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6200-6203: アートの国オランダからの便り 2020年9月6日(日)

更新日:2020年9月10日




No.1345 朝景色_A Morning Scenery

本日の言葉

Use wisdom to contemplate the meaning of life. Use resolve to organise the time you are given. Cheng-Yen

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本日生まれた2曲

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タイトル一覧

6200. ハーグに住む友人と過ごした土曜日

6201. 仮初め性と永遠性/全存在・全感覚を通じて創造活動に向けて

6202. 小鳥たちのメッセージ

6203. 夢と現実の連動/詩とダンスと創作活動

6200. ハーグに住む友人と過ごした土曜日

時刻は午前6時半を迎えた。この時間帯はもう当りが随分と明るくなっていて、今日は小鳥の鳴き声が聞こえてくる。どうやらその小鳥は独りのようだ。

フローニンゲンはもう完全に秋であり、秋の微風が吹いている。気温はとても低く、今の気温は11度である。

今日の最高気温は17度、最低気温は8度とのことなので、昨日と同様に随分と冷える。ここからしばらくはこれくらいの気温が続き、今月末から来月にかけて一段と冷え始めると思われる。


昨日は、ハーグに住む友人がフローニンゲンにやって来た。正午過ぎから結局夜の9時半過ぎまで話をしていた。8時間半ほど一緒に過ごした時間があっという間に感じられるほど充実した時間だったように思う。午後9時半過ぎに別れたのだが、その時ですらもまだ話尽きぬものがあったように思う。


昨日は様々なテーマについて友人と話をした。レストランやカフェなど、場所を変えつつ多岐に渡る話をし、友人との対話を通じて得られたものは計り知れないものがあったように思う。ハッとさせられるような気づきもたくさんあったが、それだけではなく、自分の内側の感覚に響くものがたくさんあり、それらはすぐに言葉にならないようなものであった。


おそらく真の対話というのは、そうしたものを授けてくれるのだろう。真の対話は、自己の奥深くに眠るものに対して働きかける力があり、奥底に眠るものをそのペースで内側から開いていく手助けをしてくれるものなのだ。そのようなことを改めて思った。


8時間半ほど対話をさせてもらうことによって、随分と多くのことが新たに内側から外側に向かって開かれる準備を始めたように思う。すでにその初動が起き始めた。そこには治癒と変容の兆しがあり、そのようなきっかけを与えてくれた友人には本当に感謝したい。


そして、そうした対話が実現された場と時間そのものにも感謝をしたい。また、私たちをそこに運んでくれた全てのことに感謝の念を持つ。


昨日の友人との対話で考えさせられたことや感じたことについては、これからの日記を通じてゆっくりと深めていきたいと思う。今はまだ対話の余韻を味わっていたいような時間なのだ。もちろん、今すぐに書き留めておけるようなことは書き留めておきながら、しかるべき時が来て初めて書けるようなことはその時になって書き留めておけばいい。


今朝方起床した後に、いつもヨガを行って身体を整えるところを、ヨガに加えて、新たにダンスの要素を加えた。以前かかりつけの美容師かつ友人でもあるメルヴィンに触発されてダンスを始め、そこからしばらくダンスを実践に加えていた。


昨日の友人との対話でも、ダンスに関するとても興味深い話を聞いて、今朝は早速自分の内側にある感覚を身体全体を通じてダンスによって形にしてみた。やはりこれはとても自分にとって大事な実践のように思えた。


そこには喜びや楽しさ、音楽や絵の創作とはまた違った治癒と変容の作用がある。何よりも身体全体を通じて何か自己を超えたものと一体化するような感覚もある。


音楽をかけながらのダンスや音楽なしのダンスなど、ここから色々と実践を通じてダンスについて模索していこう。昨日は本当に充実した1日であり、これからの人生の節々で昨日のことを思い出すに違いない。フローニンゲン2020/9/6(日)07:03


6201. 仮初め性と永遠性/全存在・全感覚を通じて創造活動に向けて


時刻は午前8時を迎えようとしている。今、なんとも美しい虹が出ている!しかも2つも同時にだ。


書斎の開放的な窓を通じて、今私の真っ正面にとても美しく輝く虹が見えている。2つの虹が向かう先、そしてそれらがつないでいるもの。それら全てに特別な意味があるように思えてしまう。


ちょうど昨日、ハーグからフローニンゲンに遊びに来た友人とオーロラについて話をしていた。そして、満天の星空を静かに眺めながら過ごす生活についても話をしていたように思う。


