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2902.【オランダ国内小旅行記】クレラー・ミュラー美術館とデ・ホーヘ・フェルウェ国立公園の素晴らしさ


改めて今日訪れたクレラー・ミュラー美術館での体験を思い返している。今しがたもう一度ルドンの特別企画展のパンフレットに目をやると、合計で167点もの作品が展示されていたようだ。

道理で展示量に充実さを感じたわけである。一ヶ月前にロンドンのナショナル・ギャラリーを訪れた時、そこにはルドンの作品が一点だけしか飾ってなかった。

ただし、その一点が秀逸な作品であり、ルドンを代表する作品であった。ナショナル・ギャラリーの中では、それはターナーの作品と並んで最も私の印象に残っている作品だった。

本日あれほどまでに多くのルドンの作品に触れることができた幸運と、貴重な画集を購入できたことを本当に嬉しく思う。明日からフローニンゲンに戻るが、今後も折を見てこの画集を眺めたい。

これはいつか実現させてみたいと思っていたことだが、自分を惹きつけてやまない絵画作品から得られる感覚を是非曲として表現したい。その時には、私は必ずルドンの作品のいくつかを取り上げるだろう。

今はまだそのような技量はないが、いつか必ずそれを実現させたいと思う。そのために今日があり、明日以降の日々があるのだ。

デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園内にあるこの美術館は、自然と美が見事な調和をなしている。美術館の敷地は広大であり、その広大な敷地に世界中の彫刻家の作品が合計で160点置かれている。

それらの彫刻を見て回る散歩コースがあり、それ専用の地図もあるぐらいだ。私もその地図を入手し、館内の作品を全て見た後に少しばかりこの彫刻庭園を散歩をした。

今日は灼熱の暑さであったが、自然の中の日陰はなんと涼しいことだろうか、と改めて思った。また、その静寂さに私は思わず息を飲んだ。

人の声が聞こえないような森の中で、私は一人になって自然の音を聞いていた。通り過ぎていく風の音や小鳥の鳴き声。風に揺られる木々の葉の音は耳にとても心地良かった。

自然の中に身をまかせることがいかに自分を落ち着かせるかを改めて気付かせてくれるような体験だった。やはり私はいつか自然に還りたいと思う。

自然の中で生活をすることを近い将来始めたいと思う。自分が自分に還れるのは、いや自分が人間に還れるのは都会の中ではなく自然の中なのだと強く思う。

クレラー・ミュラー美術館は、アムステルダムにある主要な美術館にも負けないぐらい、一年を通して世界中から多くの人がここを訪れる。その数は40万人とのことである。

ルドンの特別企画展を見た後に足を運んだ、ゴッホの作品群がまさにこの美術館の目玉だと言えるだろう。約90点の絵画作品と約180点の素描画をこの美術館は所蔵している。

今日も改めてゴッホの作品を見たが、やはり幾つかの作品には私を捉えてやまないものがあった。この美術館は何度訪れても飽きることがない。今すぐにではないが、いつかまたこの美術館を訪れたいという気持ちになった。

美術館を後にした私は、せっかくなので借りた自転車で国立公園のサイクリングロードを走ることにした。美術館を後にした時間帯はちょうど灼熱のような暑さを持っており、砂漠地帯を彷彿させるような暑さがそこにあった。

自転車を漕いでいる時は涼しい風が吹いているのだが、とにかく日差しが強かった。太陽からの日差しと地面からの照り返しが強かった。だが不思議と汗はほとんどかかなった。

結局今日は野生の羊やイノシシに遭遇することはなかった。彼らもこの暑さのためにどこかに身を潜めていたのかもしれない。

5,500ヘクタールの広大な森、平原や砂地の景色、クレラー・ミュラー美術館のすぐれたコレクション、彫刻庭園など、この場所の見所は本当に尽きない。改めて今回この場所をもう一度訪れることができて本当に幸せであった。この幸福感を持ち帰り、明日からの活動に励みたいと思う。オッテロー:2018/7/27(金)20:59 

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