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3405. 霧の立ち込める朝に


時刻は午前八時半を迎えた。起床直後から立ち込めていた霧がまだ濃く残っている。

霧が晴れるのはもうしばらく後のことになりそうだ。霧が晴れる頃、太陽の光が地上に差し込んでくるだろう。

先ほど、窓の外に広がる霧の世界を眺めていると、不思議と冒険に出かけたくなるような気持ちになった。外の世界は鬱蒼とした霧に覆われているにもかかわらず、そうした気分になったことは興味深い。

早朝、バッハの四声のコラールに範を求めて作曲実践をした。意図的にゆるやかな曲を作り、ゆったりと冒険に出かけていくような曲となった。

普段であれば、一曲作った後に読書に取り掛かるのだが、今日は続けざまにもう一曲作りたい。その際には、テレマンに範を求めて作曲する。

参考にする予定の曲は短いが、何かしらの新しい発見を得たり、新たなことを試していきたいと思う。そうした発見を求める心と創意工夫を行う心が、自分の作曲技術を高めてくれるだろう。

テレマンに範を求めた後は、昨日と同様に、ジェームズ・マーク・ボールドウィンの全集を読み進めていく。午前中に、二巻の内容を最初から最後まで目を通すことができるかもしれない。

二冊の全集に目を通すことは午後にまたがっても問題ないため、自分の関心に合致する箇所はゆっくりと読み進めていく。

今日は昼食後、仮眠を取ってから、バッハの変奏曲に範を求めた後、街の中心部に散歩がてら買い物に出かけようと思う。行きつけのチーズ屋に立ち寄り、その店の近くにある文房具屋に立ち寄る。そこで水筆ペンを購入しようと思う。

これは水彩の色鉛筆で描かれた絵に水を含ませるためのものであり、決して絵の具を用いて絵を描くためのものではない。オランダの文房具屋に水筆ペンが売られているのか不明だが、できればそれを購入したい。それがなかった場合には、先の細い普通の絵筆を購入しようと思う。

水筆ペンを購入したら、早速今日から、過去に描いた絵に水を含ませてみたい。

ちょうど明日は、午後から半日ほどゆっくり過ごそうと思っていたので、その時間にも水筆ペンを用いてあれこれ実験をしてみたい。明日の午後は、それに加えて、何冊かの画集を眺めたり、久しぶりに座禅をしようと思っている。

明日の午後はゆっくりと過ごし、冬に向けて心身の調整を行いたいと思う。フローニンゲン:2018/11/16(金)08:53

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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