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6198-6199: アートの国オランダからの便り 2020年9月5日(土)



No.1341 小雨あがり_After a Drizzle

本日の言葉

That which we call “I” is just impermanent, ownerless karma rolling along. Don’t take it personally. Surya Das

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本日生まれた7曲

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タイトル一覧

6198. 生態経済学/時空間を生み出す事物

6199. アートセラピー/フッサールの興味深い発見事項/今朝方の夢

6198. 生態経済学/時空間を生み出す事物

時刻は午前5時半を迎えた。辺りはまだ真っ暗であり、今は曇っているのか、昨日まで見えていた満月は見えない。


今日の最高気温は17度、最低気温は9度とのことなので、とても肌寒い1日になりそうだ。今日は正午過ぎに、ハーグから友人がやって来る。久しぶりに直接会って話ができることが今からとても楽しみである。


駅で待ち合わせることになっているので、自宅を出発するのは正午前にし、そこからゆっくりと歩いて駅に向かいたい。出発までの時間はいつもと変わらずに創作活動と読書に従事する。

ここ最近は、睡眠前のヨガの時間を少し増やしている。ゆったりと入念にヨガを行ってから就寝すると、入眠がさらに良くなり、睡眠の質が高まっていることがわかった。やはり睡眠前にどのように過ごすのかによって、睡眠の質が随分と変わるようだ。

ヨガのようにゆったりとした呼吸と動きをすることによって、身体がほぐれ、そこから睡眠に向かうと、身体がリラックスした状態で入眠できるのだと思う。この習慣はぜひ続けていこう。


昨日、生態経済学者のハーマン·デイリーの書籍が届けられた。それは“Ecological Economics, Second Edition: Principles and Applications”というタイトルの書籍であり、生態経済学に関するとても分厚いテキストだ。


初読の開始はまだだが、早速中身をパラパラと眺めてみたところ、既存の経済学では新鮮な空気や水、そして生物多様性などが完全に無視されていると指摘されており、強く同意した。既存の経済学では、それらを包摂する形で理論モデルが構築されておらず、私もそこに問題意識を持っていた。

仮に水などが扱われる場合でも、それは単なる財と見做され、需要供給曲線を用いて議論がなされるぐらいだろうか。デイリーが提唱した生態経済学においては、こうした天然資源に対する意識が非常に高く、これから上記の書籍を読み進めるに際しては、具体的にそうした資源をどのように取り扱い、どのように既存の経済学を乗り越えようとしているのかを理解したいと思う。


空気の新鮮さ、それに加えて、騒音の有無なども生態経済学で取り扱うことができるだろうか。


今日の読書は昨日に引き続き、ティモシー·モートンの“Hyperobjects: Philosophy and Ecology after the End of the World”を読み進めていく。モートンの指摘の中で、事物は時空間の中にあるのではなく、事物が時空間を放射する、という指摘には思わず唸ってしまった。


カントは物質を現象と物自体に分け、全ての現象はアプリオリに時空間に規定されていて、私たちは物自体を理解することができないと考えていた。一方モートンは、物質が時空間を放射し、私たちは共物質的に存在すると考えることによって、人間の感覚理解を遥かに超えた地球規模の種々の問題と向き合っていく道を提唱していった。


事物が時空間に埋め込まれているのではなく、事物が時空間を生み出しているという発想はとても興味深く、この考えをもとにすれば、私たち自身も時空間に埋め込まれているというよりも、各人が固有の時空間を生み出していると考えることもできるのではないかと思った。


これまで私は、固有の時空間の中を生きていると思っていたが、実は自分でそうした固有の時空間を生み出しており、その時空間はいかようにも変容させることができるのかもしれない。私たちが生の充実さを感じるというのはひょっとすると、自ら自由に固有の時空間を生み出し、その中で生きている状態のことを指すのかもしれない。フローニンゲン2020/9/5(土)05:53


6199. アートセラピー/フッサールの興味深い発見事項/今朝方の夢


時刻は午前6時を迎えた。辺りはまだ真っ暗であり、空がダークブルーに変わり始めるのはもう少ししてからかと思う。日が昇るのもすっかりと遅くなったものである。


昨日、作曲だけではなく、日々絵を描くことによって、ますます自己治癒が起こっているのを改めて感じていた。色を用いたカラーセラピー、そして音を用いたサウンドセラピーのようなものを知らず知らず自分に施していて、日々小さな治癒の体験を得ている。


