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2691.『ゴッホ ~最期の手紙~』より


今朝方の夢から覚めて二時間弱が経とうとしている。夢の中で体験した感覚がまだ自分の内側に残っている。

宇宙空間に自己が投げ出され、宇宙と一体となることに伴う強烈な感覚。それは消えることなく私の内側に残り続けている。

一日の活動を始めるために、そろそろ今朝方の夢から離れていく必要があるだろう。しかし今そのように書いてみた瞬間に、今朝方の夢に後ろ髪を引かれるような感覚がするのである。

まだ気づけていないことがあるのだろうか。まだ書き留めていないことがあるのだろか。

あの夢にはきっとまだ今の自分には気付かぬものが眠っているらしい。それがはっきりとわかる。

夢の中で失神する直前に見た紺碧の青空の雄大さと宇宙空間の荘厳さ。そして失神から回復した後に見た紺碧の空は今も忘れることはできない。

今日は雲が空全体を覆っており、昨日よりも気温が低い。今日は特に外出の予定はなく、昼食前に一度スーパーに行くことと、夕方に近所の郵便局に郵便物を出しに行くぐらいだ。

その他の時間は探究活動と創造活動に充てる。欧州での三年目の生活は本当に充実したものになると今からすでに確信している。

学術機関に所属しないことを選択したのは本当に正解だったように思える。やはり私は組織に所属していてはダメなのだ。

組織に所属すると、自分の中の大切なものが骨抜きにされてしまうように思えてくる。これまで業界も分野も異なる様々な組織に所属していた。

しかし、ことごとくどれもダメだった。少なくとも今年一年は再び一人となり、自らの関心に赴くままに探究を進め、創造活動に日々邁進していきたいと思う。

昨夜、ゴッホの生涯を描いたドキュメンタリーの二度目の視聴を終えた。これはとても良い作品であった。結局英語で一度視聴し、今回は珍しく日本語でも一度視聴した。

今後もこのドキュメンタリーを繰り返し見ることになるだろう。それに合わせて昨夜は、ゴッホの油絵と素描をもとに作ったアニメーション映画を見た。

このブルーレイディスクは先日訪れたヴァン・ゴッホ美術館で購入した。実はこの映画は、昨年の年末に日本に一時帰国した際に上野の映画館で見たものだ。

タイトルは『ゴッホ ~最期の手紙~』だ。この作品を見たときの感想及び体験についても当時の日記に書き留めていたように思う。

昨日から改めてこの作品を見始めた。ちょうど半分まで見たところで続きは本日見ることにした。この作品についても連続してまずは二度繰り返し鑑賞することにしたい。

ゴッホは生涯において描いた絵が売れることはほとんどなかったが、晩年には確かに少しずつ世間からの評価を得ていた。しかし、世間から評価をされればされるほど、世間から逆に遠ざかっていった。

ゴッホのこのあり方に私は大変共感を覚える。世間からの評価や交わりはゴッホにとって重要なものではなく、創造することが何よりも大切だったのだろう。

どこか私も全く同じ思いを持っている。とにかく創造に次ぐ創造の日々を送ること。

今の私は日記にせよ、作曲にせよ、技術も乏しく、量も不足している。だがいつかきっとそれらが実を結ぶ日が来るだろう。

その時に、私はゴッホと同じようなあり方で日々を送り続けるに違いない。創造活動だけに従事する日々だ。それ以外のものは本当に必要ない。

自分の創造活動が実を結ぶというのは、世間から評価を得ることでは決してない。自分にとってそれは、自然言語と音楽言語を用いて、自由自在に自分の内的感覚を形にすることだ。

世間からの評価は全く必要でないとさえ言える。自らの創造活動で生活をしていくわけでは決してないのだ。

自分にとって創造活動は生活の糧を得るための手段ではない。肉体的に生きるための手段なのではなく、精神的に生きるためにあるものなのだ。

毎日を充実感と幸福感で満たすためにそれがある。今日も日記の執筆と作曲実践の双方を推し進めていく。

毎日わずかであってもいい。少しずつそれらの技術が進歩していくことを心の底から望む。フローニンゲン:2018/6/12(火)08:48 

No.1064: Palms toward the Blue Sky

After I completed my third master’s thesis, I was thinking about the distinction between scientific language and poetic one, particularly the scope and nature that both can reveal. Groningen, 09:44, Friday, 7/13/2018

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