今、一日分のコーヒーを入れ始めた。時刻はまだ午前六時半を少し回ったところである。
コーヒーを作っている間に、今朝方の夢について書き留めておきたい。夢の中で私は、小中高時代の女性友達と、どこかの待合室か何かの中で話をしていた。
彼女は小さい頃からピアノを習っており、ここ最近また演奏を始めたようだった。また、ピアノだけではなく、何か新しい習い事を始めようかと思っているというような話を私にしてくれた。
ちょうどその待合室のような場所にはピアノがあったので、ここ最近練習している曲を弾いてもらうことにした。すると突然、私たちは物理的に瞬間移動をし、学校の理科室のような場所にいた。
理科室の後ろの方の席に彼女が座っており、私は彼女に話しかけることをせず、前の方の席に座ることにした。前の方の席には私の友人が座っており、私は彼の背中を後ろからポンと叩いて、彼に挨拶をした。
どうやらこれから、この場所でどこかの大学教授の講演会があるらしい。私が席に着くと、程なくして一人の教授が部屋に入ってきた。
壇上に上がったその人物を見ると、日本人の女性教授であり、年齢は40代ぐらいだった。その教授は、最初のうちは日本語の標準語を話していたのだが、自分の意見と異なるような研究結果や論文について言及するときには、なぜか関西弁となり、いろいろと批判的な見解を述べていた。
残念ながら、その教授が話題に取り上げている内容に関しては、自分の方が知識があるようであり、彼女の講演内容も、他者の研究に対する批判もことごとくつまらなかった。だが、一人で少しおかしく思っていたのは、「ことごとくつまらない内容を扱う関西弁は、幾分笑いを誘いうる」ということに気づけたことだった。
私は、その教授の講演を背景音にして、講演内容とは全く関係ないことをいろいろと考えていた。すると、聴衆の一人から質問が出た。その質問者の発言に私の意識が向かった。
質問者はある一人の若い日本人女性だったが、彼女は英語でその教授に質問をした。すると、その教授も冒頭の数節を英語で返答しながらも、再び日本語に戻った。
質問者の質問は幾分面白かったのだが、やはりその教授の回答はつまらなかった。すると、今度は一人の男性が挙手をした。見るとそれは、私の友人だった。
教授が私の友人に発言を促すと、友人は質問をするのではなく、すっと立ち上がり、無言のまま壇上の方に向かっていった。そして、教授の後ろを通り、窓の前に立った。
そこで彼は次から次へと窓を開けていった。教授が、「どうしたの?」と尋ねると、その友人は、「いや、室内にいる数匹のハチを逃がしてあげようと思って」と述べた。
私は気付かなかったが、部屋にはハチが何匹かいたらしく、彼はハチを逃がしてあげるために挙手をしたようだ。すると私の後ろの席の友人が、「しまったな、さっき一匹のハエを殺してしまった。逃がしてあげればよかったな」とつぶやいた。地面を見ると、そこには一匹のハエが死んでいた。
挙手をした友人は、すべてのハチを逃がし終え、再び自分の席に戻ろうとした瞬間、先ほどまでは日本人の女性の教授が壇上にいたのだが、彼女は消えており、いつの間にか若い日本人の男性教授がそこにいた。その教授は、物理か何かのある問題について講演を行っていた。
教授が一つ私たちに質問を投げかけると、それに対して私の友人の一人が挙手をして、自分の考えを述べた。どうやら友人のアイデアは、教授にとっても面白いものだったらしく、さらに友人の意見を促すような問いを続けた。
それに対して友人は再び彼の意見を述べたのだが、そのアイデアを採用すると、どうしても「11280000.2」という値を「11280000」として扱うことになってしまい、そのわずかな誤差が後々致命傷になるということをその教授は述べた。
私のアイデアは、対数関数を活用するというものだったのだが、実は対数関数を活用することもあまり有効ではないことを、教授は次に説明した。その説明を聞いた時、夢の場面が変わった。フローニンゲン:2019/1/10(木)07:07
No.1559: In a Wind of Memories
A sense of feeling a wind of memories arises.
A light blue wind is blowing. Groningen, 10:41, Friday, 1/11/2019