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3543. 知の力


時刻は午後の七時を過ぎた。たった今、夕食を摂り終えた。

これから就寝までの時間を使って、今日一日を締めくくる探究活動と創造活動に従事する。

先ほど、音楽理論に関するポッドキャストを聞きながら夕食を摂っていたところ、改めて「知は力なり」という言葉を実感していた。今学習している音楽理論のみならず、発達理論や他の理論的な枠組みしかり、そうした理論化された知の恩恵を日常至るところで実感している。

それは単に仕事の上で力を発揮するだけではなく、やはり私たちの生活と人生を深めることに寄与してくれるようだ。どのような分野でも卓越の境地に至っている人たちが存在しており、彼らは学ぶことをやめようとはしないという共通点を持っているように思う。

それは知の力を知っているのみならず、知というものが、さらに深い世界の扉を開く鍵であると認識しているからだろう。新たな知を獲得し、さらに深い世界に入っていき、そこで再び新たな知と出会う。その連続的なプロセスが学びの本質にあるように思えてくる。

本日をもって、作曲理論のテキストのまとめノートの作成が終わった。それが完成するまで多くの日数を要したが、振り返ってみるとあっという間だったようにも思う。

日々小さく学習を積み重ねていき、ふとした瞬間に振り返ってみると、自分が着実と学びを進めていたことがわかる瞬間がある。そして、その瞬間には、学びに伴う充実感のようなものを味わうことになる。

今日をもって無事にまとめノートが完成したため、明日からはそれを何度も繰り返し読み返していく。最低でも三回ほど間隔を置かずに読み返していく。

ノートに記載した諸々の譜例は、逐一MIDIキーボードを用いて音を出しながら確認していく。手作りのこのまとめノートを三回繰り返し読んだ時、作曲理論の基礎的な知識が随分と身についているだろう。

それは作曲実践に足るような知識であってほしいし、そのような知識にしていくように心がける。

作曲理論のテキストを読み終えたため、夕食前から、久しぶりに英語の文献を読み始めた。およそ10日間、ないし二週間ほど英語の文献から離れていたように思う。

先ほどから読み始めていたのは、ジョン・デューイの“Art as Experience (1934)”である。久しぶりに英語の文献を読むと、英語の文字がとても親しみのあるように思われ、それを読んでいると、英語がもはや母国語であるかのような安心感があった。

明日からは、10日前の生活、ないしは二週間前の生活に戻るかのように、大量の英文を読んでいく。デューイの書籍は明日中に一読を終えるかもしれない。

そうすれば明後日からは、アメリカの教育哲学者エリオット・アイスナーが執筆した、芸術教育に関する書籍を読み進めていく。ここからは教育哲学の探究に戻り、それと並行して作曲理論の学習と作曲実践を行っていく。

この長い冬を抜ける時までに、作曲理論の基礎を固め、そして今よりも少しでも作曲技術が向上していることを願う。フローニンゲン:2018/12/18(火)19:28

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