top of page

3476. 作曲技術の引き出しの拡張に向けて


時刻は午後の四時半を迎えた。今は再び雨が降り始め、もうこの時間帯は随分と暗くなっている。この様子だと、もう少しで真っ暗になりそうだ。

今日は午前中に作曲理論の学習に集中し、午後一番には、協働者の方たちとオンラインミーティングを行った。現在開発中のトレーニングプログラムの内容は非常に充実しているように思える。ここから諸々の詳細を詰めていき、実際にプログラムが世に送り出されるのが楽しみだ。

早朝に日記を書き留めて以降、それからは日記を全く書き留めないほどに作曲理論の学習に打ち込んでいた。一旦ここで振り返りを行い、夕食までに一曲ほど作れたらと思う。

昨日と今日にかけて、コードスケールを学んでいった。それらを活用するために、まずは変化記号のつかないAマイナースケールを選び、そこに多様な変化記号が含まれるスケールを活用してみようと思う。

学んだことが真に自分の身になるためには、何よりも学んだ内容を活かした実践が必要になる。今日は細かな論点を随分と多く学んだため、それらを全て一回の作曲実践の中に盛り込もうとするのではなく、何度かに分けてそれらを活用していくのが賢明だろう。

そうした実験的な意味合いで作曲をするのに最適な教材は、バッハのコラールや、バルトークの『ミクロコスモス」の主に前半部分の曲だと思う。明日の早朝にバッハのコラールを参考にする際には、CメジャーかAマイナースケールを選択し、諸々の変化記号が含まれるスケールを活用していこうと思う。

その他に学んでいたことといえば、和音の種類とその性質についてである。今後和音を作っていく際には、根音・第三音・第五音の主要な三つの音だけではなく、テンションノートを含めて、他の音が含まれた和音を作っていきたいと思う。

その際には、和音の構成要素の中に含まれる協和音と不協和音の配分とその響きを研究していく。とても地道な実践だが、そうした小さなことを積み重ねていきたい。

今日はこれから、シベリウスに範を求めて一曲作りたいと思う。その際には、これまで学んできたことをできるだけ意識し、いくつかの項目について積極的に新しいことに挑戦しようと思う。

作曲理論を学ぶことによって、楽譜の中に作曲者が込めた意図や、そこに配置された音の意味などが少しずつわかってくる。それがわかってくれば、徐々に自分の曲に応用していくことが可能になるだろう。

作曲における引き出しを増やすためには、今後も継続して理論の学習を行い、理論を適用して既存の楽曲を分析していくということが大切になるだろう。今から参考にするシベリウスの曲に対しても、分析的な観点を必ず持つようにする。フローニンゲン:2018/12/3(月)16:48

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

bottom of page