時刻は午後七時半を迎えた。つい先ほど夕食を摂り終えた。
自宅近郊のこの落ち着き、そして静かさに改めて感謝の念を持つ。こうした平穏かつ静寂な環境の中にいるおかげで、私は日々の諸々の活動に打ち込むことができているのだと思う。
日々の活動を妨げる煩わしいことが一切ないこうした環境に改めて感謝をすると共に、今後いかなる国に住むことになったとしても、こうした落ち着きのある環境で生活を営んでいこうと思う。どのような場所に住むかというのは、日々の生活の質、さらには人生の質に大きな影響を与えるのだから。
今日は音楽理論に関する学習とメロディーに関する学習を少しばかり進めることができた。それぞれ一冊ずつ専門書を改めて読み返しており、こうした学習の意義を改めて実感する。
発達理論の奥深さと同様に、音楽理論の世界も実に奥深い。仮に過去に読んだことのある書籍であっても、再読時に新たな気づきや発見が得られることからも、それらの領域の奥の深さがわかる。
それらの領域を学習していくことに終わりはないのだから、毎日少しずつ理解を深めていこうと思う。今日はこれから、モーツァルトに範を求めて一曲ほど作る。その際は、とても短い変奏曲を参考にして、同主調への転調を実験してみようと思う。
これまで転調を活用する際には、下属調や属調に転調することが多く、たまに平行調に転調するぐらいであった。つまり、これまでの作曲実践においては、同主調への転調は滅多に行われていなかったのである。
晩年のピカソがかつて、「今になっても、私の毎回の作品は実験の産物である」というようなことを述べていたことを思い出す。あれほどの境地に至ったピカソですらも、画家としての最後を迎えるまで、絶えず実験を行っていたのである。
それを思うと、私が毎日実験を繰り返していることはおかしなことではなく、むしろそれが自然なものであることがわかる。作曲実践において実験をしなくなれば、それは作曲技術をより高みに至らしめる道を諦めたことを意味するだろう。
とにかく毎回の作曲実践においては、仮説を基にした実験を行い、その結果を次の実践につなげていく。
今夜はおそらく、作曲実践をした後に書籍を読むことはないだろう。そのため、明日の学習計画について少しばかり書き留めておくと、明日はマックス・レーガーの“Modulation (2007)”を読み返そうと思う。
これはタイトル通り、転調に関する理論書である。60ページほどの非常に薄い書籍だが、具体例が豊富に掲載されており、転調を学習するには非常に有益な書籍だ。
明日は再び最初から読み始め、一つ一つの具体例をゆっくりと学習していく。今回は、一字一句ゆっくりと読み進めていき、一つ一つの記号の意味も理解しながら読み進めていく。
この書籍以外には、バルトークの作曲技術を解説した“Bela Bartok: An Analysis of His Music (2000)”を再び読み返そうと思う。良書は何度も繰り返し読み、毎回の読書から一つでも新しい観点を得て、それを次の作曲実践に活かしていく。
私には作曲上の物理的な師はいないが、過去の偉大な作曲家が残した楽譜、さらには音楽理論家が執筆した優れた理論書が常に自分のそばにある。それらを師とみなしながら、音楽理論に関する理解を深め、作曲技術を向上させていく。
いつかそれらの師を超える日がやってくるだろうか。その日を楽しみに日々精進する。フローニンゲン:2019/2/2(土)19:54
No.1639: Vital Power of the Sun
It has been beautifully sunny today.
When I went out in the afternoon, I received the vital power from the sun. Groningen, 16:38, Sunday, 2/3/2019