時刻は午後の四時半に近づきつつある。午後から続きを読み始めた“The Oxford Handbook of Philosophy of Education (2009)”を順調に読み進めることができている。
ここで休憩がてら作曲実践を行い、再び本書を読み進めていきたい。興味深いことに、本書を読み進めていると、先日ハーバード大学教育大学院(HGSE)を訪れた時に、スティーブ・サイデル教授から勧めてもらった幾人かの教育哲学者の名前が本書の中でたびたび出てきた。
その中でも代表的な人物としては、エリオット・アイスナーを挙げることができる。アイスナーはスタンフォード大学教育大学院で長らく教鞭をとっていた研究者であり、特に芸術教育に造詣が深い。
少しばかり調べてみると、どうやらアイスナーの仕事に関してはあまり日本では知られていないようだ。サイデル教授からその他に紹介していただいた、教育哲学者のマキシン・グリーンの仕事に関しても日本において同様の状況にあることがわかる。
サイデル教授にせよ、キャサリン・エルギン教授にせよ、HGSEを訪問した際にお会いした二人が一様に述べていたのは、デューイの芸術教育論を参照してみることの重要性であった。今手元には、インディアナ大学出版から出版されている“The Essential Dewey”の一巻と二巻がある。
それらの目次を改めて眺めてみると、どうやらデューイが芸術教育について論じた論文が収められていないようであり、別途デューイの芸術教育思想に関する書籍を購入する必要が出てきた。今の私の関心に合致するのは、“Art as Experience”であり、もう一つはデューイが執筆したものではないが、デューイの芸術教育論の解説書として“John Dewey and the Lessons of Art”は非常に参考になると思われる。近々再び書籍を一括して購入する際にはそれらの書籍を是非とも購入したいと思う。
午後から読み進めていた書籍は、タイトルの通り、教育哲学上の様々なトピックを扱っている。そのため、今の私の関心と距離が離れているものについては、自分の考えが刺激されにくということを改めて実感し、夕方から就寝にかけて本書を読み進めていく際には、やはり自分の関心事項に合致しているもの、もしくは関心に隣接したものを中心に読み進めていくようにする。
そうすることによって、徐々に自分の中で教育思想の体系が構築され、関心の輪も少しずつ広がっていくだろう。兎にも角にも、自分の内側に知識や思想の体系を築き上げていく際には、自分の関心に引きつけて考えていくことが大切であるため、その点を忘れずにここからの読書を進めていきたいと思う。フローニンゲン:2018/10/10(水)16:38
No.1344: Flying Musical Notes in the Air
I have a feeling as if musical notes were flying in the air.
I’ll start to read a book about the philosophy of Michael Foucault. Groningen, 15:29, Wednesday, 10/24/2018