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3308. 理論体系の構築に向けて


今朝は六時半過ぎに起床し、七時から一日の活動を開始した。目覚めと共に、雨音が小さく聞こえてきた。

天気予報を確認すると、今日は一日中曇りとのことであるから、この雨はもうじき止むだろう。この時間帯は辺りが闇に包まれており、その闇を眺めていると、昨日の闇夜を思った。

昨夜は辺りが闇に包まれる頃、その日一日が非常に充実していたと感じ、その日の充実感は明日のさらなる充実感につながっていくことを確信しながら就寝に向かったのを覚えている。今朝起床してみると、一日はようやくこれから本格的に始まろうとしているのだが、今日一日が充実したものになるという確信のようなものがすでに芽生えている。

絶えず充実感の中で生きていくこと。それがよく生きることに欠かせない一つの条件であるように思う。

今日はこれから過去に作った曲を編集し、そこからバッハの四声のコラールに範を求めて一曲作る。バッハのコラールに範を求めることは早朝の習慣になった。

今日は特に、ハーモニーを意識して楽譜を眺め、その意識のもとに曲を作っていく。昨日改めて決意したことは、今日から短い時間でもいいので、作曲の理論書を読むようにしていくことだ。

楽譜を眺めた時に得られるものを増やしていくためと、作曲の裏にある理論的な基礎を確立していくためにそれらの書籍を読み進めていく。新しい書籍を購入する必要は一切なく、手持ちの書籍を何度も繰り返し読んでいく。

これは作曲だけに限らず、どのような実践分野にも当てはまるだろうが、自分が従事する実践の背後に存在する豊かな理論体系を学んでいくことは極めて重要である。そうした理論体系を獲得していくことが、実践をより深めてくれる。

自分の場合、それは作曲に始まり、人間発達や教育の分野においても、それらの領域の背後にある理論をしっかりと身につけていく必要性を改めて感じる。これまでは書斎の机の右下の隅には、これから読もうと思っている書籍を積み重ねていたが、その一角に置く書籍は全て音楽理論や作曲理論に関するものにしたいと思う。

そうすれば、絶えず時間があるときにそこから書籍を引っ張り出し、作曲に関する理論を学ぶことができるだろう。そうした環境をすぐにでも作ろうと思う。

早朝の作曲実践を終えた後、今日は井筒俊彦先生の英文著作“Toward a Philosophy of Zen Buddhism (1977)”を読む。本書は数年前に一度簡単に読んでいたことがあり、今回は再読になる。

再読とはいえ、以前に読んだのが随分と前のことであるから、前回と同様に、今回も細かな点に入り込みすぎず、自分の関心のある箇所を中心に読み進めていくようにしたい。本書の前半部分においては、自我の構造に関する項目を読み、後半においては禅アートに関する項目を読み進めていこうと思う。

今日も読みに読み、書きに書き、作りに作る一日としたい。フローニンゲン:2018/10/24(水)07:35

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

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