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5195-5198:ヴェネチアからの便り 2019年11月15日(金)


本日生まれた10曲

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タイトル一覧

5195. フローニンゲンに戻って最初の朝の感覚と夢

5196. 言葉と音の庭園:永遠を希求する何か

5197. 断食と続編のオンラインゼミナールに向けて

5198. ヴェネチア旅行から帰ってきての初日及び断食1日目を終えるに際して

5195. フローニンゲンに戻って最初の朝の感覚と夢

どこか再度この世に生を受けたかのような不思議な感覚に包まれる早朝。

ヴェネチアからフローニンゲンに戻ってきた最初の朝は、午前3時半に起床した。昨夜から断食を始め、胃腸が消化吸収のために働かなくて済んだこともこうした時間の起床につながっているかもしれない。

ヴェネチアで体験した生命の危機に関するあの出来事があってから、3日ほど経った。あの出来事がまだ3日前のことであることがにわかに信じられない。もう遥か昔のことのように思えてしまう。どこかそれは自分の人生の中で起こったこととは思えず、前世や前々世あたりに起こった出来事なのではないかと思えてしまう。

確かに、あの出来事は1200年のヴェネチアの歴史の中で6度目の大洪水とのことであり、1200年の期間の中に、自分の生まれ変わりがいてもおかしなことはで全くない。そのようなことを思う。

どのような中でそうしたことを思っているのか?それはこの深き闇と静寂さの中においてである。

今の気温は3度とのことだが、明日の最低気温はマイナス1度となる。フローニンゲンに帰ってきてみたら、もうそこには冬の世界が広がっていた。

外の世界は流転している。それと同じく自分の内側の世界も流転しているのだろうか。おそらくそれはあるべき姿で流転している。そう実感する。

無音という音が充満した静かな世界。この時間帯の書斎は、そうした世界の中にすっぽりと収まっている。

旅の体験を消化し、咀嚼するための静けさがここにある。さらには、人間として深く生きるために必要な静寂さと落ち着きがここにある。そしてそれは外側の世界だけではなく、自分の内側の世界にもある。

一つの旅が終わりを告げた時、それはまた新たな旅の始まりを告げる。ないしは、それを予感させる。

毎日質素な生活を送りながら、1ヶ月に1度のペースで世界のどこかに旅に出かけている自分。2019年最後の月になる来月はどこに旅に出かけていくのか。

年末年始はマルタ共和国かフィンランドでやはり過ごそうか。ギリシャに行くのはいつがいいのだろうか。

トルコもとても気になる国だ。トルコの情勢は大丈夫だろうか。

友人のラーナがいるグルジアにも足を運んでみたい。せっかく彼女があれだけグリジアの自然の素晴らしさを伝える写真をメールで送ってきてくれたのだから。

年明け後、2月か3月には予定通りベルギーに行こう。その際にはブリュッセル、アントワープ、ブリュージュの3つの都市に滞在しよう。

中国人の友人のシェンから話を聞いたバルト三国に訪れるのはいつにしようか。そうしたことに思いを巡らせる自分がいる。ただし今は、ヴェネチアで過ごしたあの濃密な時間をゆっくりと咀嚼していこう。

自己にとっての最良の肥やしとなる旅の体験を、経験にまで昇華させていこう。消化がなければ昇華はあり得ず、その消化を行うためには、こうした静けさと落ち着きで満ちた環境が必要になる。

ヴェネチアから戻ってきた今朝方に見た夢は、非常に断片的なものだった。現在協働をしているクライアント先から、8月分の請求書を再度送ってほしいというものだった。

8月分の請求書は随分と前にすでに送っており、しかも費用の払い込みも終わっている。一応私はそれを伝えたのだが、それでも再度請求書を送ってほしいということだった。それでは余計に支払いが行われることになり、再度お金が入ってくることは別に悪いことではないのだが、それはやはりおかしなことではないかと思った。

念のため、もう支払いが完了していることを再度相手方に伝えたところで夢が終わった。そして私は、夢を見ない深い意識状態に入っていった。それが今朝方の夢だった。

今日から再びフローニンゲンでの生活を送るに際して、とにかくゆっくりと日々を過ごしていこうと思う。そうした日々の中で着々と自分の取り組みを進めていく。それこそが質素堅実な生活であり、充実感に満ち溢れた生活なのだと思う。フローニンゲン:2019/11/15(金)04:33

