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2731. 【ロンドン滞在記】小さなフローニンゲン空港から


フローニンゲン空港に先ほど到着し、セキュリティーを通り抜けた。午前八時半にフローニンゲン空港に到着した時、あまりの人の少なさに驚いた。

今は午前九時を過ぎたところだが、空港には係員などを全て含めたとしても、人は30人ほどしかいないように思う。旅行客、カフェの店員、チェックカウンターの係員、セキュリティーの係員を全て含めてもそれぐらいの人数しかこの空港にいないのではないかと思われる。それくらい閑散としてして、とても静かだ。

こういう雰囲気の空港も悪くない。今飛行機を待つロビーには人が10人ほどいるのだが、誰も話をしていない。

パソコンで仕事をしている人、コーヒーを飲んでいる人、パンをかじっている人、ロビーの窓から発着場を眺めている人など、各人が思い思いに自分の時間を使っている。

そんな様子を眺めながら、今日記を書き留めている。フローニンゲン空港は確かに小さく、一体ここから欧州のどのような都市に飛行機が飛んでいるのかが気になった。

電光掲示板を眺めてみると、ミュンヘン、ロンドン、コペンハーゲンなど、幾つかの主要都市に飛行機が飛んでいるようだ。その他に二つほど見慣れない都市の名前があった。

最初は全く認識できない都市の名前であり、よくよく眼を凝らしてみると、その他に一つわかったのはどうやらマジョルカ島にも飛行機が飛ぶようだ。あと一つの都市はどうしてもそれがどこなのかわからない。“GRAN CANARIA”とは一体どこの国の都市だろうか?後ほど調べてみようと思う。

フライトの搭乗が始まるまであと一時間ほどある。待ち時間を利用して、これから少しばかり過去の日記の編集を行いたい。一時間ほどあれば随分と作業が進むだろう。

実は今朝、フローニンゲン空港に来るまでに危うくバスを乗り逃しそうになるという小さなトラブルがあった。端的には、私がバス停ではない場所で待っていた、という問題があった。

自宅からすぐ近くにあるスーパーに向かう途中に運河がある。その運河を渡ったところにバス停があるという表示がGoogle Map上にあった。

私はバスが到着する15分も前にそこに到着した。しかし、バスが到着する予定の場所を見回しても、そこにバス停らしきものは見えなかった。

そこには路上駐車の車がたくさんあり、バスが停まれそうなスペースがなかった。だがGoogle Mapではそこにバスが停まると表示されている。

過去の記憶を辿ると、これまでスーパーに行く時に何度がバスがその道路を通っているのを見かけていた。そのため、間違った道路にいないことは確かだが、どうもバス停の場所だけが間違っていそうだという予感があった。

Google Mapが示す場所にしばらくたたずんでおり、仮にバスが遠くに見えたら手を上げて止めようと思っていた。すると、目の前のアパートから一人の紳士的雰囲気をまとったビジネスパーソンが出てきた。

その人と私は道を隔てて反対側にいたが、その人が私の存在に気付き、笑顔を見せたので、お互いに挨拶をし、「ここはバス停ですか?」と私は尋ねた。どうやら以前はバス停だったようだが、最近行われた工事によってバス停の位置が少しばかり変わったようだった。

親切にもその方は、「バス停はあちらです」と笑顔で教えてくれた。見ると、ロータリーを回ったところにバス停があるではないか。

実際には、その時に私が立っていた場所から15mほどのすぐ目と鼻の先に屋根付きの綺麗なバス停があったのだが、私はGoogle Mapを過信しており、完全にそのバス停を見逃していた。

これが人間の認識能力の実態である。思い込みによって、私たちは盲目になる。そんなことを教えてくれる出来事だった。

私はその方にお礼を述べ、無事に時間通りにバスに乗ることができ、今このようにして空港でくつろぐことができている。自分でも可笑しくなってしまうが、幾つになっても旅をする際にはいつも何かしらのトラブルがある。

これを小さな失敗や失敗の種と捉えるならば、だからこそ旅は私たちの人生を深めてくれるのだろう。失敗があるからこそ旅の意義があり、そうした旅が私たちの人生を深めてくれるのだ。フローニンゲン空港:2018/6/20(水)09:42  

No.1086: Gallop of the World

It is also fine weather today.

I feel the world starting to run in a vivacious way. Groningen, 08:15, Wednesday, 7/25/2018

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