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3670. 監訳書の解説文の執筆完了


時刻は午後の八時を迎えようとしている。午前中と午後に降っていた雨は止み、今はとても静かな世界が外に広がっている。

今日の夕方に、無事に監訳書の解説文のドラフトを書き上げた。「はじめに」に関しては昨日にすでにドラフトを書き上げており、今日は巻末の解説文の執筆に集中していた。

字数にして5,000字ほどの解説となった。おそらくこの分量は少なすぎず、多すぎずといったところだろう。

最終的な分量は、編集者の方に後日相談する必要がある。以前の日記で書き留めていたように、本書の本文は非常にわかりやすく、本文の内容に対する補足説明のようなものはほとんど入らないと判断した。

その代わりに、そもそも私たち一人一人がどのような態度でインテグラル理論と接するのかの方が重要であると思い、そのテーマに関する文章を中心にして執筆をしていった。とりあえず来週一週間は文章を寝かせ、その後、再び全文のレビューを行い、そこから再度自分の文章に追加・修正を加えていくことにする。

原稿のレビューと解説文の執筆の締め切りは今月末であるから、まだ十分な時間がある。再度全ての文章に目を通すことと、自分の書いた文章に改めて追加・修正を施すことを行いたい。

今日は午前中に、辻邦生先生の日記を読み進めていた。早朝に私は、この日記をまだ一度も読んだことがないと述べていたが、実際にはそれは正しくないことがわかった。本書をくまなく見ると、あるページには下線が引かれていたり、書き込みがなされていたりした。

確かに、全ての文章を最初から最後まで読み進めていないようなのだが、ところどころ文章を読んでいたようなのだ。いずれにせよ、明日もまた時間を見つけて、辻先生の日記を読み進めていきたい。

改めて、辻先生が持っていた、現実社会を冷静に見る目には感銘を受ける。辻先生の言葉で言えば、「既存の存在様式への批評」を絶えず意識しながら文章を書いていたことが窺える。

自分を取り巻く社会の諸々の枠組みに対して自覚的になれるというのは、ウィルバーの発達理論で言えば、ヴィジョン・ロジックの力が求められる。おそらく辻先生は、そうした力を持っており、そうした力を持って時代の課題を的確に捉えていたがゆえに、今先生の日記を読んでも参考になることが多々あるのだと思われる。

今日はこれから、本日を締め括る作曲実践を行う。モーツァルトに範を求めて作曲をし、時間があれば、12音技法を用いた曲を作っていこうと思う。

本日も、12音技法に関する書籍を読み進めており、それを読む中で、今後の作曲上のヒントを得た。当面は、非常に短い曲を12音技法で作ってみる。それこそ、8小節、ないしは16小節ぐらいの短い曲で十分だろう。

12音技法でメモを書き留めるような感覚で、あるいは、短文を作る感覚で、この技法に習熟していく。ただし注意したいのは、12音技法で作られる短文に一つの意味、ないしは主題を明確に与えるということである。

そうしたことを意識して今日からの作曲を行いたい。フローニンゲン:2019/1/12(土)20:13

No.1567: A Dance at Dusk

Black clouds are moving toward somewhere.

Keeping step with it, today is approaching the end. Groningen, 17:40, Sunday, 1/13/2019

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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