5196. 言葉と音の庭園:永遠を希求する何か

昨日、ヴェネチアからフローニンゲンに戻ってきている最中に、言葉の塔と音の塔を作っていこうということを考えていた。それはもちろん自分の内側にである。

しかしそれは、自分の内側に作られるものでありながらも、外側の世界に放射·投影されるものでもある。「塔」という言葉を用いながらしばらく考えていると、それよりも「庭」のようなものを作りたいという思いが内側から湧いてきた。

言葉の庭園や音の庭園を作ろうとする意思。それは自分の意思や魂の要求事項のように思えてきた。

自己や他者がくつろげるような庭園を作りたい。自分の意思や魂は、そのようなことを希求しているのではないかと思えた。

そうした庭園の材料は己の言葉と音である。自分の内側から生まれてくる言葉と音を持ってして、そのような庭園を作っていく。

自分の内側から言葉と音を生み出していくためには、逆説的ではあるが、言葉と音を生み出し続けていくことが大切であり、同時に自己を深め続けていくことが重要になる。

以前にも言及したが、私自身は旅をすることをそれほど好んでいない、言い換えると旅に出かけていくのが億劫なことが多いのだが、自分の魂がそれを熱望しているような状態にある。だからこそ、私はそれに導きかれる形で、毎月世界のどこかに旅に出かけている。

旅に出かけると結果として私は、旅に出かけて良かったといつも思うから不思議である。そうしたことからも、旅という遍歴を好む自らの魂には感謝をする必要があるだろう。魂のそうした特性のおかげで、一つ一つの旅を通じて、私は自分の現在の殻からまた一つ外側に抜け出していく。

昨日、スキポール空港に到着した時、この人生においてあと何回旅に出かけて行くことができるのかを考えている自分がいた。それは実はもう数えるほどなのではないかと思う。

仮に毎月旅に出かけて行ったとしても、それはもう数えることができてしまうのだ。このように、自分の人生の中には、無限に思えていて実は有限な事柄がたくさんある。

旅に出かけていくこともそうであるし、両親の顔を見る回数もそうだ。その他にもたくさんある。書ける日記の数や作れる曲の数もそうである。

やはりこの生は有限であり、有限なもので満ち溢れている。そうした中で、そしてそれを知った上で無限、ないしは永遠を求めようとするのは人間の性なのだろうか。

永遠を希求する気持ち、これはもしかしたら無限なものなのかもしれない。永遠を希求する気持ちが永遠に存在している。それはどこかにあって、そのどこかは永遠の園のように思える。そうなると、やはり永遠なるものはどこかにあるのではないかと思えてしまう。

昨夜就寝前に、自己が恍惚的な感覚の中に溶け出していき、世界と一体化するという体験があった。それはベッドの上で横たわっている時に起こった。

それを説明することは如何様にもできるが、そうした説明は野暮だろう。そうした直接体験があったことだけをここに記録しておけばいい。

完全なる闇の世界が目の前に広がっている。実はそこには街路樹があり、赤レンガの家々がある。

影の世界の中に絶えず存在しているもの。それらを見逃すことなく、それらの存在に気づきの光を当てよう。フローニンゲン:2019/11/15(金)04:49

5197. 断食と続編のオンラインゼミナールに向けて

昨夜から断食を始め、今日からしばらくは固形物を摂取しない。だが、いつもと同じように、栄養豊富な飲み物については摂取していく。そして、身体の機能の維持に必要な塩分は有機味噌によって摂取していく。

今回数日間の断食を行うに際して、以前1週間ほどの断食をする前に読んでいた4冊の参考文献を改めて読み返したいと思う。それらは以前にも言及していたように、“Prof. Arnold Ehret's Mucusless Diet Healing System: Annotated, Revised, and Edited by Prof. Spira (2014),” “Prof. Arnold Ehret's Rational Fasting for Physical, Mental and Spiritual Rejuvenation: Introduced and Edited by Prof. Spira (2014),” “The Science and Fine Art of Fasting (2013),” “The Transformational Power of Fasting: The Way to Spiritual, Physical, and Emotional Rejuvenation (2012)”の4冊だ。

断食の進め方についてはもちろんのことながら、断食が心身や霊性にもたらす効果とそのメカニズムについて、改めて理解を深めていこうと思う。

今日は午前中に1件ほどオンラインミーティングがある。ミーティング以外の時間は、基本的に日記を執筆することや作曲実践を行うこと、そして読書に時間を充てていきたいと思うが、午後にでも、3ヶ月前に終えたオンラインゼミナールの続編に関する案内パンフレットを作ろうと思う。

