時刻は午後四時を迎え、もう少しでボストンからニューヨークに向かうフライトに乗る。国内線のターミナルのため、今回はプライオリティーパスを利用できるラウンジがなく、今はゲートの前の椅子に腰掛けてこの日記を書いている。
もう三十分ほどでフライトの搭乗が始まる。今日は午前中にハーバード大学教育大学院(HGSE)の図書館に行き、そこで協働執筆中の書籍のレビューを始めた。
時間にして一時間半ほどであったがレビューは順調に進み、図書館をあとにして近くのレストランで昼食を摂った。ボストン国際空港は市内からのアクセスが良く、何不自由なく空港に到着した。
セキュリティーを早々にくぐり抜け、ゲートの前の椅子に腰掛けてレビューの続きを行った。一時間半ほどレビューを行い、それに合わせて二つほどコラムを執筆した。
五章建ての本書において、第三章と今日レビューした第四章は山場であり、レビューにも熱が入った。協働者の方が執筆してくださったストーリーを食い入るように読み進め、同時にレビューアーとしての視点を保ちながらコメントを挿入していった。
現在執筆している書籍は、成人発達理論の観点から考えてみても、非常に意義のある内容だと思う。二つほど執筆したコラムに関しては、本文のストーリーの中で出てくる象徴的な事柄や場面を取り上げ、それを成人発達理論の観点から解説していくことを目的にしている。
今ちょうど二つのコラムを書き終え、執筆した文章を少しばかり寝かせてから協働者の方にそれを送りたいと思う。ニューヨークに向かうフライトの前にレビューとコラムの執筆を終えることができ、ここからは過去の日記の編集を行ったり、手荷物鞄に入っている二冊の書籍を読み進めていこうと思う。
一冊は、ハワード・ガードナー教授のアドバイザーを務めていた発達心理学者のジェローム・ブルーナーの書籍である。これは発達心理学の観点と教育哲学の観点が盛り込まれている良書だと思う。
もう一冊は、発達心理学と音楽について取り上げたものである。どちらの書籍も先日ケンブリッジエリアの古書店で購入したものである。ニューヨークからアムステルダムまでは七時間のフライトであるから、過去の日記の編集と読書に時間を充てたいと思う。
ただし、アムステルダムに向かうフライトはニューヨークを夜に出発する便であり、アムステルダムに到着する時間帯は明日の朝であることを考えると、フライトの途中で数時間ほどは睡眠を取っておきたいと思う。
明日からは再びフローニンゲンでの生活が始まる。ここからしばらくは旅行に出かける予定はない。
フローニンゲンで再び落ち着いた生活を形作り、探究活動と創造活動に明け暮れる日々を送ろうと思う。そうした日々の中において、日本企業との協働プロジェクトや書籍の執筆を進めていき、さらには大学院への出願準備を進めていく。
全てが滞りなく着実に前に進んでいることを実感している。人生はやはり緩やかに進む流れなのだ。
チャールズ川のように緩やかに、それでいて絶えず進行していく流れとして自分の人生がある。ボストン国際空港:2018/10/4(木)16:07