クリスマスイブである月曜日の午前中が穏やかに進行していく。今日は本当に素晴らしい天気だ。
ここ最近はしばらく太陽の光を見ることがなかったから、今このようにして朝日の光を浴びることができていることに無上の喜びと至福さを感じる。昼食前に買い物に出かける際は、嬉々としてスーパーに向かうことができるだろう。
晴れというただそのシンプルな現象が、これほどまでに幸福感をもたらすものであることに改めて驚く。小鳥のさえずりが、この美しい朝の様子を祝福している。
早朝に作曲実践を行った時、バッハの四声のコラールを参考にした。そのタイトルは、“Herzlich lieb hab ich, O herr(主よ、あなたを愛している)”だった。そのドイツ語のタイトルは、偶然ながらクリスマスイブである今日にふさわしい曲のように思えた。
欧米で七年ほど暮らす中で、年末年始はできるだけ日本に一時帰国するようにしていたが、今年はオランダで過ごすことになった。そういえば、ニューヨークに住んでいた年とロサンゼルスに住んでいた年の年末年始も日本に帰らなかったことを思い出した。それは今から四年前のことである。
今年は日本に一時帰国しないため、年末年始にかけては過去の日記を編集する十分な時間を確保することができるだろう。ちょうど今朝から少しずつ未編集の日記を編集することを行い始めた。それはもう今から一年以上前の日記であった。
昨年の九月頃の日記を皮切りに、ゆっくりと昨年末から今年の年末にかけての日々を振り返るかのごとく過去の日記を編集していこうと思う。もちろん、今年の年末までの日記をすべて編集することはできないだろうが、できるだけ多くの日記を編集していきたい。
今日はこれから、アーノルド・ショーンバーグやアントン・ウェバーンの曲を参考にして無調の曲を作ってみようと思う。そこでふと、数学上の虚数を用いて作曲ができないかについて考えていた。
今すぐにではないが、自分をどこか惹きつける虚数を何かしらの方法を用いて作曲に活用したい。また、フローニンゲン大学で二年間行ってきた研究の中で、ダイナミックシステムに関する様々な方程式を見てきたのであるから、それを活用しようと思う。
書斎の本棚に置かれているダイナミックシステム理論や非線形ダイナミクスの書籍や論文を眺めながら、それらが宝の持ち腐れになるのを防ぐように、それらを作曲実践の中に活用していきたいと思った。これまで学んできたことが何一つ無駄ではなかったこと、さらにはそれらが自分の現在の試みと必ずどこかで繋がっていることを実感する。
これから作る曲の途中、ないしはそれが完成してから近所のスーパーに足を運ぼうと思う。フローニンゲン:2018/12/24(月)11:15
No.1511: On a Sacred Night
A silent night came today, too.
Looking at the darkness from the window, I have a meditative feeling and feel the sacredness of this world. Groningen, 17:47, Tuesday, 12/25/2018