前回ゼミナールに参加してくださったある受講者の方が続編を提案してくださり、今回は前回の半分ほどの回数で、短期集中的なゼミナールにしたいと思う。合計で4回ほどのゼミナールを12月に2回、1月に2回行う形にしたい。

2019年と2020年をまたぐ形で、今年の振り返りの意味と、新年を新たな気持ちで開始させる二つの意味を持たせたゼミナールにしたいと思う。続編のゼミナールに関する構成を練り、案内用の文章や音声ファイルをまた作っていこうと思う。それらの大枠は今日から今週末にかけて作っていきたい。

今回のゼミナールは前回の続編という形を取るが、新しく参加してくださる方にも開かれたゼミナールにしたい。既存の実践を深めるきっかけになるようなゼミナール、そして新たな実践を始めるきっかけになるようなゼミナールが実現されればと思う。

それに加えて、前回と同様に、多様なバックグラウンドを持つ方々が参加してくださればと思う。ゼミナールでの対話や交流がもとになり、何かのきっかけに繋がるような場が生まれればと思う。

そうした場作りに向けて、今日から数日間、色々と構想を練ってみよう。期待することは、そうした構想を超えた形の場が生まれることである。今回もまたきっと、そうした場が生まれるのではないかという予感がある。フローニンゲン:2019/11/15(金)05:19

5198. ヴェネチア旅行から帰ってきての初日及び断食1日目を終えるに際して

時刻は午後7時を迎えようとしている。今日は朝から晩まで薄暗く、午後4時半を迎える頃にはもう辺りは随分と暗くなっていた。明日の最低気温はマイナス2度とのことであるから、随分と冷え込むことになるだろう。

断食1日目は、何も問題なく終わりに近づいている。昨夜からしばらくの間断食をする予定であり、そのプロセスについて書き留めておきたい。

ヴェネチアでついついピザを1度ほど食べてしまうことがあったため、普段の食生活と完全に同じではなかったが、全く問題なく断食1日目を終えることができそうだ。

今日は、腹が鳴ることはあったが、空腹感に苛まれることは一切なかった。今日はまだ断食1日目であるからあまり無理をせず、少々空腹感を感じた際には味噌を舐めることをしていた。

無理に断食を進めることは決してないが、無理をして断食を終える必要も全くない。今回は、心身が欲するまで断食を進めていく予定だ。

前回は7日経っても何も問題がなかったのだが、何か頭の判断で断食を止めてしまった。今回はそうした形で断食を終えない。思考ではなく、内的必然性を持ってして断食を終えるようにする。それが10日後なのか2週間後なのかわからないが、そうした必然性がやってきた時に断食を終える。

これまでは八丁味噌(豆味噌)、玄米味噌、麦味噌の三種類を常備していたが、今後は麦味噌を中心にしてもいいかもしれないと本日思った。改めて手持ちの味噌の種類について調べてみたところ、今の自分の食生活を踏まえると、豆味噌や米味噌よりも、タンパク質を構成するアミノ酸、カリウムやカルシウムなどのミネラルが豊富な麦味噌を摂取した方が良さそうだと判断した。

今日は、ヴェネチア旅行から戻ってきた初日であったが、旅に出かけていく前ともう全く同じ生活リズムになっている。今朝の起床は確か午前3時半であり、そこから今のところ10曲ほど曲を作り、日記を少々執筆していった。

それに並行して読書も行い、今朝方に書き留めていた4冊の書籍のうち、2冊の再読を終えた。前回それらの書籍を読んだのは7ヶ月以上も前であり、今回の再読を通じて、また新たな発見があった。

断食はやはり実践とこうした継続的な学習が大切となる。書籍の著者も述べていたように、断食というのも一つのアートなのだ。そこには不断の学習と実践が求められる。

現在はせっかく1ヶ月に1回ほど旅に出かけているのだから、旅行から帰ってくる都度に断食をしてみようかと思った。旅に出かける前に冷蔵庫を空にするので、それをきっかけとして断食を行うのもいいだろう。

前回7日間の断食を行ったのが7ヶ月近く前のことであるから、このように間隔を空けすぎてしまうのではなく、もう少し定期的に断食を行うのがいいだろう。ただし、1ヶ月に1回の断食の場合は、1日か2日程度の短めの断食にした方が賢明そうだ。それは書籍から得た知識に基づく。

明日からは断食2日目が始まり、ここから少しずつ胃腸が消化ではなくヒーリングのほうに働き始めるため、そのプロセスを観察しながら見守ることが楽しみだ。フローニンゲン:2019/11/15(金)19:05

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