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3409. 穏やかな土曜日の午前中


とても平穏な雰囲気を醸し出しているフローニンゲンの土曜日の朝がゆっくりと昼に向かってる。今朝はいつもの通り、バッハの四声のコラールに範を求めて作曲をした。

今日参考にした曲は、いつもより長めのコラールであり、一曲を完成させるまでに普段よりも時間がかかった。転調の技術を活用し、二つの調の質感を比較しながら作曲を行った。

今日は午後から夜にかけて、読書や作曲実践をするのではなく、画集を眺めたり、座禅をしたりしようと思う。久しぶりに長く座りたい気分が数日前にやってきて、今日の午後がそのタイミングだと判断した。

午前中は、ジェームズ・マーク・ボールドウィンの全集“Selected Works of James Mark Baldwin (2001)”の最終巻を読んでいた。今回は再読だと思っていたのだが、この巻はまだ一度も読んだことがなかったらしいことがわかった。

そうしたこともあり、最初に目次を確認して全体像を把握し、そこから最初から最後まで一気に読み通して行った。昨日読んでいた第五巻においては、ダーウィンの思想に対するボールドウィンの論考が多く掲載されており、今日読み進めていた第六巻に関しては、とりわけ美学に関するボールドウィンの論考が多く掲載されており、それが印象に残っている。

いくつか面白い記述を見つけ、そこに下線を引いたり、自分の考えを書き込んだりしていた。また、第六巻では、ボールドウィンの発達理論とも呼べるモデルが紹介されていた。

今回は細部まで読み通すことをしなかったが、言語超越的な段階の特性についてボールドウィンは言及しているはずなのだが、その箇所については見つけることができなかった。いずれにせよ、ボールドウィンの美学に関する思想と彼の発達モデルをさらに理解していくために、今後も第六巻を読み返すことになるだろう。

昨日の夕方に、街の中心部にある文房具屋で水筆ペンを購入して自宅に戻ってきて以降、水筆ペンを使うことの楽しさに魅了されている。今朝も作曲実践の前と後に、過去に描いた絵に水を含ませて色々と実験をしていた。

単に水彩の色鉛筆で線を描いている時よりも、絵全体に厚みが増し、立体感のようなものが生まれているように感じる。また何よりも、水を含ませて、隣接する色同士が混ざり合い、何とも言えない色合いになることは魅力的だ。

午後からは、欧州で生活を始めてから訪れた様々な美術館で購入した画集を眺めていきたい。特に、モネやルドンなどの画集を眺めていこうと思う。

そして引き続き、水筆ペンを用いて、過去に描いた絵に水を染み込ませ、新たな命を吹き込みたいと思う。フローニンゲン:2018/11/17(土)11:53

No.1422: A Waltz of Gradual Evolution

It seems that everything in nature is dancing a waltz.

Coincidentally enough, I’ll begin to read “Evolution and Learning: The Baldwin Effect Reconsidered (2003),” which is about James Mark Baldwin’s developmental theory. Groningen, 15:34, Sunday, 11/18/2018

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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