今私は、虹をゆっくりと眺めるこの瞬間を味わっている。あっ、たった今、虹がゆっくりと消えていった。水分を含んだ雲が移動し、晴れ間が広がることによって虹が消えていった。


虹の輝きは儚いものかもしれないが、その儚さに永遠が宿っていることに気づく。今このようにして虹について書いた文章が永遠性を物語っている。


仮初め性と永遠性は絶えず表裏一体のものであると理解しなければならない。それらは2つで1つなのだ。


私たち1人1人の人間の生涯というものも実はそういうものなのだろう。それは仮初めなのだが、永遠なものである。


前者について気づけたとしても、後者の本当の意味を全存在を通じて理解することは難しく、それを体現しながら生きるのは確かに難しいかもしれない。しかしながら、そこに到達しない限りは、開放的かつ解放的な生はあり得ないのだろう。


今朝方の夢の世界は随分と落ち着いていたように思う。実際のところは確かに夢を見ていたが、あまり覚えていない。


今自分にとってとても大切な人が夢の中に現れ、穏やかな気持ちでその人と何かについてゆっくり対話していたことだけは覚えている。場所は欧州のどこかの国の自然豊かな場所だった。そこは自然の中ではなく街なのだが、その街が自然と共存·共生していたことを覚えている。


昨日の友人との対話を受けて、ダンスを再び生活の中に取り入れていく。学術的な探究に関しては引き続き多岐に渡る領域の探究を進めていきながら、実践としては音楽·絵画·ダンスを核に据えていく。もう全存在をかけて、全感覚を用いて表現をしたいのだ。


昨日の友人との対話の中でも出て来たのだが、ダンスがそのまま音楽や絵画となるようなテクノロジーが生まれたら本当に面白いだろう。今はまだそうしたテクノロジーが存在しない。


だが、日々の生活の中でダンスの実践をしている最中には、それが作曲行為であり、絵画の創作行為でもあるということを実感しておきたい。また逆も然りである。つまり、作曲実践をしている最中にはそれが内的感覚のダンスだということを感じ、絵画を描いている最中にはそれもまたダンスであると感じるようにする。


今日からの創作活動においては、自分が知覚する全てを音と絵を通じて表現していくことをより意識していこう。そしてそれを意識するだけではなく、実際の形にしていく。


兎にも角にも創作体験を積み重ねていき、既存の型では表現しきれないものに出会った都度、新たな型を能動的に取り入れていくようにする。外から何かを取り入れることを優先するのではなく、まずは内側から外側に向かって形にする実践をすることが優先であり、そこから必然性に導かれる形で新たな型を学んでいく。


次回の書籍の一括注文はおそらく日本からオランダに戻って来てからになるだろうか、その際にはユーリズミーの書籍を何冊か購入しよう。上記で述べたことと矛盾しないように、まずは日々踊ることである。


自分なりの踊りをさらに深めていくための友として幾つかの書籍を手元に置いておきたい。まさに昨日そばで対話をしてくれた友人のように、対話をしてくれる書物がそばにいて欲しい。フローニンゲン2020/9/6(日)08:07


6202. 小鳥たちのメッセージ


時刻は午前8時半を迎えた。日曜日の穏やかなフローニンゲン。


天気予報では今日は午後から小雨が降るようだが、今は雲がほとんどない見事な空が広がっている。


小鳥たちの声がそよ風に乗ってたなびいている。彼らは自由にくつろぎ、自由に歌い、自由に空を羽ばたいている。

私たちはどうだろう?私たちはどうなんだ?自由にくつろぎ、自由に歌い、自由に空を羽ばたくことができているだろうか?


固有の生命を持った人間として生きることを放棄しないこと、そして固有の生命の躍動を通じて生き続けること。さらには、そのように生きることを妨げる時代の精神風土と仕組みがあるのであれば、それらに積極的に働きかけること。


今の目の前に広がっている世界と今この瞬間の内的感覚は、それらの大切さを伝えている。


昨日は、まさか友人と8時間半も話をすることになるとは思っていなかった。正午を少し迎えたところでフローニンゲン駅に到着した友人と落ち合い、そこからForum Groningenにまず向かった。


事前に地図を確認した時には、もう迷いようがない場所だと思っていたのだが、この新たにできたフローニンゲンのランドマークは、歴史的な建造物とモダンな建造物をうまく調和させようとするオランダ人の思想によるものなのか、街の景観を損ねるような形で目立った場所になく、すでに街に溶け込んでいるかのようであり、見つけるのに一苦労した。


それは高い建物ですぐに見つかると思っていたのだが、その姿を遠くから確認することでさえ苦労したことはおかしかった。この新たにできた施設についてはまたどこかの機会で書き留めよう。


