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4631-4634:フローニンゲンからの便り 2019年6月29日(土)


タイトル一覧

4631. 六月最後の土曜日の朝に

4632. 起業家ビザの申請に向けて:ビジネスプランの作成

4633. 起業家ビザと投資について

4634. 六月最後の土曜日の終わりに

4631. 六月最後の土曜日の朝に

6月最後の土曜日がやってきた。今日はゆっくりと午前4時過ぎに起床し、今、時刻は午前5時を迎えようとしている。

辺りはすでに薄明るくなっており、目の前の街路樹や、通りの反対側の赤レンガの家々の姿がよく見えるようになってきた。そして、どこからともなく小鳥たちの鳴き声が聞こえて来る。

6月最後の土曜日が、今、静かに始まりを告げ、平穏さの中でゆっくりと行進を始めようとしている。自分にできることは、この行進に合わせて緩やかに前に進んでいくことである。

いや、前になど進まなくていい。ただこの行進に合わせてどこかに向かっていくということだけが必要なのであり、それが前後左右のどこに進もうが関係はない。

重要なのは、こうした動きの流れの中にあることであり、絶え間なく変化していくこと、そして変化そのものを対象化しながらその中に没入していくことが大切なのだ。

今朝のフローニンゲンはどうやら無風らしい。街路樹の青々とした葉が微動だにせずそこに佇んでいる。

午前5時を迎えようとしているフローニンゲンの気温は11度だが、今日はちょうど夕食の午後6時あたりに29度まで気温が上がるようだ。明日も26度まで気温が上がる予報が出ているが、来週の月曜日からは再び20度を下回る日々が続く。来週からは7月を迎えるが、非常に涼しい月の始まりとなるだろう。

昨日に引き続き、今朝方もまた、印象に残る夢を見ていなかった。ここ二日間は、無意識の世界が休息を取っているのだろうか。

今朝方の夢について少しだけ覚えていることは、米国の著名な株式投資家と会話をしていたことである。その方の手法は割安株を見つけ、長期的な投資をしていくことに関して定評のあるものだ。

私はその方から、財務諸表を通じて割安株を見つけていく方法について話を聞いていた。それは別に私が聞きたいと思ったことではなかったが、話の流れから親切にその方が私に教えてくれたのである。

その方は随分と年配の投資家であり、電子版の有価証券報告書ではなく、紙媒体の有価証券報告書を目の前に出しながら、財務諸表上の何に着目すれば割安株を見つけることができるのかを丁寧に教えてくれた。

紙媒体の有価証券報告書を二人で眺めていると、前職時代のことを思い出した。前職時代においては、割安株を見つけるという目的ではなく、税務リスクを分析・評価するという目的で、様々な多国籍企業の有価証券報告書を読むという仕事があった。

そうしたことを懐かしく思い出していると、夢から静かに覚めた。今朝方の夢について覚えているのはそれぐらいである。

その他にも幾つか小さな夢を見ていたのだが、どうも思い出せない。ここ最近はほぼ毎日、投資に関する何かしらの学習をしており、昨日も例外ではなく、ちょうど昨日にはその投資家の投資手法について調べていたこともあり、その方が夢の中に出てきたのかもしれない。フローニンゲン:2019/6/29(土)05:05

No.2135: A Fresh Afternoon in Summer

Today’s afternoon was very fresh. I wish tomorrow to be the same as today. Groningen, 16:33, Friday, 6/28/2019

4632. 起業家ビザの申請に向けて:ビジネスプランの作成

時刻は午前5時を迎えた。今、開かれた書斎の窓を通じて聞こえて来る小鳥たちの鳴き声に耳を傾けている。

静かに目を閉じて彼らの鳴き声に耳を澄ませてみると、意識が安らかになっていき、そして深みに向かっていくのがわかる。今日も一日を通して小鳥たちの鳴き声に耳を傾けながら、平穏かつ深い意識の中で自らの取り組みに従事していこうと思う。

この時間帯になると、辺りはすっかりと明るくなり、朝日が昇ろうとする空のほのかな色合いがなんとも言えず美しい。今日は雲ひとつない晴天である。

昨日、近所のコピー屋に立ち寄り、オランダ永住権の取得に向けた市民統合プログラムの一環であるオランダ語の試験の免除手続きに関する書類を印刷した。PDF上で記入事項を埋めていたのだが、コピー屋の店主にコピーをしてもらうと、チェックボックス以外の箇所の記入が全て消えてしまっており、自宅に帰ってから改めて必要な箇所の記入を行った。

幸いにも今回の書類はわずか2ページほどのものであり、記入する事柄が少ないために、さほど時間がかからずに記入を終えた。現在準備中の起業家ビザの申請書類に関しては、今回のものよりも分量が多いため、PDF上で記入を済ませた後には、単に上書き保存をするのではなく、再度PDF化して、コピー屋に印刷をしてもらう時に記入事項が消えないようにしておく工夫が必要だろう。

