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3052.【北欧旅行記】動き出す人生


今朝は六時前に起床し、起床直後に直ぐにシャワーを浴びた。今日はトゥルクという町にあるシベリウス博物館に訪れる。

昨夜調べてみると、ヘルシンキからその町までは電車で行けるようなのだが、そのルートがGoogle Mapに表示されず、結局高速バスでその町に行くことにした。列車でもバスでも、ヘルシンキからトゥルクまでは二時間ほどかかる。

シベリウス博物館の開館は午前11時であり、開館に合わせて到着したいと思ったため、八時半過ぎのバスに乗ることにした。ホテルからバス停までは歩いてすぐだが、昨日フライトを乗り逃したこともあるため、バス停には早く行き、自分が乗るバスがきちんとそこに到着するかを早めに確認しておきたいと思う。

そのため、八時過ぎにはホテルを出発する。本日乗車予定の高速バスは、トイレやWifi、さらには電源も付いているため、快適に過ごすことができそうだ。

バスに乗ってトゥルクに向かうまでの間は、過去の日記を編集することに多くの時間を充て、景色が綺麗な箇所においてはぼんやりと窓の外を眺めるようにしたい。帰りのバスは午後四時過ぎにトゥルクを出発することになっており、フィンランドの西の古都と呼ばれるこの町をゆっくりと堪能することは難しいが、シベリウス博物館を見学した後に時間があれば、少しばかり町の中を散策したいと思う。

トゥルクの中心部を流れるアウラ川沿いを散歩したり、シベリウス博物館からすぐ近くにあるフィンランド最古の教会であるトゥルク大聖堂を見学しようと思う。

今朝方メールを確認すると、ハワード・ガードナー教授から返信があった。9月末から10月の初旬にかけてハーバード大学教育大学院に足を運んだ際に是非ともガードナー教授と会って話をしようと思っていたのだが、ガードナー教授は今年で引退されるとのことであり、秋に会って話をするのは難しいとのことであった。

ガードナー教授が最後の数年で教えていた真善美に関するゼミナール形式のコースを受講したいと思っていただけに残念である。ただしガードナー教授は親切にも、私の関心に合致した研究をしている教授を何人か紹介してくださるとのことであり、ガードナー教授が長らく関与していたプロジェクトゼロを私に勧めてくれた。

これまでもカート・フィッシャー教授にせよ、ポール・ヴァン・ギアート教授にせよ、私が師事をしたいと思った教授はなぜだか私がその大学に行く前年に引退することが多かった。だが、フィッシャー教授にせよ、ヴァン・ギアート教授にせよ、彼らは引退の直前に私の関心に合致した教授を親切にも紹介してくださり、それによって私の道が開けた。

フィッシャー教授はヴァン・ギアート教授を紹介してくださり、ヴァン・ギアート教授はフローニンゲン大学での最初の年の私の論文アドバイザーを務めてくださったサスキア・クネン教授を紹介してくださった。

ガードナー教授から具体的に何人かの教授を紹介していただくのはこれからだが、もしかしたらまた新たな道が開かれるかもしれない。ガードナー教授への返信メールを今日中に送っておきたいと思う。

自分の人生がまた何か新たな方向に向かっているのを強く感じる。ヘルシンキ:2018/8/30(木)07:05

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