時刻は午前10時を迎えた。早朝から青空が広がっており、今もとても穏やかな空を眺めることができる。風は幾分強いが、ランニングがてら、昼食前に近所のスーパーに立ち寄りたいと思う。
今朝起床直後、まだ半覚醒意識の状態にあった時、知人の日本人の方が自分に何か重要なメールを送ってくれたように直感的に感じた。そのため、今日は珍しく、一日の活動を始める際にまずはメールを確認した。
すると、ハーバード大学教育大学院(HGSE)から一通のメールが届けられていた。
昨年より、HGSEの芸術教育プログラムに関心を持ち、私は昨年末にそのプログラムに出願をしていた。過去にHGSEの博士課程に二回不合格になっており、仮に今回良い知らせが届き、HGSEに進学することになれば、今回は四つ目の修士号となる。
昨年の秋にHGSEの芸術教育プログラムのコースに参加したり、プログラム長と話をする中で、このプログラムは今の自分の関心に合致したものであると思っていた。
すでに欧米の大学院で三つ修士号を取得し、昨年以降、学術機関での学びに対してかなり疑問の目を持っているのだが、この芸術教育プログラムは、他ではなかなか探究を深めていけないような作りになっている。
実際にHGSEに足を運び、関係者の話を聞いたり、クラスに参加することによって、履修することのできるコースを含め、多くの探究機会がこのプログラムにはあると思うようになった。そのような背景から、昨年の年末にこのプログラムに応募していた。
正直なところ、今の私は、シュタイナー教育をより深く探究したいという思いがあるため、スイスのドルナッハにある精神自由科学大学に行くことも考えている。この大学は、学位を授けることは行っていないのだが、シュタイナーの思想をゆっくりと体系立てて学ぶことのできる一年間のプログラムがある(もう一年延長することも可能とのことである)。
また、音楽理論の探究と作曲実践、そして日本企業との諸々の協働プロジェクトを進めていくことを考えてみたときに、仮にどちらのプログラムにも受け入れられた場合に、どちらを選択するかはまだ決めていない。どちらも今の自分にとって重要であり、甲乙つけがたい。生活地としての魅力は間違い無く、ボストンよりもスイスのドルナッハの方に軍配が上がる。
話を元に戻すと、今朝方、HGSEのアドミッションから一通のメールが届けられた。そのメールの冒頭には、有り難いことに、私に関心を持ってくれた旨の記述があった。
このメールは、さらによく私のことを知るために、スカイプでの面接を行いたいという招待メールであった。
HGSEは、英語圏以外の国籍を持つ者に対して、TOEFLの合計スコアを最低104点、各セクション26点を要求している。私は合計スコアとしては要求を上回っているのだが、スピーキングのセクションだけそれを下回っている。
そのため、出願に際しては、おそらくここ数年から取り入れられたであろうオーディオリコーディングも合わせて提出した。過去に博士課程に出願した際には、オーディオリコーディングは取り入れられていなかった。
TOEFLのスピーキングセクションの最初の設問のような問いが一題だけ出題され、準備の時間と回答時間はTOEFLよりも多く確保されており、一応問題なく回答し、それを提出していた。
これまで出願した際には、一度も面接に招待されることはなかったため、この機会を嬉しく思う。もちろん、面接の機会を得られたことが受け入れを保証されたわけでは全くない。
修士課程に関してはデータが公表されていないが、博士課程に関しては、毎年600人ほどの出願があり、そのうち45~50人ほどに面接の招待があるとのことである。そのデータを踏まえると、過去の私は、面接の前で拒否されていたことになる。
繰り返しになるが、修士課程においては、各プログラムで受け入れる人数が異なり、面接の有無も異なるようであるから、面接への招待が合格を保証しているわけでは全くないが、私に関心を持ってもらえたことは有り難い。
面接の候補日を三つほど与えてもらい、来週の木曜日の午後(オランダ時間の午後三時:ボストン時間の午前九時)に、アドミッションのエミリーという方と、10~15分ほど話をさせてもらえるようになった。
面接だからといって、かしこまる必要はなく、それは面接というよりも、単なる顔合わせと、ちょっとした雑談によってお互いを知るというプロセスだと見なしている。
その日の午前中には、新しく動きだす協働プロジェクトに関するオンラインミーティングがあるが、当日のどちらのミーティングも、普段通りに相手と対話をしようと思う。フローニンゲン:2019/2/9(土)10:57
No.1661: The Winter Wild
I can feel kind of élan vital this morning. Groningen, 08:12, Sunday, 2/10/2019