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3344. 雨降る夜に


時刻は午後の六時を迎え、天気予報の通り、少し前から雨が降り始めた。今はしたたる雨の音を聞きながら、窓の外に広がる暗い世界をぼんやりと眺めている。

雨が降る前に、今日はランニングに出かけて正解だったと改めて思う。昼食前に行ったランニングのおかげで、随分と心身がリフレッシュされ、午後からの活動も高い集中力を持って取り組むことができた。

身体の調子を整えることによって、この季節に固有の幾何学模様が内側で知覚されやすくなったように感じる。身体、とりわけ脳は外部世界の見えない諸々の情報を捕まえる器官であり、幾何学模様が内側に現れたのは、脳のそうした性質のためだろう。

午後はそうした幾何学模様を曲として表現しておいた。今日はこれから夕食までの時間を使って、過去の日記の編集を行っていく。

数週間前までは随分と未編集の記事が多かったが、ここ最近は一日に編集する記事の数を増やしていたこともあり、あと数日ほどで未編集の記事がほとんどなくなる。これからは未編集の記事が溜まらない仕組みを作り、それに従って毎日の編集を行っていく。

夕食を食べ終えたら、本日三度目の作曲実践を行う。その際にはハイドンに範を求めようと思う。バッハと同様に、ハイドンに関してもほぼ毎日小さな作品に範を求めて曲を作っている。

夕食後に参考にする変奏曲はとても短いが、その曲で表現されている核に当たるものは何なのかを把握していきたい。また、そうした核を表現するためのハイドン固有の作曲語法がいかなるものかについても新しい発見を得たいと思う。

今日はすでに三冊ほど書籍を読んだため、夜はもう学術書を読むことをしない。学術書の代わりに、ハーモニーに関する書籍を読もうと思うが、それは読むというよりも、その書籍に掲載されている楽譜を眺め、音楽記号の解析を行うようなことをしようと思う。

あるいは、十分な時間があれば、四曲目を作ってもいいかもしれない。その時には連続してハイドンに範を求めるようにする。そうすれば、明日は一旦ハイドンから離れ、モーツァルトに範を求めてもいいかもしれない。

雨脚が少しずつ強くなっているように感じる。雨が窓ガラスにぶつかる音が聞こえ、道路を走る車が水しぶきを上げている音が聞こえて来る。

今日から11月を迎え、日が暮れる時間が随分と早くなった。六時を迎えた今はもう真っ暗である。

今日がまたゆっくりと終わりに向かっていく。一日が終わりに向かっていくというのは、もしかすると、再び新たな心で明日を始めることに向かっていると言い換えてもいいかもしれない。

それはまた、童心に帰り、新たな自己で明日を始めることに向かっていると表現してもいいだろう。今日の充実感は明日に引き継がれ、明日の充実感は一段深いものになっていくことを予感する。

充実感も自己と同様に、質的差異を蓄積させていき、日々深まっていくもののようだ。フローニンゲン:2018/11/1(木)18:10

No.1373: An Existential Vortex

The sun continues to appear and hide behind a cloud.

I’ll start to read “Phenomenology & Existentialism: An Introduction (1984).” Groningen, 15:39, Friday, 11/2/2018

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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