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3650. 懐かしい思い出:狂気さと大根おろし


昨夜の就寝前に、中学校時代にある先生から言われた一言についてふと思い出していた。それは、「お前はどこかおかしい(狂っている)」と言われたことである。

何をきっかけにそれを思い出したのかというと、おそらくは、就寝前に作った曲が、どこか狂人的な要素を体現しているように思えたからだと思う。中学校時代に、先生から上記のようなことを言われたのだが、今振り返ってみると、それほどおかしなことをしていたわけではないように思えてくる。

それを言われたのは、コンピューターに関する授業の時に、生徒一人一人がホームページを作る課題が出されており、それに取り組んでいる時だった。見ると、他の生徒は皆、自己紹介として自分の名前や部活の種類、好きな食べ物や好きな歌手のような項目を列挙していた。

しかし私は、それらの項目を列挙する代わりに、全国の高校入試の数学の問題の中で、とりわけ難問といわれるものをホームページに掲載することにした。その作業に熱を入れていたところ、教師から「お前はどこかおかしい(狂っている)」と言われたのを覚えている。それを言われても特にホームページを修正する気はなかったので、結局それはそのまま、全員のホームページが収められた一枚のCDの中に焼かれることになった。

そのようなことを思い出しながら寝室に向かった。寝室の上でも、また過去のことを色々と思い出していた。

一つエピソードして思い出したのは、私が幼稚園に通っていた時のことである。あれはまだ私が三鷹ではなく吉祥寺にいた時のことだったと思うので、年少(4歳)か年中(5歳)の頃の話だったと思う。

このエピソードは今でもその当時の場面をありありと覚えており、母とも懐かしながら笑い話として話すことがある。幼稚園でお絵描きする時間があり、そこでお題として取り上げられたのは「大根」だった。

幼稚園の先生が、「今から大根を書きましょう」と言って、大根をテーブルの上に置いた。年少や年中の発達段階を考えると、具体的な事物を頭の中で想像して言葉や絵に表現することはまだ難しいであろうから、やはりその場には見本として大根が置かれていたように思う。

先生の掛け声をもって、皆が一斉に大根を描き始めた。当時の私が何より驚いていたのは、皆の画用紙を見ると、何とそこには正直にも大根が描かれていたことであった。「大根を描いてください」と言われたのであるから、大根を描くというのはおかしなことではないのかもしれないが、私が一番奇妙に思っていたのは、どうして大根しか描かないのか、ということだった。

教室の中にいた私は、「大根を描けと言われれば、普通大根おろしも描くだろう」と考えていたのである。厳密には、おろされた大根ではなく、大根をおろす器具も一緒に描くのが当たり前だろう、というような考えをその時の私は持っていた。

そうしたこともあり、素直に大根だけを描いている他の子供たちに対して驚いたのである。今もそうであるが、当時の私は絵が下手であり、絵が完成した後に先生に見せると、先生から「洋平君、これは何?」と問われ、「大根おろしだよ」と答えたのを覚えている。

その時、先生は他の生徒が決して描くことはなかった、平面の奇妙な線が表す大根おろし器を私が描いたことに対して、随分と褒めてくれたことを覚えている。そのようなことを思い出していると、昨夜は脳が活性化してしまい、少々眠りの世界に落ちるのが遅かったが、今朝の心身の状態はとても良い。フローニンゲン:2019/1/8(火)07:27

No.1553: A Promise of an Icy Spirit

The sky above Groningen this morning is very “round,” and it seems to have a mild taste.

I’ll start today’s work, stroking lightly the smooth shape of the sky. Groningen, 08:49, Wednesday, 1/9/2019

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