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3216.【ボストン旅行記】ボストン出発の朝に


今朝は六時過ぎに起床した。いよいよ本日、ボストンを離れ、オランダに戻る。

今回ボストンには七日間ほど滞在したが、その期間に得られたことは非常に多かったように思う。とりわけ今後の探究活動を左右するような気づきを随分得ることができた。

それをもたらしてくれたのは、ハーバード大学教育大学院(HGSE)の教授たちであった。彼らの授業を聴講させてもらい、二人の教授と面談させてもらったことには本当に感謝しなければならない。

今回のHGSE訪問により、来年この場所で探究活動を続けたいという思いが増したことは疑いようのないことである。今のところ、芸術教育プログラムのあるHGSEには必ず出願をしようと思う。

今はその他の学校について調べているが、HGSEほどの探究リソースを持つ大学院を見つけるのは難しい。そもそも芸術教育プログラムを有している教育大学院がほとんど見つからない。

昨日、スティーブ・サイデル教授と面談をした際に、すでに自分でデザインしたカリキュラム表を見せると、HGSEだけではなく、哲学科や音楽科のある学術系大学院の授業やケネディスクールなどの授業も検討してみることを勧められた。

仮に履修しなくても、聴講としてそれらの授業に参加してみるのは非常に有益のように思われる。オランダに戻ってから、もう少し調べてみることにする。

昨日も日記に書き留めていたように、ハーバード大学の周りも含め、ボストン市内は交通量が多く、あまり静かな環境だとは言えない。東京やニューヨークなどのさらに大きな都市からやってきた人にとってみれば、ボストンのこの環境も静かに映るのかもしれないが、オランダを含め、欧州の落ち着きのある都市を知っている自分にとってみれば、ボストンはお世辞にも静かな場所だとは言えない。

チャールズ川を眺めることは私に落ち着きをもたらすが、川の周りに張り巡らされた大きな通りを走る車たちが少々気になる。仮にボストンに住むことになったら、できるだけ静かな場所を選ぼうと思う。

オランダに戻ってからは、早速HGSEの出願に向けた志望動機書のドラフトを作成する。結局ボストン滞在中には本格的にそれを執筆することができず、盛り込む項目の列挙に留まっていた。

今回のHGSE訪問の記憶が新しいうちに、今週末にでもゆっくりと時間をとって、ドラフトを完成させたいと思う。その他にもいくつかやるべきことがあり、オランダに到着した日に、サイデル教授にお礼のメールを差し上げる。

また、サイデル教授との面談の中でも出ていた、私が注目をしているホウマン・ハロウニィ博士に連絡を取り、彼が提供する大変興味深い二つのコースのシラバスを送ってもらうことをお願いする。各回のクラスの内容と課題図書がどのようなものなのかをこの時点で把握しておきたいと思う。

今日は11時前にホテルをチェックアウトし、再びHGSEの図書館に行き、少しばかり読書をし、HGSEのカフェで遅めの昼食を摂ってから空港に向かう。ニューヨーク行きのフライトの時間は17時であるため、時間にはゆとりがある。

空港での待ち時間やフライトの間は、協働執筆中の書籍のレビューとコラムの執筆を行おうと思う。諸々の事柄が緩やかに進行していくのを実感する。ボストン:2018/10/4(木)06:45

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