自分はアートセラピーの専門家ではないが、自らにそれを施す実践者として、これからもアートと付き合っていきたい。アートセラピーを自らに施すことによって、自分の内側で治癒と変容の双方がますます促進されていくだろう。


1つ前の日記で言及したティモシー·モートンの書籍を読んでいると、エドモンド·フッサールの大変興味深い発見事項に思わず唸った。それはどのような発見だったかというと、私たちはコインを何度投げても、コインの裏を裏として見ることができない、というものである。


フッサールのその発見事項は、何か自分の認識をさらに押し広げてくれるようなものだった。自分の認識の枠組みが1つ外れたような気さえした。


そうなのだ。物事には絶えず両面あるはずなのだが、いつも私たちに見えるのは表だけなのだ。裏を見ようと思ってそれをひっくり返したら、その瞬間に裏だったものは表になるのだ。


裏を裏としてありのままに見ることの不可能性。それに気づいた時、日々の現象を見る眼はまた違ったものになるだろう。


それでは今朝方の夢について振り返り、早朝の創作活動と読書を進めていきたいと思う。夢の中で私は、見慣れない山岳地帯を歩いていた。視界はとても開けていて、見晴らしはとても良かった。


近くには2人の友人がいて、色々と話をしながら歩いていた。しばらく歩いていると、牧草地帯に馬が所々いることに気づいた。どの馬もおとなしく休んでいた。


すると友人の1人が、この辺りには野生の巨大なヒグマが出没するとポツリと述べた。まさかと思っていたところ、遠くの方に見たことのないような大きさのヒグマが現れた。そのあまりの大きさに驚愕し、私たちはその場でじっとしていた。


そのヒグマはとても獰猛で、人を食い殺すらしい。そうしたこともあり、私たちはヒグマがどこかに行くまでそこでじっとしていた。すると、そのヒグマはいったん私たちの方を振り返ったかのように見えたが、どこかに消えていった。


その後、2人の友人が消え、その代わりに小中高時代の別の2人の友人(HY & SI)と出会った。厳密には、私の体は大きなキャンピングカーの中にあって、そこで2人に出会ったのだ。


私は2人に、先ほど見たヒグマについて話し始めた。すると友人の1人が、もうある友人(NK)の家にいくのはやめにすると述べた。なぜなら彼の家は山の中にあったからである。


すると、またしても先ほどのヒグマが現れた。今度はキャンピングカーの方にゆっくりと寄ってきたので、私たちは静かにキャンピングカーの反対側の扉から逃げた。


そこで私の体は瞬間移動し、小中学校時代を過ごしたアパートの中にいた。そこには両親がいて、父曰く、自宅にはヒグマ保険がかかっているとのことだった。


ヒグマがやって来ては困るので、ドアに鍵だけではなくチェーンもし、用心に用心を重ねた。すると、先日4階に引っ越してきたばかりのアフリカ系アメリカ人の家族が買い物か何かから帰ってきた。そこには奥さんはおらず、旦那さんと3人ぐらいの小さな子供たちがいた。


私は部屋の内側からドアの小さな覗き穴を通じてドアの外を覗いていた。すると、小さな男がドアの前にやってきて、うちのブザーを鳴らした。いたずらかと思ったが、彼の手にはうちに届けられたであろう、梱包された本を持っていたので、扉を開けて本を受け取った。


彼にお礼を述べると、その横にいた小さな女の子が「バナナかマンゴーはない?」と聞いてきた。どうやら果物が食べたいらしかったのだ。


最初私は「残念だけとないよ」と答えたが、バナナならあることを思い出したので、「ちょっと待ってて」と述べて、食卓に向かい、食べ頃の小さなバナナを取って来て、それを女の子にあげた。


すると女の子は随分と喜んでいて、その様子を見ていた旦那さんが階段を降りて来て私にお礼を述べた。すると、バナナのお礼にと、ビデオテープを2本渡してきた。どうやらそれはヨーガ修行の奥義が解説されたものらしかったが、随分とホコリがかぶっていた。


私もお礼を述べ、ドアを閉めてから、食卓に向かった。ちょうど昼食どきだったので、昼食を食べ始めたところ、食卓の下にいた愛犬が、ご飯を食べようとする自分にじゃれてきた。


私はご飯を食べる手を止めて、少しばかり愛犬と遊ぶことにした。今朝方はそのような夢を見ていた。フローニンゲン2020/9/5(土)06:25

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