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3541. 三列目に運転席がある車と漫画を修正する夢


奇妙なシルエットが体育館の中で整列する夢を見た後に、夢の場面が変わり、私は急いで自宅に向かっている夢を見ていたことを思い出した。それは一つ前の夢とつながっており、体育館から外に出て、自宅に急いで帰る夢だった。

どうやら私は、家族と一緒に昼食を食べに行くことになっていたらしい。何も連絡をせずに当初の帰宅予定時刻を随分と過ぎてしまっていたように思えたので、父と母は苛立っているかもしれないと思った。

自宅に到着し、ドアを開けると、そこには両親が立っていて、ちょうど出発するところだった。私は一時間以上も遅れてしまったと思ったが、ふと時計を見ると、数分程度の遅れだった。そのため、両親も特に怒っている様子はない。

ちょうど良いタイミングに帰ってきたという感じであり、私たちはそのまま一階に降りた。すると、突然雨が降り始めた。

雨に当たらないように、私たちは足早に車に乗り込んだ。すると、車の中が妙な作りになっていることに気づいた。まずは作りよりも、車の中の物の多さに驚いた。

人が乗れる場所が極めて限られており、母は助手席に座り、私はその後ろの席に座った。だが、それ以外の席は全て荷物で埋まっていた。

母は愛犬を抱きかかえており、愛犬の後頭部だけが私の目に映っていた。父はどこにいるのかと思って探してみると、三列目の右のシートに座っていた。

「誰が運転するのだろうか?」と思って前の運転席を見ると、そこは荷物で一杯で、人が座ることができそうにない。再度父の方を見ると、なんと三列目の右のシートが運転席になっていた。

父は全く問題ないというような表情を浮かべながら、三列目の席に取り付けられているハンドルを握り、車の運転を始めた。三列目から運転をするというのはとても奇妙であり、前の車との車間距離も含めて、随分と運転感覚が異なるだろうと思った。

雨が降りしきる中、車が何事もなく目的地に向かっていった。そこで夢の場面が変わった。

最後の夢の場面では、私は自宅のトイレ掃除をしていた。そのトイレは取り外し式のものであり、便座も含めて、トイレが丸ごと地面から取り外すことができた。私はそれを風呂場で洗っていた。

風呂場のドアを開けっ放しにしていたこともあり、向こうの部屋を見ることができた。すると、見知らぬ中年男性が床に寝っ転がって漫画を読んでいた。

仰向けになって漫画を読んでいたかと思ったら、今度は床に腹をつけて漫画を読み始めた。そうした動作を数分おきに行っていた。

トイレ掃除がひと段落したところで、その男性に近づき、話しかけてみた。なにやら彼は釣り漫画を読んでいるようだった。

確かに彼は床でゴロゴロしながら漫画を読んでいたが、その表情は真剣だった。

:「随分と真剣に漫画を読んでいらっしゃいましたが・・・」

見知らぬ中年男性:「ええ、今コンテストに応募しようと思ってるんです」

:「コンテスト?」

見知らぬ中年男性:「はい。既存の漫画を一つ選び、そのセリフを三箇所だけ絶妙に修正するコンテストです」

男性はそのように述べ、漫画のあるページを広げて私に見せてくれた。見ると、主人公の決め台詞が面白おかしく修正されていたり、登場人物の何気ないセリフが哲学的な意味を持つセリフに修正されていたりした。

見知らぬ中年男性:「こんなのもありますよ」

その男性は別のページを広げ、大物の魚と格闘している主人公がリールを一生懸命に巻いている時の擬音語が別の擬音語に変わっており、主人公の真剣な表情とは対照的に、その擬音語はとても間の抜けた効果をもたらしていた。私はそれを見て、思わず吹き出してしまった。

:「これは面白いですね〜」

見知らぬ中年男性:「あなたもやってみますか?」

そのように男性は述べ、その釣り漫画の続きの巻を私に渡してくれた。厳密には、その釣り漫画は週刊漫画の連載であったから、新しい号の週刊漫画を手渡してくれたと述べた方がいいだろう。

私は、街中を流れる川の上に掛かっている橋の上に主人公が立っているシーンを眺め、何か面白い修正ができないかを考えていた。そこで夢から覚めた。フローニンゲン:2018/12/18(火)07:50

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