週と月曜日と火曜日は、これから本格的に寒くなるフローニンゲンに向けての贈り物のような日となるだろう。


この時間になって今朝方の2つ目の夢の場面についてふと思い出した。そこでは外国人の教授と哲学談議をしており、その中で私が“idealism”という言葉を述べたのだが、それは話題の中で出て来た現象を説明する上で正しくないと言われ、その他の主義が正しいとその教授は述べた。それに対して私もさらに意見を述べていたような場面があった。


今日はこれまでのところ2冊の書籍を読んだ。まず最初に、ベルナルド·リーベフートの“Phases: The Spiritual Rhythms of Adult Life”を読んだ。


リーベフートはシュタイナーの発達理論に基づいて非常に興味深い発達モデルを提唱している。確かにそれは年齢を基準にしたものなのだが、各発達段階の特性と発達課題について非常に洞察の深い説明がなされており、色々と発見があった。


本書は今後も繰り返し読み、あえて年齢を基準にした発達モデルにしばらく触れていこうかと思う。リーベフートはその他にも、組織論に関する書籍も出版しており、それらの書籍もぜひ購入の検討をしようと思う。


その後、ハーバート·マルクーゼの“One-Dimensional Man: Studies in the Ideology of Advanced Industrial Society”を読み終えた。こちらに関しても得るものが非常に多く、現代の病理や社会課題と向き合う上で優れた観点を提供してくれている。


批判理論を提唱した第一世代のアドルノやホルクハイマー以上に、マルクーゼの批判精神と社会変革への志向性に共感する。実践的な思想探究に関しては、マルクーゼ、バスカー、シュタイナーの社会変革思想を引き続き参照していこうと思う。


それらに加えて、経済や政治に関する現実的な知識についても手持ちの学術書を通じて学んでいく。それを通じて、具体的な現実課題の洗い出しと整理をし、それらの課題に対して上記の思想家の思想を適用していこう。


今日はその他にも、資源の限界性があるにもかかわらず、金融工学的な手法によって限界のない世界を作ってしまい、後者に毒される形でありえもしない無限成長を合理的に希求するというのは、実に非合理的だという点について考えていた。つまり現代社会における成長を取り巻く物語においては、合理性と非合理性の倒錯が起こっているのだ。


合理的に考えれば、無限成長など想定できないはずであり、それを求めることがいかに馬鹿げているかもわかるはずなのだ。しかし人間は不合理な生き物であり、尚且つ自我が永遠を求める不条理性を内包しているためか、非合理であるはずの無限成長を人間は求めてしまう。


私たちは不合理性と不条理性を乗り越え、非合理的な無限成長を求めることから降りることはできるだろうか。フローニンゲン2020/9/8(火)19:36

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

bottom of page