時刻は午後の七時半を迎えた。つい先ほど夕食を摂り終え、これから本日を締めくくる活動に従事していく。
振り返ってみると、今日もとても充実した一日だった。昨夜の夜中に雪が降り、今朝も時折雪が舞っていた。それは今年初めての雪だった。
雪が舞う姿はとても美しく、しばし書斎の窓から雪の降る様子を眺めていた。
昼食後にゴミを捨てに外に出た際には、通りに雪だるまが作られていた。そうしたほほえましい光景を眺めながら、ゴミを捨てた。
確かに外の気温は低く、凍えてしまうような寒さだったが、もはや自分には内側から沸き立つ充実感が絶えずある。地上に積もった美しい雪さえも溶かしてしまうような充実感が自分を絶えず包んでいる。
今日もそのようなことを感じさせる一日だった。
先ほど夕食を摂っている最中に、暗闇越しに窓ガラスに映る自分の姿を見て、我に返った。我に返った瞬間に、本当の自分に一歩近づいたような感覚があった。
私は日常生活の中で、よく我に返る瞬間がある。これは興味深い現象なのだが、特に困惑しているわけでも、自己を見失っているわけでもないのだが、日常生活のある瞬間にふと、我に返るのである。
これは厳密には、我に返ったとき、その前後の自己はどこか違う存在としてそこにあるという現象だ。さらに厳密に述べるならば、我に返った後の自己は、先ほどまでの自己よりも一段深い存在としてそこにいる、と述べることができるだろう。
夕食を摂っていた先ほども、そうした体験をした。
今日は夕食前に、無事に書籍のレビューを終えた。来月末に発売される、有冬典子さんとの共著『リーダーシップに出会う瞬間』の再校の最終確認を無事に終えた。
ここまでのプロセスは思っていた以上に長かったかもしれない。全てのレビューを終えたとき、大きな安堵感に包まれた。
本書の出版計画を練ったのは、昨年の今頃だっただろうか。そのときのことをふと思い出す。
あれから少しずつ計画を練り、原稿を完成に近づけていった。それが今こうして形となり、後もう少しで世に送り出されることになった。
今回が初めての共著ということもあり、本書もまた思い出深い一冊になるだろう。書籍のレビューを無事に完了したため、明日からは再び作曲理論の学習や協働プロジェクトに力を入れていこうと思う。
今日はこれからモーツァルトに範を求めて一曲作り、残った時間は作曲理論の学習に時間を充てる。そのようにしてこの充実した日曜日を終えて行きたい。
明日からの新たな週も充実感に満ち満ちたものになるだろう。フローニンゲン:2018/12/16(日)19:44