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3501. 今朝方の最後の夢


日記を書きに書き、日記のような曲を作りに作る生活。その完全なる実現に向けて毎日が形作られていく。

薄い雲の向こう側には、晴れ間が若干顔を覗かせている。書斎の窓から外を眺めると、半パンと黄色い半袖のシャツを着た男性が、これからランニングに出かけようとしている。その格好はとても寒そうだが、寒さをものともしていないようだ。

一日の活動を始めて、一時間半弱が経とうとしているが、まだ日記しか書いていない。早朝の作曲実践を含め、その他のことはまだ何も着手していない。

だが、それでいいのだと思う。日記を書き留めることは、自分の人生を真に生きていることの証なのだから。

いつか日記を書くのと同じような感覚で作曲実践が営まれるようになるだろう。さらには、日々自分の内側の感覚を絵に描くことも行っているから、それらがより高度な次元で自由自在に行えるようになれば、自分の人生を様々な方法を用いて深く生きることができるようになるだろう。

今朝方見ていた最後の夢について思い出している。先ほど書き留めたのは最後の夢ではない。もう一つ夢を見ていた。

夢の中で私は、海岸線の道を歩いていた。海岸沿いに植えられた松を隔てたところにその道があり、無数の松の木の枝の間から太陽の光りが漏れていた。

私は太陽の光を浴びながら、ゆっくりと散歩を楽しんでいた。すると、どこからともなく人の声がしてきた。

その声には聞き覚えがあり、以前仕事を一緒にしたことのある人の声だった。その他にも、若い女性と男性の声も聞こえてきた。

以前仕事を一緒にしたことのある人:「う〜ん、あの会社は就職にはお勧めできないかな」

若い女性:「それでは、この会社はどうですか?ここはベンチャー企業なので、若いうちから色々な経験が積めるんじゃないかと思うんです」

若い男性:「いや、その会社は能力の低い人しか集まってこないことで有名だよ」

以前仕事を一緒にしたことのある人:「確かにその会社は、能力の高い人はあまりいないかもしれないが、事業として行なっていることは大きな社会的価値があり、多くの経験も積めるだろうからいいんじゃないかと思うよ」

どうやらそこでは就職相談がなされているようだった。彼らの姿は一切見えず、声だけが聞こえて来る状況だったのだが、以前仕事を一緒にしたことのある人が私に意見を求めてきたことには驚いた。

その場で一応自分なりの考えを伝えたところで夢から覚めた。今朝方見ていた夢は、その夢で最後である。

改めて振り返ると、今日は多くの夢を見ていた。ふと、一つ前に書き留めていた歴史上の人物について閃くものがあった。

まさかとは思うが、あの人物は私自身に他ならないのではないか、と思えてきたのである。確かに、今の私はあのような立派な本棚や机はない。

だが、机に挟まれていた写真が父と似ているということが、あの人物は自分であるかもしれないと思わせた。アルプスの山頂で嬉しそうに微笑むあの人物の笑顔が今も忘れられない。

書斎の中に差し込む太陽の光、そして何よりも、書斎に染み付いていた幸福の香りを忘れることができない。フローニンゲン:2018/12/9(日)09:09

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