今日も昨日と同様に、探究活動と創造活動に明け暮れる一日としたい。早朝に、モーツァルトに範を求めて一曲作り、そこからは読書を行う。
昨日に引き続き、ザカリー・スタイン博士の“Love in a Time Between Worlds: On the Metamodern “Return” to a Metaphysics of Eros (2018)”を読み進めていく。スタイン博士のこの論文は近々出版される書籍の一部になると思われるが、書籍が出版され次第、それを購入したいと思う。
この八年間と同様に、スタイン博士の仕事から得ることはまだまだあまりにも大きい。ヘンリー・デイヴィッド・ソローとは違う場所だが、スタイン博士もソローのように、奥さんとボストン郊外の自然の近くに住んでいる。
今回のボストン訪問において、スタイン博士に連絡を取ることはなかったが、またいつか会う機会があれば、ぜひ書籍や論文を含めて、いろいろなことを尋ねてみたいと思う。スタイン博士が過去に出版した書籍はとても社会的な意義のあるものであり、一時期は日本語に翻訳をして出版してもいいのではないかと思っていたほどだ。
今もまだそうした思いは変わらずにあるが、やはり自分は翻訳者ではないため、翻訳に関しては慎重になっている。だが実際にスタイン博士に会い、改めて日本語で出版することに大きな意義を見出した場合には、自ら翻訳者としての仕事を担っていこうと思う。
正直なところ、英語空間には良書は無数に存在しているのだが、自分が翻訳しようと思うような書籍は本当に稀である。スタイン博士の書籍はそうした稀な書籍であり、自分がどれほどスタイン博士の仕事に敬意を表しているかがわかる。また、それほどまでにスタイン博士の仕事は自分の関心に合致しているとも言えるだろう。
まだ博士課程への進学は随分先のことだと思うが、博士論文で取り上げるテーマの都合上、可能であれば、スタイン博士に論文アドバイザーの一人になってもらいたいと思っている。そうしたお願いをするためにも、これから徐々に関係性を育んでいきたいと思う。
ちょうどスタイン博士と同じタイミングでハーバード大学教育大学(HGSE)の博士号を取得した、ホウマン・ハロウニィ博士の仕事を先日偶然知った。来週と再来週にHGSEに訪問するにあたり、教育哲学を専門としている教授について調べていると、ハロウニィ博士の存在を初めて知った。
スタイン博士ほどには論文を書いていないが、過去に執筆した論文の概要を眺めてみると、私の関心とも重なる部分があった。何より、スタイン博士と同様に、教育を取り巻く問題を社会哲学的な広い観点で捉えていることも共感した点である。
さらには、ハロウニィ博士が提供する二つのコースは極めて興味深いものであり、今回はスケジュールの都合上、ハロウニィ博士のクラスを聴講させてもらうことをお願いしなかったのだが、批判理論を活用しながら、政治が教育に及ぼす影響を考察していくことには大きな関心がある。
昨日二つほどハロウニィ博士の論文をダウンロードしたため、本日大学キャンパスに脚を運ぶ際にはそれらを印刷し、明日以降から論文を読み進めていきたい。フローニンゲン:2018/9/20(木)07:24