オランダ語の試験の免除に関する申請書と、免除要件に該当することを証明するための大学院の修了証書を封筒に入れ、今日は午後にでも近所の郵便局に行き、それを郵送しようと思う。

今日の予定について少しばかり書き留めておくと、今日もいつもと変わらずに作曲実践に打ち込んでいく。ようやく、作曲実践にのめり込むという状態が常態化し、一日の多くの時間を作曲実践に充てることが何らおかしなことではなくなった。

むしろ、それを行うことが呼吸をするかのような状態になりつつあり、それは歓迎すべき状態だと言える。ここからしばらくは書物から離れ、何か調べ物をする時ぐらいに書物を眺めようと思う。

今の私は、とにかく実践の時期にあり、直接体験を積んでいくことを大切にしたい。そして、そうした体験から絶えず自己に根ざした学びを得ていく。

作曲実践に加えて、起業家ビザの申請に向けて必要なビジネスプランを作成しようと思う。ビジネスプランと言っても大げさなものではなく、過去数年間自分がやってきたことを今回事業として改めてオランダ政府に申請するだけである。

もちろん、事業内容に付随して、収支予測などを記載する必要があるのだが、それもすでにめどが立っている。商工会議所に登録する屋号も決まり、起業家ビザの申請に向けた準備は着実に進んでいる。

昼前から午後にかけて、ビジネスプランの作成に集中し、今日中にそのドラフトを作成したいと思う。これについても作曲実践と同様に、楽しみながら作成していきたい。フローニンゲン:2019/6/29(土)05:30

No.2136: Robustness and Facetiousness

The quality of today was both robust and facetious. Groningen, 19:40, Friday, 6/28/2019

4633. 起業家ビザと投資について

今年からは起業家ビザを取得することによってオランダに滞在することになる。「起業家ビザ」と言うと、どこか身構えてしまう人や、その取得が難しいと思ってしまう人もいるかもしれないが、オランダで日本人がそれを取得するのはそれほど困難なことではない。

日蘭の友好協定のおかげもあり、日本人は他の国籍の人たちに比べて、起業家ビザの申請プロセスが楽である。以前はもっと優遇されていたようなのだが、法律が変わり、日本人であっても起業家ビザを申請する形で自らの事業を行う必要性が生じたとのことである。

今回、起業家ビザの申請のためにビジネスプランを作成するが、私は自らの事業をやるためにオランダで生活をしていくわけでは全くない。むしろ、自分の事業に対してのやる気はほとんどない。

以前にも言及しているように、とにかくこれから4年間の休養期間においては、労働収入を逓減させていき、限りなくゼロにしていきたいと考えている。もちろん、そうした収入状態だと起業家ビザの更新が難しくなってしまうだろうから、更新条件に見合う最低限の労働収入だけを得ていくようにしたい。

現在は比較的多くの労働収入が得られている状態であり、そこからゆっくりと労働収入を減らしていくのは簡単ではないが、それを試みていく。もちろん、労働収入があることによって、オランダに税金を納めて何かしらの貢献を果たすことができると思われるが、納める税金は労働収入からのものではなく、投資収入からのものにしていきたい。

これまで3年間オランダで生活することができた幸せを思うと、この国には必ず何かしらの恩返しをしていきたいと思う。今のところそれは税金を納めるという形しかないが、今後はオランダ政府が公認する投資案件への投資や、オランダ経済の活性化のための投資を行っていきたいと考えている。

ここからの4年間を休養期間として定めたのは、兎にも角にも自分の時間を作るためであり、労働収入から投資収入へと移行するための準備をするためであった。それは本腰を入れて集中して取り組む必要のあるものであり、実際に投資をしていくということをこれまで以上に重視したい。

他の実践領域と同様に、投資というのも実践をしてみなければ何も得るものがなく、労働収入に依存するという状態から脱却することなどできない。もちろん、私は毎日チャートとにらめっこするような投資家になろうとしているわけではなく、長期的に企業や不動産、あるいは国家に関与するような投資家になっていこうと思っている。

ただし、この道においてもプロと素人との間には雲泥の力量差があり、多種多様な投資領域の全てに精通していくというよりも、信頼に足る投資家を見つけ、彼らに投資をするというスタンスの投資家になっていくことが自分にとっては賢明な選択肢のように思える。

確かに投資を通じての学びは多く、そこから得られる発見に喜びを見出すことができるのだが、私にとっては日記を執筆することと作曲こそが自分の人生を真に生きているという感覚をもたらすがゆえに、日々の生活において投資で頭が一杯となっていてはならない。投資対象の選択やその値動きにエネルギーを奪われてはならないのである。

そうしたことからも、最終的な資産運用はプロに任せ、彼らが何を行っているのかを理解・判断するリテラシーを獲得していくことを当面の課題とする。彼らが何にどのような方法で投資をしているのかを理解しようとしなければ、それは単なる依存であり、投資から何かを学ぶということが希薄化されてしまうだろう。フローニンゲン:2019/6/29(土)05:57

