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3217.【ボストン旅行記】秘教的な教えを学ぶこと


時刻は午前七時に近づきつつある。ホテルの目の前の大きな通りには、この時間でも多くの車が走っている。

過ぎ行く無数の車の向こうには、チャールズ川を眺めることができる。まだ七時にならないこの時間帯でも、おそらくハーバード大学のボート部のメンバーが漕ぐボートが何艘も目に入る。

チャールズ川のほとりで太極拳をしている男性の姿が見える。その男性は自分の身体と対話をするかのように、あるいは自らの身体を超えた何かと対話をするかのようにゆっくりと自身の身体を動かしている。

滞在中のホテルには自宅と違い、ヨガマットやバランスボールがないため、どうしても身体の調整を怠りがちであるが、この日記を執筆し終えたら、少しばかり身体の調整を行いたいと思う。兎にも角にも活動の基盤は身体であり、身体を整えることによって心も整えられていく。どのような身体運動をするか、何を飲み食いするかという基本的な事柄にこれからも意識を向けていく。

今日はこれからモーツァルトに範を求めて一曲ほど作りたい。ボストン滞在中はほとんど作曲実践ができず、昨日の朝に初めて一曲作った。

今回の旅の最中において、ホテルの自室では日記を執筆することや、街で購入した古書を読むことに多くの時間を充てていた。そのおかげで書籍を読むことは非常にはかどった。

今の私は、とにかく自分の関心事項を深く探究したいという強い思いとそれを後押しする巨大な力を感じている。ハーバード大学の図書館でも、作曲をする気持ちよりも、書物を読みたいという気持ちの方が遥かに勝っていたため、昨日も図書館で随分と書籍を読み進めることができた。

今日もこれからハーバード大学教育大学院(HGSE)の図書館に行き、そこで少しばかり読書を行いたい。人間発達についてはここでもう一度根幹から学び直し、芸術教育や霊性教育については新たな事柄を旺盛に学んでいく。

教育哲学についても同様に、様々な思想家の考え方を学びながら、自分の思想を育んでいく。人間発達を学び直し、とりわけ霊性教育について探究を進めていく際には、一般的な学術世界ではこぼれ落ちしてしまう叡智についても学んでいく。

今回のボストン訪問の際に街の古書店で購入した、シュタイナーやグルジェフはまさにそうした叡智を獲得していた人物である。学術世界での研究成果のみを参考にするのではなく、彼らが提唱していた秘教的な教えに関しても学びを深めていく。

これは仮に来年大学院に戻ってきたとしても続けていきたいとことである。つまり、学術機関の中では学術世界で日夜進められている研究について学び、クラスルームの外では秘教的なことを旺盛に学んでいく。子供と成人の霊性の開発に向けて、その発達プロセスと阻害要因などを中心に学びを深めていく。

今のところ私は、HGSEの芸術教育プログラムに出願しようと思っている。仮にHGSEに行くことができなくても、自分の探究を止めることはないだろう。

学術機関に所属することで進めることができる探究と、学術機関の外にいるからこそ進めることができる探究の二つを知っている。現在の選択肢としては、来年はHGSEに行くか、スイスのドルナッハに移住し、その町の精神科学自由大学でシュタイナーの思想を学びたいと思う。

そこも確かに大学なのだが、HGSEのような一般的な大学とは随分と毛色が違う。そこはシュタイナーの秘教的な思想及び人智学を深く学んでいくことに特化している。

来年はボストンで生活をするか、ドルナッハで生活をするかのどちらかになるだろう。どちらの道に進むことになったとしても、自分の人生に与えられた役割を全うしていくだけである。ボストン:2018/10/4(木)07:07

No.1334: A Flying Little Bird of Early Morning

Like it was yesterday, it’s chilly this morning.

I can see some little birds flying in the sky. Groningen, 10:10, Sunday, 10/21/2018

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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