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2763. コーヒーと手荒れ


澄み渡る水が流れているかのような一日が始まってしばらく経つ。空は大海のように青く、巨大な水の器のように見えてくる。

微風がフローニンゲンの街を駆け抜けている。ただしそれは急ぎ足ではなく、ゆっくりとした足取りで通り過ぎていく。

早朝のこの時間帯は気温が低いため、書斎の窓を開けていると寒くなってきた。今は窓を閉めている。午後からは暖かくなるようであるから、気温が上がった時にまた窓を開けたいと思う。

ロンドンに訪れた時にふと、フローニンゲンで生活をしている時は少々コーヒーを飲み過ぎていたのではないかという反省が起こった。フローニンゲンに戻ってきてからは、一日に飲むコーヒーの量を減らした。

今日からは午前中と午後に一杯ずつ、合計で二杯だけコーヒーを飲むような習慣を確立したいと思う。そもそもコーヒーの量を減らそうと思ったのは、夏を迎えつつある今においても手荒れが治らないことに起因している。

良質なハンドクリームを塗っていても手荒れが完全に治らない状態が秋以降から続いていた。最初私はオランダの水の質によるものだと思っていた。しかしオランダの水の質は良い。

食器を洗う洗剤も刺激のほとんどないものを使っていたが、それでも手荒れが治ることはなかった。肌の他の部分については荒れていないから最初はこうした洗剤などの影響によるものだと思っていたが、どうも洗剤に原因があるわけではなさそうだ。

手だけが荒れるということなので、普段の生活の中で手の皮脂を無駄に奪ってしまような行動を取っているのかもしれないと思い、一度目星の行動を列挙した。すぐに思いついたのは手の洗いすぎかと思い、手を洗うことを極力少なくした。

だがそれでも手荒れが治ることはなかった。手荒れの治癒に関して八方ふさがりになっていたが、時折出かける旅行中に面白い現象を見つけていた。

不思議なことに、旅行中は手荒れが軽減され、滞在期間が長くなるにつれて手荒れが治っていくのである。そこから私はフローニンゲンでの生活と旅行中の生活の差を考えてみた。

するとそこに見つけたのは、一日に摂取するコーヒーの量が違うことだった。旅行中も確かにコーヒーを飲むが、それはフローニンゲンでの生活ほどではない。

フローニンゲンは秋から気温が低くなるということもあって、秋以降に一日に摂取するコーヒーの量が随分と多いことに気づいたのである。そこから一つの仮説として、コーヒーの摂取量を減らしてみた時に手荒れの状態がどのようになるかを観察してみることにした。

もちろん人によって手荒れの原因は様々だろうが、私の場合はどうもこの仮説通りのようらしい。数日前からコーヒーの量を減らしてみたところ、手荒れの状態が改善されてきている。

そうしたこともあり、今日からはコーヒーの量を減らし、午前中に一杯、午後に一杯だけ飲む生活を確立したいと思う。

時刻は午前八時を迎えつつある。起床からここまでの時間にかけて、日記を二つほど執筆し、以前作った曲を二曲ほど編集することを行っていた。

こうした作業は一日の活動を始める上で本当に良い準備になっているようだ。これから本格的に午前中の作曲実践と読書を行おうと思う。フローニンゲン:2018/6/28(木)07:59

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