No.2137: A Pleasant Light of the Morning

Bathing in the morning sun, I look forward to today’s activities. Groningen, 06:49, Saturday, 6/29/2019

No.2138: A Soft Breeze of the Early Morning

A soft breeze of the early morning is very pleasant. I find blissfulness in it. Groningen, 07:11, Saturday, 6/29/2019

No.2139: The Inside of Delicacy

It is sunny today. Looking at the sky, I’m thinking about the delicacy of the world. Groningen, 08:11, Saturday, 6/29/2019

4634. 六月最後の土曜日の終わりに

6月最後の土曜日が今終わりを迎えようとしている。時刻は午後7時半を迎え、ここから一日が終わりゆくまでの時間をゆっくりと味わいたい。

今、小鳥たちが鳴き声を上げていて、今日という一日を称え、そして祝福しているかのようだ。今日は時間の流れがとても軽やかであり、同時に滑らかでもあった。

午前中を思い出してみると、朝の心地良い光を浴びながら、光そのものに身を委ね、自分のライフワークに邁進していた。絶えず至福さの中にあり、絶えず充実感を感じながら生きている日々が継続していく。

この先に、継続の最終地点が待っており、それを通過した先には永遠の世界が待っているように思う。そこに向かうため、そしてその日を迎えるためにも、明日からも今日のように生きて行くのみだ。

ここ数日間は、作曲実践上において何か一線を超えたらしく、これまで以上に多くの曲を作ることに従事することができている。書物を参照しすぎることはやめにしようという誓いが実現されていき、今は書物からできるだけ離れるようにし、とにかく実践を通じた直接体験を積み、その体験を通じて発見と課題を見出すようにしている。また、見出された課題に対しては、自分なりの仮説を持ってそれを乗り越えていこうとする運動が起こっている。

今日も気付けば日記以上に曲を作っており、それは本当に私が理想にしていたことだ。自然言語で表現できないことを、音楽言語を通じて存分に表現していくこと。

常に自分の内側には言葉にならないものが運動を続けており、それは絶えず形になろうとして私の表現活動を待っているのであるから、それを音という形にし続けることにこれからも従事していきたい。

これから就寝までまだ時間があるので、少なくとも、もう一曲ほど曲を作りたい。書物を読むことよりも日記を執筆することを優先させ、日記を執筆することよりも曲を作ることを優先させていく。その先に、作曲実践が音を通じた日記の執筆となる日がやってくるだろう。

今日は昼過ぎに、近所の郵便局に行き、オランダ永住権の取得に向けた、オランダ語の試験の免除に関する書類一式を郵送した。もちろん、試験が正式に免除されるかどうかはまだわからないのだが、申請書を読む限りでは免除要件を満たしているため、あとは役所から正式な返事を待ちたいと思う。

無事にオランダ語の試験が免除されることになれば、オランダ永住権の取得に向けては、あと2年ほどこの国で生活すればいいだけとなる。オランダ永住権を取得することができれば、ほぼ確実に欧州永住権を取得することができるので、それによって、EU圏外の者にとって移住が難しいとされているフィンランドなどにも移住できる可能性が開かれていく。

将来に対してついつい色々な空想をしてしまうが、今後はオランダを主な拠点にし、フィンランドの自然に近い街やポルトガルのリスボンなどにも滞在拠点を設け、自分が最も落ち着ける場所を季節や気分ごとに点々として暮らしていこうと思う。そのようにして自己及び自らのライフワークを深めていく。フローニンゲン:2019/6/29(土)19:38

No.2140: A Taste of Honey

Time in the morning is gradually passing by. I’m surrendering myself to the flow of time. Groningen, 09:56, Saturday, 6/29/2019

No.2141: Cheerful Noon

It is cheerful and pleasant at noon. After I compose another piece of music, I’ll go shopping at the center of the city. Groningen, 12:02, Saturday, 6/29/2019

No.2142: A Light Movement on Saturday Afternoon

The flow of time on Saturday afternoon is light and smooth. Groningen, 13:12, Saturday, 6/29/2019

No.2143: Evening Mercy

Groningen in the evening is replete with mercy. Groningen, 20:06, Saturday, 6/29/2019

No.2144: Into the Entrance of a Dream World

I’ll go to bed shortly. I look forward to my experience in a dream world tonight. Groningen, 20:58, Saturday, 6/29/2019

6月29日(土)に生まれた曲たち

Op.1330 心地良い朝の光

Op.1331 柔らかい早朝のそよ風

Op.1332 繊細さの内側に

Op.1333 ハチミツの味

Op.1334 快活な昼時

Op.1335 軽快な土曜日の午後に

Op.1336 夕暮れの慈しみ

Op.1337 夢の世界の入り口へ

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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