文化的な資産として、この施設はフローニンゲンの市民にとってこれから大切な存在として生き続けるだろう。この施設を見学した後に、街の中心部のオーガニックレストランに向かった。そこはレストランと言えるほど大きなものではなく、カフェと述べた方が正確かもしれない。


ここで食べたグリーンボウルはとてもヘルシーで美味であった。特に、焼いたブロッコリーの味には思わず唸ってしまい、また友人が来た時にはここで食事を摂りたい。


その後、行きつけのオーガニックカフェに行き、コーヒーを飲みながら友人と話をした。カフェが閉まる時間は午後5時半と早かったので、そこからはフローニンゲン大学図書館のカフェに行ったのだが、そこもまたすぐに閉まってしまったので、結局最後はゆっくり座って話ができる場所として、フローニンゲン中央駅を選び、そこで夜遅くまで話をしていた。


実は今日もまた友人と隣町のルーワーデンで午後から一緒に行動することになっていたのだが、友人に独りでルーワーデン巡りをしてもらうことにした。私はルーワーデンの美術館だけをゆっくりと見たいと思っていて、それだけに友人を付き合わせるのは申し訳ないと思ったのと、ちょうど明日に「一瞬一生の会」の説明会のオンラインイベントがあるので、それに向けて諸々の準備と状態を整えたいと思ったからである。

友人がルーワーデンで何を見て、何を感じ、何を考えたのか。友人がそれらについて日記を書くことを楽しみに待ちたいと思う。フローニンゲン2020/9/6(日)08:51


6203. 夢と現実の連動/詩とダンスと創作活動


時刻は午後7時を迎えた。ゆっくりと日曜日が終わりに近づいている。


昨日は友人がハーグからフローニンゲンにやって来て、昼食後から夜まで随分と話していたこともあって、気づけば昨日は結局夕食を食べなかった。夕食を忘れるぐらいに有意義な時間が過ごせていたのだと思う。夕食を食べなかったことによって、結果として胃腸を休めるような形になったことは好ましい。


今日の振り返りをすると、早朝にいつものようにバランスボールに乗って背中をほぐしている時に、両手にビリビリとするエネルギーの流れを感じた。それはかなり強いエネルギーの流れであり、身体エネルギーがまた別の次元に向かっていることを感じた。


昨日の友人との対話の中で、ダンスの話題が挙がり、そのテーマに対して私は強い関心を示していた。そう言えば、ちょうど2日前の夢の中で、ボルダリングと新体操のようなダンスを混ぜた競技を眺めていたシーンがあったのを思い出した。それはひょっとすると、ダンスへの目覚めと導きなのではないかと思った。

また不思議なことに、ちょうど昨日見た夢の中で巨大なヒグマを見ており、今朝方、現在投資中のマーケットの相場の様子を確認したところ、相場が大きなベア相場になっていたことに驚いた。相場がとても激しく動いていたのである。


立て続けに夢が現実と連動していることに驚く。自分の無意識は一体どうなっているのだろうか。夢日記の執筆や創作活動を継続することによって、ゆっくりとだが確実に、自分の無意識が開発されていることに気づく。


昨日の友人の対話を通じて、その他にも詩への関心が改めて芽生えたことがある。詩に対しても、これまで何度も関心を持ってきたように思う。


これまでは自分で詩を書くのではなく、詩を読むことをしてきた。だが今回は詩を書く方にも関心がある。詩を書くにはどうしたらいいのだろうかと考えていた時に、そう言えば父が以前詩を書いていたことを思い出し、改めてそれを読んでみようかと思った。


自分が詩を書くことをイメージできていないので、そうであれば詩を独立した形で書くというよりも、詩のような音楽を作り、詩のような絵を描き、詩のような日記を書くということ、つまり、詩的要素が滲み出ているような形で創作活動をしていくようにすればいいのではないかと思った。


今朝方の日記で書き留めていたように、まさにダンスと絡めてそれらの創作活動をしていこうと思っていたのと同じである。そうであれば、詩のようなダンス、ダンスのような詩の創作も実践できるはずだ。


ダンスと絡めてやはり音楽について考えてしまう。コミュニケーション的な動きとしての音楽的リズム。リズムと社会性。そういったテーマについて考えを深めていき、それを実践に活かしていこう。


さらに、自分の身体の様々なリズム、そして社会や自然の様々なリズムに意識を向けていくことによってリズム感覚を養い、それを創作につなげていく。明日からの日々がまた楽しみである。フローニンゲン2020/9/6(日)19:29

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